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ou wo suberu unmei no ko
王を守護する「七使徒」がテーマとなる、本格派ファンタジーです。
こちら、370P程度あるんですけど、まだまだストーリーとしては、これから本番って感じなんですよね。
あちこち謎だらけで、気になって気になって眠れんわ!
また、主人公を襲う運命が過酷すぎて、胃がキリキリしてくるわ!
いやもう、マジかー。
ここで終わるかーーーー。
ちなみに、ラブとしても、まだまだ入り口。
BLとしてあるまじき事に、攻めの正体すら良く分からなかったりします。
いや、普通なら、今後は読者の望むオチにしてくれると思うけど、樋口先生は分かんないからな・・・。
とりあえず、ストーリーとしては文句無しに面白いです。
ザックリした内容です。
戦禍の残る貧しい国境の街・セヴェルで暮らす孤児のリオ。
彼は三年前に記憶を無くして倒れていた所を、寺院の導師に拾われたんですね。
そんなある日、王都からやって来たのは「七使徒」選定の為の一団。
そこで使徒候補として選ばれたリオは、黒衣の魔術師・ユリウスと共に王都を目指す旅に出ますがー・・・言うものです。
で、こちら、最初に主人公を襲う過酷な運命と書きましたが、同時にこの運命、めちゃくちゃドラマチックでもあるんですよね。
主人公であるリオですが、銀髪にスミレ色の瞳と美しい容貌です。
が、その美しさによるトラブルを避ける為に、普段から顔や髪を汚して、ありつけた雑用で日銭を稼ぐ。
で、寺院に暮らす他の孤児達の面倒を見つつ暮らす毎日。
更に、同じ孤児で病に臥せる親友・セスと、いつかちゃんとした仕事につき、寺院に仕送り出来る事を夢見つつ暮らしてるんですね。
で、そんな彼の運命が激変するのが、この1巻。
街にやってきた使徒選定の一団ですが、15才以上の男子を全員集めるんですね。
そこで、選定の試験を受けたリオですが、並外れたエーテル(魔力)を持っている事が分かる。
すると、自身が「七使徒」の候補となった事を知らされ、更に寺院への援助と引き換えに、王都に旅立つ事になり・・・と言う流れ。
ここから、本編の半分程度を使って王都への旅路、残り半分を使って、リオが使徒として選ばれるまでが語られます。
これ、もうすっごい謎だらけなんですよ。
実は国の戦の原因ですが、魔女によるものなんですよね。
前王の七使徒を味方につけ、第二王子と共に反乱を起こした魔女。
現国王に敗れたものの、未だ虎視眈々と国を狙っている。
その為、新しい七使徒が誕生し、王が力をつける事を阻止しようとしている。
そう、新しい七使徒誕生は、国の悲願なんですね。
で、そんな七使徒候補となった主人公。
普通なら、読者も心が踊るワクワクの展開なのです。
展開なのですが、ここからがちょい痛かったりする。
七使徒ですが、「盾」だったり「剣」だったり「眼」だったりと、それぞれ役割があります。
で、リオが候補となったのが「鞘」。
この鞘ですが、なんと魔力とその肉体によって、王を癒すものなんですよね。
要は、王の力を回復させる為に、その都度王と寝なくてはいけない。
また、選定される前に「鞘」としての器を作る為に、他の使徒候補に抱かれなくてはいけない。
う~ん・・・。
実は今回、攻めが誰なのか良く分からないんですよね。
てか、攻めの正体が良く分からない。
王都に旅立ったリオをサポートするのが、黒衣で全身を覆って顔すら分からない魔術師・ユリウスです。
孤児で野良犬(シーバス)と呼ばれと、冷たい扱いを受けてきたリオ。
そんな彼に対して、公正にちゃんと一人の人間として扱ってくれたのが、ユリウスになるんですよね。
二人は少しずつ心を通わせ、やがてリオはユリウスに淡い想いを抱くようになる。
しかし旅は終わり、「誰の事も信じるな」と言う言葉と共に、彼とは離ればなれに。
ここから、他の使徒候補と共に選定の為の館で暮らし始めるリオ。
厳しく冷たい態度の同室の男・ユリヤに、明るく優しげながら、何か含むものがありそうなアラン、穏やかで思いやり深いルースに、真面目で直情的なゲオルクと言った具合に、それぞれクセのある男達の中から、最初に抱いてもらう相手を選ぶ。
いや、ここでも平民である彼は、他の候補者達から蔑まれたりと、最初こそ切ないんですよ。
それが、迷いながらも毎日を懸命に過ごすうちに、やがて受け入れられて行く。
そして、寝る相手として自分を指名するよう、口説かれるようになる。
や、主人公モテモテ状態って鼻につくタイプなんですけど、ちゃんと主人公の行動によって惚れられてるので、読んでてニヤニヤきちゃうんですよね。
ちなみに、ユリウスに想いを寄せるリオですが、国の為に使徒となる事を決意します。
その決意の裏には、親友の死と言う悲しい出来事はあるんですけど。
果たしてリオは、誰を指名して抱かれたのかー?
