お前は俺の、すべて

STAYGOLD 4

STAYGOLD 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神326
  • 萌×243
  • 萌4
  • 中立3
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
49
得点
1817
評価数
381
平均
4.8 / 5
神率
85.6%
著者
秀良子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
STAYGOLD
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784396784713

あらすじ

時はさかのぼり、
駿人が中山家を出て少し経ったころ。

このままの関係で幸せだとかみしめていた矢先、
どう転んでか、コウと「キスを許される関係」に
なってしまった日高。

わけもわからぬ夢心地と、あふれだす欲望。
気がつけばコウとは、身体をつなげる関係になっていた。

たぶん、人生で最高な時間。
なのに日高の心には、
何故か小さな不安が降り積もって…?

10年ぶんのコウと過ごした時間。
その一瞬一秒は、永遠に忘れることはない。

表題作STAYGOLD 4

大学生
大学生→教師,コウに片想いしてる友達

その他の収録作品

  • おまけまんが
  • カバー下 あとがき

レビュー投稿数49

待ちに待った日高くんの恋。泣けて泣けて泣けて。

これまで3巻まで読んできて、ハッキリとした言葉には出来ないけど、とにかく肌に合う、しっくりと心に馴染む…そういう理由から〈神〉評価をつけてきた、『STAYGOLD』。
4巻まできて、その気持ちがさらに更新されました。
本当に好きだ…この作品。

泣きました。とにかく泣けました。
「ぜひこの4巻を読むために1巻から読んで欲しい」
そう言えるほど素晴らしい。

日高くんの恋に焦点を当てた4巻。
駿人と優士の本編の進行はありません。
一冊まるごと日高くんとコウのお話。

『STAYGOLD』は駿人が中学生だったこともあり、本編は恋愛的にはすごーくゆっくり進行なわけだけど、そんな作品内において大きく恋愛的萌えを与えてくれていた〔日高くんのコウへの片想い〕エピソード。
私はこのエピソードが1巻からとても好きでした。
無表情で淡々とした性格の日高くんだけど、心の中はコウへの熱い想いで滾っていて。
その静かに燃えるようなモノローグが、たまらなく胸にくるんです。

10年間の片想い。
中学時代にコウに一目惚れをして、自分がゲイであることをハッキリと自覚した日高。
コウの親友として、冷静な顔をして過ごしてきた10年間。

大学卒業を控えた2人。
日高は中学教員を目指し忙しくストレスを抱える日々を送っています。
そんなある日、酔った勢いでコウにキスしてしまったことから、2人の関係は徐々に体の関係へと発展していくことに…

元々ヤリチンで彼女を取っ替え引っ替えしてるようなコウ。
そのへんの感覚はわりとライトで緩めなため、2人は何度も体を重ねます。
長く片想いをしてきた日高。
想いの強さや深さなら誰にも負けないのに、コウと恋愛関係になれるのは昨日今日出会ったばかりの〔女の子〕たち。
そんな性の壁に打ちのめされてきた日高は、ポーカーフェイスを続けながらも、コウと性的な関係になれたその千載一遇のチャンスを心の中で喜び、享受します。

ところが、進路もほぼ決まり卒業を控えた頃から、唐突に始まったその関係は徐々に失速し始めて…

そんな状況の中、離島への赴任が決まった日高。
そしてコウへの告白。

この告白に、涙がポロポロ出ちゃって、こんな時間だから文字通り枕を濡らしましたよ…
本当に泣けた…
むっつり無表情な日高くんだから、告白シーンもむっつり無表情なんだけど、言ってる内容はこれ以上ないほどに、10年間の想いが詰まったすんごい告白なのね。
ページをめくった瞬間ビックリしたけど、じっくりとその告白を読みました。
そしたら何かその10年間がブワーっと頭に思い描かれて、勝手に涙が出てきた。

よく年取るにつれて涙腺が緩みやすくなる…なんて言うけど、私は逆で、年々感動とか泣けるシチュエーションに耐性がついちゃってて、多分泣ける場面なんだろうなぁ〜というときでも泣けないことが多いです。
でも日高くんの恋には、本当に泣けてしまった…
長年の片想いっていうシチュエーションが、丁寧に、ユーモアなんかも入れつつ、ものすごく切なく描かれていて。
4巻連続で言うけど、本当に秀先生のセンスが光っています。
言葉のセンス、漫画のセンス。
好きです。大好きです!

