ずーっとお世話できる君が好き。

君はパーフェクト

kimi wa perfect

君はパーフェクト
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神34
  • 萌×248
  • 萌13
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
19
得点
404
評価数
98
平均
4.2 / 5
神率
34.7%
著者
未散ソノオ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784040641768

あらすじ

パーフェクトな男・木関創也は、極度の世話焼き体質。
同期のものぐさ男子・野間ゆずは、創也にとって好きなだけ世話ができる貴重な存在!
お世話する方もされる方も「幸せ」なのに、思わぬ横槍が入って…!?

人をダメにする世話焼き男×見た目は王子のものぐさ君、究極のわれ鍋とじ蓋ラブ!

表題作君はパーフェクト

リーマン、極度の世話焼き体質
リーマン、同期のものぐさ男子

その他の収録作品

  • みんなパーフェクト(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数19

ソノオ先生大好きです

素敵なお話
すごくシンプルに本質を突いてくる作品

人に世話をされることに慣れる人
人の世話をするのが好きでダメにしちゃう人
人の世話をしたいけどダメにしたいわけじゃない人

いろいろあるなと思いながら、人に世話を焼かせる才能なるものを知りました

ソノオ先生の描かれる男性は独特なオトコマエで今回も非常に雰囲気のある男性がたくさん出てきます

本当に素敵なお話で、割れ鍋に綴じ蓋
まさにその通り

ユズが俺の代わりにトイレ行けるようになって〜って言うのがこの二人の真髄なんだと思います

ゆるやかに関係を確かなものにしていく二人が微笑ましいお話でした

10

創也とゆずは2人で一つ!!!!

同じ外壁施工会社に勤める、高学歴、高身長、さらにイケメンで仕事もできる創也と、社長のコネで入社した仕事もせずにいつも椅子に座ってるゆず。

創也は極度の世話焼き体質で、そんな創也にとってゆずは思う存分世話をやける運命の相手。
同じ寮に住んでいて、朝ゆずを起こし、朝食を食べさせ、服を着替えさせ出社する・・・一日中世話焼き放題です。
いつも創也に世話を焼かれているゆずですが、創也に依存するわけでもなく、きちんと自分を持っていて、創也を大切ぬ思っているのがよかったです。

本当に運命共同体な2人を、ずっと見ていたくなる、萌の詰まった作品でした。

6

美しく独特な空気感に脱帽

独特な空気感が好き。感覚が引きずられるというか、世界観に引き込まれる。
なんていうか、それ以上言い表せない。

サラリーマン同士のBLで、攻・完璧になんでも器用にこなしてしまい病的な世話焼き×受・めんどくさがりで職場でも椅子に座るかお散歩してるかの世話のしがいがある男。

攻がただの依存させたがり、ダメにさせたい人じゃなくて「3年毎日僕にかまわれた後、とつぜん明日僕がいなくなっても平気じゃないとダメなんです」っていうセリフが心をひっかいた。
この考え方、実に面白いなって。
他の作品は未読だけれど、未散ソノオさんという作家の異様さ(褒めてる)が片鱗として見えてくる。こういう瞬間がすごく好きだ。他の作品も読んでみたくなる。
きっと他の作品も、こういうゾクっとする考え方が見えてくる予感がして、とっかかりとしていい初読になったなと思う。

受もダメにされすぎず、きちんと自分の意志でもって動く。
気品があり、孤高、それでいて口下手でめんどくさがり。周りから何もしていないと思われている。
ただのダメな男ではこの作品が台無しになっている。攻とのつりあいが取れたいい受だった。

終わり方も非常にきれい。
スッキリした画角、無駄をそいで、シンプルに、けれど物足りなさを感じさせない。
セックスシーンは喘ぎ声ひとつ立てないし、擬音もほぼない、たったの3Pしかない。けれど、攻の満足感、受の安心感が伝わってくる絶妙なバランス。

5

逆を行く視点が冴え渡る

最高です。
最高の割れ鍋と閉じ蓋。

未散さんの得意技のひとつに、「逆を見せる」解釈法というのがありますね。
たとえば、束縛している方が主導権を握っているという解釈をベースに展開する作品がふつうなら、未散さんはあえて束縛されている方に主導権を握らせる。
ぞっこんに惚れている方が能動的なのがふつうなら、未散さんは最後に実は受け身に見えていた惚れられている方が罠を張っていたような種明かしをする。
正の視点じゃなくて、逆の視点。
この作品は、その手法の最骨頂ではないかと思うのです。