で、以下次巻。
これ、最後に選んだ相手とのエッチがありますが、全然痛くないのでご安心を。
う~ん・・・。
ハッキリしないのですが、選んだ相手の正体が、たぶんとある相手と同一人物だと思うんですよ。
更に更に、期待どおりなら、王の正体も彼と同一人物なんじゃないのー?と。
や、樋口先生だから、分からないけど。
ちなみに、2巻でのキモとなるのが、リオの失われた記憶になると思います。
並外れた魔力を持ち、何故か魔女と同じ銀髪とスミレ色の瞳を持つリオ。
王にかけられた呪いに、ユリウスの正体。
めっちゃ気になるんですけど、二人が幸せになってくれる事を祈ります。
今回はそこまでシリアス展開じゃないんですけど、次巻で怒涛のように来そうで嫌だなぁ。
めっちゃ不安。
王の正体、めっちゃ不安。
樋口先生、スパッと裏切ったりするからなぁ。
あー、すごい面白くて余韻に浸っています。
ファンタジーの中にBLがあるのでも、
BLの中にファンタジーがあるのでもなく、
どちらも存在感があって二つがちゃんと融合しています。
私は読んでいるうちに、『里見八犬伝』を思い出しました。
ぺージをめくるとすぐに、今回の主人公もしんどい子なんだなぁというのが分かります。
貧しくて今日の食べ物にありつく事さえ困難な日々。
〝野良犬〟扱いされて蔑まれ見下され、それでも懸命に生き、
年下の子どもに食べ物を譲る優しい少年・リオ。
心の支えは共に寺院で暮らす聡い少年・セス。
過去の記憶をなくしたリオに、セスは愛を教えてくれました。
なにも覚えていないと泣くリオに、それは愛されていた証の涙だと教えてくれたセス。
〝生きることに意味はないけど この世界には、生きる価値がある〟そう言ってくれました。
恵まれない境遇、貧しい生活に目を伏せたくなりますが、
誰かに体の自由を奪われる男娼はしないという強い意志と小さなプライドを感じさせるリオを愛しいと思います。
そして、リオは魔女狩り再開のため、「七使徒」選定にやってきた魔術師・シリウスに力を認められ、セスに別れも告げぬまま王都を目指す旅に出るのですーー…
道中、シリウスを疑ったり信じたりリオの感情は忙しく動き、
そこが人間らしくていいなと思いました。
リオの命を守ると約束してくれたシリウスを信じて、
徐々にリオにとってシリウスの存在は大きくなっていきます。
リオは心の中に誰かがいないと生きていけないような子で、
故郷ではセス、道中はシリウスを支えにしていたのかな?なんて思います。
そして、この「七使徒」選定までが1巻で描かれるのですが、
他の候補者たちもまた曲者揃い⁉︎
信じていいのは誰なのか?
悪者はいるのかいないのか?
