来るもの拒まずな男×性的欲求を持たない純真

初恋、カタルシス。

hatsukoi catharsis

初恋、カタルシス。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神116
  • 萌×229
  • 萌18
  • 中立11
  • しゅみじゃない42

--

レビュー数
26
得点
761
評価数
216
平均
3.8 / 5
神率
53.7%
著者
鳩川ぬこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビボピーコミックス
発売日
価格
¥719(税抜)  
ISBN
9784799745137

あらすじ

風邪を引いた一騎の自宅に別れたばかりの元恋人・唐木田がやってきた。
性的欲求を持たず恋なんてできないと思ってた一騎が、自分で区切りをつけた初恋の人。
フラれたにもかかわらず優しく看病する唐木田は、寝込む一騎にキス。そして……
「いつか、あの手に、触れられてしまう。」

pixivで感動を巻き起こした臆病な初恋が、大量加筆修正で待望の書籍化。

表題作初恋、カタルシス。

(30)別れたばかりの元恋人
(25)ノンセクシャルの青年

その他の収録作品

  • 下ネタ短編集(描き下ろし)
  • エピローグ(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下イラスト

レビュー投稿数26

泣きました

こちら、久々に読み返した際によくよく見たら、「諸般の事情により販売を終了しました」の文字が…!愕然としました。今年の6月までで販売終了していたんですね。
紙本ならまだ手に入るのかな。。

色んな方に手にとっていただきたい作品なので、事情のあることとはいえ、とても残念です。

LGBTQという言葉は広く認知されるようになりましたが(100%とは言えないまでも)、アセクシャル:性的欲求を持たない人、などの認知や理解は、私自身も含めまだまだだなあ…と思わされる内容。

性的欲求がなく、求められることに強い恐怖と不快感を持ついっきくん。
攻めの唐木田に求められることに応えられないことから思い悩み、「いい彼氏になれない…」と吐露します。

そんないっきくんに攻めがかけた言葉を読んだ時…涙腺の堤防が決壊し、涙が止まらなくなりました。

「おれがいっきくんのいい彼氏になる。だからいっきくんは何かになろうとしなくていい。いっきくんの性別はいっきくんだから。」

「あなた」だから好きになる。

”最後までできないから恋愛を諦める”のではなく、好きだから、確かめ合いながらお互いのできる範囲を最大限まですり合わせていく。究極の愛の形。

BLの枠にとどまらない、本当に素晴らしい作品だと思います。
何かの形で、また多くの方の目に留まるようになりますように。。

0

ボーダー

普通の人(語弊があるかも知れないけれど、普通の恋愛等作中でも書かれているので)のスキンシップの内何が友愛で何が性愛でとか色が分れているわけではないと思っていたけれど、縞模様みたいにちらっと覗いては隠れたりしているのかも知れない
もし色分けが見えるなら、恋人と一緒にいるときならなおさら実際しましまになるのかも

唐木田があまり深刻に考えるたちでなく、一輝くんが恋人として甘えて振る舞うことを喜んでいるのが良かった
性的に魅力を感じてもらえないことにそんなに傷ついたりしないで自分の性欲についてもちょっとくらい我慢してくれたって良いじゃんと言えちゃう

一輝に肩入れすると唐木田ひどいって風に見えなくもないけれど、一方的に全部我慢してくれたら逆に付き合えないような気もする
自分が触るときの唐木田は怖くなくて性的に興奮していても可愛く見えるって気づけて良かったじゃん
それがしてあげられることであんなに安心して甘えることができるようになったんじゃない

一緒にいたい内は一緒にいるしかないもんね
相手の性指向にある程度合わせるのはお互い様で、無理になっても誰も悪くないと思うんだ

0

テーマを形にする素晴らしさ

うむむ。これはこれは…評価が別れそうな漫画ですね。個性的な絵柄とキャラクターとストーリー。雰囲気が好きなのと、試し読み部分で2人の先が知りたくなって読みました。

結果として、私的には残念ながらハマりませんでした。同人誌をまとめたのかな?と思いましたが…なるほど、やはりそうなのですね。編集さんが付いていたらもっと分かりやすい漫画になっていたかもしれません。

時系列もそうですが、ノンセクシャルについてもっと丁寧に伝えてほしかったです。知っている前提で描かれているような感じで、なぜそのときにそういう反応をするのか、何が辛いのか、それでも求めるものとはーーそのような部分が情景だけでは伝わりにくく、エピソードもバックボーンが分からないので理解が難しかったです。ノンセクシャルの中でも一騎くんはこういう考え、こういう個性、という主張を結局想像で補うしかなく、なかなか感情がついていかなかったです。

でもまず漫画を描くということ、頭の中の映像を2次元に表現すること、その技術と執念が本当に素晴らしい。私は世の中の漫画家さんを尊敬しています。そして羨ましい。自分にはできないから。それを描きたい!という一心で最後まで描ききった作家様に拍手を送りたい。そしてまた次の漫画を読ませていただきたいです。

