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これ、レビューしてなかったなあ。
実は何度も読んだし、何度読んでもなぜか楽しめる作品でした。
阿部さんなのでコミカルが入っているのですが、なぜかせつない作品。
バングルスというめちゃめちゃなバンドのギタリストに憧れる青年。実はバイト先の花屋の店長がその人だった。。
ギタリストとボーカルはお互い好きなのに意地を張ってつきあわないままケンカ別れしたきり。ボーカルは結婚して子供もいるが、今も体の関係だけはある。
そんな2人の間に入り込むすきはあるのか。。
ラストがいいですね。
キュンとするような恋愛じゃないけど、こういう愛の形もあるのかもしれない。
阿部あかね先生の描くストーリーは、本当に好きで面白い。
心のエグい所を、表面化させて〜絵柄とセリフにすると、こうなるのか!と、凡人の私には想像もつかないと、しみじみ思う。
読後の余韻が凄い。
愛から生まれる残酷さが、素晴らしいです。
ストーリーの展開に〜途中で、残りのページ確かめながら読んじゃった。
ジーと遥と志門。
これから、何度も読みそうだわ。
何気に、作中に出てくる〜CDのタイトルだったりが、クスッと笑えたりと小物使いにも目が離せない面白さがある。
発売当時に購入しときながらレビューにビビって積む→発掘&今頃読んだけど……(三年前!)
めちゃ萌えた。
阿部あかねさん作品はクズの登場率が高いけど、その中でもクズさは断トツだとは思う。
でも、同じクズでも「苦いのテーマ」は救いが感じられないので読み返せないけど(でも神評価)、「好き嫌いは言わないよ」は受けがクズいけど妙にキュンとさせられるところがあってたまに読み返してる私からすると、この作品もめっちゃ救いがあって好き。
登場人物達、みんながみんなくんずほぐれず……みたいな事になっちゃうんだけど、おクズの中にある純情っていうんでしょうか。
そこにホロリとさせられました。
その筆頭が、ジーさん。
超〜喰えない男なんだけどさ。
俺は単なるセックス要員と割り切ってるかのように見えて「俺の前に現れる度に心は踊っちゃう」とか、健気すぎて泣けるわ。
「昔はそれなりにあったのかもしれねぇが 忘れたよ」とか泣かせる。
ジーさんが端正なメガネってところが、ギャップ萌え。
いかにもクズい風貌だったら、萌えもなかっただろうなぁ。
そして志門。
主役っぽく登場しておきながら全編ほぼジーさん×遙の愛憎劇に巻き込まれた被害者っぽくてお気の毒なんだけど……。
最後がめちゃ好き。
荒削りな年下攻めパワーが全開で、超萌えた。
つべこべ言わずに俺に愛されてください!みたいな。
大人のエグさを否応なしに見せつけられ傷つくも、それをも乗り越えて強強になったとか、最高。
そしておっさん受けといったらジーさんに失礼だけど、ジーさんが受けになって最高。
ジーさん×遙は不毛すぎて、どこにも行き着けないじゃないですか。
そんな遙との長年の愛憎に疲れたアラフォーのジーさんだからこそ、志門の愛は届くんだと思うな。
なんか電子限定のやりとりもめっっちゃ萌えるんですよね。
志門がまだ発展途上の年下攻めって感じで、めんどいことを言ってベソベソするんだけど(めちゃ可愛い)、面倒くせぇと思いながらもちゃんと付き合ってあげてるジーさん。
それって愛ですよねって思います。
阿部あかね先生は2冊目です。
今回購入したのは作家さん買いというより音楽もの、だったからです。
大昔にバンギャではないですが洋楽追っかけをしていたくらい音楽が好きなので、その類のBLは大好物です。
しかしながらどの作品かは言いませんが読んでがっかりすることも多いんですが今回はハマりました。
表紙なんてもうめちゃくちゃカッコいい!
