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niichan no hanashi
誤解されぬよう、これいわゆる「兄弟ものBL」じゃなくて、平眞ミツナガさんの「兄貴が恋を拾ってきました」(←ちなみにこれも超オススメ) みたいな「兄CPを見守る弟目線」です。
他のレビュワーさんも詳しく書いてくださってますが(しかも田亀源五郎さんの名作「弟の夫」にも言及してくださるなんて・・・!ありがとうございます!)、本作は2014年発表作なんですが、まだLGBTという用語も一般的に定着してなかった頃で、パートナーシップ制度(注1)もありませんでしたし、今でもその制度がない地域では養子縁組でしか法的に一緒になれません。
その時代にこんな作品を生み出すなんて、池センセすごいな?!
神作じゃった・・・めちゃくちゃえがったです。
泣いた。名作じゃ・・・。
(感動すると地元方言が出るタイプの腐女子)
このページ数でキュンもヒューマンドラマもえろも全部ある。
絵も全ページ美しい。
お値段も妥当。77ページ、330円。
ぜひぜひお読みください。
もっと他の著作も読もうと思います。
(注1):
パートナーシップ制度は現在なんと、255の自治体で導入されてるようです。(2023年1月1日時点)
人口カバー率はなんと65.2%、つまり望めば半分以上の日本国民が制度を利用できると・・・。
交付された累計カップル組数は4186組だそうです。
(破局したCP含む)(全てwiki調べ)
電子版。
家族愛がテーマのいい話。お手頃な価格だし、是非読んでもらいたいです。
母は看護師、夜勤がある。
両親が離婚した後、弟の面倒、寝たきりの祖母の介護、家事一切を兄が担当。
父親代わりでもある弟の目から見た兄は、ヒーロー。
兄が大好きな弟が、兄を偶像化して見ていた幼い頃を経て、
兄を一人の人として生き方を受け入れていく物語。弟は凄く包容力がある。
最初のハードルは、兄の恋人が同性だと知った時。
葛藤を経て、兄の考え方、生き方を理解しようと考える弟。
弟は、大好きな兄の笑顔をもっと見たい。
二番目のハードルは、祖母の死。
実は、兄は介護から解放されて嬉し泣き。その後、兄はそんな自分に嫌悪感を抱く。
恋人とも疎遠になり、その危機を回避したのは、弟。
三番目のハードルは、母へのカミングアウト。
弟が兄を涙の援護・・この場面はとても感動した。
四番目は、弟の恋人ヘ兄を紹介する場面。
弟の恋人も、兄たちを理解して抵抗が無い。
円満な家族を築けたのは、兄が大好きな弟が「鎹」になったから。
池先生が、こんなハートフルな作品をGeofront以外にも描いていたなんて、驚いた。
短編だけどよくまとまっていて、ぐっと涙が溢れる素敵なストーリーに仕上がってました。
良かったよー。
4人家族 父はいない
自分を育てたのは看護師の母でも 寝たきりの祖母でもない兄だった
タイトル通り 弟目線で進むお話
正直なところ子どもが出てくるお話が苦手です
寂しそうにしてたり 泣いてたりすると感情全部もってかれちゃうので
でもこれ ちがったわ
中学生になった兄がつれてきた友人になつくのを兄が嫌がる理由を知り 戸惑いながらも大好きな兄を理解していく
池さんの作品に出てくる受けって どこか幼い?と言うか おぼこい? 純粋? 健気?な感じなんだけど これは兄を思う弟がとにかく兄大好きで 健気っぽい雰囲気ではあるんだけど むちゃくちゃ芯が強い
しかも いつもならこの辺でギャグやらトンチキシーン突っ込んでくるよね?って所にもおふざけがなくて 中学・高校・社会人 と成長する兄を通し 母子家庭の大変さ 介護の辛さ 兄と兄の恋人の想い 兄と兄の恋人を守りたい弟の思い 受け入れられない母親と 受け入れてくれた婚約者 をいたって真面目に読まされる
もうなんならBLすっ飛ばして家族愛の話でいいくらい
最後の最後にちょろっとエロはあるけど どエロい訳でも 喘ぎ声もない 日常の営み的なさらっとしたもの
あ〜【媚の……】シリーズの次にすきだわ
短いながらも すごく優しくて穏やかで 池さんの作品とは思えないくらい 真剣に読んじゃった ←通常はギャグマンガの体で読んでます すみません
欲を言えば 大人になってからの兄と兄の恋人と弟の絡みをもう少し見たかったな.....