0

ある意味理想のハピエンなのかも。

熱烈に好きアピールをする方だけど実は超受け身な男×恋愛感情はあるけど性愛はいだけない男のBLです。

一読して、いっきくんの方が一人で我慢してるのかなあと思ったんですが、よくよく読んでみると唐木田さんもけっこうノンセクシュアルの事を解っていないなりにも頑張っていっきくんに合わせようとしているんですね。触ったりキスしたりすることにも逐一お伺いをたてていたりとかして。

唐木田さんは性的指向の点では複雑さはないけど、付き合う相手の熱量にガッツリ影響される繊細な部分がある。いっきくんは唐木田さんのそういう所をよく見ているから、唐木田さんの性欲を全否定して心を折るようなことにならないように努めているのかなと。


お互い、相手の根の部分は解り合えないままだけど、それでも互いに歩み寄ってそこそこ折り合いをつけて仲良くやっていくというラストは、なかなかやって出来ることじゃないよなぁと思いました。

完全の一致を目指せば、我慢か別れかって二極になりますもんね。


独特の絵柄や表現、登場人物の繊細な心理描写が好きです。

0

何度読んでも胸が熱くなる恋愛漫画

※ネタバレけっこうしていると思います。
まだ読まれてない方はお気をつけ下さいm(__)m


あらすじにもあるように、一騎の家に、別れた元恋人の唐木田が訪ねてくるところから始まります。

二人のやり取りを見ていて、お互い好きなんだな、と。
一騎もですが、むしろ唐木田がかなり好きなんだな。

そこから付き合う前のお話に変わるのですが、最初は一騎から好きになって、唐木田はむしろ余裕なんです。
そこから唐木田もだんだん好きになり恋人になるのですが、そのエピソードや二人のやりとりがすごく良かったです。

一騎は唐木田の事が大好きなのに、性的な接触とその時の唐木田に嫌悪感を感じて、そんな自分にも自己否定のような感情を抱いてしまっています。
その負のループが辛くて、別れを切り出します。
でも、一騎にとって初めての恋で、幸せだったことを実感し、辛すぎて心身ともにボロボロに。
そんな時に唐木田が突然やって来ます。偶然のタイミングとはいえ、唐木田ってやっぱり一騎のエスパーなのかな?と思ってしまいます。

唐木田も別れている時に、可愛い女の子から「魚心」的なものを察知しますが、そこから一騎への思いが溢れてきます。
5年付き合った彼女にフラれた時も、自分を好いてくれてる相手(一騎)がいるからと落ち込まない男・唐木田が。
一騎曰く、プライドがめちゃくちゃ高いから執着を示さない男・唐木田が。
フラれた相手の家に自分から行っちゃうとか、マジですごいことなんじゃないの!?
冒頭でさらっと訪ねてきてるけど。ちょっと胸熱でした。

それからの二人は、その経験を乗り越えたからか、めっちゃ仲良しです。
お互いの気持ちも言い合えるし、素直に甘えているし。
鴨鍋からの帰り、玄関の前での告白(と思っています)とか、何度読んでも感動してしまいます。

運命的とかじゃなく、唐木田の「水心」的に誘導されていった始まりかもしれないけれど、こんなに愛し合える二人になれるなんて!
リアルで現実的な流れだけれど、愛って素敵、と思わせてくれる恋愛漫画と思います。

3

為になった

ちまたで話題だったので読んでみました。
面白かったし良い作品だし凄い!!こんなの描けるのすごい!!そういった感動はありました。だけど、お互いとてもとても思いあってるんだけど、寄り添ってるというより妥協?諦めてるように感じてモヤモヤてしまい…恥ずかしながらノンセクシャルを知らなかったので勉強になったし、ぎゅっとなるシーンもあったんだけど、私の萌えどころとは違い、実用書のような、愛するとは!みたいのを深くいろいろ考えさせられる作品でした。

1

何度も何度も読み返した

ノンセクシャルを題材にした作品は読んだことがなかったので買ってみました。
私は結構絵柄買いするタイプなので、正直絵柄が好みとは外れていて、最初は話が全然入ってこなかったです。笑
ですが2回目読んだ時、一騎くんの繊細な心情にとても惹かれました。あれ?こんなに愛しいキャラだったっけ、と。読めば読むほど2人の思いに夢中になっていき、気づけば自分が持っている本の中で1番読み返した本です。
四コマの短編集が最高に面白い。お気に入りは「あげちゃう」です笑

0

漂う「一見さんお断り」仕様

この作品はpixivで読んでいて興味深かったので、単行本では何らかの答えが出ているのかなと思って購入しました。

結論から言うと、何の前情報もなく、この本を手に取った方には分かりにくい仕上がりでした。
「ノンセクシャル」の一騎くんが、初めて他人に感じた「好き」という感情。
その対象である唐木田さんは、相手の好意を感じ取って、餌を撒いて、網に勝手にかかってくれるのを待つ人。常に優位に立つけど、大事なことは相手に言わせるタイプ。
手練れと初心者では勝負は明白で、おろおろばたばたする一騎のバレバレっぷりにちょっと種類の違う切なさを感じます。

