男しか愛せない既婚者に恋をした

この背中に爪を立てて

konosenaka ni tsume wo tatete

この背中に爪を立てて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神53
  • 萌×250
  • 萌27
  • 中立10
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
25
得点
556
評価数
147
平均
3.9 / 5
神率
36.1%
著者
西本ろう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784396784720

あらすじ

「あの人が好きなのに他の男でも欲情するんだ あなたは」

大学生の歩が働くバーに現れた既婚者の男・義孝(よしたか)。
"この人は誰かのモノだ"とよぎりながらも、歩(あゆむ)は魔性の身体に溺れていく。

口説けど躱され、焦れる歩。
既婚者なのに自分を掻き乱し、その上、学生時代に付き合っていた"男"への想いを断ち切れない義孝に歩はーー…!?

表題作この背中に爪を立てて

大学生・バーテンダーバイト
美大講師・既婚者

同時収録作品この背中に爪を立てて

バー店長・美大の先輩
美大講師・美大の後輩

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数25

映画を観たような読後感

泣きました。

「不倫」や「既婚者」という
扱いにくいテーマを主軸に置いた事で、
ストーリーや結末をとても気を遣って
考えられたと思います。
私自身も拝読するまではそのセンセーショナルな設定に興味を惹かれた部分はあります。

しかし、この2人は、第三者の目を意識して
恋に落ちたわけではない、と思ったのです。
妻の目を盗んで逢瀬を重ねる
スリルを求めた下衆い不倫というわけでもなく、
ましてや既婚者という肩書きを失う事で
魅力が半減するような受でもない。
不倫という言葉に甘えた作品ではないのです。
全ては必然だった、と思えました。
ただその時、受が妻帯者だっただけ、という。

年下攻をおちょくるような、
手のひらで弄ぶような恋が、
クソ真面目な攻の、あまりに真摯な言葉と
眼差しで、「絶対に本気の恋はしない」と
思っていた受の氷のような心が溶けていった。
その瞬間を見て、「ええなぁ…」と思いました。

画力も凄まじく高く、コマ割りも劇的。
キャラクターの顔も身体も美しい。
ラブシーンの熱量が凄い。

また作家買いしたい作家さんが増えてしまった、
と思いました。
どうか既成概念に囚われず、読んでみてください。

21

作者さん買いです。とにかく絵がそしてエロが大好きです。

トワイライトの生生エロも執着一途愛の深キモさも滅茶好きだったので(エロ、生生しいリアルエロ、狭い地味な世界の中のようで一見から予想外の永遠的愛、読めば読む程濃くなっていき何百回も考え感じるとヤバいだろ!?的愛があるのが好みなので)、最新単行本も期待していました。
そしたら空気感がちょっとうっすい…。物語の中での愛の濃度が薄く感じる…です…(哀)
先のレビューの方もあとがきさんにあるテーマ「ダメンズ」と「ずるい大人」触れられていましたが、
個人的には読み終わって何度救済妄想しようと思っても出来ない程、歩さん(さんづけしたくなる若さ容姿に反して)は人生(イケメン時間の無駄…若い設定なのにずっと誰よりも深い大人なイケメンなのに…)が可哀そう過ぎるし、
ダメンズ設定らしい義孝(受)とトシ(重要な筈&BL的には主人公になりうる可能性を勝手によく秘められる深い成熟精神の当て馬の筈なのにただのうっすぺらさで嫌悪感満載ですし)は見て読んでいてこのヤローと思ってしまいます。歩さんに対する排除的「大人」態度が出れば出る程めっちゃムカついて腹が立って来るし、「ずるい大人」の一員らしい美穂さんはそのまんま「嫌な大人というより嫌な人間]で…歩さんを取り巻く「大人」には消去しか抱かないです(おい私、真に受け過ぎか!とも思いますが笑)。
西本先生のエロと愛が大好きなのに、個人的には、歩さんが「自分は大人だと認識して社会的にアピールしている立派な大人らしい人間」に都合よく年齢的若さだけを理由にパワハラセクハラ弄ばれているだけのエロは歩さんが真っすぐなだけに何だか腹が立って来て萌える事がなかなか難しいです(哀)(まあ、哀しい所がリアルなのか…)これが「テーマ」ならしょうがないと納得しつつ、西本先生の絵と絵とエロ描写が大好きで、なんだかんだ最高なので、読み直しや自己補完や妄想で補いつつ摂取し続けます。次回作品はもっと濃い深いヤバい愛とエロがあるといいなと楽しみにしています。

