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orokamono wangel night
最高に楽しめました!
非番のおまわりさん…コワイv
けどそこは、悪過ぎず、真面目過ぎず良かったです。
この設定にかぶり付きなのはもちろんなんですが、話の内容もいいけど、やっぱり一番は絵です!
超カッコいい(*´◒`*)見てるだけで癒される。
本当に美麗絵で、お値段以上…v
受けも攻めも、目で感情が揺れて動いて引っ張られて、表情豊か。
無口強面、それでいて純愛。
BLアワードに今すぐノミネートしたい。
あと秀逸なのが、その後の続きの話のタイトル。
これしかない!って題名が、ジワジワきましたw
すごく好きなお話です
登場人物達の心理描写がとても繊細で、それぞれの眼差しに温度を感じる
じっくり味わいたいって読みたい作品でした
ストーリーは、どちらかというと定番なんですが、チャラそうな受けより実は真面目そうな攻めの方が、ライトな関係しか作れないところからのスタート
そこから、受けの真っ直ぐさとか純粋さに絆されていく過程は読んでいてとても心地よく気持ちが動いていくのを感じられました
はとこ先生のエロちっくな絡みはこの作品でもしっかり堪能させていただきました
2人の幸せを末永くお祈りしたくなる、そんなカップルのお話でした
彼氏にお金を持ち逃げされた綺來がほんの思い付きでフラフラ行った山で藤さんと出会ってテントでワンナイト!!
優しくされた藤さんにコロリと落ちてお金を貯めなおして藤さんのいる田舎まで押しかけちゃうのアホだけど可愛かったぁ。
真顔であしらわれてるけど、藤さんの優しさは綺來にも私にも伝わってたよぉぉ!!
一緒に登山に付いて行こうとする綺來の面倒を結局は見てくれるしっ!
車でキスした後、綺來を突き放し一人残った車で「はやく俺を嫌いになってくれ」はキューっと心しめつけられました!
綺來の住み込み先の入谷にも何やらあるそうでぜひ作品化されるのが楽しみです!!
綺麗な絵にひかれて電子版を購入しました。買って大正解!きら君は素直でいい子なんだなあ、ほんと。その分周りに流されやすそうで…藤さんみたいにしっかりした山男に出会えて本当に良かったです。二人の出会いで、山を下りるシーン、SMプレイを想像するきら君でまず爆笑してしまいました(笑)それからは、意外と(?でもないんですが)シリアスなお話で…藤さんがきら君への想いを認める展開が自然だけど感動しました。あとは甘々ラブラブな二人で…先生の描く体も凄くキレイなのでもっとエッチして欲しかったです。
あとがきによると、旅館のオーナーさんのお話あるそうなので、そちらも読みたいです!先生、是非!よろしくお願いします。
なにこれ、最高です!
主人公の2人もストーリーも絵柄も、何もかもが好みでした‼︎
有り金全て奪われ男に捨てられたキラは、考えなしに降りた駅から山へ向かう。
山で出会ったのは警察官の藤で、装備不十分のキラは登山を咎められる。
藤から逃げ、山から滑り落ちて怪我を負ったキラは藤とテントで野宿することになったが、なぜかそこで関係を持ってしまい…
なぜ藤がテントでキラに手を出したのかは分かりません…
ただのワンナイトのつもりだったのかもしれません。
しかし、それでキラはすっかり藤に懐いてしまい、藤の住む街に移り住んできてしまいます。
藤にどんなに冷たくされても、いつも明るく前向きなキラが眩しいほど綺麗だと思いました。
山トレも頑張り、いつか誰かを助けたいと言います。
しかし、藤は山で遭難者を救助した親友を亡くした過去を持っていました…
藤も訳ありでした。
だからこそ山への思い入れも強く、自分だけ幸せになることは出来ないと思っているのかもしれません。
そんな藤の気持ちを溶かしたのも、真っ直ぐ一途なキラでした。
思いが通じてからの藤は優しくてキラも可愛くて、Hも最高でした!