今回は大学生同士ということで、『STAYGOLD』初のエッチありです。
前巻までは、日高×コウなのかな?と思っていたけど、左右逆でした。
途中「めちゃくちゃにしてほしい」みたいなモノローグがあったから、あ、日高くんは右なんだな、と。
でもすごくスッキリする左右でした。
この作品に限っては、ノンケを後ろの快感で落とすって話じゃなくて心底よかった。

コウの温度、その熱さ。感触。知りかった雄の顔。
「何も知らずに100年生きるより」
ずっと知りたかったもの。
知ってしまったからこそ苦しいもの。

ayaayac様のレビューにて、この2人の話は続くと知り、とても安心して嬉しくなりました!
まだ終われないですよね…この2人。

5巻はどちらの話が来るのかな。
半々くらいでどちらの続きも追いたい!というのが個人的な希望です。

37

クッソ笑わせてもらった分だけ、めっちゃ泣きました…

『STAYGOLD』は、甥の駿人が、叔父の優士を追いかける話だと思ってました。
雑誌『onBLUE』を読んだ時、全寮制の高校に進学した駿人が、男らしくなって帰ってきたので、いよいよ甥と叔父の恋も動き出すのか!と思いましたが、、、

4巻はまるごと一冊、優士の弟・コウと、コウに10年片想いしている日高の話。
駿人と優士も登場しますがあくまでも脇役で、4巻はスピンオフみたいですね。
そしてコウと日高の話は未完、まだ続きます。


甥姪が家に居てもお構いなしに女を連れ込んでセックスしちゃうコウ、
無口で自分のことは話さない日高、
二人はタイプは全然違うのに、ネタがある時は会話して、なければお互い好きなことをする、10年ずっと友達でいた。

日高は表情変えないし、無口だし、コウには日高の本音はわからない。
コウが「海に行きたい」ってつぶやいたら、日高はただ「行く?」とNO温度で答えたように見えたのに、、、

その一言を絞り出すまでに、日高の脳内はグルグルと考えを巡らせてます。
日高にとってコウはすべて、コウと一緒に居られるだけでそこは天国、脳内はお花畑ですw

大変な教育実習の後、コウに会えた時、念仏を唱え出した日高には思いっきり笑わせてもらいました~♪


で、そんな ”すべて” な男がですよ、パンツ姿でベッドの隣に寝てるんですよ!
日高にとっては地球が割れるくらいの大事件です!
さらに、さらに、コウが「きのーの仕返しな」と突然キスをしてきて…

日高は執着型のムッツリ男です!
コウに恋して10年、コウの好きなもの、コウが付き合った女のこと、書き貯めたノートも複数溜まりましたw
でも、女達が次から次へとやってきて、日高が欲しくても叶わないものを簡単に手に入れていく…

「気持ちの強さなんて何の役にも立たない」

だから日高は、コウのいちばん近い場所で、いちばん心を許される関係を続けてきた。


それが、「嫌じゃなきゃよくない?」と友達の延長上線のノリでキスを許された!

そしてオカマ達の恋バナ(下ネタ?)からヒントをもらって、コウを攻めるとコウが応えてくれたーーーーーっ!
勢いづいてコウのモノにかぶりついて、ついに、とうとう、やっとコウに抱いてもらえたーーーーーっ!

日高はコウに抱かれたい願望があるんだってわかるモノローグがあるんですが、ページの構成で見落としやすくしてあるんですよ。
私は日高×コウだと思いこんでいたっていうのもありますが、そのモノローグを見落としていたので、えー?コウが抱かれる側だったの???って本気で驚きました!


コウに抱いてもらえて、コウと一緒にいられて、日高の最高は毎日毎時間更新されていく。
でも、コウと日高は恋人じゃないから、不安定な関係はゆるやかに失速していく。

コウはある答えを出して、日高はそれに何もできずに、コウのいないところで新しい生活を始める…

表情は無表情なくせに、コウのことばっか考えて、脳内は慌ただしい日高。
バカだー、ムッツリだー、笑うわー、って楽しんできました。
そして笑った分だけ、日高の泣いてる背中に涙しました…
めちゃくちゃせつないよー。


女好きヤリチンのコウが、友達としてじゃなく、恋人として日高を受入れるには、たくさんハードルがあると思うよ?
でも、日高の脳内をお花畑にどうか戻してあげて!

駿人と優士の話も気になるけれど、コウと日高の続きがめちゃくちゃ気になります!
5巻もコウと日高の話でありますように。


※アニメイト有償特典の小冊子に掲載されている番外編「Q.18話でコウが気付いたキスマークについて」で、日高にキスマークをつけたのが誰だかわかります。

22

びわ────ん!!