普段使いの【池玲文】さんが苦手な方がいたなら 尚更読んでいただきたいな って思っちゃう作品ではあるんだけど そこをゴリ押ししちゃうのが1番の欲深になっちゃうからしないよーーーーーーだw
池先生といえば安心感のあるデッサン力と巧みなストーリーが濃い世界にマッチしているという印象でした。もちろんこの作品も美しい作画と秀逸なストーリーは変わりませんが、介護というテーマを盛り込んだせいか普段の作品よりもより身近に感じました。
皆さんが仰るように涙が自然とこぼれる作品です。
BL作品というよりも家族愛が全面に出ている印象ですので、優しい気持ちになりたい時に読んで欲しいです。
短さの割に内容も構成もセリフも非常に整って、胸に迫る作品です。
何度でも読み返したくなる。
出てくる人皆がいいひとで。
BLはファンタジー風味の現実味のないいい人ではなく、現実にありそうと思わせる描写はさすがです。
主人公の弟も、兄ちゃんも、彼氏も、彼女も、お祖母ちゃんも。
そして彼の母も、おそらくああ言ったのは母子家庭のコンプレックスの裏返しではないかなと思います。
夫と離婚して自分が稼ぐしかない状況で、親の介護も次男の世話も家事全般を中学生にさせるのは、親として心苦しくないはずがありません。
自分が片親で色々至らず、いろんなものを我慢させて負担をかけたせいで、
どこか歪ませてしまったのではないかと、自分を責める言葉があの形ででてしまったように思います。
(ゲイは歪みではありませんが、普通と違うことに負担が大きいことは事実です)
特に描写はありませんが、冷静になって非常に後悔したんじゃないかな。
あの兄弟を育てたお母さんですし。
弟くんだって言わなかっただけで葛藤はありましたしね。
介護についてもリアルだなぁと。
主担当者の気持ちをよく表している。
まずはほっとして、ほっとした自分に絶望して、悲しいのに嫌悪で悲しめなくて。
なんだか視点が年寄りのそれですが。。
センシティブなお話なので、読み手の年代や時期で感想が変わりそう。
6年前にこんなお話を描かれたこともびっくりです。
ほかにも規制強化への抗議作品(と言っていいのか)を描かれたり、広いアンテナとそれをアウトプットできる力を持つ池さんを尊敬します。
池さんのシュールおもしろ作品も大好きですが、
こんな真摯な作品ももっとひろまってほしい。
そして真摯なのにBLとしても非常に楽しめます。
「ihr HertZ」2014年1月号、3月号、5月号に掲載された作品だそうです。
8ページの描き下ろしが付いて全76ページ。読み応えあります。
なんで単行本化されなかったのかなと思う反面、逆に今がグッドタイミングかもしれないなとも思う内容でした。
たくさんの人に読まれるといいなと思います。
電子のみでの発売ですが、紙派さんの目にも届きますように。
弟の目を通して語られていく、大好きな自慢のお兄ちゃんのお話です。
5つ下の弟が、小学生の時に兄がゲイであることを知り、自分の中に生まれる兄に対する色んな思いと葛藤しながら大きくなっていく物語、と言った方がいいかもしれません。
BL誌で発表された作品ではあるけど、BLじゃないなこれは。
弟の兄に対する家族愛を描いたお話かなと思います。
弟年齢で小学生〜結婚するまでの年月に見てきた同性愛者の兄のあれこれを、弟の目を通して語られていくので、綺麗事すぎずに大事で大好きな兄を思う本音と優しさに満ちていて泣けました。
「本当は皆に言いたい
格好良くて家族思いでゲイで僕の自慢の兄の話───」
物語を締めくくる最後のモノローグに弟が込めた思い(延いては作者の思い)は、いつかは叶ってほしい願いだと思うのです。
なぜ当たり前に叶っていいはずの簡単なことが“ゲイ”と入るだけで言えなくなる社会なんだろうかね。
ちょっとここからはあんまりちるちる向けのレビューじゃないんですけど、たまにはいいかなと思って読んで感じたことを書き残します。
このお話の中で凄いなと思うセリフがあるんですよ。
同性婚がフランスで認められたニュースを見た弟くんが彼女に「どう思うか?」と聞くんです。
それに対して彼女が
「日本は養子縁組があるって言うけど恋人と法的にでも親子になるのは嫌じゃない?私は嫌だな」
ってキッパリ返すんです。
キャラにそんなことを言わせることが出来た池玲文さんって凄いなって思って。
しかも「おかしい」じゃなくて、「嫌だ」ですから尊敬します。
このお話が雑誌に掲載されたのって2013年〜2014年ですよね?
