毒王は棘姫を寵愛する

dokuou wa togehime wo chouaisuru

毒王は棘姫を寵愛する
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神41
  • 萌×228
  • 萌14
  • 中立0
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
13
得点
359
評価数
87
平均
4.2 / 5
神率
47.1%
著者
ARUKU  

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784344845114

あらすじ

他人に触れられると身体に激痛が走る奇病のため、温もりを知らぬまま孤独を生きてきた会社員の織部。薬や通院の甲斐もなく、藁にも縋る思いで毒物研究をしている准教授・鰐淵をたずねるが、なぜか鰐淵に触れられると痛みを感じない。初めて他人に触れられた織部は恋に落ちてしまうが?

表題作毒王は棘姫を寵愛する

鰐淵士郎,医師,毒物研究の准教授
織部釉,手指に痛みを抱えるサラリーマン

その他の収録作品

  • file.1 甘い矢毒で撃ち落として
  • file.ex 恋の棘(描き下ろし)
  • file.2 painful ペインフル
  • file.3 わにさんはうさぎちゃんを溺愛する?
  • file.4 もっと深いところまで触れて
  • file.5 いじわるハニハニムーン♡
  • file.6 君は心に刺さって抜けない激痛の棘
  • カバー下:にらめっこ

レビュー投稿数13

さらなるARUKU世界に踏み込みたい方向け

ARUKUさんの「ほんとは好きだ」「嫌い、大嫌い、愛してる。」「君の夢を見ている」が素晴らしかったし、レビューに「溺愛」の文字が並んでいたのもあり、読んでみました。

「マフィアの若旦那のような強引で俺様なスパダリ准教授医師x未知の病気に苦しむリーマン」

この攻めキャラ設定が絶妙にイイ・・・!
4話の表紙でさらに攻めメガネ!

ただ、不満点:

①セリフが古の少女マンガっぽくて、古臭いというかクサいというか、人目もはばからずそこら中でイチャつくし、こっぱずかしくて読んでるこっちがいたたまれない。
(他著作ではこういうの許容できたのに、なぜか本作ではうっ、となってしまった)

②2019年の作品なのに、タイトルや作中にやたらと「姫」や「嫁」ワードが多用されるのがモヤりました。
LGBTへの理解もだいぶ浸透してきたことだし、受けはG(ゲイ)もしくはB(バイ)であってT(トランスジェンダー)ではないので、(冗談で、というのもすごくわかるし、「嫁系BL」をお好きな層が一定数存在するのは重々承知しております)こういう女性を表す単語をBLで使いまくるのは「嫁系BL」以外ではやめてほしいです(この辺は棲み分けがある程度可能だと思う)。
男同士の恋愛なのに・・・。
それとも結局受けは攻めにとって女性の代わりなのですか・・・?

良かった点:

①ペインクリニックという診療科も現実にあるぐらいなので、棘病気設定はあまりファンタジーとは思えず、すんなり世界に入り込めました。

②他ARUKU作品に比べて「心臓ぐりぐり号泣ドバー系」じゃなくて「溺愛ギュンギュン萌え系」だった。

なので、トータルでは満足です。
独特の絵柄は、奥行きのない浮世絵っぽくてこれはこれで味があって良いと思うのです。
女の子っぽい受けが苦手な方や、初ARUKU体験を求める方にはオススメできませんが、上述の神作・名作を楽しまれた後に、ARUKUさんの作風をじゅうぶんご理解いただいたうえで、さらなるARUKU世界に踏み込みたい方や、スパダリ溺愛攻め好きな方にオススメします。

表紙は著作の中で一番好き!
この色合いがたまらなく大好きです。

0

2週間で信者となりました

この2週間程でデビュー作の「ビター×スイート」から新旧同人誌、雑誌で新連載の「雨傘で凌げないほどの恋」まで、80%は軽く超える先生の作品の既読率、あっという間にARUKU先生の強担信者と化したわたくしです。

読み終えた中でも多分この作品が1番、、、
先生にしては個人的に面白くなかったかなー
エロエロで甘々で萌えるっちゃ萌えるのですが。

私は先生の絵柄も含めて大好きで他の人が指摘しているように、ネームが長いとかポエミーだとかも全然思ったことがないです。
更に読んでいくと攻がいつもこうゆう外見で内面はだいたいこういう感じとか、受はだいたいこういう外見で性格は大抵似ていてとかそりゃどうしても思いますが、
更に終盤はいつもなにかのきっかけで2人は数ヶ月とか1年あるいはもっと別離を経験し、マジのラストで再会しラブラブハピエンで終わるんだって
分かってしまいましたが!
信者ですから!
全然OKです。
そこ込みで大好きです、

なんですが、今回はなにかが足りないような気もします。
受の病気は棘が手指に刺さっているかのような痛みが続くというそれはもうかなりの障害であるはずなのに、攻の登場でそれが既に寛解しているような流れだからなのか?
甘ったるいシーンが多くて終盤以外その障害が
目立たなくなっているからなのか?