実を言うと自分もモラル欠如している人間なんでこうういうハチャメチャな内容なのも大好きです。
ホントいうと、遙とジーさんが腐れ縁ながらも実のところ長年のソウルメイトだったとか、主人公の年下ギタリストが憧れのジーさんの事をいわゆる愛し始めてきただとかも余計な設定とさえ思っています。
でもそうなるとリアル過ぎてBLにはならないんだろうなぁ、、、
1番のお気に入りは元ヴォーカル、今は2人の子供のパパである遙のアタマおかしい(褒めてる)ところです。
でもまあちょっと考えたらこんなヘンな股ユル男、どこにでもいますよね。
だからこそ?個人的にとても愛しくて大事なお話です。
主人公の股ユルユルなガールフレンドが登場するので昔のBLコミックなのかと思いきや2年位前の発行なので意外でした。
こういう女もリアルによくいます。
好き嫌いがはっきり分かれるわかりやすいコミックである事はここの評価を見なくてもわかります。
私は大好きです。
が、世の中はもっとクズ。
音楽業界界隈でなくても、です。
この漫画はリアル過ぎない幾分ロマンティックに味付けされて程よくスィートに仕上がっています。
特に最後、主人公の歌が売れてジーさんに再会しに行くだとか求愛しちゃうとかのくだり。
うーん、ないない。
でもこの辺りがないとBLにならないんでしょう。
ほんの少し更にハードなリアリティも欲しかった、欲を言えば、です。
思いつくまま、まとまりのない文章ですみません。
遥って、すごく普通の人に見えるんだけど、圭史のそばにいるときだけお股ユル男をやっているってことなのかな
志門に構ったのも圭史の好きなお股ユル男になって、圭史と志門にさせないようにしちゃったのかな
放し飼いとか思われちゃってるけど、何もかも手に入れて何も失ってなくて、すごく幸せ者と思った
繊細なラブソングを下ネタをベースに作っているんなら志門は売れるだろうな
繊細なラブソングを作って歌うやつほど、売れて不倫して離婚してまた結婚するんだと偏見を持っているので
売れまくって、流れてるのを遥耳にするようになって、そんで圭史も遥も懐かしい気持ちになっちゃったらいいのに
このお話、とても好き超面白い
何回も読むと思う
とても大好きな作品。
何度読み返しても志門とジーさんの関係に痺れます…!
幼い頃からの憧れの人って、自分の中で勝手に神と崇めてしまうことが誰しもあると思うんですが
志門にとってのジーさんはまさにソレで、突然目の前に現れた自分の中の神の理想と現実を知る、というその描写がすごく刺さってきました。
ジーさんと遥の歪んだ関係も普通ではないけどそこにあるモノはただの肉体関係だけではなく、絆や譲れない感情も確かにあるという複雑さ。
でもなんだかそういうのもひっくるめて、バンドマンらしくてすごく良いなと思いました。
そしてバンドマンとして成長した志門がまたジーさんのところに戻ってくる、という展開がまた最高でした。
個人的には遥とはすっぱり関係を切って、ふたりで幸せになって欲しいけど…
これは今後どうなったんでしょうね。
このお話の先までも想像して楽しめる作品だなと思います。
これはかなり面白かったです。
読み応えあり。
阿部あかね先生は「苦いのテーマ」で胸糞をくらってからは色気がある絵が好きなのに避けていたんだけど
またビターなものが読みたい怖いモノ見たさのような物があり総当たり戦って見たら
どうしでも読みたくなってしまいまして
どんな屑が出てくるかな〜っと竹書房の日で
読んでみた所こちらは大丈夫でした。
むしろ好きなやつで
長年愛し合ってるのにどうにもならない
拗らせまくりな
男と男に巻き込まれ事故の若い男の図が
苦いのテーマより全然よほど愉快?よくできていて面白かったです。
遥は屑じゃないよね。妻の事考えたら糞ですけど。。
男と男でもう仕方がないって
仕方がないって弱すぎるんだけど
ファンタジーじゃないBLが読めて
音楽との絡ませ方とかも秀逸で
すごくよかったですね。
圭史の所に史門が来て
私は一旦はハピエンだと思いました。
愛です。圭氏が一番色っぽいです。
確かに魔性の男でした。屑って魅力あるよね、、
Rentaで読みましたが
電子特典はなんか救いがあって?読後感を
良くしてくれました。
「I'm in love」も読んだけど
阿部先生は麗人が合う気がするので
もっと読みたいなと思いました。
爛れたバンド物って、美味しいよね。
子どもの頃に、初めて連れていかれたライブで見て、衝撃を受けてずっと憧れていた、解散してしまったインディーズバンド。
大人になって、偶然再会した、あこがれのギタリストは、花屋の店主になっていた。
最初は、圭史と遥の不毛な執着愛に巻き込まれたような志門だったが、やがて自分も圭史の虜になってしまいます。
この三人の関係が、汁気タップリのアホ程のエロ満載で展開するのですが、どこか切なく胸キュンに感じちゃうのは、やっぱりバンド物っていうフィルターがかかっているからなのでしょう。
いや~さすが。
阿部あかね先生のバンドマンの話が、キレてて最高でした。
子ども時代から志門が好きなバンド、バングース。ギターのジーから、ギターリフで天啓受けてしまった志門がおしっこチビるくらいにしびれた経験。
子どもの時の、衝撃的な出会いって、人も物も出来事も一生刻まれて残る。
どんなに、大人になってから憧れと違っていても、ジーと元バンドボーカルの遥とセックスしていても刻まれてしまった衝撃は消えないんですね。
きれいごとじゃなくて、ジーも遥もクズなんですが、互いにしかわからない繋がりが有って。そして、繋がりが互いに切れない。
いつまでも、青春とも言える過去から去れないんだなぁ~
現実を見ているようで、ジーと遥は結局はずっと青春の中で迷い混んでいるんだな、と感じました。
子ども時代からジーひとすじだった志門もそう。彼も、憧れと畏敬の対象だったジーから去れない。
圧巻なのは、遥に誘われた志門のセックス。それからの3P、志門の目の前でヤっちゃうジー遥です。
そして、志門とジーのセックス。
初めての志門とジーは、刹那ではあるんですよね。私は、このセックスはかなり納得しました。そりゃ、こうするしか志門が先に進む方法はないなぁ、と。
でも、成長した(売れた?)志門が、ジーを再訪してからの関係は違うよね~!
