蟷螂の檻 4

tourou no ori

螳螂的牢笼

蟷螂の檻 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神117
  • 萌×226
  • 萌16
  • 中立9
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
26
得点
746
評価数
169
平均
4.5 / 5
神率
69.2%
著者
彩景でりこ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
蟷螂の檻
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784396784829

あらすじ

超クライマックス!
狂愛の腕に抱かれて

サイコパス執着攻×メス若当主


躾けられた雌の躰

「こんな奥、今まで届いたことないでしょう」
政治家に性接待を強いられた育郎は、
側に侍るのみだった典彦を責めた。
しかし典彦は、いびつな独占欲を告げ
3日間、胎の中を塗りつぶすように育郎を抱いた。

典彦に不信を抱いた育郎は
彼との交わりを断つが、
職場や車中…至るところで雄を咥え込んだ記憶を思い出し
股を濡らし仕事もままならない。
若当主として、夫としてあるまじき
ーーーみだらな雌の躰…。

典彦の食い荒らすような愛に苦悩しながら、
育郎は當間家の当主として決断の時を迎えようとしていたーーー。

下克上主従が織りなす、
執着と依存の官能時代ロマン。

表題作蟷螂の檻 4

32歳,當間家に仕える使用人,秘書
22歳,當間家の若き当主

同時収録作品蟷螂の檻

19歳,蘭蔵の世話係の青年
22歳,當間家の若き当主

同時収録作品蟷螂の檻

22歳,當間家の若き当主

その他の収録作品

  • 蟷螂の檻の中の人

レビュー投稿数26

檻から抜けられる…か

地獄はまだ続きまして。
典彦はとことん悪魔のような男。
病床にあった育郎の父を窒息死させたんですもんね。

巻き込まれるな健一、とずっと思ってきたけど典彦に狂わされてしまった。
後に正気を取り戻したからよかったものの。

さち子はさほと不幸にならずよかった。
自身の力で現状を打破するかと思いましたが、その手前で離縁されてしまった。
その方がさち子のためですもんね。

育郎は調教され陵辱され、心では典彦を忌み嫌うも「触れられたい」と。
結局、快楽堕ちですやん、と思ってしまったw
それだけではないとは思いますが。

ま、育郎の言うように「愛なんて詭弁」というのはわかります。

でも結局は、体で落とされた。
典彦という檻に閉じ込められていると。

と、2人が火に包まれているところへ蘭蔵が育郎を助けにきた。

典彦は檻の中で息たえるんでしょうか。
いえ、悪魔だから不死鳥のごとく逃げ出して、また坊ちゃんを追いかけそうで怖いです。

で、ずっと思っていたんですけど、蘭蔵は父に体の相手をさせられていたのに、育郎のように淫乱にはならなかったんですね。
快楽に溺れさせられていたら、健一を誘惑したり欲情したりしそうなものなのにそうではない。
ただ相手をさせられていただけで、そこまで仕込まれていなかったってことかな。

その点、典彦は育郎を調教していたんだわと。
完全に依存させた。
支配するために。

最終巻、どう転ぶのか楽しみです。

1

ただ私の手に落ちてきてほしかった

※ネタバレです。ネタバレせずに読むことをお勧めします



ここで!ここで!ランゾウが!!!!(号泣

わかっていた、わかっていたけどやっぱりイクロウへの愛があったのだと実感できてここで泣かずしてどこで泣く展開…ーーそして最高のタイミングで現れるイイダ!やったぜ!

このあと幸せになれるのかなんなのなわかりませんが、さち子には戻ってきてほしいし、ケンイチだって本当はいいやつだし、早く早く、みんなが安心して笑顔で暮らせる日が来ますように…

ノリヒコはdeadなのかな、、?