今回は貧乏とかイジメとかを背負うシンデレラっぽい受ではないのね。

初期の短編や「キラキラセブン」のようなお話がARUKU先生らしい唯一無二の個性があってより好きです。

なんか信者なのにらしくない感想になってしまった。

1

あまーい!!

恋に落ちる花も相思相愛でしたが、こちらも存分に。
攻めのせりふはキメッキメの眼力に似合ってるし、受けはかわいいです。デフォルメされた姿はほんとーにかわいい。
2人の気持ちと比例してキラキラも増えているような錯覚におちいりました。

独特のからだのポーズ、カメラ目線のような目線、どういう感情でいってるのか迷子になるせりふたち、唯一無二だと思います。この世界観は。

ARUKU先生のかく女性って、受け攻めからともに冷たくされますよね。でもこの作品ではコメディ感があって面白かったです。
がんばれー、相手が悪かったぞーって言ってあげたくなるような女性たちでした。

わたしは信者までいかないのですが、ARUKU先生ファンなので、先生の作品未読のかたは、これは3冊目くらいに読まれるとあまーーい!が実感できるかと。

1

甘ーい!でも、あり

 設定はとっても素敵でストーリーの流れにも引き込まれたんですが、鰐淵と織部の台詞やモノローグがあまりにもロマンチック過ぎて、ま、眩しい!と終始くすぐったさを感じてしまいました(笑)。ストーリーはARUKU先生らしさもある、痛みと切なさを併せ持った空気なんです。でも、メイン2人の紡ぐ言葉がこれ以上ないほど甘くて、また、俺様攻め×健気受けを極めている感じで、私は少し胸焼けしてしまいました。ここぞ、という時だけその真摯な台詞が使われるならまだしも、ほとんどずっとそんな調子だったので。

 ただ、そういうベタな甘さが強過ぎるところを除いて、作品の雰囲気自体は好みでした。織部のような症状が実在するのかどうか存じ上げませんが(ありそうですよね)、いわゆる難病を抱えた人間の孤独たるや凄まじいだろうな、と彼に同情しない時はありませんでした。他人に触れると激痛が走るという病のせいで、一切の恋愛を諦めてきた彼が甘えられる相手を見つけられたのは本当に嬉しかったです。逆に、鰐淵が織部を好きになっていく心情描写はもう少し丁寧でも良かったのかな、と思います。でも、最後の再会したシーンで、鰐淵の「1人でよく頑張ったな」という台詞には思わず目頭が熱くなりました。

2

甘口なARUKU作品にハマりました。

ARUKU先生作品は2作目の新参で、
前作の「嫌い、大嫌い、愛してる」の苦みを知っていただけに、
同じ不憫受けが、幸せになるといつ突き落とされるかと冷や冷やして、
ホラー感覚でドギマギしながら読み進めてしまったわ…それなのに、ただただ甘くて拍子抜け。

素直にあま~いARUKU節があると初めて知り、読後に甘そうな既刊作品を数点購入しました。
それぐらい、毒王と棘姫のあま~いARUKU節が心地よかった。
初めから寵愛の言葉を信じて読めば良かったわ…。

カクカクしたお人形さんみたいな画が好みではないのですが、
ARUKU先生の独特な世界観を知ると、その画に愛着が湧くという不思議です。

設定も作り込まれていて、キャラ立ちが半端ない。
織部の可愛さにギュンギュンしっぱなし、なんて可愛いんだろうか。
鰐淵のスマートなカッコよさはありがちですが、織部を寵愛する鰐淵は堪らなくカッコよかった。

しかも、下手をしたら茶番になりそうな、セリフ回しやモノローグが、
この確立された独特な世界観を引き立てていて、ハマると面白いほど刺さるんですよね…。
昭和歌謡の歌詞みたいなセリフがいくつもあって、
特に恋をする織部の心境にピッタリでした。

