ここは“人成らざる者”の巣窟だ

妖しの箱庭に浮かぶ月

ayashi no hakoniwa ni ukabu tsuki

妖しの箱庭に浮かぶ月
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神18
  • 萌×263
  • 萌33
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
16
得点
445
評価数
120
平均
3.8 / 5
神率
15%
著者
羽純ハナ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784575380347

あらすじ

以前勤めていた高校で心と体に傷を負い、私立鴉台学園へ赴任してきた高校教師・結城朱里。
しかしそこは、生徒たちが妖しの特殊な学校であった。
そのうえ学内では、生徒たちによる縄張り争いが行われていた。
結城は赴任早々、鬼の赤月にマーキングされ、仲を深めていくが、赤月には隠したい本性があり――。

表題作妖しの箱庭に浮かぶ月

赤月,高校生,本当の姿を隠している
結城朱里,高校の国語科教師

同時収録作品妖しの箱庭に浮かぶ月

白妙 高校生,狐
高林宗真 数学教師

その他の収録作品

  • 初心
  • 関心
  • 妬心
  • 本心
  • 傷心
  • 赤心
  • 描き下ろし
  • あとがき

レビュー投稿数16

ドシリアスかと思いきや甘々

作家買い。
レーベルが「マージナルコミックス」という事で、はい、羽純さんの新刊は人外モノです。

ネタバレ含んでいます。ご注意を。






主人公は高校教師の結城。
彼は赴任していた高校で刃傷事件に巻き込まれ、居づらくなり私立「鴉台学園」に赴任することに。傷害事件に関わったことで教師という職を失うかも、と心配していた彼ですが、自分を受け入れてくれる学校があることに安堵していた。

が、赴任早々、そこにいる生徒たちが「普通」ではないことに気づき…。

というお話。

鴉台学園は、「人ならざる者」、つまり物の怪の子どもたちが学ぶ学校なのです。多種多様な物の怪がいる学内で、生徒たちは新しく赴任してきた教師を自分のものにすべく縄張り争いを繰り広げている。その縄張り争いに巻き込まれる形で、赤月という生徒にマーキングされてしまう結城先生だけれど―。

「マーキング」と言ってもキスどまり。セックスまではありません。

が、マーキングされると、その相手の模様が身体に浮かび上がる。それがクッソエロいのなんのって。作中、この「マーキング」が大きな意味を持っています。

誰に「マーキング」されたのか。
「マーキング」されることの意味は。

初めは赤月くんの気まぐれでつけられた「マーキング」ですが、それをきっかけに少しずつ近づいていく赤月くんと結城先生の恋のお話です。

初めから結城先生は赤月くんを受け入れていますし、赤月くんのほうも結城先生に対して執着心を見せている。という事で、二人の恋愛という観点ではさほど葛藤もなく、試練もありません。

この作品が描いているのは、赤月くんが「自分を受け入れられるようになる過程」だったように思います。

彼の本性を、彼自身受け入れていない。認めることが出来ていないんです。

それを、結城先生という存在を得ることで、自身を肯定できるようになっていく。赤月くんの心の成長を描いた、そんなお話でした。

という事で、二人の恋愛成就というBL的な萌えはあまり無かったような気がします。完全に好みの問題ですが、もう少しこの二人の間に葛藤とか試練があったらより萌えた気がしました。