でもこの力関係が一転。
彼女と別れるシーンから、告白されて付き合っても、同じだけの熱量を返せていなかったように見える唐木田さんが、一騎くんにべた惚れ。
甘やかしまくって、溺愛しまくって、発情しまくりです。
それに対して一騎くんはトーンダウンしていく。
した上に、別れまで決意する。
それまでの唐木田さんだったら、去っていったものは仕方ない、次!ってなってただろうなあと思う流れですが、すごい食らい付いてくる。
溺愛系攻め好きにはたまらない展開だけど、攻めと言っていいのかどうかという問題が次第に見えてくるわけで。

この作品が「一見さんお断り」な理由のひとつに、一騎くんのノンセクシャルが本編でしっかり描かれていないという点があります。
あらすじを読んだ/pixivで読んでいたというひとは問題ないけれど、表紙でジャケ買い/友人に借りたという人には、一騎くんがどうしてじたばたするのか分かりにくい。
読み進めていくとセクシャル問題のチャートのページが出てきて、「あ、そういうこと?」ってなる。
さらに時系列的にも1話目が、「年上彼氏が年下彼氏の看病…。溺愛系…。むふふ」と思って読み進めると「別れたよね!?」という衝撃展開。
「え?何で別れたの!?」ってぐいぐい引き込まれて、その後に続く出会いからの回想を読んで「ふむふむ」となるものの、「え?何で別れたの!?」の部分はちょっとしっくり来ない。
しっくり来ないけど読み進めて、番外編みたいな細切れの話を何話も読んだところでチャートのページに辿り着いて、「あ、そういうこと?」ってなる。
性的なことをいっぱいしたい唐木田さんと、そういうのが無理な一騎くんという大きな問題が本編でがっつり語られることはなくて、あのページがないと極度の意地っ張りな受けを何とか手懐ける年上攻めの話としか取れないかなあと感じてしまったからです。

面白いんですよ。
デフォルメは可愛くて笑えるし、一騎くんもひたすら可愛いし。
だけど「ノンセクシャル」という問題よりも笑いに走ったかなという印象でした。
何も深刻にその問題に向き合わなければならない!という考えはないけれど、最終的に唐木田さんが一騎くん可愛さに我慢を続けるしかないのかなあという終わり方に、「おおう…」と思った次第です。
一騎くんも歩み寄っていたけれど、よりを戻してから(唐木田さん的には別れは無効らしいけれど)の一騎くんのわがままっぷりの方が強く印象に残ったなあ。

いや、ほんとに面白いんですよ。
2人を好きになれる流れ(回想出だしの唐木田はアレですが)だし、台詞もモノローグも刺さるものがたくさんあったし、2人のキャラが良いから細切れエピソードも楽しめるし。
でも「ノンセクシャル」という設定を生かしきれていたか?と聞かれると悩んでしまう。
そんな作品でした。

3

垣根を越えた愛

いろんな感情が沸き上がるが、言葉では表現し難い作品でした。
一騎がノンセクシャルであることは個性であり恥じるべきことでもなんでもない、なのにどこかで劣等感を感じていたり
自分は欠陥品じゃない、と強く思うことこそがそれを肯定しているようで苦しくなりました。

唐木田は良くも悪くも人の機微を感じ取れるので、一騎の精神的なバランスによっては側にいると居心地が悪かったりしてしまうのかもしれませんね。
一騎と唐木田両方の気持ちを考えたり、心の揺れをみていると
BLというよりは人間論を読んだようなそんな気持ちになりました。
一度だけでなく読み返せばまた違う印象になりそうで楽しみです。

どことなくハヤカワノジコ先生の世界観と似ているなと思いました。

1

久々に楽しい!!

まず読みごたえがあります!絵も素敵です!共感、リアル感、私事ですが、久しぶりに何度も読みたくなる漫画登場です!短期間で何度も読んでます!とっても気になる作家さん❣嬉しい!!

0

一騎の顔芸が愛おしくなってくる

 ノンセクシャルを題材にしている作品って初めて読んだかもしれません。もしかすると、意外と人口は多かったりするのかな。恋人に求められて仕方なく応えているけれど、実は性欲もないし触られたいとも触りたいとも思わないという人もいるかもしれませんね。普通に性欲のある唐木田と、性的に迫ってくる唐木田に恐怖すら感じる一騎。なんで好き合ってしまったんだろうと不毛さを感じつつも、好きという感情は理屈じゃないから仕方なくて。

 それでも相手のセクシャリティを知った上でまだ会いたいと思うんだから、体だけじゃなくちゃんと心から好き合っているわけですし、この2人が一緒にいることを否定すべき理由も何1つないと思うわけです。確かに互いのセクシャリティが一致しているカップルより、我慢する機会は多くなる。でも、その焦れったさをカバーできるほど、普段の会話に十分愛が満ちていて、性的なこと以外で相手を愛おしいと思う瞬間も多々あって。やっぱり2人は離れるべきではないのだ、という結論に至ります。現実でも創作でも、こういうカップルが増えていいんじゃないかなと思いました。

0

NoTitle

ノンセクシャルという難しい題材に取り組んでいる作品、
作者さんの経験をかなり盛り込んであるようですがあくまで自伝ではなく創作。
ノンセクシャルが必ずしも性的接触を嫌悪するわけでなく、
気は乗らないけど相手に合わせるくらいは苦痛じゃないというケースも多いらしいです。