鰐淵が織部を愛しそうに呼ぶ、
天パちゃん、くりくりちゃん、おいなりちゃんもステキですが、
エッチ中のオヤジみたいな言葉攻めが個人的にはツボで、カッコいいのにエロいのが良かった。

くさいセリフが所どころにあって、初エッチを決めた時の言葉にきゃ~っとなりました。
スーパームーンの日、「お月様と一緒にお嫁においで」…こっちが恥ずかしくなるわ。

序盤にフラれた女性同僚の返り討ちに、ずっと一人で戦々恐々としていましたが、
これも上手くハメられたのか…キャラ変はビックリですが、悉く拍子抜けで良かったよ。

もちろん、ずっとあまあまでは終わらないのですが、それが更に甘さを引き立てる構成です。
けっこうハッピーエンドが当たり前のBLですが、この作品はめちゃくちゃ満たされました。

カバー下の二人もあまあまで可愛かった。
評価は神よりの萌2です。

※シーモア:修正は発光です。

2

はまれませんでした

ARUKU先生初読みです
独特の世界観に合わせられませんでした
設定もどこか飛んでいる印象が否めず
絵もちょっと可愛すぎるかなという感じ
高評価だったので、期待していたのですが
好みもありますよね

個人的に鎖骨がすごく気になったのと
ストーリーがご都合主義が過ぎたのかなと

展開としては王道なんでしょうが
後半のスピード感が半端なくて
置いてけぼりをくらったような感じでした

攻めがカッコイイ設定なんですけど
共感できなかったかな
受けは健気というより、大人の男としての
魅力が感じられず
それ故の評価になってしまいました

2

致死量の砂糖菓子ーultimate

イヤ〜〜ッ‼︎
うが〜〜〜っ‼︎
エェ〜〜〜〜ッ‼︎
うお〜〜〜〜〜っ‼︎
ぐぬ〜〜〜〜〜〜っ‼︎
がは〜〜〜〜〜〜〜っ‼︎
ナニコレ⁇
ナニコレ⁇!

皆様のレビューを先に読んでいたから、ひたすら甘さを追求している事はわかっていました。
が‼︎
もぉ〜なんなのこれ……
萌え殺す気かっ‼︎
あ、私はARUKU信者なのであしからずですよ。ARUKU先生のこの作風、本作が誰にでも面白いか、誰にでも萌えるか、は全くお約束できません。
絵柄だっていつも通りバルテュス的静止画みたいな絵だし。
Hシーンなんかは特にギクシャクした絵だと思いますよ、私も。
だけどそんな事はどーーーーでもいいんですっ。
ARUKUワールドの甘く可愛い側面が、これ以上ないほど炸裂しています。
読みながら体幹がクネクネしてしまった!
織部の恋心が「ヘルレイザー」のピン男のように私にブッ刺さってしまった!
最終話で棘が戻ってきた時、ギクッ‼︎となりました…
ヤダヤダ、絶対やだ、織部の恋を取らないで!と心で叫んだ!
毒王が王子様になって棘の痛みに閉じ込められた姫を救いに来た時!
私の心の中の何かが決壊しました〜‼︎
神の降臨。
コレは正に私にとっての「神」作です。

16

溺愛!

作家買いです。
ARUKUさんの描く独特な世界観と健気受けが好きなので。

他人に触れられると棘に刺されたような痛みを感じる特殊な病ゆえ人付き合いを避け恋を知らない主人公。
側から見たらかなり不憫ですが織部さんがなかなかの乙女思考で基本天然なかわいい人なので思ったよりは悲壮感はありません。
唯一触っても痛くない鰐淵先生に恋してからは初恋に乙女脳がぽわっぽわで病持ちの悲壮感より恋愛の楽しさの方が上回ってるwww
兎に角、受けがかわいい。
今まで本気で人を愛せなかった攻めが絆されるのもわかるわー。物語上は意外とあっさり陥落した感は否めないけれど。両思いになってからは攻めが受け溺愛の甘々いちゃいちゃバカップルです。
作家様の過去作に比べると暗さも重さも困難さも不憫さもライトで悪役は皆無、寧ろいい人しか出てこない。最初に織部さんがふった酒井さんて女性が凄い形相で睨んでくるから織部さんに嫌がらせでもするのか?!と思いきや嫌味こそ言ったものの寧ろ応援側ってゆーね笑。
正直、ARUKU先生のドロッドロな愛憎劇を期待したら肩透かしかもしれません。
が、個人的にはこの甘々いちゃいちゃなバカップル展開も嫌いじゃなかったです。受けの心の声が噴き出しちゃうくらいかわいいし鰐淵先生大好きがダダ漏れ過ぎてウケるw鰐淵先生の言葉攻めもいちいち仰々しくドラマがかっていてキザの極みでたまんない笑笑!クセになる〜。
欲を言えばハピエン後の書き下ろしが欲しかった!!

