花降るふたり

hana furu futari

花降るふたり
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神69
  • 萌×231
  • 萌18
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
16
得点
525
評価数
121
平均
4.4 / 5
神率
57%
著者
ここのつヒロ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784832290891

あらすじ

17歳で彗星のごとく文壇デビューした水上青年は
直後、筆を折る。
秘められた真実──受賞作は盗作だったのだ。
やがて営業マンとなった水上は、同期の地味総務・加久田に 「大ファン」だと告げられる。
何も知らず、無邪気ともいえる 加久田の賛辞。水上は自分の忌まわしい過去を愛する加久田に 何の因果か惹かれてしまい、肉体を要求していくが…。
2人のサラリーマンに降り注ぐ繊細で残酷で美しすぎるラブストーリー。
大幅加筆修正。

表題作花降るふたり

水上 慧,17歳で小説家デビュー→営業リーマン
加久田慎一郎,リーマン,総務部,水上のファン

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数16

桜の季節が近付いて来たので♪

久々にページをめくってみました。
しっかり大人のBLで浮ついた無駄展開が一切ない大人の『恋』の話。

落ち着いて読む事が出来る上に萌も降り注いで来る、という本当に満足感の高い1冊です。

特に攻め様に萌えポイントが凝縮されていると感じましたので主観に溢れたおススメをさせて下さい(*'ω'*)

(根幹に触れない程度の軽いネタバレはあります↓)

水上さん、営業のエースで同期の加久田くんに想いを秘めております。
秘めてる、と言ってもそこは営業のエース!しっかり攻める所は攻めていく「手練れ感」に萌えます!!

そして彼自身の抱える過去へのわだかまり。
このわだかまりが家族系なのですが、重過ぎすぎずに、でもちゃんと物語には必要な要素となるわだかまり。
このお話しの軸がある事で深みが出ます。
そして水上さんの過去への向き合い方と行く末にきゅんっとグスッと来ちゃうんです!
私、感動は結構するんですけど実際に泣くって事は多くはないのですが、水解けの結末に今回はホロっといかされました…( ;∀;)

もう、私はすっかり水上さんハマり確定!
「出来る男の繊細さ」って見悶えちゃう・・・!!!

更にエロの魅せ方が、、、感涙モノのエロティックさ!
「ベッドの上では…♡感」が駄々モレでメロメロでした♡
単純に私の好みなのですが意外と描写が少ない攻め受けの乳首キスがサラッと描かれていたあのコマを見た時の興奮、、、!たったひとコマの事なのかも知れませんが私にとってはエロスが詰まってる大事な萌ポイント♪
えぇもん見せてもろたやで~(*´з`)

攻めさんへの愛を綴り過ぎましたが、それを包み込む受けのおおらかさと純真さ。
加久田くん、あなたが居てくれたからこそ、水上さんの愛しさが爆発でした!
ありがとう!

先生、素敵な2人に会わせて下さってありがとう‼

落ち着いたトーンで進む大人の『恋』の話。
麗らかな桜の季節にいかがでしょう(*´▽`*)
大事にし続けたい大人の『恋』が詰まった贅沢な1冊
おススメです!

1

桜が醸し出す情緒

美麗な絵に惹かれて読みましたがお話も切なくてとても良かったです。元作家とファンが同僚として出会うお話。
加久田の宝物である水上作の本が実は盗作で…?という引きの第一話。二人の過去や水上の本にまつわるあれこれが語られていくんですが、合い間に挟まれる現在の二人と桜がすごく良い雰囲気でした。桜が醸し出す情緒ってどうしてこんなに心に刺さるんでしょう…。
特に好きなのが、水上が暗い桜吹雪の中一人立ち止まって振り返るシーン。地面に散る花びらや、その後の人物アオリの構図で見るおぼろ月など、何かが起こりそうな期待を高めてくれます。
そして軽薄に見えた水上の涙!加久田のことがそんなに好きになってたなんて!?最終話は水上の表情がどれも素直な感情丸見え状態で、すごく良かったです。
短編でいいので、その後の二人の日常ラブラブも見てみたいなあと思いました。

1

感動

営業成績優秀でも驕らず、後輩からも好かれている水上。でも笑顔の裏に諦めの雰囲気を感じてしまいます。
上司からパワハラまがいの扱いを受けていても、これも自分の日常の一部なのだと
加久田の心配する気持ちを突っぱねたり。
パワハラを受け入れているというより、諦めて抗わないその姿が切なかったな…。

加久田を好きになって、彼は過去の自分の小説を好きでいてくれたけど、それは盗作したもので…と、かなり複雑ですが
無理のない展開だったので読みやすく、とても引き込まれました。
兄の作品の中の水上へ宛てた文章はこれまでの蟠りを解かすようなものでめちゃくちゃ感動しました。

水上も加久田も本心を明かすことができて本当に良かった〜!
単なる同期同士の社内恋愛でなく、深いお話で素敵でした。

1

二人の間を舞う桜の花びら

表紙の美しさに惹かれ購入しました。少し前の作品
雰囲気が良いですね。水上と加久田二人のあいだを常に静かに舞っている桜の花びらが素敵です
時代設定が1970年代頃のような気がしました。本の装丁とか飲み会の喧嘩とかあの昭和の雰囲気が漂っていたというか、勝手ながらおもってしまいました❗でも水上がスマホ使ってたから違うのか~

水上は盗作というか、ゴミ箱に捨ててあったお兄さんの原稿を手直しして受賞してるから、元々才能はあったのでは?盗作と言えないまでも兄弟合作でも良いのに、それをお兄さんに許されたことで、すごく罪悪感と劣等感に悩まされてるんですね
真面目というか不器用というか、でもそんなところに好感は持てます
そんなに苦しまなくて良いのに…そんなとき水上の小説の大ファンだと言うと加久田に出会います、加久田に盗作だとばらすわけですが、でもばらすことによって救いになってるような気がしました。
加久田は芯が強いけど純情可憐で可愛かったです
水上は加久田のことだけは、うしないたくなかったんですね加久田の強さと優しさに救われていた
最後のお兄さんの優しさが心に染みます
桜に始まって桜に終わる春にぴったりのそして作画がとても美しい作品でした

4

ん? 歪なのか?病んでるのか?