こちらは志門が、確信犯だな。もう、ジーが志門に絡め取られている。
どす黒さも、清らかさも乗り越えたら、ジーへの執着と愛情と、相反する破戒欲が残るのかな。
とはいえ、描き下ろしも含めてみるとジーと志門の間にはちゃんと愛情にも変わっているような気がしました。
なんと言うか、全く知らないギターリフが鳴りやまない気がした癖になる作品。
ちょっと酔っぱらってから、また読み直したい。
攻め受けのどちらかが、本命だった人を引きずりながら新たな関係を結ぶという展開が斬新で、リアルでいいなぁと感じました。その未練も受け入れた上で関係を持とうとする主人公も、大人びているというか歪んでいるというか。ただ、やっぱり私はどうしても本命同士だった圭史と遥の方が気になってしまう。
だって、バンド時代はお互い本音も晒せずセフレ状態で、解散後は片方が妻子持ちになるという乱れっぷり、気にならないわけがないですよね。この2人の光のない不毛な関係性もメインで読んでみたいなと思いました。そちらに比べると、私の中ではまだ志門×圭史の魅力が足らなかったんです。拗らせて足掻いて苦しむ大人達の薄暗い恋愛の方が気になってしまって。でも、青くて勢いで突っ走る攻めが好きだという方は十分楽しめると思います。
阿部さんこういうお話書かれるんですね。恐る恐る読みました。
なんというかボタンを掛け違いそのまま突き進んでしまって、心は止まったまま。元ボーカルとGさん切ないです。でもお互い愛してるんですね。必要なんです。
そこへ五歳で虜になった志門が彼らの音楽を聴き続けスクスクと育ちギターを弾いてバンドを組んで。スタジオを借りたらなんと憧れのバンドのギタリストGさんのお店で。
出会ってしまった!
二人の関係に戸惑いやりきれず生き方すら後悔する志門。
なんというただれた大人の関係でしょう!もう救いないじゃんと思ってたら数年後?
どうなるのでしょうか?永遠の三角関係?それとも…。
充分自分も大人なのに、大人にならないとわからない楽しめないお話なのかなあと思いました。
何これかっこいい!阿部さんの描くロン毛男子って、本当にどストライクなんですが、今回はフムフムそうきたかっ!て展開の男前。いや、ある意味、ある方にとっては最低な男だと思うんですよ。若い頃のとがり具合とか、ジーさんだけじゃなくて遥さんもお互い様だし、なにやってんだろうねーと思うんですが花屋になってからの二人の関係は爛れてるし、奥さんからしたら酷い裏切りだけどなんだか切なくてもどかしくて読んでいて展開にワクワクしてしまいました。
志門が主人公だと思ってたのに、そうじゃないんだーと読み進めたらまさかの攻撃に、最後の最後まで目が離せなくて寝る前に読んでいたのにすっかり目が冴えてしまいました。
熱いバンドマンの話かと思えば、バンドマンではありますが、なんとも言えない愛に魂を感じて非常に素敵な作品でした!!
一方的に見えた愛情は、不器用ながらも相互関係にあり、歪だけど成立している…。後腐れないほど軽くないし、だけど一途ほど重くない、そんな圭史と志門と遥の三角関係が私は好きです。大人の愛は拗らせると味が出ますね。
とは言え、しっかりラストは志門と圭史の愛で終わるので、ハピエンだと思います!
初めて拝読した先生でしたが、独特な雰囲気ですごく素敵でした!