でもこの作品の一騎君は結構がっつり拒否してますね。
誰が誰をどんな風に好きになり自分がどうしたいかという事で苦しい思いをしなくて済む社会が理想。

1

恋のジタバタ

ピクシブでおいかけてた作家さん。
こんなカップル、本当にいそうです。

ちょっと内向的で、付き合っていても不安になってしまう、かわいい一騎くんと、もてて何でも器用にできるけど、実は一騎にメロメロな透真の話です。
いきなり、分かれたところから始まりますが、どうして一騎くんが分かれるなんて言ったのかとか、なれそめ、そしてきっと長いときを一緒に過ごす大事なパートナーになるんだろうな、と予感させる鴨鍋の下りなど、読んでいてじわっとくるいいお話でした。

作者さんは、ただの素人ですとおっしゃっていますが、いやいや、素人にこれは描けないよね。
今後も描き続けて欲しいです。

0

いい漫画です

pixivで更新を楽しみにして繰り返し読み、pixivコミックでこれまた読み、単行本でいつでも読めるようになって幸せです。単行本のみ公開は10ページ強かな?

初恋、カタルシス。:鳩川先生はもともとBL界隈の方ではないそうで、セオリーを全然踏襲しないのが良かった。いっきくんの唐木田評がズバズバしてて、よく見てるんだなってのと、それでも好きなんだなっての、2人への愛しさを増す。
5月:魚心あれば水心で好きになる唐木田が、好意を向けられるだけで良しとするでもなく、最終的には"恋に落ちる"と明言するのが好きです。引いてるようにも見えるのかな〜。どれが正解かは分かりませんが、ずぶずぶと恋に溺れにきてる方の解釈。
10月:ここまでの展開があって、1話で未来も見せの、別れを告げるいっきくん。胸が締め付けられるよ。唐木田のプライドによって発せられた「いいよ 別れよ」は双方にとって重い。pixivで初めて読んだ時「そうか 周りに〜」のくだりで泣きました。泣くじゃんこんなの。
1月:「愛情を伝えるシンプルな言葉が一番大事です 一番ダメ」とのたまった唐木田が、それを繰り出しまくる。それが一番大事。
エピローグ:自然体の一騎さんエモい

"ノンセクシャル"という単語により、なんやかんや言われてるのをチラと見かけ。大別して名前つけないと煩雑なことも多いのでしょうがセックス感なんてそれぞれ差があるし、ひとりの中でだって時期によって変わったりするよな。"ふつうの恋愛"って単語はなかなかにゲバ。

※電子書籍ひかり 白抜き 裏表紙有り
限定おまけ漫画1枚

1

みんな違ってみんな良い→実際違うじゃねえか

ノンセクシャルとはなんぞや??のまま読み進めましたが、あまり言葉では言及されてないけれど、表現で伝えてくれてるなぁと思います。
2周読むともう一歩踏み込んで読める感じ(私の読解力の無さかな)。
受けのいっきくんは初恋で、彼が好きなんだけど彼からの性的な愛情に応えられないことに悩んでいて、いっきくん目線の攻めの唐木田くんから迫られるシーンはめちゃ怖い……。
好きな人が怪物になるってやだよな。
いっきくんが「今じゃなくてもいいのに」って思いながらも別れを切り出してしまう感じ分かるなぁ~
「恋愛」が自分の手には余ると思ってしまって手放したけれど、「恋で人は死ねる」と思うくらい落ち込んでしまう。
人と違うことに悩んで自分を否定したり自棄っぱちになったり……ここすごく辛い……(タイトルのとこ)。
唐木田くんがめげずに好き好き!してくれる人だったから修復出来たけど。唐木田くん「俺のこと好きになった子に応えるだけ」みたいなこと言ってたけど俄然ハマってるじゃないのよ!笑 ハマれる相手に巡りあえて良かったね。

お互いを思い遣って受け入れあって、いっきくんも段々と甘えたりくっつくことに慣れていってるんだなーという終わり方でした。
いつかラブラブえっちする日は来るのでしょうか。我慢しあってこなしていくなら辛いなーと思います。
でもそういう部分で気持ちがぴったり同じなんて無いし、それがリアルなのかもな。

短編や4コマの日常の感じとても好きでした。本編以外のちょこっとしたのが沢山入っていて嬉しい。
萌えという表現はちょっと違うかもしれませんが、とても好きという意味で萌×2にしました。
絵柄、表現、台詞もとても好きなので今後他の作品も描かれるなら追っていきたい!