同期に たった1冊だが辛いときに自分を救ってくれた小説の作家がいた
新卒だけの飲み会から5年 彼との関係は揶揄われるだけの対象に そんな中駆り出された飲み会後…

不思議なの
打算的に見えるその関係に両片想い然り 誰かへの思いが見えてくる

随所に桜の花がちりばめられているのはフランス語での桜の花ことばからなのかな?


良きにせよ悪しきにせよ「わたしを忘れないで」と


桜の花にはいろんな謂れががあるけど…
何だかんだ各々和解できたのなら めでたしめでたしなんだけどね

2

桜が美しい大人の恋物語

スーツ、サラリーマンものは好きですが、最初の水上の「あいつからかってから出掛けるか」から、も〜好き!ってなりました。
メガネ黒髪の真面目ちゃん系にちょっかいを出すエリートイケメン、同期!設定から萌えました…

1冊の小説を巡って体の関係から始まる2人。自己評価が低くて加久田を駆け引きでしか繋ぎ止められないと自暴自棄のようになるけれど、実際は一途で優しい水上。一方の加久田は、大人になっても純粋無垢な心の真っ直ぐさ。
お互いゆっくり感情を打ち明けていくかんじが大人の恋愛という感じで、そこに夜の桜がとても印象的で綺麗でした。

エロの描写は、加久田が本当に可愛いし艶があり良かったです。水上は果てしなくイケメンだし。
とにかく、いちいち加久田にちょっかいを出しに行く水上が可愛くて好きです!

1

綺麗なお話でした

絵も美しいし、ストーリーも綺麗で、キャラクターも清い漫画でした

攻めが、外ヅラ完璧なのにいろいろ抱えて生きている描写がとても繊細でした
受けが、きっと学生時代はいじめられてたんだろうなと思わせるコマが数個あるだけなのですが真っ直ぐなキャラクターからきっと正義感が強すぎたのではと想像します

そんな2人だからこそ、お互いの関係を深めようとする度に発せられるセリフに核心をつかれ、傷つき合います

それが、とても切なくてけれどなぜか離れられない2人が愛おしくなります

ラストで諦めきれないと腹をくくった攻めはやっぱり男前で、全て聞いても優しさで包み込む受けは愛おしいかったです

攻めのお兄さんが優しいのも、辛かったけどやっぱり最後にお兄ちゃんしてくれてたのに泣かされました

1

攻め視点だとどんな展開でも安心できる

 桜の描写とここのつ先生のタッチも相俟って、終始綺麗な印象の作品でした。単にリーマン同士の恋愛作品かと思っていたので、実は攻めの水上に作家として評価された過去があり、受けの加久田がそのファンだったという展開はなかなか面白かったです。体から始まってしまう関係だけど、行為がどんなに淫らでも、2人の純情さは常に伝わってきて不思議とずっと安心できる濡れ場でした。ただ、互いを好きになった動機が若干薄いというか、あまり描かれていないので感情移入しにくかったのが残念でした。せっかく素敵な題材なので、相手に惚れていくまでをもっと丁寧に辿ってみたかったですね。

2

攻め視点はいいぞ

攻め視点、好きです。

イケメンスーツ、過去にトラウマ、受けがメガネで癒し、受けとやりたくてたまらん、性欲強し…

その上、受けの方もずっと好きで、攻めは嫌われるのではないかとヒヤヒヤしながら脅してエロいことをして悩んでる…ちょっとだけ掛け違えてモダモダしてる両片思い。
性壁のオンパレードでした!!

もちろん、小説やお兄さんというキーワードが作品に深みをもたらしています。
最後はすべてがうまくいき、みんな救済されます。
エロシーンもねっとり。
でも、もっと見たい!開発されてく加久田でもう1話見たいよう!

前作も大好きな作品で、作家買い決定しています。

9

めんどくさい愛おしさ

表紙に惹かれて購入しました。
表紙から感じた耽美的なイメージとは内容は違いましたが、桜が似合うしっとりとした美しい話でした。

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

攻めの水上は、人間くさくてめんどくさい。過去をずっとひきずっている人です。
個人的にはこのめんどくささがお気に入りです。少年のころをず~~~っとひきずったままで、それを受けに対してぶつけてしまうところは幼稚さも感じてしまいます。
でも、彼が過去に犯した罪を考えればそんな簡単には切り替わらないかなと納得しています。

受けの加久田は、そんな水上を好きで仕方ない様子が漏れていて可愛らしいです。
どこをそんなに慕うんだろう...と不思議ではあるのですが、水上に流されて流されてな受けかと思いきや、しっかりと自分から彼を跳ね除ける強さも持っていて好感が持てます。

完全に攻めが救済される物語なので、焦点は水上に当たっています。
水上は加久田に出会えてよかったと思いますし、対する加久田も過去を考えると水上に会えてよかったのだと思います。
少しめんどくさい攻めと包むような受け、その対比が愛おしいお話でした。

2

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