君は純愛にふさわしい

kimi wa junai ni fusawashii

君は純愛にふさわしい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神57
  • 萌×234
  • 萌18
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
16
得点
477
評価数
112
平均
4.3 / 5
神率
50.9%
著者
Luria 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイオメガバースコミックス
発売日
価格
¥659(税抜)  
ISBN
9784799747070

あらすじ

煩くて、慣れ慣れしくて、正直引いてた、あの横顔を見るまではーー
αが至上の世に辟易する津賀は、αながら品行方正に生きてきた。
だがある日、苦手なクラスメート・松前が
橋の上から川をぼんやり眺めている姿を目撃。
いつもは騒々しい彼の、らしくない横顔を見たらどうにも放っておけなくて!?
描き下ろしは番の誓いとトロトロエッチ

表題作君は純愛にふさわしい

津賀りゅうや,生真面目なα高校生
松前柚季,情緒不安定なΩ高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数16

たくさんの人に読んで欲しい神神神作品

なんって素晴らしいお話なんだろう…
「君は純愛にふさわしい」まさに、まさに。
オメガバα×Ωだけど、αとΩだから好きになったわけじゃない。ひとりの人間として、彼だから、好きになった。
性と感情の狭間で模索し悩む、等身大の高校生のお話です。

つがるんの考え方がとても好きです。
α、Ω、β、性差のまえに、同じ人間だということ。人間に上も下もないということ。

つがるんはβ一家に突発性のαとして生まれて、でも特別扱いされることもなく、そういえばアンタはαだったね、くらいの扱いで育ってきて、そんな家族の影響が大きいと思います。
でも一歩外に出れば、誰がαだ、誰がΩだなどと、性差ばかり先に語られる。そんな世界への苛立ちが強く感じられます。
でも、ゆずと過ごすにつれ、自分の中にも、強烈にαとしての本能を感じてしまう瞬間があり、そんな自分に苛立ってしまうことも。
それでも絶対に本能のまま相手を求めたりしない、流されない強い精神を持っていて、努力のうえでの冷静さを保っています。
自分の気持ちを確かめながら、ゆずという人間をちゃんと見て知って、好きになる。
ほんとにこの子はすごい。すごいです。
人としてかっこよくて、強い。
強くあろうとしている。
いままでオメガバたくさん読んできたけど、こんなαに出会えて良かったと心から思いました。

ゆずは本当につらい環境にいる子でした。
Ωでいちばん読んでて悲しいのは、ゆずのように実の家族にまで疎まれ蔑まれている子がいること。
学校ではフワッと幼い振る舞いで浮いていて、はじめはつがるんもゆずを苦手に思っていたけど、橋から川を見つめるゆずの顔は壮絶に虚ろで。
Ωとして下に見られ、虐げられることを当たり前の日常にしてきたゆず。でも心はもう限界なのです。
兄のしたことは人間として許されることではない!
αとして生きるストレスがあっても、それをΩにぶつけていい理由なんかないのです。

つがるんの本能に流されない強さ、ゆずを人間としてみてくれる優しさは、ゆずの世界を変えていきますが、つがるんと自分を取り巻く環境には差がありすぎて、ゆずが思い悩む姿には胸がぎゅっと苦しくなりました。

川でのふたりのやりとりが、まさに純愛。
純愛にふさわしい…ふたりとも。
言葉にできないくらいの名シーンだと思います。
お互いを思い合う、思いやる気持ちがものすごく尊いです。
性差のしがらみというドブ沼を抜けて、人と人として愛し合って番になろうという強い決意。
このふたり、めちゃくちゃ愛しいです。

オメガバはもともと大好き。
でも、どうしても前提にある性差やそれに伴う差別、それが面白くもあるんだけど、どこかで反発する気持ちもあったと思います。
そのモヤモヤを晴らしてくれた、「同じ人間なんやから」という優しいつがるんの言葉に出会えたことに感謝します。

0

見た目や言動とは裏腹の純愛

Luria先生の初単行本を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
硬派 3
オメガバース 2
エロ 2
な感じだと思います。

アルファの津賀くん×オメガの松前くんのカプです。

津賀くんはクラスメイトの松前くんのことが苦手。しかし、言動や雰囲気、何かと騒々しい松前くんが、橋の上で見せた憂いを帯びた横顔を見てしまい…。

オメガバース作品ですが、攻めの津賀くんはアルファですが、自身のアルファをあまりよく思っていないし、硬派な性格なので絡み描写も少なめなので、オメガバース要素は多くありません。

その代わり、松前くんはある理由からあまり家に居たくないからか、脇役キャラ達の家に泊めてもらった時に身体を重ねているようで、津賀くんとの絡み描写もありますが、他のキャラとの絡み描写がほんのりあります。でもあまりオメガバース要素とかは関係ないかな。

明るい言動だけど、松前くんが抱えてる悩みやそれに対して、最初は苦手意識を抱いていた津賀くんも真摯に向き合う様になって、お互いの純愛が素敵なので、是非とも読んでほしいです。

0

救済系オメガバ

アルファだらけの家族の中で孤立すらオメガと、ベータだらけの家族のなかで、幸せながらも少し窮屈さを感じているアルファの話。

重めのエピソードもありますが(実の兄からの・・・とか。近親系地雷な方はお気をつけください)、最終的にはハピエンです。もっと手放しにエッチな本を想像してたので、思っていたよりズーンときました。

アルファくんが、第二の性に惑わされるのではなく、自分で選んで、フェロモンによる性衝動に負けないところが救いだし、そこがお好きな方も多いと思います。見た目はチャラついてますが、硬派なタイプのアルファくんです。

1

だんだんと仲が深まっていく二人の関係。ラストがとても大好きです!