阿部先生の作品ってけっこう独特なので、人を選ぶ感じの作品が多くて、それでも今までの作品は甘さはあったのですが、今回は完全なるビターテイストです。
簡単に纏めると、拗らせたクズ魔性と拗らせたクズビッチと、その二人に引き摺られてクズの階段を駆け上がったクズのお話。しかも3人受け攻めが入り乱れるので、かなり地雷な人も多いかと…
一応主人公は志門になるんですかね?しかし事後描写も含めたら、その主人公以外がエッチしてるほうが多いです(笑)
先生のクズってわりとリアルに居そうな感じのクズが多いイメージなんですが、今回のは突き抜けたなぁと思いつつも、先生心理描写がお上手なので、リアリティが伝わってきます。
私も最初は「今回感情移入できそうなまともなキャラいないけど大丈夫かなぁ…」と思っていましたが、読んでるうちにどんどんと引き込まれていきました。
圭史×遥の拗らせCPも志門のおかげで少しはまともになるかと思いきや、クズのままで終わりました…そこは変わらないです(笑)遥は妻子ある身で浮気し続けるし、圭史は遥とも志門とも関係を続けます。でも、圭史と遥が本音を言い合えたのは、大きな変化かなと。
しかし子供に浮気相手の名前付けようとするってどう考えても最低すぎる(笑)
んまぁぁぁぁぁぁぁぁ!ジーさん(圭史)って言う色気ダダ漏れのオトナがいるんですが(しかもメガネで表の顔は爽やかなお花やさん♡)、この人が魔性ぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!やばいぃぃぃぃ。逃げろぉぉぉぉ!って感じです笑
簡単に言うと、若気の至りで関係が歪みまくってて正味体だけの関係なのに「愛してるよ♡」なんて言っちゃう圭史と遥(おそらく圭史への当てつけで結婚して妻子持ち)。見た目は大人だけど2人でいる時は青春真っ只中の頃にタイムスリップみたいなカップル。救いようなし。俺らに近づくな感あり。
と
子供の頃圭史のギター音に魔法をかけられて、クズ人間だと知ってからも執着し続ける元年下可愛い系ワンコが豹変してクズ化した人気インディーズバンドのギタリスト志門。圭史のリフ(旋律)をアレンジしてお花屋さんに恋しちゃう曲を書いちゃうぐらいには粘着質。救いようなし。
の2カップルがわちゃわちゃしてます。
志門と遥の絡みもありますよ。2人しておそらくこの3人中でも一番のクズであろう圭史を取り合ってる感じです。魔性ですね♡黒魔術♡お花屋さんの裏であんなどエロいことしてるなんて、好きすぎる(//∇//) 元ギタリストでグズで色っぽくてメガネで髪の毛柔らかそうなお花屋さんは好きですか?はいっ!!!って感じです笑
以上です。
面白かった!
人生で影響を受けた人達に実際に会えて、その後の人生を変えられるお話でした。
最初の方は阿部先生の良さである軽妙な感じで進みました。特に志門の元カノの股のゆるさでバンドメンバーが兄弟だと判明したやり取りにはウケました。
圭史と遥の関係にはやり切れなさは感じたけれども、2人にはこういう関係しか無かったのかもしれないと納得しました。
インディーズバンドで成功して圭史への想いを込めた曲を引っさげて来るとか、志門がカッコ良くなっていて感動しました。
きっと遥の存在も志門の存在も認めながらの関係を続けて行くんでしょうね。
圭史が孤独にならなくて良かった。
現バンドマンと元バンドマンのお話。作画が丁寧でキャラの美形度が上がったような気がします。
今回は切なさ成分が圧倒的に足りなかった…。その上、誰にも強烈なキャラ萌えができなかった。ラブやキャラより関係性に萌え♡なのかな。現実から逃げまくってきた大人二人とそこに飛び込む若者が、セックスで発散してやり過ごそうとしているだけのような気もするけど、それはそれでダメ大人のBLとしてアリだと思う。
子供の頃に男惚れしたギタリストが当時メンバーとデキてて、現在そのメンバーには妻子がいるのに、今も体の関係を続けている。
…大好物じゃないですか。
しかも、ジーと遥の不変の関係と、志門→ジーの一方的な関係は、3Pに至ろうが、ジーが志門に掘られようが、別軸で同時進行し続けるというすごい話なのである。
人の情動はままならないけど、そのめんどくささを「愛してる」の一言で誤魔化すことができる。不倫すら「愛してる」を言い訳にして、罪悪感を薄めることができる便利な言葉なのだ。その言葉を遥に言えなかったジーが素直に伝えられたのは、志門のおかげなのかもしれない。
何があってもジーと遥の関係は変わらないし、最後までジーは志門に絆されているようにしか見えないし…