そんなところを気にしつつ読み進めると、
ドキドキワクワクでページをめくる手が止まりませんでした。
一.王の剣 王を守護する剣士
二.王の盾 王の盾となるもの
三.王の弓 王の敵を討つ技術者
四.王の翼 未来を読む賢者
五.王の翼 一日で国を千度行き交う先見者
六.王の鍵 王の秘密を握る者
七.王の鞘 閨にて王の伽を務める
この『王の鞘』候補になったのがリオで、
結局男娼のような仕事をさせられるのかーーとなるわけです。
だけど、『王の鞘』が王を癒さない限り戦争はできず、
国にとって大切な役割であるにもかかわらず、
リオがやっぱり蔑まれて馬鹿にされる理不尽さにイラつきます٩(◦`꒳´◦)۶
あと、本作では素敵な脇役たちがたくさん登場するので、
それも楽しめた要素として大きかったです。
リオが想いを寄せるシリウス、シリウスに似たユリヤ、
複雑な感情をリオにぶつけるアラン、常に平等なフェルナン、
直情的で素直なゲオルク、優しくて親切なルーク、
リオの理解者であり友人でもあるエミル。
個人的にはフェルナンとゲオルク推しです( ≧艸≦)
読者それぞれが推しをみつけられる作品だと思います!
また、鞘候補は事前に一人を指名して抱かれなければならないという決まりがあるのですが、このあたりはBL的要素が大きくて、リオが誰を指名するのかが肝になっていると思います。
ここは、まぁその人だよね……って感じの展開で納得しました。
ただ、他の候補生からも好意を向けられるハーレム状態も想像できちゃって、この先どうなっていくのかラブストーリーとしても楽しみです!
後半、16歳にしてセスが亡くなってしまい、
そこは切なくて苦しかった(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
生きることに意味はないと言ったセスでしたが、
自分が生きることがセスが生きた意味になると考え、
セスがリオの生きる意味になっていく展開にはグッときました。
ラブシーンは少な目ですが、今後増えていくのでしょうね。
リオが癒す相手の王がどんな人なのかも気になります。
魔女の登場もあり、リオと魔女の関係性・リオの失われた記憶……ここが物語のキーになると思います。
無事に「七使徒」選定が終了し、
リオが『王の鞘』に選ばれたところで今巻は終了です。
続きが気になって仕方ありませんが、
3月末の発売を楽しみに待つことにします。
薄幸の美少年リオが魔術師ユリウスや貴族ユリヤらとの出会いを経て、王の使徒となる運命に翻弄される長編異世界ファンタジー。
様々な苦難や経験を経て受が精神的に強く、逞しくなっていくという非常に樋口先生らしいお話だと思います。
1冊ぶっ通しで読み終えた時、現実の時間軸が麻痺してしまいました。
本当にリオと共に長い旅を、そして30日の選定期間を駆け抜けたかのような気分。
読者を引っ張るさすがの文章力です。
しかし一つだけ贅沢な悩みが。
するする読めるが故に、感情に理性が追い付かない。
立ち止まって考え込む暇がないくらい、一文から次の一文へと導かれる。
ブワッと流れ込んでくる色々な感情を整理する暇もなく、「面白い」のフォルダに突っ込んだまま1冊読み切りました。
伏線がもう既にいっぱい。
全貌が明らかではないので感情や能力の読み切れない人物も多いです。
空白のピースが多く、整理できない、結論付けられない。
カプもまだはっきりしない!