7

痛いけど痛くない

ARUKUさんの新刊コミックス、タイトルだけ聞くと某イラストレーターさんが表紙の小説本にありがちなタイトルすが、中身は、実に甘々ロマンティックなお話でした。
ARUKU作品なのに、こんなに甘々でいいのかって、身構えながら、ドキドキしながら読み進めたけど、とうとうずっと、最後まで甘~いイチャエロ(ARUKU作品比)のままでした。
絵もスッキリと、可愛くなったし、汁気たっぷり。
受けの子は健気でエロくて可愛いし、攻めもエロくて変態でかっこいいし、読んでても辛くならないし。
ラスト、ちょっと駆け足な感じもしたけど、これはこれで、萌えたということで。

2

よじれて、こがれて、こがされて。手放しで甘いおとぎ話。

そう。ARUKU先生だからね。油断してはいけない。
毒王と呼ばれる先生との恋が甘ければ甘いほど、どんな苦しみが待っているのだろうと、私は息を詰めて読む。ずっとずーっとハラハラし通しだった。
後半、じわりと目頭が熱くなったけれども。これは安心していい方の物語だ。
甘くて優しい。手放しでその甘さに溺れたっていい。甘い甘いおとぎ話なのだ。

毒性の生物を研究する変わり者だがキザでイケメンの先生と、人に触れると激痛を感じる 恋を諦めた美しい青年との出会いから恋を知り、そして結ばれるまで。を丁寧に描いています。
この、絵的にも物々しい、手に沢山の棘が刺さった様な痛み。これは何の暗喩なんだろう。
ずっと考えているんだけど。上手く言い表せないでいる。
読み手側が感じたままに受け取れば良いのかなぁって思う。

よじれて、こがれて、こがされて。
あの人の腕の中で、とろけるシュガバタマーガリンになっちゃった。
嘘みたいに恋してる。
恋の痛みを知れてよかった…。

沢山の甘い台詞のオンパレード。詩的なモノローグの数々。
時に甘く。時に切なく。
恋の、ものすごい楽しい時の、溢れてしまう想いがキラキラとこぼれ落ちる様で。
その言葉たちの一つ一つをやっぱり愛おしいな、って噛みしめたくなるんです。
その言葉たちとは裏腹に、意外と濃厚なエチシーン。
良くも悪くも、人形の様な硬さを持ったARUKU先生のキャラクターの絡みは、そうか。セックスって、美しくも何とも無いよね。歪で生々しい欲情が露わになった姿だよね。って、認識させられるというか。
いつもならキラキラしていて、ガラス玉の様だな、と思うその瞳が欲情のままに恍惚と イっちゃってる様にも見えて。舌を絡め合うその様子も。浮き出て見える様な骨格も。その生々しさにアテられる様な気がしました。そう、これはこれで。生きてるって感じ。

ずっと2人の世界だったのに、後半には先生の兄弟全員医者とか。しかも優秀だとか。
ARUKU先生の作品に出て来る女性は大抵性格極悪だったりするんだけど、最初 不穏な事言ってた割には意外にサバけた系女子だったりして。新しさも感じられました。
先生だけが棘の痛みを癒してくれる存在だったのに、治験を受ける様になってから、先生に触れても痛みを感じる様になった時は、一体どうなることかとホンットーにハラハラしましたが。
きちんとハッピーエンドに落とし所を持って来てくれてホッとしました。
その痛みもね、何がしかの暗喩なんでしょねー。
この後は おとぎ話よろしく、めでたしめでたしが続くのでしょうけど、痛みを乗り越えた2人なのだから、さらに甘い後日談をも少し引っ張っても欲しかったです。
先生は変わり者だったかも知れないけど、助手の梶くんが言うように、血の通った人間になれたのだから。恋を知った王様と、棘から解放されたプリンセスの後日談、知りたいよ。
あと、無駄に4人もいる イケメン医師兄弟の鰐淵家もね。

8

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