3

解決を求めてしまってはダメなのね。

恥ずかしながら、読解力の無い私にはちょっと難しかったかな。
評価が高いだけに自分の理解力の乏しさに凹む。

一騎が熱でうなされてる所へ別れた唐木田が来て看病しつつお泊り。
これが冒頭『11月』の出来事。
そこからお話は5月に遡り、唐木田に恋心を抱く一騎と、一騎に惹かれていくノンケ唐木田のお話が進んでいく展開。

『5月』・『7月』と、「来るもの拒まず去るもの追わず」な恋愛スタイルの唐木田が一騎にハマっていく様子は見ていてホッコリしました。
が、『9月』に初セックス(最後までしたのかな??)で、興奮した唐木田に対して一騎は終始不快。
終わった後に賢者モードの唐木田がため息をついた際に一騎は枕で殴ります。
なぜ不機嫌なのか分からない唐木田。そして私も分からない。
帰りの駅のシーンでやっと一騎がノンセクシャルで、「セックス行為=愛情好意」ではないと何となく理解。←私が。

そして『10月』別れを切り出す一騎と受け入れる唐木田。
別れ話をした後の一騎の苦しむ描写の際にある回想のコマを見て、その後も渋々セックスをしていたんだろうな?とは何となく理解できました。

『11月』唐木田は自分が思っていた以上に一騎を好きだったのを実感し一騎に会いに行く。
ココで冒頭に繋がる。

そして次の話からよりを戻した二人の話。
一騎がノンセクシャルだと言うことを理解したうえでよりを戻しているが、やはり唐木田的には当然欲求があるわけで、やりたいと思っても我慢。。。。しかし、そんな我慢も続かず。
触られるのが嫌なのは理解してるが俺のこと好きなら証明しろとついつい叫んじゃう唐木田。
直ぐに訂正するけど。
翌朝、頑張ってフェラをしてあげる一騎。
その後、ゆったりとしたラブラブな日々を送る二人。

ちゃんちゃん♡
・・・みたいな感じで終わってるけど、私的には何も解決していないような気がしてモヤット感。
お互い愛しているが、一方はエロイことしたい・もう一方はエロイことは不快。
これからも二人はお互いに「我慢」を重ねていくのかなぁ。。。。と。
「ノンセクシャル」を題材にした時点で、この関係に「正解の解決」なんて勿論ないのかもしれないのですが。
たぶんココが私の読解力の無さかな。


12

愛の形は人それぞれですよね。

あー、好き!好きです!!!
絵柄、空気感、雰囲気、全てがマッチして好き以外の言葉が見つかりません。
これがデビューコミックだなんて、またすごい方が出てきてくださいました。
何故こんなに趣味じゃない評価が入っているのか全く分かりません。なぜだ……。

好きなのに好きな人と同じ熱量や方向性で触れ合えない辛さ、そんな自分が嫌になる受けのいっきくんの気持ちが切なかったし、別れ話のときプライドが邪魔して表面上は受け入れてしまう攻めの唐木田さんのひねくれた性格。でも諦めきれなくてもう一度手を伸ばしてしまうどうしようもない気持ち。めちゃめちゃ恋愛してるじゃん。確かにノンセクシャルって難しいテーマはあれど、私は単純なので2人がちゃんと思い合っていて、2人が付き合っていくために模索していく姿に、大変萌えました!

鳩川先生が描くお話をもっと読みたいです。作家買いリストに迷いなく追加しました。

9

自分の気持ちに誠実な二人

まず、難しい設定を、よくぞここまで描いたなぁって感心した。
ノンセクシャルって何?だけど、恋愛=セックスに疑問を持ってもいいじゃない。
一緒にいたいの気持ちと、セックスのありなしと、
自分の気持ちと、自分の体の反応と、
どちらにも嘘をつけなくて、行きつ戻りつしながら着地点を探っていく主人公の誠実さ。
この、悩んで、迷って、思いと裏腹な行動に出てしまったり、唐突な行為をしかけたりと、揺らぎっぱなしな月島がすごくいいです。
性的な合意点を探り合うような二人のやり取りは、BLマンガのお約束のような挿入アリの汁まみれセックスより、むしろエロくて切ない。
面白いものを読ませていただき、ありがとうございました。

13

感情と感覚の不一致

愛しい人。好きな人。
そんな人と恋人になれたら、手を繋いで、抱き合って、
キスをして、それから…
肌と肌を触れ合わせる事が相手との気持ちを
より深く通わせ合う手段だと考えていました。

特にBLには過度に期待なんかしたりして。

気持ちに並行して身体が結ばれる。
逆も然り、好きだから触りたい。

それがいっきくんはそうではなくて。

『ノンセクシャル』
他者に対して恋愛感情は抱くが性的欲求を抱かない人。

当事者にしたら周りとは違う感覚なのもわかっては
いるけど理解され難さを感じてもいて、
周りは自分とは違う感覚の持ち主なんだなあ、
くらいでピンときていないから悪気なくいっきくんに
とってはしんどい言葉をかけてしまったりする。

デリケートなセクシャルマイノリティの中でさらに
難しい題材に触れたお話。

ノンセクシャルの方の性的欲求の度合いは個人差が
あるそうなんですが、いっきくんは恋愛感情がある
恋人の唐木田にさえ性的に触れられるとゾワっとして
しまう不快な感覚があり、表情も好きな人と
触れ合っているとは思えないほど硬く強張ったものに
なってしまいます。

『抱きしめられたいけど触れられたくない』
感情と感覚がちぐはぐで、それに向かい合って自問自答
しているいっきくんにそんな不条理な事があるのか…と
モヤつきを感じ、自分が抱いてしまったその微かな
違和感に胸がチクンとしました。