え……最高……なんだこれ……語彙力…………
読後反芻しながらほうけてしまった私です。
独特で印象に残り過ぎる秀さんの間(ま)!!!
モノローグでも勿論切なくなりますがあの間でぐわっとくるんですよね!!
日高があれだけ普段無口で無表情なのに
考えてることは全部コウのことばかりで
本当に日高のすべてはコウなんだなぁと感動すら致しました。
友達でいられればそれでいいと思っていたはずが
キスが許されると欲張ってしまうのはもうしょうがない。
どんな未来になろうとも、
コウと出会って10年側にいられて体の熱をも感じられたなら
日高は後悔なんてしないだろうけど
やっぱり忘れられなくて苦しいよね…。
“何も知らずに100年生きるより”、とても胸に刺さる言葉です。
もう過ぎてしまっても確かにあの時間はあった、
幸せに想えたことは決して幻ではないし嘘でもない。
……にしてもしんどいな───!!!

コウが貞操観念緩くて助かったような、
チャラそうなのに色々考えてくれる人なんだなって
嬉しくなったけど……そうなんだ……そういう結論なんだね……。
ラストのその寂しさはどういった類のものなの!?
もう一度日高にしんどい想いさせたらぶっとばす!!!くらいの心境ですみません。
いやでも違う違うコウを許せないとかじゃなくてむしろ感謝っていうかダメだ色んな感情が押し寄せてきすぎてよくわからないけど
とにかくめちゃくちゃ面白くてめちゃくちゃ切ない。

なんかもうアレだ、秀良子祭り開催しようそうしよう。

18

日高ーーー!!!

たまたま連載でコウと日高がいよいよ!という21話と22話だけ見ちゃって、何がどうなったらここに辿り着くんだかさっぱり分からなかったので、四巻に収録されて全体で読めるのを楽しみにしてました。


それにしても日高。
いつもクールというか無口で顔の表情がかわらない男だと思ってたけど、心のうちは予想以上にコウ一色だった。
心の中があんなにやかましいキャラだったとは知らなかった。

コウの言動で思わずお経唱えちゃったり、ちゅどーん!となってるそのコミカルさと、ずっと女子にかっさらわれてきたのを見続けてきて「気持ちの強さなんて役に立たない」という焦げ付くようなやり切れなさとが相まって、コウへの10年愛が痛いくらい伝わってきました。

だから日高に100%感情移入させられた末での、あの海のシーンは、もう日高の気持ちになりきって泣くことしか出来なかった。
もうただただ日高と一緒になって泣きました。

改めて、秀良子さんの構成とかモノローグの巧みさに脱帽しました。

この二人、どうなるのかなぁ。
くっついてほしいけど、でもこのままでも美しいなぁって思う。

15

最高という言葉しか出てこない。

待ちに待った『STAYGOLD』の4巻。

あー。
最高。

何度でも言う。

最高だった…。

4巻は、中山家のチャラ男・コウのお話。
コウにずっと片想いしてた日高くんとコウがメインのお話。メイン、というか駿人と優士はほぼほぼ出てきません。

3巻で駿人と優士の話が良いところで終わってたので、読み始めてこの二人の話じゃないんかい!って思わず突っ込んだのですが。

『STAYGOLD』って何が凄い、って、巻数が進めば進むほど萌えが滾るところだと思うんですよね。

登場人物が多いわけではない、ストーリーが複雑なわけでもない。
なのに、奥行きがめっちゃ広い。

登場人物たちの報われない恋心、ゲイであるという葛藤、愛情とは何ぞや、という問いかけ。
シリアスなだけでもない、コミカルなだけでもない。登場人物たちのちょっとしたしぐさやセリフの一つ一つが五臓六腑に染み渡る、というのか。
秀さん、最高。


2巻で初登場した日高くんですが、その後どんどん存在感を大きくしてきました。
女の子大好きで、チャラ男で、プレイボーイ。女の子が切れることのないイケメン・コウに惚れちゃった日高くんの葛藤はいかに。

序盤こそコウ視点でストーリーは始まりますが、その後すぐに日高くん視点に切り替わります。

これがさ。

めっちゃ爆笑。
イケメンで、寡黙な日高くんが、その胸の内で何を考えているのか。
秀さんらしいコミカルなギャグを盛り込みつつ、でも、そこに描かれているのは日高くんの切ない恋心。

コウの言動で一喜一憂するさまがなんとも可愛らしいのです。

プレイボーイのコウなので、割と早めに日高くんと身体の関係を持ちます。
持つけれど、コウの気持ちが見えてこない。

日高くんの想いを受けたからなのか。
それとも快楽に流されて?