9

~珠玉の愛~

仮面を削がれた悪魔は こんなにも甘くて 愛に純粋な人だった・・・

帯に『男しか愛せない既婚者に恋をした』
と有りますが、上の作中に出て来る文が、言い当てているな……と。
まぁ帯や表紙で読者を煽んなきゃいけないんだろうけどもね。
かく言う私もそれに煽られた口で(スビバセン)

佐藤歩(表紙後姿) ー 男しか愛せない
美術大学油画の先生で、妻持ち
『受け』で一途にトシを愛している

坂東義孝(表紙の黒髪の良ぃ男) ー 三回生でトシのBARでバーテンダーのバイトをしている
超が付くほどの常識人で真面目
全くのノンケだったが、歩に出会い一目で恋をする『攻め』


トシ ー 大学時代両刀で遊び人だった
歩の一つ先輩で彫刻科在籍、バイトでBARに務めていたが、子供が出来たせいかそのまま店長になった


もう初っ端から義孝の愛にグイグイ引き込まれて行きます!
今まで常識人で間違った事は許せない義孝が、歩に恋をした為に、恋に苦しみ、歩に翻弄され、男を愛してしまうと言う驚きと、何より『不倫』(義孝は妻持ち)と言う禁忌をおかしてしまう・・・。

まるで一人の男の『何も知らない若者から、大きくて逞しい大人の男への成長物語』を見ているようです。
勿論そんな『大人の男』へは簡単に成れず、傷付き迷い、血の涙を流しながらなのですが、それがもう素晴らしいんです!!

最初はトシへの憂さ晴らしに義孝に手を出した歩ですが、義孝の余りの一本気と自分へのひたむきな愛に、歩もどんどん変わって行くんですよね。
きっと歩はトシと別れた大学時代から、全く前に進めていなかったんでしょうね。
とすると、二人の大きな愛の物語なのかな。
また終わり方も『ブラボー♡♡』の一言に尽きます!
「えっここで終わり?」とか「まぁBLも含め、マンガにありがち」なテキトーに端折ったご都合主義(勿論それも私はオールOKですが)がなく、あます所なくこちらの心を思いを全て汲み取った、パーフェクトなんですよ!!
常識人だった義孝が(フツーなら)どんどん安易な方に流れて行き、まっ二人が幸せならそれでいーじゃん。
にはならないんですよねーっ!
いやぁもぉ凄いったらありゃしない!
もうこの読後感の良さと言ったら、他に類を見ないですね!
しかも大人になった義孝のまぁカッコイイこと(。╯ᴗ╰)〜♡
トシじゃなくても惚れます!

『西本ろう』先生、初めて読ませて頂きましたが、ファンにならずにおりゃろうか!ですわ。
めっちゃ生意気を申しますと、決して嫌いな絵(むしろ好きだけど)じゃないけど、最初は少し読みにくな……とか思ったんです。
いや、絵は上手いんですよ!
それがこの一冊が進むにつれて、物凄く上手く成られて行ってるんです!
余計なものを削ぎ落として行く…って感じかな。
だから余計物語に惹き込まれて行くんですよね。

エロ好きの私にも大満足な場面が沢山あり
(灬º﹃º灬)♡ジュルっ、何が嬉しいってあなた、突っ込んでる時の攻めのお尻が見えちゃうぅ~~~
もぅ( ///⊃ω⊂)たまらんっっ
しかもこの攻め、ガタイが良くて受けの授業で裸のデッサンのモデルをやっちゃうくらい。
いやぁ眼福なお尻でした"♡"♡(*///ᴗ///*)♡"♡"
大抵の攻めのお尻って、パンツ等で隠れてますよね!あんなんで本当にS〇X出来るんかい!!といつも一人ツッコミをしてたので、もうこれもサイコーやん
+.(≧∀≦)゜+.゜

大大大満足な一冊でした!!!
しかもボリューミー✧*。٩(´ヮ`*)و✧*。
是非とも是が非でも読んで頂きたい!!!
身も心も満たされる『珠玉の一冊』間違いなしです!