唐木田は意図せずもそのいっきくんの壁を超えてくるの
ですが、態度が時に無遠慮に見えたり時には必要に
感じたりもする絶妙なウザさで感心するレベル。

ふたりのやりとりが自然でいっきくんのマイノリティを
感じさせない描写と感じさせる描写とのメリハリが
お見事でした。
今まで嬉々として見ていたBLの肌が触れ合うシーン。
唐木田からぶつけられる自身への性的な興奮への
いっきくんの反応、表情がリアルすぎてちょっと
せつない気持ちになる事になるなんて思いも寄らなかったです。

ふたりにしかない距離感・空気感、ふたりにしか築けない関係を
ふたりのペースで育んでいってほしい恋愛だなと思いました。

描写は神、私のノンセクシャルに対する乏しい未熟な感情が
追いつかず中立で間をとっての萌です。

9

レビューするのが難しい神作品

PIXIVで毎回更新を楽しみにしながら読んでいた作品です。
この作品に出会って初めてノンセクシャルという言葉を知りました。
ノンセクシャル:相手に性的欲求を抱かない
アセクシュアル(相手に性的欲求も恋愛感情も抱かない)ではありません。
これは紛れもなく恋愛作品です。
ものすごく大好きなんですけど、どう書けばいいのか…下手ながらレビュー失礼します。

はじめ、唐木田さんの魅力が分かりませんでした。
すごく人の内面を見ることが得意で一歩引いて恋愛しているように感じました。
一騎くんのこともただ自分に好意を持っていて、自分も少し興味があってフリーだから付き合ったのかと。
しかし読めば読むほど味がでてきて、最後には唐木田さんしかいない!と惚れていました。
伝わらないと思うんですが、宇宙…ブラックホールみたいな人です。
打っても響かず流されているのかな?と思ったら実は全て余さず吸収していて。
どの角度からというより全方面からまるっと包み込む感覚。そんな印象を受けました。
一騎くんは可愛いです。
ノンセクシャルとして性的なことに対する描写が鳩川先生にしかできないものだと思いました。
性的欲求は抱かない、恋愛感情はある。「唐木田さんが好き」の気持ちがすごく伝わってきました。
終盤の唐木田さんの一樹くんへの言葉に感情が溢れる感じがすごく好きです。たまらないシーンです。
いつまでも隣り合っていてほしい大好きな二人です。

服装だったり食べ物だったり細やかな描写も素敵で隅々まで楽しめました。ユーモアのセンスもツボでした。
PIXIVで好きだった方もぜひ!描き下ろしもとっても豪華です。
描いて下さって本にして下さって、本当にありがとうございますと感謝したい作品です。

神評価は変わりませんが、追記させて下さい。
ノンセクシャルとアセクシャルが違うと書きましたが、ノンセクシャルもアセクシャルの内でロマンティック・アセクシャルと呼ぶ方もおられるそうです。不快に思われた方は申し訳ありませんでした。

13

お互い歩み寄っていくしかないのかな

難しいテーマでした。性的欲求皆無なノンセクシャルの恋愛。いっき君は唐木田君を好きになって抱きしめられたりキスまではOKでもその先の性的なあれこれには恐怖を感じてしまう。相手に我慢させてしまう罪悪感もあって1人で色々悶え苦しむ姿が可愛くもあり可哀想でもありました。

一方攻めの唐木田は優しいような冷たいような奴なんです。来るもの拒まず去るもの追わず。かっこいいみたいだけど院生の時から5年付き合った彼女と結婚を全く考えないって不誠実な人と思います。「遊びに行くのやめて別れる?」って軽すぎでしょ。いっき君にはこだわりないように見えて実はプライドが高い人って本質がバレてしまってるらしい。愛だなあ。

性欲ある人とない人がお付き合いするって、たとえ精神的に惹かれあってたとしてもすごく難しいことです。どこまでなら許せるか、どこまでなら我慢できるかお互いの妥協点を見つけながらゆっくり進んでいくしかないのでしょうか。珍しいテーマのお話で考えさせられました。

4

素晴らしいセンスを感じました!!

めっちゃ楽しみにしてたらそれを上回るものすんごいコミックスでした!
冒頭の唐木田がズル過ぎて
あんなん別れても好きに決まってるし嫌いになれないしいやもうずっと好きだろ!!!ってなっちゃってなんとも言えないときめきに思考を支配されたのです。

唐木田の去るもの追わずスタイル、
女性にしてみたらやっぱりねぇ…長く付き合ってたら結婚考えてしまうでしょうから
うーんって少し冷めかけるかと思いきや
一騎の恋心を見透かしての言動にまたもうズル過ぎな唐木田ぁあああ!!!
こちらまで気持ちを振りまわされてしまうような感覚、悪くないんです。
もっと雑に傲慢なヤツだったらああそうですかって嫌いになれるのにな。

一度別れた一騎が可哀想で、いくら自分から切り出したにしても
あんなあっさり承諾されるとどうしようもない。
一騎の一喜一憂をあそこまで見抜けるのはやっぱり好きだからなんだろうな。
例え他の人に比べて分かりやすくても、本当に怖いくらい当てる当てる!