このままで完結してしまうのなら、一体何を見せつけられたのだろう?と思わなくもないけど、彼らどうしようもない男たちに対して作者自身が抱いている慈愛のようなものは確かに伝わってくるし、それもバンドマンっていうチョイスが絶妙すぎる。
とはいえ、フィクションだからこんなエグい話に萌えだの愛だの語れるのであって、男は同時に複数の人間を愛せるとか、妻彼女の関係と男同士の関係は別物なんていうのは、現実の世界だったらBLを読むようにはいかないでしょうけどね笑
阿部あかね先生の新刊!しかも音楽モノ!ということで、ウッキウキで電子版をカートに入れたまま、5日ほど迷っていました。
あらすじと皆様のレビュータイトルだけ拝見して、これはかなり苦そうだぞと。
苦味も刺激物も三角関係も大好物で、普段なら食指が動くんですが、気分的に「今は食えねー」ってときもあって。
食べてみたら案の定、余韻の残る苦さ。
阿部先生って「一体何の調味料使ってるんですか?」ってくらい、独特の味付けをなさる。
(後味悪くて美味しくない)
と感じる方もいらっしゃると思います。
地雷要素たっぷりなので。
でもやっぱり私には、クセになるたまらない味付けでした。えぐみもうまみ。迷ったけど、読んでよかった。
主な登場人物は3人。
・バンドマンの志門。
・志門が幼い頃から憧れていたバンド“バングース”の元ギタリスト・圭史(ジー)。
・バンド解散後も圭史と体の関係を続けている既婚者で元ヴォーカルの遥。
この濃いメンツによる、希薄に見えて実はめちゃくちゃ濃い関係を描いた作品です。
エロ面は3Pありの総あたり。
圭史×遥、志門×遥、志門×圭史で、各々のポジションは固定です。
想いのベクトルは、圭史⇆遥、志門→圭史。
そして、志門⇆圭史になっていく可能性も感じさせるラスト。
アグレッシブな性的関係の裏には、激しい執着愛が潜んでいます。
これだけの愛があるのに、何故そうなってしまうの?という理解し難い歯痒さ。
歯痒くてモヤモヤして全くもってスッキリしません。
リアルな倫理観で読んだら、登場人物全員エグい。
主役3人だけでなく、バンドメンバーも志門の彼女も、みんなモラルをそのへんに置いてきちゃってる。
ない者同士だから、片目つぶりながら関係が成り立っているような人たちだと思う。
でも、描かれていないはずの枠外に、読者それぞれの求める終着点がきちんと描かれている気がするんです。
好きなように想像して、好きに描いていいんだ!と思わせる絶妙なラスト。
阿部先生の作品には、BLだけどBLらしくないところに、リアルな男の性を感じるんですよね。
男同士の不思議なバランスで成り立つ関係性。
そんな、BLファンタジーとインモラルな性が混じり合う、独特の苦味が本当に好き。
賛否両論ありそうなタイプの作品は、大抵“賛”のほうに転がる私です。
この作品も、理解し得ない〔何か〕に非常に惹きつけられました。
このなんとも「ぽわぁ」っとした感じがたまらない。
白黒はっきりつけなきゃダメなタイプの人にはモヤット感満載の読後になる作品。
消えてしまった憧れのインディーズバンド”バングース”のギタリストジーさん(圭史)に出逢えて喜ぶ志門が、ある日圭史とバングースのボーカルだった遥とのセックスを目撃。
遥は妻子持ちで家族も大事だが、圭史とのセックスで満たされるためにいつも圭史に会いに来る。
お互いに愛し合っているがバンド時代の喧嘩から道をたがえた二人はそれでも体は繋がり続けてるのが、圭史に憧れている志門には受け入れがたかった。
志門は”圭史の幸せ”を願うけど、結局遥は圭史から離れられないし圭史も遥から離れられない。。。。
そんな中で志門が自分の圭史への気持ちが憧れだけじゃなくて”好き”だと気づくのは切なかったですねー♪
一度は離れるも数年後覚悟を決めて圭史の元に志門が戻って来るのは大興奮でした♪
遥と続いてる事も当然と受け入れる志門。かわいかったぁ。
ヤッター!「阿部あかね」によるバンドもの!と勇んで読み出す。が。
今読み終えてみて、そのはじめの期待とはまた違う所で余韻に浸っている。
ストーン・バランシング or ロック・バランシング…
…って知ってる?
石を信じられないバランスで積むアート。
こんなバランスでなんで静止してんの?っていう超絶な石積みなんだけど、この3人はコレを思い出させる。
この3人の関係性は、3Pとも三角関係とも言えるんだけど、そう取るには違和感があって、やっぱり形の全然違う石たちのバランスのよう。
そして、麗人さんじゃない別会社からの作品だけど、「好き嫌いは言わないよ」「苦いのテーマ」の進化、いや深化系に感じられた。
ビッチとか浮気とかの実際の苦々しさ。そして今作は「一人の人間と関係を続けることの呪縛」…?