0

典彦のエゴ

典彦、鬼畜ですね。
育郎を貶め、もう育郎は仕事も取り上げられ、唯一支えにしてた家族を養うことも出来なくなり。

賢いさち子の善意さえ典彦は利用して健一をそそのかし…。

健一も蘭蔵への独占欲に苦しみ、さち子を手に掛けようと…。

使用人の典彦が自分を慕う可愛い子供を愛して、自分なしではいられなくして、全ての感情を手に入れようと。強烈な独占欲と思い通りに育てるエゴが、たまらなく嫌です。

救いは蘭蔵の育郎を思う純粋さでしょうか。

1

なんてこと!

何故だか4巻で完結だと勘違いしてた…( ;∀;)
途中で収集つかんやん?コレ、って気づいたけど時すでに遅し。

回を重ねる毎にドロドロ具合が増してきて、本作はドロッドロのぐっちゃぐちゃといった様相。
もうハッピーエンドとかありえないよね、コレ。

さち子の闇堕ちを心配してたけど、典彦に操られて闇堕ちしたのは健一でしたね。
最悪な事にならなくて良かったけど…。

典彦は火に飲まれてしまったんでしょうか…。
実は生きてた!みたいな展開もあると思います。
生きてる方がお話的には面白いだろうけど、育郎のためにはならない気がしますね。
ついに飯田と育郎が再会しました。
次巻はいつ出るのだろう。
待ってます。

2

感情渦巻く

3巻に続いてのレビューです。
なんだか凄すぎて、読後に頭がぽかんとしてしまった。
かなり分厚く、ボリュームのある4冊目。
クライマックス!の文字に完結かなと思いきや、まだ続くのですね。
嬉しい反面、どう終わるのかが全く想像が出来なくてハラハラする。
4巻のカバーイラストでは、今まで艶やかに彩られていた蘭の花が燃え、蘭蔵が走り、折り返し部分の顔を覆う健一の手がどす黒く汚れている、という変化が。
3巻から帯に書かれている「メス若当主」の文字だけが残念。
この耽美な作品とはミスマッチかと思う。


人の欲望とは本当に恐ろしい。
きっと、全ての元凶は育郎達の父親世代なのでしょう。
けれど、典彦の育郎に対する感情は執着愛なんて生優しいものではなく、狂愛や妄執という言葉の方が相応しいとも思える程です。
さらっと描かれているけれど、己の欲望を満たすために本来の主すらも手に掛ける事すら厭わない…
恐怖すら感じる大きなものです。
「ただ私の手に落ちてきてほしかった」
持ち得る感情の全てを自分でいっぱいにして欲しい。
これはある意味究極の愛なのかもしれません。
後半の、やっと育郎を手に入れ優しく抱く穏やかな表情からの変化が見事です。

「まだ足りなかったか」
彼はこれだけでは終わらないでしょう。
なぜ育郎で無ければいけなかったのか?
典彦の過去についてもっと知りたくなってしまう。


典彦という檻から逃げようと賢明にもがくも、じっくりと身体の内側にまで記憶させられた快楽からは逃れられず、気付いた時には全てを奪われていた育郎。
追い込まれ、絶望の淵に立たされる育郎がどんどんと壊れていく様子にはたまらないものがありました。
蘭蔵のように愛されたかった育郎が求めてしまった典彦という存在。
離れたくても離れられない、手放せない共依存のような関係にぐるぐるとしていて、不憫で愛らしくて、そこから目が離せない。


4巻では蘭蔵とさち子の交流と存在が唯一の救いですね。
「いくお」「おとと!」「かぁいい」「すき」
どれほど育郎から憎まれようとも、蔑まれようとも、蘭蔵の根底には後天性障害以前からある弟の事を無条件に愛してやまない心があった。
絶望の末、屋敷と共に、典彦という檻と共に果てようとしていた育郎を救いに走った蘭蔵。
蘭蔵はずっと前から育郎のお兄ちゃんだった。
飯田に助けを求めた事により、どう展開していくのか?飯田の存在が一石を投じる事になるのか?兄弟の仲はどうなるのか?
少しでも明るく幸せな方向へ向かって欲しい気持ちでいっぱいです。