7

素晴らしい画力ですね。

今、丁度読み終えてレビュー書いてます。

買って良かった!と、心から思えました。
素晴らしい画力に圧巻です!

BL作品で、久しぶり興奮しました。
更に、泣けた・・・

ストーリーも、サイコーでしたし。

今まで、読んだBL作品で、この攻めは素晴らしい人格者で、わたしが惚れました(笑)

これから、何回も読み返してしまう作品です。

3

神仙作品

作者西本ろう,在整部作品的起承轉合表現的很好,尤其是每一個角色的個性跟表情,都表現的淋漓盡致。這是他的第二本商業書作品,完全不覺得是個新人,可見,他在出道之前,不知道做了多少畫工的訓練,還有畫了多少漫畫。正所謂的台上一分鐘,台下十年功啊!完全支持!

老師的前一部作品,我有在今年2019 BL大賞看到入選為最佳新人之一,不過在排行榜中,有99%新人的書,我都沒有看過。這本也是其中之一,那時還沒看過他的作品,所以就沒選這位作者,真是太可惜了,不然我就把它排成第一位。

不倫戀的劇情其實很普通,不少這種劇情的故事。但可以把這種看起來很狗血的不倫戀,帶來一種新層次的感受。完全要歸功于角色的性格安排,每個角色都都畫出非常清楚明白的個性,才有辦法搞得這麼不狗血。其實我根本沒有想到作者會安排這樣的結局,真的是感到很意外,但也很喜歡。

2

不倫?純愛?

めちゃ読む気満々で枕元に置いてたのに
すっかり忘れポンチでございました((´∀`*))ヶラヶラ
表紙がこれまたよいのですが、中はまたよかったです。
よこしまな私の予想に話して思いのほかピュアでした。
なんだろうね、拗らせた受はとことん甘やかしてやればいいと思うの。
くっついた二人のその後の話がもう少し読みたい作品でございました。

お話の始まりは、攻のバイト先であるバーに
ずぶ濡れで受がやってくるところから始まります。
一目惚れってこういうことや、と自覚しつつも
男同士ななんてアリエナイ。
ところが、店長とのただならぬ雰囲気、一つ一つの行動に目が行ってしまう。
また会おうと言われてうっかり心浮かれてしまう。
ところが受は既婚者で・・・!?

年下攻なのですが、どちらかといえば攻のほうが
落ち着いてて受を翻弄する感じがよき。
受も牝くさくないところが好印象。
もてあそんでやろうなんて行動がまま見えますが
攻にいいようにされてしまうあたりも好き。
冒頭にも書いたが、もう少し先の二人の話ももっと読みたい作品。

2

店長がクズすぎて

今更ですが読みました。最初あっ...不倫かぁー、これ下手をすればバッシングの嵐なのでは?とドキドキしながら読みました。
歩(攻め)は真面目で学生ときた。真面目なやつが不倫なんてするかと言う疑問が生まれるのでは?とヒヤヒヤしました。(勝手なおせっかいです)
でも読んでいくうちにどんどん翻弄されていく様がよく分かって引き込まれていきました。
義孝(受け)店長(昔の恋人)のせいで心がズタボロ。本気の恋なんてしないと歩を弄ぶ。
こうなってしまったのはやはり店長のせいであってでも店長は既婚者なくせに義孝を突き放そうとはしない。この関係がどう変化していくのかドキドキぐとまらなかったです。
キャラがブレることなくここまで綺麗におさめた作品はないのでは!?と思うくらい最後は納得でした。
あえて言うなら店長にも少しは苦しんで欲しかった(願望)
義孝の嫁さんも弱みに漬け込んだタイプだったので嫁さん可哀想とかにはなりませんでした。
色々書きましたが色んな感情が入り乱れる一冊となってます。スケベシーンあり、肉体美ありな満足度の高い本でした!