そして作中、もう1CP出てきます。
結城先生に初めにちょっかいを出した狐の白妙と数学教師の高林先生。
痛いCPかなと思いきや、かなり甘々です。デロ甘です。

個人的に赤月くんのビジュアルがツボにドンピシャで萌えて仕方ありませんでした。
人の姿の時も、鬼の姿の時も。
で、もちろん、しょっぱなに登場するわんこの姿の時も。

彼が結城先生に欲情し過ぎてヒト型が取れなくなるのもめっちゃよかった。

「物の怪」が主人公という、ちょっとオカルト要素もある作品ではありますが、そして序盤はドシリアスな雰囲気でスタートしますが、全体を通しては甘く優しいお話でした。

12

ポッチ

chikakumacoさま

こんにちは。コメントありがとうございます。

chikakumacoさまももう読まれましたか?甘かったですね☆
痛いお話も良いですが、やっぱり甘いお話のほうが癒される気がします~。

chikakumaco

こんにちは☆
ホントだ!怖い話かと思って、迷ってたんですが、テーマもシンプルであまあま♡でしたね!ホッとしました。

永遠のマーキング希望

生徒も理事長も『人成らざる者』の特殊過ぎる学校、
鴉台学園に赴任してきた結城先生。
そこで出会った生徒の鬼の赤月に成り行きで
ファーストキスを奪われマーキングされて…
と設定は人外モノならではでしたが
2人の内面がリンクしているところが秀逸でした。

赤月は牛鬼である自分をコントロール出来ず、
醜悪な本性を隠し、認められずに誰とも関わらず
孤独に過ごしていましたが、初めてマーキングをした
結城先生に興味を持ち少しづつ心を開いて…

結城先生も、もう何年も他人に裸を見せた事がなく、
ゲイである自分を隠して生きてきた事に後悔をして
いましたが、赤月には本心を見せられるようになって…

そんな2人が自分と向き合って、全てを曝け出して
そしてそれを認めてくれる唯一無二の特別な存在だった、
と言う事。
これはもう運命ですね…!

絵もとても美麗で、世界にすんなり入り込めました。

赤月の半鬼モードの舌の絡ませ方がえろくて…
牛鬼モードでのえっちは私のキャパを超えましたが、
受け入れた結城先生は素晴らしいです!
デレる赤月の可愛さはとんでもないです!

白妙×高林先生のこれからも気になります。
マーキングの場所がえろい!
あんなのが入ってるって…どんなの(笑)!!


タイトル全てに『心』がついていたのが印象的で
赤月と結城先生の心の繋がりが感じられて素敵でした♡

8

大好きです!

ありそうであまりない学園人外BL……!
生徒×教師ですが、授業中の様子とか学内のイベントとかそういった描写はないので、そこが少し物足りないというかもっと見たいなと思いました。個人的にどんな授業があるのか、どんな生徒たちがいるのか気になります……

ただ、物足りない部分はあれど、もともと人外好きなのもあり、絵も綺麗で個人的にはとても好きな1作です!

以下ネタバレになりますが、
出会ってすぐに助けてあげる意味合いでマーキングしただけの結城先生が他の人にマーキングされてるのを見て怒ってるところとか、初めから赤月君を求めちゃってること自覚しつつ素直に本人に言っちゃってる(赤月がなにか術的なものを使ったとやや疑っている)結城先生とか最高です!

他の方のレビューにもあるとは思いますが、人外×人間なのもあり、攻めがやってるときに人相が鬼の顔になってたり、完全に体が妖怪(赤月君は牛鬼で、本作では蜘蛛の足と狼の頭みたいな見た目)になったりするので、苦手な人は苦手かもしれません。人間の顔のままキスしたりもするし、行為の時以外はほとんど人間なのであまり気にならず、むしろ「醜い牛鬼に犯される美人教師」
最高でした!!!読んで欲しい!

4

愛があればモノノケだろうと良い!

ハナ先生、人外描かせたら本当に上手いですね!
人外めちゃくちゃ苦手だった私が平気になったのはハナ先生の作品からなのでジャンルを広げてくれたまさに恩人のような先生です。
BLとファンタジーの融合、違和感なくすらすらと読めるのがホントにすごいと思います。
タイトルは意味深で惹かれるんですけど、暗いストーリー設定でもひどく重くないんですよ。
登場人物も皆、誠実で真を持ってますし、互いの違いを乗り越えて、好きである事を大事にするお話だなと思います。
それでいてとても色気のある魅力的なキャラを描かれますよね。
初心者さんでも、とっても読みやすいんじゃないかな!
私のように人外苦手〰!って方はまずハナ先生の作品からいかがでしょうか!!