体の接触は好きな人なら当然と思ってしまいがちでしたが
一騎に「オレの事死ぬ程好きなくせに、オレに証明しろよ」なんて
それ言ったらダメなヤツじゃ…??
けど唐木田の触りたい触って欲しい気持ちもわかるし、ふーってなってたら
翌朝の一騎の歩み寄りが何段もトばして来てて私が倒れかけました。

4コマ風の小ネタも絶妙の笑いのセンス、
個性のある絵柄で勢いのある作風が最高でした!!
遠慮なくズバズバ言ったりする一騎も良かったし
なんたって一騎を好き過ぎる唐木田がいとおしかったです!

10

恋、してもしなくてもいい。セ、してもしなくてもいい。それでも人は。

ノンセクシャルとBL?というのに興味を持っての購入。
いざ読んでみると、テーマもそうだけど構成もユニークというか。
時系列が混ざってるし、4コママンガ形式が入ってたり、絵柄も流動している、急にホラーなページもある。
読みづらいと思う人もいそうです。
また、ノンセクシャル。
これも当事者の中でも色々な人がいると思う。例えば。
「性的欲求を持たない」は「性的接触が怖い」とは違うよね。
1人の人の中でもモザイクだと思うのね。
本作の一騎はどうなんだろう。
「性に対して無」ではないよね。唐木田さんの性的接触に対して引いている。セックスが怖い、という独白もある。
でもそうなのかな。セックスが始まっても感じられない自分、求めに心で応じられない自分、あなたにふさわしくない私…そういう事に対する怖さなのではないだろうか。
だから自分からフ○ラを奉仕する。そう、これは気持ちのお返し?
オレへの好きをオレに証明しろと言われた事への返事…
のような気がしました。
でも一騎はノンセクシャルではあるけれどノン恋愛ではないようなので、唐木田さんと真正面から話をしてのすり合わせをしつつ、どこで妥協できるのか。妥協って言葉が適してるかわかりませんが。
ノンセクシャルに限らず、ソレみんなに必要なことね。
で、カタルシス、はどこかな。
ひとまず一騎は自分のままでいられること?
モヤモヤ解消でスッキリ!とはいってないと思うんだけど、気持ちいい天気が続いてるような感じ、そんな読後感です。

4

LGBTQ+の+に入るノンセクシャルを知るキッカケ本

ノンセクシャル・性欲のない25歳童貞の初恋…
文字通りの受け取りで読み始め、無知で理解のない自分が情けなくなってしまった。

愛する気持ちがあるなら性欲がなくてもそのうち…と、どこかでそんな考えがあった私。
「ゲイは治る」と言っている人と変わらないこと気づいて愕然でした。

LGBTは海外映画やドラマでは当たり前で、LGBTQ+という言葉までは知ってましたが、
多様すぎて深追いしないままだったQ+を、手当たり次第に調べLGBTQ+漬け。
それから再読すると、また違いますね…しかも別の疑問が湧き上がってきたりする。
この作品のラストに至る経緯は、ノンセクシャルにとって幸せなのか?


貧乏イラストレーターの一騎が、美術講師をしているバイト先職員の唐木田に初恋。
一騎は25歳まで恋愛感情を持ったこともなく、友人から絶食男子と呼ばれていた中、
唐木田に初めて恋愛感情を抱いて一年、彼女と別れた唐木田から一騎にアプローチして交際開始。

もちろんノンセクシャルだと唐木田には伝えていても、カラダの関係を求めてくる。
性欲がないなんて本当のところは理解できていない唐木田と、不快で恐怖でしかない一騎。
大好きな唐木田と別れて恋を諦めた一騎に、
やっぱり別れたくない(別れてないと言い張る)唐木田が、
ノンセクシャルを受け入れて再度二人は向き合っていきます。

この作品はノンセクシャルという題材だけでなく、画力の高さや描写力のふり幅の広さにも驚き。
ホラーからシリアス、ほのぼの、どエロまで幅広い。
個人的な一押しは日常ネタで、ノンセクシャルに関係なく、日常ネタだけで神作品です。
一騎のパンツネタや、ボーダーネタ、食べ物ネタは愛が溢れていて大好き。
レベルの高い日常BLネタが詰め込まれ、そこに大きなテーマが差し込まれた一冊です。

ノンセクシャル絡みの性欲を感じさせる唐木田描写が、ホラーで怖いんですが解りやすい。
一騎にはあんな風に見えている。
大好きで死ぬほど愛しいと泣いてしまえる相手でも、性欲を感じると不快で恐怖な存在。
そんな自分を申し訳ないと感じていて、悪夢でうなされた「こねる」怖かった…パンがリアル。
唐木田も大好きな一騎にこれだけ辛い想いをさせていると思ってないから、考えると余計辛い。

性愛者と非性愛者が、お互いに幸せで一緒にいるにはどうしたら?