1

迫力のあるどエロ描写に魅せられた

電子発売まで待とうと思っていたのですが、本屋で表紙をみたら思わず購入してしまった。
絵がドストライクということもあり、表紙の年下攻め君の色気むんむんの流し目で瞬時に腐心を鷲掴み。

デビュー作「トワイライト」で画力の高さは証明済みですが、更に大胆なカットや描写の連打でした!
指先使い、目配せ、流し目、小道具に雰囲気を持たせて見せるのが上手い。
受けはスリムですが脱ぐと筋肉質でガチムチな感じも、男の絡みのエロさを魅せてくれます。

既婚者の四角関係とあったので、拗れて面倒くさい感じになるのかと思いきやそこまででもなし。
指輪を前面に押し出している割には不倫の罪悪感があまり感じられないのは、受け既婚者である義孝の妻との関係性がかなり後半に描かれているのと、義孝自身の妻へ想いが感じられないのが原因か?

妻はトシとの関係で傷付いた時に側にいてくれ、ゲイの自分であってもいいと求めてくれたから愛していると義孝は歩に話していましたが、諦めてもずっとトシが忘れられなくて、妻とは一緒にいても身体や心を通じ合わせる事はない関係…。
歩と出会ってからは義孝と関係が深まる様子を念入りに描いているので、歩から急に距離を置くことを伝えられた時の義孝の驚きようをみれば、ただただ甘くてズルい男だったという事はわかる。
歩に対する義孝の気持ちの変化は丁寧に描かれているので、時間を置いて妻との関係を整理してやり直す二人の関係はしっくりきますが、ズルい事を承知でも側にいたかった妻がせつなすぎる…もう少し設定をなんとかして欲しかったなぁ…。

西本先生は不倫をテーマに描きたかったということですが、妻の陰が薄すぎる気がするのが本当に残念。BLでの女性の描き方って難しいですが…。
ただ、一途な歩が如何に義孝を落としていくかという部分では見ごたえのある作品に仕上がっています。
いや~本当に大好きな絵です!!!次回作が楽しみでしかたない!!!

12

全員にイライラするのに夢中になってしまう

引き込まれましたね。
相手の台詞の本心が見えなくてドキドキしました!!

冒頭でルール・秩序が守れない大人を見下していた体育会系大学生の歩が、バイト先に来た店長の元後輩義孝に出逢った瞬間惹かれていくけど、もぉ~見るからにお触り注意な雰囲気プンプン。
案の定店長が登場した瞬間にもぉうっわぁぁでした。←語彙力皆無でゴメンナサイ

あんなに常識に煩かった歩が不倫に手を出すほどにハマっていくのがワクワクしたし、
義孝が歩に絆されて行ってるようにも感じつつ店長への想いがどうなってるのかドキドキだったし、
店長が遊び人だったのはあくまでも過去で今はちゃんとした大人の立場で偉そうに言うけど義孝への態度がなんだか未練っぽくもあってイラっと来るし、
そもそもなんで美穂に電話したんだ??

と、随所でイライラドキドキ・・・
なのにめっちゃ引き込まれちゃいましたね。
終わり方がすごく好きだったのでもう少しその後の二人を楽しみたかったですね!

6

もっとドロドロして欲しかった!

作者さまのインタビュー記事を読んで、電子版が出たら絶対買おうと決めていました。で、とても楽しみにしてました。ゲスいわたしは、不倫というワードに弱い…BLで不倫ってそんなにはない気がしますし、攻めの不倫ではなく、受けが妻帯者って、良いです。それはともかく、感想です。

前半は、義孝さんの魅力満載で、歩が恋に落ちていくのが分かる、ドキドキの展開でした。歩のバイト先の店長さんトシと義孝の訳あり感も良かった…でもですね、義孝の奥さん美穂さんと義孝の関係がいまひとつ納得できず…美穂さんは義孝が好きだから、義孝が男しか愛せないと知っていても結婚したかった…と、そこまでするかな?と考えていたのですが、義孝サイドから考えると、義孝はデキ婚するトシへの当て付けで美穂さんと結婚したのかな?とか…でもトシの前では指輪はずしてるし。この辺がちょっとしっくり来なかったです。「不倫」ならもっとドロドロして欲しかったような…BLではそこは求められてないのかもしれないですけど、人間の狡さを描くならもっと狡くてひどい大人たちでも良かったな、と思いました。
あとは、歩くんの性格というか、攻め方がオレサマ過ぎて自分の好みではなかった…のは仕方ないです。

とはいえ、いろいろ考えながら読めて、エロさもぐっとくるものがあり、もう一回読んでみようと思います。

電子版の特典はラブシーンネームでした。

5

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