この呪縛を前にしては、バンドのメンバー全員と寝てるビッチちゃん(♀)や、それでモメるメンバー達がなんと簡単で単純か、としか感じられない。
圭史と遥の関係性は、賽の河原の小石積みのよう。
ここに1人の若者・志門が現れるけれど、彼も石のひとつになってしかも崩れることができない。
この作品が凄いな、と思う点がもう一つ。
全員が「男」だからこそ成立するんだよね。
遥のナワバリに入り込んで、圭史x遥のパワーゲームに巻き込まれた志門。
妻子がいて、でも定期的に圭史に掘られずにいられない遥。
今の状況になった罰としてのように志門に犯される圭史…
ラスト、圭史を包むような男になっていく志門に甘さが出て、この甘さが残念に思うほどこの刺すような「苦み」が癖になる…
初麗人コミックスおめでとうございます\(^o^)/
表紙見て「カッコいいバンドものかな?」と思うなかれ。
最初数ページ読んで「カッコいいバンドものじゃん!」と思うなかれ。
阿部あかね作品史上最強にクズい男達のどうしようもないラブストーリーでした。
でも共感のきの字もないかと言ったら、そうでもないところが胸に余計苦味が残ります。
このお話の登場人物は3人。
主人公の〔志門〕
志門が神と崇める元ギタリスト〔圭史(ジー)〕
圭史のバンド時代のボーカル〔遥〕
圭史と遥はすでにバンドをやめていて、遥に至っては結婚までしているんですが、現在進行形でセックスしている関係で、そこに志門が巻き込まれていく形のトライアングルラブです。
ちなみに掛け算は、圭史×遥、志門×遥、志門×圭史。3Pもあり。
圭史と遥の関係が、説明するのが難しいかなりややこしい関係なんですよね。
2人目が生まれるような夫婦生活をしながら圭史とヤリまくってる遥はまぁクズなんだけど、実は圭史が巧みに自分から離れられないように操ってるというか。
「放し飼い」って志門が表現するんだけど、ほんとそんな感じ。
金持ちのボンボンなんだから結婚して跡継ぎでも作れって圭史に言われて、それを実行して、そこに幸せを見出してる遥。
たぶん圭史も一緒で、遥が絶対に自分からは離れないっていう自信があって、自分の言った通りの人生を送ってることに安心を見出してる。
全然理解できないけど、2人にとってはそれが最適解なんだろうって感じ。
でも志門は黙っていられない。
憧れの大好きな人(=圭史)には幸せになってほしい。なぜ幸せになれないのか。
打算的な圭史に突進していく青臭さがいい。
かと言って、遥と圭史が変わることもないのだけれど。
結局彼等はどこに着地することもないんだけど、志門のキャラと、志門の目線で描かれているから、このどうしようもない恋愛が読めるラブストーリーに仕上がっているようにも思えます。
先の皆様のレビューを読んで、もやっとするかな?と思いながら読みましたが、全然大丈夫でした!
そしてねぇ、紙本で読める部分ではどこにも着地してない彼等なんだけど、電子版限定で付く描き下ろしに「お?」となる点があるんですよ。
志門と圭史もしかしてちゃんとラブラブ??もしかして同棲してる??
すっかり抱かれる側になってるアラフォーのジーさんうまうま♡
いやいやここからを読ませてくださいよ‼︎と思わず鼻息が荒くなりました。
バリバリ攻めだった男前がアラフォーで初駅弁されちゃうなんて、人生何が起こるか分かりませんね( ´艸`)
【電子】レンタ版:修正○、カバー下○、裏表紙×、電子限定特典(4p)付き
この作品は賛否両論がハッキリわかれますよね…
もともと節操のないキャラが苦手な方は、阿部先生作品には初めから手を付けないと思いますが
既刊作品が好みでも、この作品はまたひと味違います。
主人公は志門ですが、この作品は圭史と遥がこじらせた執着愛がメインです。
こじらせた執着愛に倫理観のないエロ話…と言われたらそれまでなんですが、違うんですよね。
それに、三人は言い訳も肯定もしていないし、そうかと言って開き直っている訳でもない。
見どころは、三人三様の執着の仕方でしょうか…一番ズルいのはこんな関係にした圭史なんですが、
巻き込まれ事故で人として成長した志門が数年後に戻って来たことで、
この終わりなき道の行く末がどうなるのか?
圭史と遥は一生続く絶対キレない関係で業ですよね、身体が離れたとしても心では繋がり続ける二人。
圭史のズルさが一番生々しいなぁ…遥の幸せを壊すことはしないけど、自分の前に現れる度に心は踊る…
志門を交えて一悶着あった後、圭史の元に戻って来た遥。
二人はやっと愛の言葉を交わし、今のままの関係を続けていく。
ただ、愛してるの言葉で遥は少し気持ちの整理ができつつあるのか、
もう一日出張にと引き止めた圭史をかわし、家族の元に帰る…それからもたまに来て続く関係へ。
これは遥のフェイドアウトの兆しなんでしょうか?