でも、そこも含めて面白い。
続巻が出た後に読み返して、答え合わせをするのが今から楽しみ。
ミステリ小説の犯人捜しくらいカプ捜しはドキドキです。
謎は多く、まだまだ萌えの爆発には至りませんが、それでも心奪われたのは、終盤ユリヤと儀式として体を繋げるシーン。
想いを寄せるユリウスにどこか似た面影を感じさせるユリヤ。
彼のリオに対する態度はどこか辛辣で、決して友好的ではありませんでした。
なのに、どことなく感じられるリオへの情念と執着。
使徒を目指す非日常の交流の中で芽生えた二人の関係性は、
愛だとも恋だとも言葉にはならなかったけれど、
この儀式を経てようやく心が通い合ったのは間違いないと思う。
リオを抱きながらユリヤの口から何度もこぼれた「可愛い」ってどういう意味なんでしょうね。
願わくばその文字通り、真ん中にはリオへの「愛」があって欲しいですね。
と、言いつつ、まだまだルート不定。
気は抜けません。
どうやったって次巻への期待度MAXな第1巻でした。
今まで野良犬扱いされてきて、自分の意思よりも他人の意思に従ってきたリオが、王の七使徒の一つ「鞘」候補に選ばれ、これまでいた狭い世界から飛び出し新しい世界や新しい人との出会いによって、気持ちに変化が生まれもがき苦しみながらも成長していく様子がとても丁寧に描かれていて、心がギューッと締め付けられました。
王都に着いてから登場する様々な選定候補のキャラクターたちが個性豊かで、今まで身分差に心無い態度をされ続けてきたリオが、それぞれの性格や考え方に触れ少しずつ心を通わせあっていく過程がおもしろかったです。
なにも知らないリオが鞘候補に選ばれて選定前の準備として初めての相手を自分で選ばなければいけないという設定がおもしろくて、ユリウスがダメならどの人がいいんだ・・・とリオと一緒に思わず悩んでしまいました(笑)
シシエの力の入った実践的な授業もなかなかなもので、読んでいてかなり背徳感を刺激されました。
個人的にアランはなかなか気になるキャラクターで、はじめはなんだかいけ好かない印象だったのですが、ストーリーの後半リオを身を挺して助ける場面や、リオに何か言いたげな含みのある怒りをぶつけてくる描写が、なんともミステリアスで憎めない魅力的な存在になりました。
大切な友とのツラい別れを経験し、生きる意味を自ら見出し大きな覚悟を決めたリオが、今後王の鞘としてどうなっていくのか続きが楽しみです。
この1巻は全体を通して謎・謎・謎です。
押し寄せる伏線に脳内処理が追いつかず、この物語は着地点は何なんだろう、とそればかりが気になって仕方がなかったです。
場当たり的に気になる出来事、ワード、展開があって、その時はよく分からなくてモヤモヤする場面もあるけど、ストーリーが進むと少しだけ線として繋がっていく不思議。線といってもうっすい線です。これがいつしか濃い線に変わっていく頃にはストーリーの全貌がお目見えしているのでしょう。
今はまだハッキリと明確にならずとも、今後の展開に期待できる嬉しさをしっかりと感じました。
ようやくリオが「鞘」として生きる決意や目的が見出せたところで1巻が終わりました。
リオが「鞘」候補として王都に向かい、鞘として生きる道を自分の意志で決定するところまでに1巻まるまる使うとか……どんだけ濃厚なファンタジーストーリーなんだとブルっちゃいましたわ。
リオの運命(さだめ)とこの国の未来がどう関わるのかが大きな軸だと思っているのですが、まだまだ足を踏み入れていません。
「鞘」になることを受け入れて、ようやくスタートラインに立ったところ。2巻からがむしろこの壮大なストーリーの幕開けとなりそうです。
1巻はリオの成長という大きな意味を持つ内容でもありました。
自分のしたいことややりたいことをいつも誰かの意見で流されるままに決定してきた彼が生まれ変わる。それがこの物語が進む第一歩で重要な局面です。
2巻への期待を大いに感じる終わり方に、すぐさま続きを読まねばと心がアセアセしました。
ザッと見て、2巻の方が1巻より評価値が高めなこともあって期待が押し寄せています…!!
リオを取り巻く環境がちょっとしたパブリックスクールっぽい雰囲気もあり、様々な使徒候補者たちとの関わりもまた見どころの1つです。
特にユリヤとの関係はどうなっていくのかが気になりますね。
謎めいたこのストーリーの真実が早く読みたいです!
そんなワクワク感から神評価にしました。
樋口先生の本格ファンタジー作品。
ムシシリーズやパブリックスクールの印象が強かったので、一体どんなお話を書かれるのだろう?と、期待大で読み始めたのですが、文句無しの面白さでした。
約400P近くと結構な分厚さだというのに、あっという間に読み切ってしまいました。
うーん、面白かった!!