そして、さち子。
私はこの優しくも強い女性が大好きです。
BL作品の中で魅力的な女性キャラクターを描くのって本当に難しいと思うのです。
彼女の真っ直ぐな瞳が、凛とした表情のひとつひとつが本当に美しい。
一方的に離縁されてしまったさち子ですが、私はまだ彼女は決して諦めてはいないのではないかと期待をしてしまう。
歪んだ當間家という異様な一族の実態を知る人間の中で正気を保てているさち子が異例なのであって、闇や欲に染まってしまった健一は決して弱いわけではなく、もしかしたら普通の感覚なのかも。
どちらもこのままフェードアウトしてしまうには惜しいキャラクターです。
今後2人はどう出て来るのか、来ないのか。
そちらも気になるところです。

それにしても、on BLUE作品は続きが気になる作品ばかりですね。
続きが読めるのはいつになるのだろう。
彼らの結末をしっかりと見届けたい。

7

怒濤の展開

四巻は怒濤の進展でしたね。3巻で会社のために体を売られ、さらにはその後も使用人に何日間も責められた当主育郎。3巻からずーっと可哀想なまま仕舞いには会社までお払い箱にされてしまいました。サイコパス好きの人には堪らないのかもしれませんが甘めの恋愛に飢えている私にはただただ眉間にシワでした。サイコパスの執着野郎典彦が炎の中で蘭蔵くんに育郎を拐われた最後はほんと、スカッとしました。で、優しい元妻に引き取られて終わりかと思ったら、続くんですね。典彦の死も確認されていないし、5巻が嫌な予感しかしません。

どうか育郎の大学時代の友達が助けてくれますように。
蘭蔵くんが早く健一への愛情に気づきますように。

1

いったん区切り?

育郎を傷つけ、ぼろぼろにして、自分に執着させようと、それだけを目的に暗躍する典彦。

そのなかで、さち子が明るい光をもたらすのか?
蘭蔵に言葉を教えるさち子がまぶしい。
家のため、育郎のためと、真摯に心を砕く。

しかし育郎は自分の会社も追われてしまう。
さち子との家庭を守ることに、生きる意味を見出していた育郎だったのに。。

家のものに暇を出し、ひどい言葉をかけてさち子を離縁する。育郎はどこへ行くのか。
奇しくも健一は蘭蔵を連れて家を出る。
誰もいなくなった家に火を放ち、座敷牢で自害しようとする育郎。
典彦が駆けつけ、牢の中で体を繋ぎながら、共に死ぬ道を。。

さち子、飯田という日の当たる場所にいる人達が救えなかった育郎のところへ、唯一の肉親、無垢な兄が駆け込んできて、火の中から育郎を救う。

土壇場で、兄、蘭蔵の手を取った育郎。
燃え盛る牢の中で、まだ足りなかったか、と諦観の表情を見せる典彦。

育郎は助け出されたようですが、典彦はこのまま亡くなってしまうのでしょうか。

最後は、育郎を抱えた蘭蔵が、館に来た飯田に、助けて、と叫ぶシーンです。
行動した蘭蔵。典彦の元を離れた育郎。
この後、新しい展開になる予感。

0

頑張れさち子!

やようやくここまできたか…という感じです。
私は、さち子が好きです。
B Lでここまで女性キャラを応援したことはなかったのですが、さち子はこの作品の良心・オアシスになっていると思います。

さて、そんなさち子とも離婚し社長も退任した育郎。
典彦と2人きりの家に火を放ち、炎の中で典彦に抱かれ心中を図る。
しかし、蘭蔵が育郎を助け出し、車で通りかかった飯田に助けを求めるのだった…

典彦はどうなってしまったのでしょうね?
裸のまま動揺を隠せない典彦が、今までの策士の顔とは違って人間らしくありました。
とにかく、終着点が見えないので続きを待つしかありません。
郁郎の…蘭蔵の…それぞれの幸せとは何なのか?