数年後にバンドが売れ出した志門が、圭史を忘れられないと言い戻ってくるとすんなり受け入れる。
圭史の人生の一部だけでも、自分と重ねて貰えたらいいというスタンスの志門が、
年数と共に欲を出さない限りは現状維持?
三人ともが、現状は今の関係に満足している終わり方なんでハッピーエンドなんです。
あえて決着がつかない関係で終わったと思いますが、読み手によってはこれが辛いんですよね。
個人的には妄想が膨らむ楽しさなので、ありなんですが…。
個人的にこの関係を肯定しない理由はもちろん、遥の妻子ありです。
圭史と志門の関係は誰にも迷惑が掛からないですが、
圭史と遥の関係はたくさんの不幸を招くはず…いくら圭史との関係で遥の心が安定し、
家庭が上手くいっているとしても…時限爆弾の恐怖。
コミカルベースで展開しながら、時折りシリアスにせつなく、痛みでエグられる…
やっぱり、阿部先生の作品はクセになります><
そして、バンドマンネタが面白い!
メンバーに女を寝取られ揉めることはよくありますが、結局バンドメンバー全員兄弟と判明し鎮火する…
メンバー全員喰いもよくある話ですが。。。
バングースメンバーのインパクトがスゴイ!全員が前髪、メガネ。
遥のおかっぱと瓶底メガネに白ブリーフが一番ハマりました~~~もっと見たかった!
それにしても、見る度に美しくなる阿部先生の画力の高さ…ほんと美しい!
そして、Hシーンはエロスです…しかも、淫乱ネコは最強。
ほんと、すばらしいの一言に尽きます!
※シーモア:修正はガッツリ白抜き。
Renta:修正うすめ。紙本と同じだと思います。
作家買い。
阿部さん作品の大きな魅力の一つは、人間の裏側まできっちり描くストーリーかなと思っています。表面だけ繕っていない、と言っても良い。
今作品も、複雑な人間関係ががっつり描かれています。
でも、ドロドロはしていない。
阿部さんらしいギャグが所々で盛り込まれていることも要因の一つだと思いますが、最も大きな要因は、主人公にあるように思います。
主人公は志門。
彼は5歳の時に父親に連れられてインディーズバンドのライブを観に行った。
度肝を抜くファッション(なんせボーカルは白ブリーフ一丁で歌ってる)、インパクトのある歌詞、そして何より、ギターの演奏に釘付けになった。
それ以来彼はそのバンド・バングースを聞き続け、今では彼自身、インディーズバンドのギターとして日々過ごしている。
そんな彼は、練習場としてとある花屋さんの地下に赴くことに。
そして、そこで出会った花屋さんこそ、彼が追い続けてきたバングースのギター・ジーさんで…。
というお話。
ジーさんに憧れ続けてきた志門は弟子入りを希望するも却下される。
どんなに断られても、嫌がられても、ジーさんの元から離れたくない志門だったが、そんな彼に事件が起こる。
ジーさんが男とセックスしているところを目撃してしまったのだ。
そして、その男が、バングースのボーカルだったことも。
身体だけの関係と嘯く彼らに呆れる志門だが―。
このお話は志門が主人公で、彼視点でストーリーは進みますが、でも、このお話はジーさんと、バングースのボーカル・遥の恋のお話を描いた作品だと思うんですよね。
ちょっとしたことで喧嘩になり、バンドを解散してしまった彼ら。
結婚して子どもを作れ、と遥に言ったジーさんと、そのセリフを言われた遥。
遥が結婚した時に離れるべきだったのに、離れることが出来ずずるずると身体の関係を持ち続けてきたこと―。
素直になれず、でも、相手のことが好きすぎて雁字搦めになってしまった、ジーさんと遥の恋。
ジーさんと遥の、お互いへの執着心は半端なく、だからこそ二進も三進も行かなくなってしまった。
それを、彼ら視点ではなく、志門視点で描くことでワンクッション置くことになり、シリアスになりすぎない。
志門視点で彼らを見ているのにも関わらず、ジーさん×遥のもどかしいまでの恋心が手に取るようにわかる。
この描き方が非常に秀逸で、読んでいて萌え禿げるかと思いました。
彼らは彼ら自身の執着心をセックスでごまかそうとします。
愛しているからじゃない。
ただ、快楽が欲しいだけ。
そう、相手だけではなく、自分自身をも騙そうとしている。
それゆえに濡れ場は多いですし、その一回一回が非常にエロい。
でも、その濡れ場が、彼らの素直になれない愛情を表していて、なんとも切ないです。
ジーさん×遥。
そして、ジーさんを想い続ける志門。
出てくる登場人物たちの執着心は半端なく、ややもするとドロドロした昼ドラの様になってしまうのだけれど、志門視点で描いたこと、そして阿部さんらしいギャグが入ることで、笑いとシリアスと、そして萌えが良い感じでミックスされていました。
ただ一点。
序盤、志門の彼女という女の子が登場します。
彼女がビッチさんで、志門のバンド仲間の男の子たちと浮気しちゃうんですね。
がっつり、女の子のセックスシーンが描かれていますので、苦手な方は注意が必要かもです。
あと、ジーさんは遥相手の時は攻めですが、志門との絡みの時は受けになります。
個人的にはこれに激しく萌えましたが、もしかしたら苦手な方もいらっしゃるかな?