こんなに後で読まずにもっと早く読めば良かった。
読み始めはファンタジー色の方が強い印象です。
けれど、中盤以降からきちんとBL要素も際立って来ていて、それがわざとらしくないというか、絶妙にファンタジーと共存しているんですよね。
バランスが良く、最初から最後まで非常に楽しめました。
舞台は架空の国・フロシフラン。
主人公は、3年前に記憶喪失のまま倒れていたところを保護された、青銀色の髪に夜明けのような菫色の瞳を持った少年・リオ。
厳しく苦しい状況の中でも懸命に暮らす男の子です。
読み手は彼と同じ目線でこの世界について徐々に知っていく形になります。
3年前の、多くの犠牲者を出した隣国・ハーデとの戦争。
戦後の傷が至るところにあり、荒廃し未だ安定しないままのフロシフラン国。
王には「七使徒」と呼ばれる特別な家来が存在し、王の次に権威を持つ彼ら無しでは国の復興は為し得ないと言っても良いほど国にとって重要な存在です。
各々七種類に分かれた専門役職のようなものがあり、その力を駆使しながら王と共に国を守る役目があります。
この設定がとても魅力的ですよね。
しかし、現王には未だ七使徒が居らず、各地から才能がありそうな者を集めて選定を行っている最中。
そこに新たな候補者として呼ばれたのがリオでした。
「王の剣」「王の盾」など、数ある候補中で素質があるとされたのが「王の鞘」
王に抱かれ、王を癒し慰めるというもの。
王の鞘がただ抱かれるだけのBL的においしいものでは無かったのが良かった。
王はその身に神の力を宿し、国の危機があれば力を振るうけれど、力を使えば魂は傷付き疲弊する。
王は癒しの力を持つ鞘無くしては戦えないのです。
ある意味今後の展開が怖いなあとも思いつつ、上手い味付けだなあと思います。
使徒設定は勿論素敵なのですが、何より使徒候補者のキャラクター達が本当に魅力的!
どのキャラクターも個性的なんですよね。
私は、粗野に見えて初心なツンデレのゲオルクが可愛くて好きです!
リオに剣を教えてあげたり、意外と良いコンビになるのではないでしょうか?
主人公ハーレム状態のようにも見えつつ、理由も無しにちやほやされているわけではないので、不思議と嫌な印象は受けませんでした。
リオが、貴族階級主義者が多い中でも懸命に食らいついていく子だったので、これは人が集まって来るのも分かるなあというか。
嫌味のない主人公ですよね。
肉体的なものを除いて、CP的にはっきりと誰ルートにいくのかがまだ分からないところもわくわくします。
そして、飄々としていたアランのキャラクターが思っていたよりも複雑そうなのと、何かを知っていそうな雰囲気があったり、伏線めいた発言が凄く多いのです。
彼がこんなにも内に何かを秘めているキャラクターだとは。
ユリウスもユリヤも意味深な発言を所々でしていますし…
同一人物なのか?ユリヤに弟が1人いるという事は?もしかして彼自身が王なのか?
読んでいる内に、本当に誰の何を信じればいいのかこちらも分からなくなって来る。
何となくこうなるのかな、と思う部分はありますが、果たして真実はどうなるのか。
「十月十日で名前を奪うの」
「名前を奪えねば十月十日でお前は死ぬ」
と記憶の中で囁く女の声。
十の月の十日にこの世を去ったセス。
何度も意味ありげに登場する「十月十日」が今後どう物語に関わって来るのか。
迫り来る魔女の脅威、魔女に呪われた王、謎多きユリウスとユリヤ。
魔女と同じ色の瞳と髪を持つリオの失われた記憶と、断片的に浮かぶ何らかの映像。
名前とは?半分とは?アランの言うルストとは誰なのか。
まだまだ物語は序盤も序盤といった感じで、とにかく謎や伏線が張られた部分が多いです。
決して一筋縄ではいかないというか、予想通りの展開にはならないような気がします…
とにもかくにも、とても面白い作品でした。
謎がどう明かされるのか、今後物語がどう展開するのかを楽しみにしながら次巻に進みたいと思います。
主人公のリオには、過去の記憶がない。思いだそうとすると頭痛がする。
リオは、どうやら国を滅ぼした魔女と関係があるらしい。
著者にとって、リオは苛めがいあるキャラなんだと思う。
段々を自分の素性を知るにつれ、悩むリオ。
大切な友人が病死したことを知ると、生きる意味を喪失してしまった。自死を考えるリオ。
ユリウスの夢を見て、自分の命を正しく使って死のうと、死に縋る生き方の方向を変える。
自分の命を何かに役立てたいとしか、考えられない。自分個人の幸せを考えられないリオが憐れです。
もう、特攻隊に志願する青年を連想してしまって、可愛そうでしかたない。戦争が永く続くと、そうなってしまうのかな。
この作品を読んで居て、落ちてきそうな涙を何度も堪えてしまった。ホントにばかみたいだと思うのに、作品のファンタジー世界にはいりこむのを止められない。
こんな作品を創作できる作者の構成力、文章力を讃えたいです。
これから沢山の謎解きが待っている?続篇を読みます。
★ちるちるに要望しよう。
投稿欄がある頁にフラッシュ画像を入れるシステム構成を止めて欲しい、誤変換が増えてしまうよね。
BLでめったに泣かない私ですが、これはもう泣いてしまいました。
しかも現在3巻まで発売中の中の1巻めですよ!?