キラが働く旅館の入谷も素敵な人で、早くスピンオフが読んでみたいです。
とにかく、全部が全部好きな作品です。
きっと、何度も読み返してしまうでしょう。
元カレにフラれて(全財産持ち逃げされて)自暴自棄になった都会の男が、有り金叩いて電車乗って、たどり着いた田舎の町で山に登る、という。ありそうでなさそうな?スタート。
そこで出会ったのがコワモテのおまわりさん。無謀な登山を咎められ、逆ギレして走り出して怪我をし、彼に助けられる。暗い山の中、テントの中で一夜を共にする。温もりを求めて引っ付いたところを、それならば、と、抱かれる。
文字にしてしまうと味気ないかもしれませんが、どの場面もすごく情緒的なんです。作者様の『旨さ』かな?二人の設定や性格も、普通なところが、リアリティがあって良い。
二人ともすごく色気がある魅力的な人物で、どちらの過去ももっと深く知りたくなるし、二人一緒の続きも読んでみたい。
ここがピンポイントで素晴らしい!というより、総合的にとても満足感の高い本です。
クール攻、大人の男、意外と手だれ、おまわりさん、不憫受、健気受、元ビッチ受、せつない、あたりにグッとくる方におすすめです。
日本一の山岳警備隊がいる所に住んでいるので、読んでいて結構身近に感じました。
だから、藤さんが最初にキラに言った言葉とか、滅茶苦茶頷きました。気軽に山に入って、遭難したら多くの人に迷惑かかります。自暴自棄になって山に入るのはやめてください。
藤さんは過去の事故がずっと心に刺さっていて、自分は冷たい人間だと思い込んでいる。優しくないし愛される資格がないと思ってる。
こういう頑なな心を一見能天気で一途なキラが柔らかくしてくれたんですね。
キラの一途さがきゅんとします。藤さんに会いたいがために昼休みに自転車乗って会いに行き、熱中症になったりして、可愛いかよ。
そしてキラが子供を助けてかすり傷だけだったというのが、藤さんの心を救ってくれましたね。このエピソードにも感激しました。
さすが町屋先生のお話は読んでいて安定感があるというか安心して読めます。
山男ってかっこいいですよね。キラもガイドできるくらいになるといいですね。
後はゴミ拾いながら山登りとか。
他人の役に立つ仕事が似合うと思います。
これからは他人に必要とされる人生を送ってほしいなと思いました。
まるで、優しい鉛筆画の様な。
精緻で柔らかな絵が、光をはらんでいる様に。
とてもとても優しい。
その絵、そのままの、心を温めてくれる優しい物語。
最初、山歩きにはとても見えない着装で、フラフラと歩いている綺來を、
その義侠心から助けたに過ぎない藤。
ハーネスと命綱を付けさせられ、厳しく叱責する藤に怯んだ綺來は、
『これは、SMプレイ』と自分に言い聞かせ、気を紛らわそうとする。
ここまで読むと、男に裏切られて自暴自棄になっていた綺來が、山でウッカリ
新しい男を拾うという、エッチなウキウキストーリーかと思っていました。
思ってましたよ‼︎
だって、山で一夜を共に過ごす事になった二人。
藤はお堅そうに見えて、ノリノリで綺來を抱くのだ。
ワンナイトスタンドならぬ、この「ワンゲルナイト」‼︎
新しい恋の始まりだと浮かれる綺來に素っ気ない藤。
藤には恋に踏み切れない想いがあって…。という、最初のウキウキは何処へやら。
いきなりのシリアス展開です。
過去にあった事故の為に、自分を責めていて心が凍ってしまった藤。
男に騙されて、藤だけを頼りに田舎に引っ越して来た綺來。
都会っ子で早起きが苦手な綺來が、入谷さんの旅館で住み込みで働きながら、
自分の生活を変えて行く。
そして、それが、どんどん藤の癒しにもなって行って。
藤が、綺來に絆されそうになっているのに、自分を律しようとしているのが切なくて。
けれど、遂には。
「おまえがいなくなったら死ぬ。くらいおまえが好きだ。」と。
大切なのは、お互いのこと。という。
綺來の健気さ、優しさ、そして心の強さが、藤の心を緩やかに溶かして行くのだ。涙。
出逢い方は、ワンナイトスタンドだったけど、とっても優しい愛の物語。
その後の二人、甘いのおかわり!最高に甘い!焼きリンゴ作りたくなりますねー。
二人を見守って来た入谷さんが男前過ぎて、素敵なので。
この人のスピンオフを描いてくれるという先生の言葉を期待して、次作を楽しみにしています。
大洋図書から町屋先生2冊目のコミックス。
3年半コミックスが出なかった間、筆を折ってしまったらどうしようと心配だったので、コンスタントに作品が続いて嬉しいです♪
前作『ちょっと待ってよ、花屋さん』は鉛筆スケッチ風な質感がありましたが、今作は線がスッとして綺麗になってます。
私はこちらの絵柄の方が、町屋先生の繊細なストーリーに合っていて好きです。
一冊まるごと、おまわりさんの藤と、ゲイの綺來のお話。
綺來は彼氏に金を持ち逃げされ、ふらーっと電車に乗り、山の看板を見つけ、なんの装備もせずに、気晴らしに山に登って、出会ったのが藤。
山に詳しい藤が止めるのも聞かずに、綺來は走り出して、崖から落ちてしまう。
それを藤が助けるのだけど、歩けそうだと判断しておんぶはしない、藤は合理的な厳しい男です。
綺來は、失恋にメソメソしてるのではなく、下山のために藤と結んだハーネスを拘束具だと妄想して、”えすえむぷれい” を楽しむお気楽さがありますw
そして下山途中で野宿することになり、綺來が寝ている藤にくっついて安心していると、藤がそれに応えてきて…
藤はゲイじゃないと思うのだけど、舐め合いから始まって、慣れてるというかテクニシャンな感じがします!