αばかりの家に生まれたΩの柚季とβばかりの家に生まれたαの津賀の、オメガバの少しシリアスな作品です。

最終的にはハピエンなのですが、なんせ柚季が本当にかわいそうです。αに生まれ、期待され続けている柚季の兄はその期待の大きさから時々おかしくなり、柚季を襲ったり、ピアスに穴を強制的に開けさせたりしており、また母親も自分の子供を「あんな子」呼ばわりする始末……。かなり胸くそな家庭ですし、その中でうわべだけでも元気に見せようと振る舞っている柚季にとても心が痛みました。

そんな中での津賀との出会いは柚季にとってとても大きなものだったと思います。柚季がヒートになったときに助けたり、兄に襲われそうになっている所を助けたりと、徐々に一緒にいるうちに、津賀も最初の印象から一転、柚季との距離がだんだんと縮まっているのが感じられました。

ビジュアルの面で言うと、津賀君はとても綺麗な顔立ちです!αであることを苦手に感じている珍しいタイプですがその理由を聞くと、少し納得しました。でも根っからいい人なんだろうなと感じられるいいキャラでした!
柚季はほんっっとうにかわいいです。関西弁も相まってとてつもなくかわいい…!甘え上手なのか津賀との情事の最中もかわいいですし、個人的には特に事後の朝がかわいすぎて悶えました……。私の読んだBL作品の中でもかなり上位にかわいい受けでした!

シリアスな展開の中でも愛が感じられる素晴らしい作品でした。
作画もとても綺麗なので情事のシーンも美しくて、おすすめです!!!!

0

ストーリーがすごく良かった

とりあえず...最高でした!
Ωバース特有の格差社会について考えさせられる1作です。
本当にストーリーが素晴らしく良くて、最終回では涙してしまいました。
買うか迷っている人はとりあえず1度購入してみることをおすすめします!買って後悔はしないはずです!

0

オメガバースらしい1冊。

α一家のΩと、β一家のαの純愛。

世の中が同じ人間なのにも関わらず、性で線引きし区別することに違和感を感じるαの津賀。
そんな彼が、自分にとっては苦手な存在だった、騒がしく陽気に振る舞うゆずのいつもと違う一面を見てしまい、ついつい気にかけてしまいます。
それもゆずは学校では陽気に振る舞うも、人生を性に振り回されつづけ、家庭にも居場所のないΩ。実の兄にはストレスのはけ口にされ、家に帰らないために友人たちに"お礼"をしながら泊めてもらう生活・・・。

ゆず(Ω)のいろいろな面を見ていくうちに津賀(α)はついつい手を差し伸べるようになります。

オメガバースらしい、性別による差別、強姦、葛藤などが丁寧にストーリーに組み込まれており、その中で"純愛"を育もうとする2人が本当に愛おしかったです。もっとみたい・・・

0

攻めの一家に救われる思い

評価が凄く高い作品だったのと、ちるちるさんのツイートに惹かれて電子で購入しました。

津賀のキャラが凄く素敵で、彼の母親や家族も凄く良い人達ばかりでした。

でもですね、柚季の家族が胸糞悪かったのと彼の兄に対して甘いとしか思えないやり取りに消化不良でした。

兄の暴走はそもそも両親が原因でした。だから両親に考え方を改めるような行動を起こして欲しかったと思いました。

あの切り札を使えばどうにでもなったと思うだけに、中途半端な柚季の家族愛に納得出来ませんでした。

タイトルの純愛にふさわしいのは津賀だけに思えます。

中立にしたいところでしたが、津賀のαとしての考えに辛うじて萌にしました。

0

まさに純愛

読み進めながら泣いてしまった!
せつなくて、暖かいお話。
その後の二人も見てみたい、続編あればいいな。

0

それぞれの性

αの津賀とそのクラスメイトでΩの柚季のお話。

αでありながら第二の性について疑問をもち、誰もがみんな人間なのだから差別も優遇もあるべきではないという考えの津賀。
柚季も言っていましたが、津賀は本当に硬派でいい男だなぁ…としみじみ思いました。
彼自身、「αだから」と言われることで疎外感を感じたこと、αである自分が苦手だということでそういう考えに至っていますが
柚季のことを優しさだけで大事にしているわけではないという部分がすごく伝わってきて良かったです。
番になったその後のふたりも見てみたかったなと思いました。

0

硬派なαくん、カッコイイ…♡

〖DMM電子書籍〗
修正 : 白抜き
カバー折り返し : あり
カバー下 : あり
帯 : なし
裏表紙 : あり
カバーデザイン : 円と球さん
電子限定特典 : 漫画1P(表紙に触れる2人)
備考 :
三言 : Ωの柚季くん、頭とお股緩い子かと思ってたけどめちゃくちゃ良い子で泣いてしまった。りゅうやくんと幸せになってくれ。そしてあわよくば続編を…

〖紙媒体〗
未読

2

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