これから新しい展開になりそうなので、次巻を楽しみに待ちたいと思います。

0

ドロドロの先に少しだけ見えた光。

正直、3巻まで読んでリタイアしようと思ってました。もう、ホントBLってよりホラーを近く感じたので。しかし、一方でこの二人の行く末を見届けなければならないと変な使命感も覚え4巻を手にしました。結果、読んでよかったです。
典彦の歪んだ愛はもちろん、育郎の壊れていくなかでの苦悩や登場人物それぞれの想いが交わり物語はクライマックス。かと思いきや最後に蘭蔵が育郎を助けにくる。幼い頃に手を握り返した育郎に対する純粋な愛が、彼のなかにはあって行動を起こさせたんじゃないでしょうか。そして飯田に言った助けての一言。何て純粋な兄弟愛なんだ(泣)と個人的唯一萌えた場面です。もうこのまま二人で逃げて終わりでもいい気がしましたが、そうさせないのが典彦が放った、まだ足りなかったかの一言。こえーーー!!
表情がなかったのが余計怖かったです。
話の内容的にハッピーエンドは難しいかもしれないけど、とにかく育郎と蘭蔵には最後には心から笑ってほしい。できれば典彦にも救いの手を。ここまできたら最後まで付き合う覚悟で続編を待ちたいと思います。

4

病みきった羅刹の旧家:謎解き編

 シリーズ四巻目ですが、相変わらずなエログロなドロドロした田舎の旧家でお家騒動してる話です。
 内容については、既にたくさんの方が描いておられるので詳しくは書きません。
 ただし登場人物が幸子(受け:育郎の妻)と飯田(育郎の大学時代の悪友)以外は全員が病んでます。
 蘭蔵(育郎の兄)は父母に虐げられた結果、頭は幼児返りしていますが…本当に純粋で!本作の癒しです。

 メインのカップリングはNTR趣味の外道秘書:深山典彦×牝当主:當間 育郎
 ちなみに表紙の絡み合う二人の絵がすでに、ラストで起きる展開のネタバレになっています。
 この四巻目は話としては本当にしんどいけど、謎解き編になっていたので良かったです。
 典彦がいままで育郎にやってきた非道な行いの意図が解かるので、ある意味スッキリしました。
 これですべての病みの原因である典彦が焼死してくれていれば、もっとスッキリできるのですが…
 まぁ次巻に続くようなので、ストーリー的にも中途半端になるので典彦は死なないでしょうね。


☆エロい部分について

 チンポ修正は白抜きでキツイですが、アナルの修正はゆるくてハッキリと輪郭が見える場面もあります。
 また見せない構図、またはセリフや擬音などが多用されているので修正は気になりません。
 全体的にエロシーンは汁多めで、唾液・精液は当たり前ですが…おしっこ描写に注意してください!

 実は三巻目の最後に趣味から外れた、ショックすぎるNTR展開で四巻目を買うか迷ったのですが。
※攻めの典彦が自らの手で牝に仕立て上げた育郎を、真珠チンポおじさん(本多先生)に抱かさせたエピソード…最悪でした。
 その真珠チンポおじさんに抱かれてから、完全に牝に堕ちきった育郎がひたすらにエロいです。
 会社の会議中に淫らな妄想をして、部下たちの見ている前で牝顔を晒しながら精子を漏らしてしまう始末。
 三巻目の最後は、読者にとってもショックなNTRでしたが…牝堕ちした育郎の気持ちを分析すると
 自分を愛してくれていた典彦に裏切られ、母親と同じ枕懺悔をさせられて壊れたのでしょうね。
 この巻でもNTR描写はありましたが、典彦の邪悪な企みにばかり目がいって気になりませんでした。

 性格がとことん悪い病んだS攻めに執着され、虐げれて牝堕ちする受け。
 および相互依存な病んだ関係BL好きには堪らない話でしょうが、やはり趣味じゃない話でした。
 ただし!卓越した画力に話自体には引き込まれる部分もあるので、中立評価です。

3

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