結城くん、ギラギラっとしてるのに内面はとても繊細で可愛い!
こういう子は大好きですヽ(^◇^*)/
また、描いて欲しいな〰。
楽しみにしてます。



2

背徳感でやる気が出る一冊

このお話1話だけどこかで読んだそのままになってました。単行本でてた!!

ということで、やる気を出すため三連休最終日に拝読。

ある事件を起こした訳あり教師結城朱里は、山奥の表向きは政界や有力者の子息を預かる全寮制男子校赴任します。

ところが、ここは人間ならざるモノが社会性を学習するため集められた学園だった!!!という妖怪よりの人外モノです!

人外より、わたしが声を大にして言いたいのは、羽純先生には珍しい乳首責めだということ!!
ピンピンに聳え立つ結城先生のお乳首!!弾けちゃうよー(੭ु ›ω‹ )੭ु
電子で買った画面をこれ以上ないくらいドアっプにして、スクショ撮りました。
すいません、今日も相変わらず乳首ジャンキーです。

責めの赤月くんが本当の姿が牛鬼という凶々しい姿で、乳首責めです!
大切なのでもう一回いいます!
凶々しい姿で  乳  首  責  め!

結城先生の同僚で実は鬼性質な服部先生がこう呟くのですよ。

醜い牛鬼に犯される美しい教師

最高のおかず
長続きしてもらわないとって!

非常に、非常に、大きく頷いたわたしです。

背徳感痺れる!!
もし、次巻でるなら、もっと荒れ狂う牛鬼の姿で結城先生を抱き潰すしてほしい!!と思った、鬼畜なわたしでした。


1

“Beauty and the Beast” 学園ものバージョン♡

読了してから 思い付いて、アリアナ・グランデとジョン・レジェンドの唄う、“Beauty and the Beast” をとりあえず2回聴く。そう、本作は“Beauty and the Beast” 学園バージョンなのだと思う。歌詞もピッタリだ。ーBoth the little scared, neither one prepared,ー

美しい結城先生は、着任早々赤月くんにマーキングされる。他の妖の影響を受けない様にと付けられたそれは、タトゥーというよりステンシルの様なモダンな柄で鎖骨に向かってかかる。
この妖ばかりを集めた学園で、赤月くんは『鬼』なのだという。もちろん魔法にかけられたわけではない。天狗や鴉、妖狐や狗。ありとあらゆる『物の怪』のご子息が集う場所。権力者の多くが物の怪の血族だと言うのだ。学園では社会性を身につけて、社会へと紛れ込んでいく。そんなおどろおどろしい設定と。意外にも高校生らしい葛藤と。
赤月くんの人に擬態している時と、ちょっと鬼が出ているときの般若顔。そして、本人が最も人に見られたくないと苦しむ、『牛鬼』という恐ろしい素顔。
カッコいい服部先生が、当て馬を自覚してるところがまた、カッコ良くて。彼もまた、『鬼』で。自分たち『物の怪』が、ありのままの自分、本性を受け入れて、乗り越えなくてはいけない通過儀礼の様なものだと結城先生に話す。結城先生は、自身がゲイであることの生き辛さやそれを認められなかった過去の自分とを重ね合わせる。
「俺と似てる臆病な君も。俺と違う、ちょっと怖い君も。嫌いになんてなれない。」
そう。どんな君でも受け入れる。愛せてしまう。恋とはそういうもの。
とっても甘くてロマンティックなストーリーなのです。
クライマックスには頭の中でも “Beauty and the Beast” が鳴り響く♬

ところで、テーマはシリアスモードですが、実は割とコミカルに物語は展開していて。物の怪と人間の性交の前に、教師と生徒ってどうなの⁈ は、割と自由な校風の様で、生徒同士でも至るところでズコバコやってるし。白妙は自分の『妖気』のことをテンプテーション(誘惑なんだ⁈)と言っているのも可笑しくて。同僚の愛くるしい高林先生は、結合部も露わに白妙に犯されているところを見せつけて来る始末。そう免疫のない結城先生は、真っ赤になって戸惑うばかりの毎日です。
服部先生も「醜い牛鬼に犯される美しい教師…。」などとウットリしてますし、かなりの曲者。彼のスピンオフは是非読みたいところ。
羽純先生もあとがきにて「描きたりなーい。」と、書かれているので期待します!物の怪の種類も沢山ありますし、それぞれの特異性で、世界観はどこまでも広がりそうです。

0

他の、物の怪も気になる。続きを下さい!