す、末恐ろしい…。
というのも、泣いたことが3回あるうちの2作は樋口美沙緒先生の作品なのです。
また、樋口美沙緒先生の中では比較的、読みやすかったです。
先生の中では珍しいファンタジー作品で、異国のお話なので登場人物がカタカナ名で主要な人物が7人以上登場します。
いつもなら「これ誰だっけ…?」とページを往復することが多いのですが、なぜだか今回はすぅ~っと覚えられたんです!!
登場回数も多いからなのか、覚えやすい名前なのか…。
とにかくキャラが立っていてすごく良かったです。
エロは最後のみなので、初心者にもオススメできます。
まだまだ謎の多い一巻。
推測を立てながら読めるので本当に楽しかったです。
1巻を読み終えて、なんでもっと早く読んでなかったんだろうという感情がまず湧いてきました。
ちるちるの簡単なあらすじを読んでも正直全然食指が動かなくて、まぁこの短文で動くというのも難しい話かもしれないですが…。いや面白いのはわかってたんです、だって樋口先生だし。
樋口先生お得意の閉鎖された空間に集う若い男たち描写大好きだから、まさかあるとは思わなくてここまで読んでなかったの本当に惜しいことをしたって気分です。
パブリックスクールシリーズ、虫シリーズのような閉ざされた世界で生きる男たちってなんでこんなにワクワクするんですかね。絶対そういう展開ってあらすじに書いた方がいい。上のシリーズ好きな方は絶対テンション上がる第1巻でした。
個人的にすごいと思ったのは手紙にセスの訃報がワンテンポ遅れて書かれていたシーン。
一度導師様からの手紙は読み終え、大蜘蛛のシーンに行ったのでまだ生きてるんだ、と読者にも思わせてからのズドンって感じ。流石だなーと思いました。
きっとセスの死は訪れてしまうのだろうとフラグ立ちまくりで思ってはいましたが、その衝撃をリオと共に受けられて小説の面白いところはこういうところだよなーとなりました。
けれど1巻の終わりで鞘に決まったので、2巻からはまたガラリと変わるんでしょうね。
もっと学校のような空間で生きるリオ達見たかった。
でもすっかりこの物語に1巻で心を鷲掴みにされたので、最終巻まで一気に駆け抜けたいと思います!
さすがの樋口先生でした。面白くて夢中で読みました。主人公のリオや他の登場人物もそれぞれ魅力的でした。
BL的要素は最後にユリヤとちょっとだけしかありませんが、それだけでも満足でした。
リオが儀式の相手に誰を選ぶのかと、城に着いてからずっとハラハラしていたのでユリヤでほっとしました。
リオの正体、ユリウス、ユリヤ、国王の関係が何となく察せられます。それでも本当に正しいのか最後に答え合わせをするのが密かに楽しみです。
リオが王の鞘に決まったところで終わっています。次巻からは王宮が舞台になると思うので、ユリウスとの再会や国王がどんな人物なのかとても気になります。