京都大学工学部卒。姉はアナウンサーで、本人も完璧なイケメン。
有能の限りを尽くした男・木関は自分のニーズに合う人間を探し求めていた。
それというのは「心ゆくまでお世話をさせてくれる相手」。
入社した会社の寮で出会ったゆずゆずは、すべてにおいて完璧で…。

世の中に面倒なことをやってほしいひとなんて星の数ほどいるように思いますが、この作品を読むとハッとさせられます。
めんどくさがりを自認しているものの、わたしなら「ここまではいいけど、これ以上は」と線引きしてしまうし、自分にこだわりがある分野は手出しされたくない。
もっとダメ人間なら、全部を木関に任せて、「もっとしてほしい」という要求がエスカレートしていってしまう。
そういうタイプじゃだめなんですよね。
「世話を焼かれるにも才能がある」とは、まさに名言。
やってもらえたら楽だけど、やってもらわなくても構わない。
自分じゃやらないけど、やってもらえたら感謝する。
これって案外難しいと思うんですよね。
何度か続けてやってもらえたら、「あの人がこれをする」というのが当たり前になって、当たり前になったらやってもらえないと不満が出て、「ここまでやってくれたら、あれもしてくれたらいいのに」と思うようになったり。
「当たり前」になると、感謝の気持ちを持ち続けるのも難しい。
世話を焼く人間が満足できるだけの「隙」があって、それが当たり前にならない。
しかも「明日木関がいなくなっても変わらない」。これ!この考え方に「おおお!」と思いました。
そもそもが本人にとってはやってもやらなくてもいいことだから、依存しない。これか、と。
「世話を焼かれる才能のある人」がどういうものかなんて、考えたこともなかっただけに着眼点が面白すぎて、ぐいぐい引き込まれました。

ふつうではないところに目をつけただけに、当て馬も何か違う。
ふつうなら、当て馬に必要なのは「好きな気持ち」ですが、この作品で木関が当て馬の立川と競い合うのは、「世話を焼く」権利なのです。
2人の攻防を横に、ゆずゆずはどこ吹く風。
このスタンスもたまらないんだろうなあ。
会社での肩たたきも、「そう言われるなら、それでいい」。
執着がないんですよね、ゆずゆずに。
だけど木関にはそれを少し感じているのが、読者にはたまらないわけで。

良かったです。
あざのエピソードも可愛いし、その後の立川の行動の速さも、頭脳明晰なのにゆずゆずを取られたくない一心で大事なことに気付くのが遅い木関も楽しかった。
『ーNext Level』も購入したので、楽しいワールドにさらに浸って来ます!

※シーモアなら期間限定で割引中でした。

3

だいたいみんな大丈夫

pixiv comicの単話で読んでいて、その頃は未散先生なのにハマらないな〜ぐらいに思って買った後温めていたのですが、読んだら最高でした。やっぱり単話で読むのは自分に向いていません。まとまって読むことで繋がってくる。

◾︎木関(優秀な営業マン/異常な世話焼き)×ゆずゆず(縁故採用の同期)

著者近影のコメントが好きです。
ゆずが依存しているように見えて、本当に依存しているのは木関というのが面白い。いなくなったときに本当に苦しむのは木関だ。もちろん、恋人関係になった今は、双方いなくなったときに苦しむと思います。

攻めが自分でゴムつける描写が好きで、こちらの作品にはそれがあったので喜び。結構珍しいんですよね。

立川と木関が親戚になるの嫌だな笑

縁故採用でも"社長の"は超強力カードで、自分が飛ばされる可能性が高いから露骨なイジメには普通あわない気もする。

萌2〜神

2

パーフェクトなとじ蓋には、パーフェクトなわれ鍋を!

〝われ鍋にとじ蓋ラブ〟とは斬新!
さすがソノオ先生という感じで、
可愛くて面白いお話でした^^

完璧青年・創也は、運命の相手・ゆずと出会います。
かいがいしく世話を焼く創也と大人しく焼かれるゆずが、
まさに〝われ鍋にとじ蓋〟!
そんな2人の前に創也の同族・立川が現れたり、
ゆずが会社をクビになる危機が訪れたりで……⁉︎

小さい頃から傾倒と依存の戦いだった創也は、
自分の家族をもダメにしてしまう甘やかし体質です。
そして、甘やかされるにも才能が必要なようです^^;

ベダベタにかわまれても嫌がらず、慣れず、助長せず、
感謝を忘れない人でなければなりません。
そうじゃないと廃人となり、果てはオムツ生活……

お、恐ろしい〜((((;゚Д゚)))))))

創也はゆずがいないと生きていけない程ゆずに傾倒していて、
ゆずは分かっていて好きにさせている感があります。
ゆずの方が一枚上手なんですよ^^
その上で、創也を縛っていないか気にかける優しさもあります。