この設定とても、面白い。
獣を根源に持ってるヤツら、人成らざる者の巣窟。
まさか、まさかの牛鬼とは!
牛鬼に変身した時が、迫力満点。
せっかくだから、醜くて迫力のある〜全身描写を見たかった!

赤月と結城は萌えどころだったわ。

けど・・・その他の事が気になって。。。
作中で触れていたい「神隠し」。
消えた先生達は、どこに行ったのか?
人成らざる者達が、政財界を牛耳ってるとか。
後は、天狗、鬼、狐とかのストーリーも読んでみたい。

羽純ハナ先生、面白かったです。
是非、続きを下さい!

0

《ネタバレ有》非日常だけど、どこか身近なファンタジー

物の怪の血を引く生徒ばかりの学校なだけあって(人型とはいえ)人外キャラがわんさかいるわけですが、皆ちゃんとバケモノらしいというか、敢えてはっきりと醜く恐ろしげに描かれていたのが非常に印象的でした。
(完全に私事ですが、「牛鬼」という妖怪の存在を本書で初めて知りました。勉強になりました。)

現代日本を舞台にした和風ファンタジーですが、物語のテーマは身近なものだった気がします。結城先生が自省していたように、保身のために本心や真実と異なる言動を取ってしまう…というのは、自分自身にも覚えがあって共感しました。
赤月くんも自身の醜悪な本性に悩み、それを受け入れられず逃げていました。これもまた辛かったろうなぁと思うので、ラストは勇気を出して本心を明かした結城先生と結ばれてホッとしました。
服部先生が言っていたように、ふたりは似た者同士なんですよね。だからこそ、本当に親身になって寄り添うことができだのだろうと思います。

重みはありつつも身近なテーマということで、とても読みやすい人外モノでした。
ただ、恋愛としては薄味な印象を持ちました。結城先生と赤月くんが臆病な面を克服して一歩前進できたという、温かな成長物語としての側面が強い作品だと思います。

6

エロと世界観を存分に楽しめる

 羽純先生と人外は相性が良いですね。この作品の人外攻めも、普段は人間と変わらない容姿をしていますが、受けの結城に迫る時には角が生えますし、完全に人間とはかけ離れた鬼の姿になったりもします。それでも萌えられるのはやはり羽純先生の才能だなぁと。牛鬼として完全体となった赤月のあの手足(大きな鉤爪のようなもの)は触手ともまた違いますし、何と表現していいのか分かりませんが、そんな鋭いものに優しく愛撫される結城がすごくエロかったです。赤月が人間の姿の時も完全体の時も、どちらの濡れ場にも引き込まれました。

 ストーリーはクール攻めと絆され受けの王道で、序盤から結城はもう赤月の虜になっている感じだったので、恋愛の駆け引きなどはあまりなかったです。若干流されやすいところもありますが、どの相手に対しても真剣に接する結城の性格には好感が持てました。これは続くんですかね? サブカプの白妙×高林も、白妙の傲慢だけど無意識に相手に惹かれているところが良かったので、メインで読んでみたいなぁと思いました。当て馬ポジションの服部先生目線でこの2組を追ってみるのも面白いかも。素敵な世界観だったので、できれば続いて欲しいですね。

4

絵が綺麗

絵は綺麗でエロくて良い。

内容はちょっと、設定を詰め込みすぎな気もする。
ストーリーがごちゃごちゃしてるかも。

最後は、ハッピーエンドで良かった。

3

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