今でこそLGBTだLGBTQ+だと大騒ぎで、田亀源五郎さんの「弟の夫」が色んな賞を受賞していたりもしますが、6年前の日本って全くそんな時代じゃなかったですからね。
渋谷区が同性パートナーシップ制度を導入して日本に衝撃が走ったのは2年後(2015年11月)の話ですし。
今からさらに何年か経った日本で10代とか20代の若い世代の子たちがこのお話を読んだとして、今はまだ「そうだね」って読み終えなきゃならない弟くんの最後のモノローグに対して、「え、言えばいいんじゃん?」って首を傾げながら読み終えられる時代になっているといい。
私は池玲文さんを2015年の終わり頃から追い始めた読者ですが、2014年頃までに描かれた作品って思考放棄してしまってる頭をガツンと殴られるようなものがいくつかあって凄いなって尊敬するんですよね。
「≠(ノットイコール)」なんかはその代表例ですし、「夏に死にゆく物語」もわりと笑えない感じに現実味が増しつつあるし、「銀閣博士とモルモット」なんて3.11震災以前の2007年〜2009年にあの世界観を描かれていること自体がもう凄い。
最近はずっとコミカルに振り切ってらっしゃるので、池玲文さん=コミカルなイメージが強くて敬遠されている方にも届くといいなと思います。
あったかいものが満ちてく感じがするとてもいいお話でした。
ところでこれ、最後に入っている「親友の話」は描き下ろしですよね??
・・・ということは。
数年越しで彼等の受け攻めがついに判明したわけだ〜♡と思いながら読ませていただきました( ´艸`)
個人的には違和感なしの掛け算だったんですが、ちるちる、ストアレビューの至る所で「受け攻めが思ってたのと逆だった…」と書かれているのを見かけたので、左右を気にされる方は事前にご確認を!
表紙右がお兄ちゃん、左がななくんです。(真ん中の子が弟くん)
ebjも修正無しです。→(2019.11.19追記)修正有りデータに差し替わりました…。
作家買いです。
ihr HertZ 2014年1,3,5月号に掲載された「兄の話」と描き下ろし8Pの電子書籍。
本当にふり幅の広い作家さんで、
アホエロの次はシリアス短編で驚きましたが、5年前の作品でした。
兄弟を軸にした家族話、介護、セクシャルマイノリティの葛藤がシリアスに描かれていて、
容赦ない現実に健気な兄弟が支え合っている姿は、もう涙なくして読めないです。
これだけ人の為に生きてきた兄ちゃんが幸せにならなくてどうする!と言いたくなるほど、
この兄ちゃんに育てられた弟だからこその言葉には、感動で涙が止まらない。
タイミング次第では号泣必死の内容でした…けっこう泣いたけどね。
父不在で大黒柱の母を支えて家事をこなし、寝たきりの祖母の介護も分担し、
何でもできるモテメン中学生の兄 嵩大。
そんな自慢の兄に面倒を見て貰い大きくなった、5歳下の弟 史嵩視線で描かれたお話。
とにかく兄ちゃんの生活が過酷で、やるしかない状況ですがいい子過ぎるし頑張りすぎる。
自分のしたいことは我慢して、家族の為に必死で生きている。
そして、出来ているから、傍でみると大変だね…と言いながらも兄ちゃんに任せてしまう。
大人でも参る状況なのに、誰が悪い訳でもなくて、みんな必死だからこそ辛い。
この兄ちゃんが中2になってできた親友がなな君で実は恋人。