ゆずが大好きで、世話をしたいから一緒にいるんじゃないと気付く創也と気付かせるゆず。
恋人になった2人が体を繋げるのは一度だけですが、
なんだかとても感慨深かったです。

最終的にゆずは会社を辞めずにすみ、
立川はなんと……(笑)

不思議な世界でしたがとても面白かったです!
キラキラな創也とプリンセスなゆず、そしてハーフ立川。
主要人物が全員イケメンなのも良きでした♡

6

かまわれるには才能がいる。格言なり

またまた唯我独尊の世界観を見せてくださいましたね、未散先生。
テーマは「破れ鍋に綴じ蓋」。
それって、従来のイメージとしてはダメダメでどうしようもない人同士のどうしようもないダメ恋愛、ですよね。
でも本作のカップリングは、何もかもデキるパーフェクト人間とダルダル怠惰人間という形で表される。
しかしながら、パーフェクト人間はこう言うのです。
『べったべたにかまわれるには才能が要るんです』
かくして、全ての能力をフル稼働して怠惰人間をかまい倒すパーフェクト人間の方が残念な人間として描かれる…
怠惰人間・ゆずはパーフェクト人間・創也に何も求めはしない。完全に創也がやりたくて押し付けるお世話の数々。
もちろん周囲は創也が100%、ゆずが0%の関係性と見ているけれど、創也からの視点だと全くそんな事ないんですよね…その価値観がすごく面白かったし目から鱗の視点だと思いました。
中盤から同じ「構いたい」属性のライバルが出てきて創也とゆずのBL的結びつきの論拠が出てくるけど…
確かに本作は「BL」としての作品なので、創也とゆずを「恋人」とする前提だったんだと思う。けれどひたすらお世話したい人と罪悪感なしに全てフラットに受け入れる人の物語、と考えた時に、別に恋愛関係、更に言うと肉体関係などなくても面白さは変わらなかったかも、と感じる。
一方だけがいつも与えてもう一方がいつも受け取るだけというの関係性では無い…正に「対等愛」的な物語として読める。
本作においては「恋愛」が絡むので一層「甘さ」が加味されて、なんとも気恥ずかしい読後感も味わえて大オススメです。

6

You are my perfect !君こそがパーフェクト。

「とじ蓋がいる以上、割れた鍋でもパーフェクトです。」という、巻末の作者のあとがきも温かい。
しかしこれは単純な「割れ鍋にとじ蓋」というあるあるカップルのお話では無い。

細やかに行き届いたお世話をしまくる、木関。彼の愛情は、「ゆずゆず」だけに注がれる。
それはもう、「運命の人だから」。
木関の様に構われて、愛されたら。こんなにも甲斐甲斐しくお世話されたなら。
息が詰まるという人もきっといるだろう。私なら、こんなイケメンに傅かれて。良いなぁ、と羨ましく思うのだが。事はそう簡単では無い。木関がゆずゆずを愛し、お世話するのには条件があるのだ。
『いやがらず、慣れず、飽きず、増長せず。感謝を忘れない人。』これは、意外にも難しい事だ。
最初は感謝していたとしても、人はその事に慣れて、増長して行くのがオチだ。ワガママになるか、依存されてしまう。
常に平常心であるかの様に見えている「ゆずゆず」は、木関に感謝し、飽きる事も無い。
溺れそうな程に注がれる愛情に依存する事も無い。つまり。パーフェクトイケメンの木関にとって、これ以上ない程にパーフェクトに理想的なのだ。
幼ない頃から、傾倒と依存との闘いに幾度と無く敗れて来た木関にとって。
「ゆずゆず」こそが「運命の人」。
珍しい事に。中盤からは木関の様な人が他にも現れる。立川さんもまた自分の溢れる気持ちを受け入れてくれる人を探している。そんなイケメンの甲斐甲斐しい人たちが沢山居てたまるか⁈ とも思うんだけど、立川さんもまた自分の相手を見つける。木関のおかげで。ここ、ちょっと笑えます。
こんな、人に愛情を注ぎたい人たちと、人に感謝する人たちばかりなら。
この世界はもっと楽しくて楽なのにね。
彼等の科白の中には刺さる言葉がいっぱいあって。
私はそれこそ「ゆずゆず」が木関に言った科白にはとても共感する。
「だいたいの連中にとっては、機嫌がいい人間ってだけで、異様なんだ。」
きっと。大抵の人は他人には神妙にしていて欲しいものなのだ。
人が機嫌の良いことが許せない人だっている。それでいて、自分の機嫌の悪さを当然の様に受け入れさせようとする。何故、よく知りもしないあなたの機嫌の悪さを私が受け入れ無くてはならないのか?と不思議に思う。あなたを甘やかせるほど、私はあなたを愛してはいない、と。
そんな社会の中で。木関と「ゆずゆず」の、関係も。人となりも。まるでファンタジーなのだ。
仕事の本質を見ないで、「ゆずゆず」を解雇しようと目論む課長。
「ゆずゆず」のお世話をひたすらするだけでは無い、仕事の本質がきちんと見えている木関。
残念ながら、木関の様な人はなかなか居ない。木関は「キセキ」なのだ。我々にとっても。
「ゆずゆず」にとっても。出逢えた幸せを思うとき、それこそがパーフェクト。
こんな風に生きられたら良いな、と本気で思う。
明日からは少しだけ。怯えず、自分らしく。機嫌良く過ごしてみようと思う。
異様だと思われたっていい。
そんな風に思わせてくれた2人でした。