一夜限りのゆきずりの関係、でも綺來は「金を返す」と約束して、何かが始まる予感がしたのだけれど、、、
藤がおまわりさんをしてる田舎までやってきたのに、藤は綺來に冷たい…
それでも綺來はめげずに、地元旅館で住み込みのバイトをしながら、自転車で山を越えて藤に会いにやってくる。
冷たく突き放されても、好きな男に好きだってアピールし続けられる綺來のパワーと素直さがすごい!
藤は、救助で同僚を亡くしているから、気軽に山にやってくる綺來のような奴は迷惑だと思ってるし、自分が生きていることにどこか負い目を感じている頑なさがあります。
でも、そんな藤の頑なさを紐解くのは綺來の素直な明るさなんだと思う。
藤は自分では気づいてないけど、どうしようもなく綺來に惹かれて、綺來を大事に想うようになってる。
そして綺來も藤に助けてもらえたことで、自分も誰かを助けてあげられるようになりたいと成長してる。
町屋先生らしい、優しさと繊細さを感じるストーリーでした。
あと町屋作品は、優しさ溢れるストーリーには驚くくらい官能シーンがエロいのが特徴ですが、本作も回数はそれほどではないけれど、野宿エッチは69をしちゃってるし、気持ちが通じあってからは騎乗位からの仰向け寝バックで、男同士がカラダを繋げてる感がたっぷりでドキドキしました~♥
エッチシーンは、『ちょっと待ってよ、花屋さん』でも感じた鉛筆スケッチ風な質感が残ってましたが、登った頂上から山の峰が開ける景色、山の中の樹々、背景が綺麗で見惚れました。
とくに、秋の山の中でキスをするラストシーンは印象的です!
あとがきによると、綺來がバイトをしていた旅館のオーナー・入谷の話を先に思いついたそうです。
綺來の良き理解者であり、藤の気持ちを見透かしていた入谷。ここまで物分かりがいいのはそれなりの経験をしてきたからだろうなって思うので入谷の話も読んでみたいです。
町屋さんの描かれる、ちょっと色香の漂う男、が非常に好きなのですが、今作品に登場する男たちも男の色香と強さにあふれたナイスな男性たちでした。
主人公は22歳の綺來。
付き合っていると思っていた男に有り金を全部持っていかれ、振られてしまった。
傷心のまま電車に乗り、気まぐれで降りた場所で山に登ろうとするが、そこを一人の男に止められる。無視して登山を続けようとした綺來だが、崖から転落してしまう。そのピンチを、その男・藤に助けられるが―。
綺來という男の子がちょっとアホな子です。
無計画だし、人のアドバイスを聞く気もない。
そして一方の藤も。
綺來が振られたのは「男」だと知り、そのまま慰める体で綺來を抱いてしまう。
と書くとどちらも不誠実な男のように思われるかも。
が、そこから少しずつ見えてくる彼らのうちに隠した思いが、なんとも切ない。
綺來は、いい子なのに男を見る目がないんです。
過去に、たくさんの男たちにひどい目にあわされている。が、それを恨んではいない。ひたすら、自分にも非があったのだと思っている。
明るく振舞う綺來ですが、そこには、彼の自身の性癖に対する葛藤があるのかも。
そして藤も。
おまわりさんであり、山の安全のために自主的にパトロールをして回るナイスガイ…、に見えて、彼は序盤はかなりの外道です。
綺來に、「(抱いたときは)どうかしていた」「お前みたいなビッチは願い下げ」みたいなことをさらりと言ってしまう。
おおーい!
綺來が可哀想なんだけど!
と思うのだけれど、彼は綺來に惹かれていく自分を戒める必要があった。
その理由が、なんとも切ないです。
綺來にしろ、藤にしろ、過去のことはさらりと流されているだけで詳しい描写はありません。
ないのだけれど、町屋さんの描かれる、なんていうのかな、ノスタルジックな絵柄が、彼らの哀しみとか哀愁をひっそりと漂わせていて、読み手の胸にぐっと迫ってくる。
ただ、もう少し踏み込んで描いてほしかったな、という部分も。
藤の知り合いで、綺來が住み込みで働き始める旅館のオーナーの入谷という男性がいます。
入谷が、このストーリーのキモになる人物ではなかろうかと思えて仕方がない。
藤の過去のトラウマは、友人を山の事故で亡くしていることが原因ですが、この友人が、入谷の恋人だったんじゃないかな。
読み始めたとき、亡き友人が藤の恋人だったのかと思ったんです。
なぜなら、藤は初めから慣れた様子で綺來を抱いたので。そして、綺來に心奪われないよう、自身で戒めているので。
が、この友人は、本当にただの友人だった模様。
ここをもう少し踏み込んで描いてほしかったな、と思いました。
入谷の話も描いてほしいし、ぜひとも続編を描いてほしいです。
展開としてはシリアス寄りな作品です。
人の死とか、裏切りを描いた内容。
ですが、そこかしこに描かれるギャグが、この作品をシリアス一辺倒のものにしていない。
時に笑い、そして落涙する。
孤独な男たちが、唯一無二の存在を得て幸せを手に入れる。
そんな温かく、そして優しい作品でした。