阿部さんの描かれるイケメン男子って個人的にドストライク。
今作品の男の子たちもイケメンで眼福でしたが、このお話は時系列で言うと長期にわたるお話です。最後に、ジーさんがおっさんになって登場しますが、このオッサンが、
イケオジ過ぎて辛いです…。
何という渋さ。
酸いも甘いもかみ分けたイケオジ具合ががっつり描かれています。
そんなイケオジ・ジーさんのもとに訪れる志門くんも、良い感じに大人になっていて、最後の最後まで眼福でした。
最高でした!!!
憧れの人に会い、その人は妻子ある遥と寝てて、最初は混乱から圭史を手に入れたいという切望に変わり、最後は圭史の幸せを願う、という。
上手く言葉に出来ないのがもどかしいのですが、ただの三角関係ではないです!!
遥も妻子は大事で捨てられない、けども圭史を手放すことはできないし、圭史も分かってて曖昧な関係が続いている、この周りから見たらクズに見える関係がこの2人だとしっくりくるのもまた凄いです。拗らせ具合が堪らないです…!
この2人の間に志門は入れるのか?と思ったら、グイグイいく若さが強いな、と思いましたw
幸せになって、と言って離れたけど、耐えられなくて側にいたいと戻ってきた志門。
志門がこの中で1番大人なのかな?w
#6、志門も遥との関係を切れないということを分かった上で全部引っくるめて受け入れてるわけなので、その中での圭史からのキスはかなり絆されたというか志門の存在が圭史の中で大きくなっていったんだろうなと思うと堪らなかったです。
レンタさんで購入しましたが、電子特典での志門と圭史を見て、なんかちょっと安心しましたw
とにかく魔性の圭史に振り回される感じが最高なお話でした。
これで綺麗に終わってると思うのですが、でも、出来ればその後の話も読みたいです!!!!お願いします!!!!!
大好きな阿部あかねさんの麗人初コミックスです。
阿部さんといえば少し痛い作品が多い印象ですが、今作もまさに痛みを伴います。
評価は、賛否評論ではないでしょうか…。
私は…うーん、微妙でした。
分かりやすいハッピーエンドだったり、両思いだったりが好きな方は苦手かもしれません…。
5歳の頃からインディーズバンド・バングースに憧れ続けた志門は、今では立派なバンドマン。
大好きだったバングースのギター・ジーこと圭史に出会い、ジーが営む花屋でバイトすることになる。
朝っぱらから花屋の地下で激しくHするのは、バングースのヴォーカルだった遥とジー。
志門は、ジーと遥との一筋縄ではいかない三角関係?に巻き込まれていくのだった…。
遥は妻子がいるが、ジーとの関係を続けている。
ジーは、遥の家庭を壊す気はなく、それでも自分のところに帰ってくる遥に心踊らされてしまう。
ジーはずっと遥が好きだったし、遥もきっとそうだったのだろうと思う。
遥は妻子を大切に思っているが、ジーでしか埋められない何かを感じていて、体だけでなく正真正銘、心も浮気していると思いました。
これでいいのかな?って私は疑問でした。
そして、志門は誘われるまま遥とも関係をもち、ジーとも…。
志門→タチ・ジー→リバ・遥→ネコ
遥と関係が切れないジーでも志門は愛しているし、時々振り向いてくれたらいいと思っている。
作る歌はジーへのラブレターで、志門はきっとずっとジーのそばに居続けるのだろうと思う。
ジーも志門に絆されているし、いつかキチンと向き合うのかもしれない…。
だけど、今作では答えが出ないまま終わります。
志門・遥がジーへの矢印を向け、ジーは2人に向かって矢印を出すという三角関係が今後も続くのでしょう…。
今作は、ジーに魅了され人生を狂わされた男たちの物語です…。
決して分かりやすいハッピーエンドではありませんが、遙には家庭が、志門とジーにはお互いがおり、それぞれが帰る場所を得ています。
捉えようによってはハッピーエンドかもしれませんが、私はハッキリさせて欲しい方なので読後の後味は苦かったです。
せめて遥との関係を断ち切って、志門との未来を期待させる終わり方をして欲しかったと思うのは、私のエゴなんでしょうね…。