それにしても。2人のルックスがまた。パーフェクトイケメン♡
シュッとした細身のスーツ姿。ややタレ目の流し目に宿る色気。骨張った指先。
目にも幸せ♡ パーフェクト!

5

そのうちトイレも代わりに出来るよ、きっと

未散ソノオさんの作品って破れ鍋に綴じ蓋とか共依存とかがテーマみたいなところあると思うんですけど、なんだか閉じた世界で暗いなーって感じにはならないんですよね。共依存ならではのお互い2人だけ…の良さが行き過ぎないようにうまーくキャラの良い第三者が介入してくる。どの作品もテンポの良いストーリー運びと淀みのないオシャレな会話のやり取りで、ほんと面白い。すごいなーといつも思う作家さん。

超世話焼き体質の木関は今、同期で縁故入社のグータラ社員野間ゆず(ゆずゆず)のお世話をしている。2人とも寮住まい。
木関は世話焼なだけでなくとてもバイタリティーに溢れているインテリ(京大卒)です。
早く起きて出社前に朝ランして、シャワー浴びて、ゆずゆずを起こして(物理)起こして(意識)ご飯食べさせて諸々のお世話をし、出社すれば仕事は自分の容量いっぱいになるくらいまでしないと物足りず、寮に戻ればまたゆずゆずのお世話を焼いてやっと充実感を得られるような人物。

そう今作の破れ鍋はグータラなゆずゆずと見せかけて木関の方が重度。
木関にはその完璧な世話焼き体質によって家族や友人をダメにしてしまった過去があり、自分に世話を焼かれてもダメにならない運命の人を探していたんですね。
しかもこの運命の人ってのが自分と同じく足に痣がありくっ付けると❤︎型になるっていうかなり強いやつ。笑
うん、その痣があったゆずゆずは運命の人で間違いない!

なのでそのゆずゆずが仕事をクビになりかけ寮を出て行く、となった時の木関の懸命さはちょっと心配になるくらいだった。
でも今作におけるキャラの良い第三者、立川が引っ掻き回すようで良い役回りををしてくれます。
ゆずゆずも男気を見せるし、木関も不安から解放され思う存分世話を焼きつづける事が出来そうな良いエンドでした。

…ゆずゆずこれから報告書くらいは出そうね!笑

4

二人で完全無欠!!

世話焼きの度を超している創也、イケメンだけど確かに変人ww
仕事も出来るけど本社には行きたくないとか野望もいだかずひたすらゆずのお世話で
普通の人だったら本当にダメになってしまう……。
依存しすぎて創也がいないと死ぬレベル。
でもゆずは「今まで生きてきた中で一番楽」と思うだけで
あんなに面倒を見られても創也がいなくても生きていけるってどういうメンタル!?
攻めがいないと何も出来ない受けというのは苦手なのですが
ゆずは無気力なだけで判断を間違わないし芯があるところが魅力的でした。
創也は言わずもがな、デキる人間だけど
食堂のヘルプ・立川さんが現れたことで同類のにおいを察知し
凹んだり焦ったりするヘタレ具合が最高にイケてましたww
立川さんは性格が良いのか悪いのかどっちもなんでしょうか。
ゆずが立川さんにアプローチされても(恋愛的にじゃなくて)
少しもなびかないのが男前…。
でも立川さんの味付けは好きだっていうから創也がモヤるのも楽しかったです。
「頭がいいとバカが際立つことありますよね」って立川さんが創也に言ったセリフに笑ってしまいました。

足のアザで“運命”を強調するのは現実的じゃない気がしてしまいましたが
結局はお互いでなければいけないんだからまぁいいか。
創也とゆず、二人でパーフェクト、でした。

2

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