史嵩が恋人だと気づいて、拒否反応から歩み寄る経緯も丁寧な心理描写。
自問自答しながら兄ちゃんをみて、どんどん成長する弟も本当にイイ子。
高2で祖母が亡くなり兄ちゃんの様子が変わって、なな君と距離ができますが、
祖母に対する兄ちゃんのイイ子過ぎる理由に泣いたわ。
なな君にちゃんと素を見せて寄り掛かれるようになった兄ちゃんを見て、
この作品を読んで初めてホッとした瞬間でもありました。
そして、母に兄がゲイだとバレる。
男が好きだという息子を受け入れられない母が、
良い子に育ってくれたと思ったのに…とポツリ。
今まで家族での生活を送って来れたのは、母の稼ぎがあってこそですが、
兄ちゃんがイイ子だったからこそですよね…母のショックもリアルな分本当に悲しい言葉がイタイ。
ずっと側で兄ちゃんを見てきた史嵩が、
泣いて兄を擁護する愛のある言葉には涙が止まらなかったです。
お互いに感謝する、成人した兄弟もステキでした。いい家族だ。
描き下ろしが「親友の話」
嵩大となな君の中学から現在のあまあまエピソードで、
後半の絡みが見事にエロかった…さすが池先生。修正なしのtnkが揺れまくってました。
でも、兄ちゃんが受けだったのね、
勝手に攻めだと思い込んでたので驚いたけど、なな君×兄ちゃんの方が好み!
精神面でも兄ちゃんが素でなな君に甘えてる感じが、最後までよかったなぁ。
本当いいお話でした。
※シーモア:修正はなし。
よかったよー
泣いた! ゲイのお兄ちゃんの話。
ヘテロの弟視点なので、恋愛要素を楽しむんじゃなくて、家族のお話です。
電子書籍で安かったので、短い話かなと思ったけど、想像以上に読み応えがあって良かったです。みんなが幸せになって、ホッとしました。
楽天KOBOは修正ありありでした。
すごいよかった!
まさか、BLに介護を絡めてくるとか……
何もないのに、最初のカラーページからもう泣きそうでした。
タイトル通り、弟の史嵩視点で語られる〝兄ちゃんの話〟です。
崇大は、離婚してシングルマザーとなった母に代わり、
自分のやりたいことを我慢して家事や介護をこなす優しい兄。
この兄、祖母の介護でも家の仕事でも泣き言一つ言わず、
心配になる程出来た男です。
その兄の恋人が、同級生のなな君です。
史嵩目線で見守る兄となな君は、
いろいろあったけど別れずに大人になります。
母親にゲイバレした時のエピソードは泣けました。
兄に対し「良い子に育ってくれたと思ってたのに…」と、
こぼす母に対してキレる史嵩に胸が熱くなり、
涙がこぼれました。
史にとっても家族にとっても、良い兄でなかった時なんかなかったのだから、当然です!
〝感謝しなければならないのは僕たちなのに、
兄が誰を好きでも誰がなにを言おうと、
僕たちだけはずっと味方でなきゃダメだ〟と訴える史。
泣けます。
ボロボロ泣けます。
そのことは、ずっと兄の心にも残っていたのでしょう。
史が婚約者を連れて兄となな君の家を訪れた時、
その時の感謝を伝えていました。
それもまた胸熱……
なな君目線の『親友の話』もすごく良くて、
嵩大みたいな男ならノンケだって惚れちゃうよね……
と、素直に思いました。
そして、兄が受けだったことに驚くのと、
修正は無しでした⁉︎
書き込みはそこまで丁寧ではないのですが、
しっかり見えてます^^;
とってもよかった♡