この作品では、時間を掛けながらお互いに歩み寄っている描写でした。
一般的と言われる恋人や夫婦でも、関係を上手く続けていく為に譲り合ったり我慢しているものですが、
「ノンセクシャル」を理解して受け入れることを念頭におくと、
大好きな相手にフェラができるようになって良かったね…にはならない。

唐木田は自分でノンセクシャルの一騎を選択しているので、
一騎をそのままで受け入れて貰える描写が理想だという気持ちがあって、
どこか引っ掛かってしまうのかも…でも、現実として我慢は必要なんだろうなぁ。

触られることや、してあげることに抵抗がなくなっていく描写だと、
ノンセクシャルじゃない感じで、
そのままノンセクシャルの一騎でいいと、言ってあげて欲しい気持ちになってしまう。

ノンセクシャルの恋愛チャートがすごく解りやすかった。見るほど大変だなぁと…。

性欲まみれの私、本当のところノンセクシャルが理解できているとは思ってないです。
無知が知り始めたところなので、もっと知りたいと思わせてくれたこの作品に感謝。

素晴らしい文句なしの神作品です。

※Renta:修正は白抜きです。紙本も同様です。

24

2人だとくぐもった夜空の星も美しいわけです…

pixivで出会った作品でした!
これは、クセになるんです。

唐木田さんが、一騎くんに好きだからこそのウザ絡みするとこ。
あとは、唐木田さんの一騎くんに対する洞察力の鋭さ、先見性。

一騎くんは、ノンセクシャルだったんですよ。唐木田さんに出逢う前まで、好きな人もいなかったし、努力しなきゃオナニーすら出来ない。周りは、そんなノンセクシャルに対してわかっているようでわからない。自己嫌悪になることも、たびたび。

種も実も残さない自分、なんて泣くんです。

だけど、唐木田さんは違う。唐木田さんの腕に抱かれたいし、触られたい。
性的なことになると、嫌いじゃないから受け入れるんですけど、同時にはぁはぁと、のし掛かる熊みたいな唐木田さんを怖くも感じたり。

だけど、唐木田さんと一騎くんは別れても離れない。いつの間にか(唐木田さんのウザ絡みの効果大❗️)よりを戻したり。

いーんですよ!2人の日常。一騎くんの表情とか、態度とかクセになる可愛さ。
唐木田さんが、一騎くんに対する読みが当たってほくそ笑んで喜んだり。
2人とも、期待してあれこれすると言うよりも、あれこれした結果で自分の喜びを得たり、相手の喜びに出会ったり。

一騎くんが、唐木田さんに頑ななとこ絆されていく過程は、たまらない❗️
もう、この世界観自体なかなか出会えないなぁと思いました!

唐木田さんと一騎くんの愛有る日常。
堪らなく好きになりました。

4

いっきくん育ててみたい

pixivで読んでいましたが、
加筆修正&描き下ろしということでコミックスも購入しました!
すごい増えてる!
エピソード大幅に増えてました!!

時系列が前後しているので、何回も読んでしまいます。
『カタルシス前夜』までいって、一話をもう一度読む!
これ絶対(笑)!!

-ノンセクシャルのいっきくんと、
いっきくんが恋する唐木田の苦しくも愛しい日々です。-

〝ノンセクシャル〟って知りませんでした!
他者に恋愛感情は抱くが、
性的欲求は持たない人のことらしいです。

本作の主人公・いっきくんは、
まさにノンセクシャルなんです。

好きなのに触れられたくない……
抱きしめられたいのに、怖い……
好きなのに、やっぱりダメだった自分は欠陥品?

とても難儀ですが、
自分ではどうすることもできない辛さやもどかしさが伝わってきて、すごく切なかったです。


結局、やっと付き合えた唐木田の手を離してしまういっきくん。
そんないっきくんと別れた後も未練タラタラな唐木田。
別れた後もいっきくんに会いに行き、
隙あらばヨリを戻そうと思ったりしていて(笑)

プライドが高くて大切な事をハッキリ言えないウザい唐木田だけど、いっきくんのことはとても大切にしています。

いい彼氏じゃなかったと言ういっきくんに、
「オレがいっきくんのいい彼氏になるから
 いっきくんはならなくていい」と言います。

そのままのいっきくんでいいという唐木田がとても素敵でした。
あんなに自信満々でウザかった唐木田が、
何故かカッコよく見えてくる不思議(笑)

自然とヨリを戻した後は、
いっきくんも素直に甘えられるようになりましたね^^
唐木田の膝にスッポリ収まる姿が可愛いです。


pixivではありませんでしたが、
いっきくんが頑張ってフェラする姿も見られました。
浮かれる唐木田が分かりやすくてウザ可愛かった(笑)


途中4コマタイプになったり、小ネタ集があったり、
とても楽しく拝読させていただきました。
後半は、二人の普通の日常が描かれており、
それさえも愛しく思えました。
二人の愛が満ちています。

とてもあたたかい作品です。
今までに読んだことのないテイストで、
うまく表現できないのが悔しいですが、
たくさんの方に読んでいただきたいです。

作者様の処女作ということですが、 
とても素敵な作品をありがとうございました。
BL作家さんでないことは存じていますが、
また描いていただけたら嬉しいです。





17

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