そんなモヤモヤを、日高くんとともに抱えながら読み進めました。

コウが出した答えはいかに。

日高くん視点でストーリーが進むことに加え、秀さんのストーリー展開にまんまとハマり、すっかり気持ちは日高くん。なので、最後、日高くんとともに泣きました。

ゲイであるという葛藤。
「親友」という立場を崩すくらいならこのままでいい。

そんな日高くんの想いは、まさにBLの王道といえるでしょう。
分かっているのに、萌えが上がり切って降りてきません。

ところで、何の根拠もなくコウが受けだと思ってたので、え、そっち?って思いました。
思ったのだけれど、日高くん受けがクッソいい。
日高くんの想いが流れ出てる濡れ場が、エロいというよりも、綺麗で、そして切なかった。

一緒に海に行けるだけでよかった。
それが遊びでキスをして。
そして想いはさらに膨らむ。

日高くん、幸せにしてあげてほしいな。
欲しいけど、コウもきちんと考えたうえで答えを出した感じだし。

いや、続きが気になる。

駿人と優士のターンも気になる…。

早く次巻が読みたいです。

14

コウのサングラスの中

BL。
これぞBL。

月9でやってくんねーかな。
深夜ドラマじゃなくて9時10時台の時間帯でステイゴールドやってくれる世の中にならないかなぁ。
映画化でもなおよし。アニメ化も捨てがたい。(独り言)

1巻から通して分厚い小説を読んでいるような重みある内容、登場人物の機微な心情表現にありきたりな言い方だけど胸がキュンとなる。
秀良子先生はどの作品も哀愁を感じさせてくれて切ない気持ちを思い出す。
コウ日高編は特に…ううっ、涙が止まらない。

最初気がつかなかったんだけど、表紙のコウのサングラスに写ってるの、日高くんだよね。コウの日高くんにだけ向けてる心開いた顔なんだよね。。。


13

待ちに待った4巻

blのコミック作品では、このstaygoldとヨネダコウ先生の囀る鳥~だけを手元に置いています。本当にお気に入り中のお気に入りの作品です。個人的にですが、漫画は1冊完結だとどうしても途中から展開が読めてしまうような部分があるので基本シリーズ物を好んで読んでいるのですが、単行本コミックス派なので1巻読んだら次巻まで1年以上待たないといけないわけで、もともと飽きやすい性格なのもあり、大半の作品はその待ち時間の間に何回か読み返すうちに飽きて手放してしまうのですが、これは読み返せば読み返すほど味が出てきて次巻への期待がより高まるスルメ漫画のようです。

さて、amazonで予約注文して今か今かとそわそわしながら毎日ポストを覗きに行き、昨日ついに届き、わくわくして開けてみると、なんとコウ×日高編!そうかー・・。高校生になった駿人と優士の話は次までお預けかー・・。と少し残念な気持ちもありつつ読みはじめましたが、、、いや~よかったです。

いや、別にもともとコウと日高の話がどうでもいいとか思っていたわけではないけれど、いかんせん主人公2人に比べるとそこまで思い入れがある2人ではなかったので最初ちょっと残念とか思ってしまったわけですが、さすが秀良子先生の作品だなという感じでひき込まれてあっという間に読んでしまいました。

秀良子先生の作品は、テーマとしてはきらきらチャラチャラ夢物語系とは違ってかなり重めだと思うのですが、絵柄がいい意味でその雰囲気とは違って柔らかくふわふわした雰囲気なので、読後感が疲れをあまり感じずに、それでいてよく練られた厚みのあるストーリーを楽しめるという希有な作品だと思います。また、行間を読ませるようなコマが隋所にあり、私は何から何まで全部書いてある作品よりも、多くを語らず余韻で読ませるみたいなこの雰囲気が大好きなので、ツボにドはまりな作家さんです。

この4巻も、切ない展開ではありましたが、プレイボーイではあるけれどコウってすごい優しい人なんだろうなっていうのが感じられる描かれ方でしたし(菊花ちゃんとの接し方からして前から優しさはあふれてましたが)、何よりずっと友達という関係を壊したくなくて気持ちをひた隠しにしてきた日高くんが本当に本当に大きな一歩を踏みだして、ものすごく成長したなと思います。何も知らずに100年生きるより、ずっと見たかった感じたかったコウの顔や匂いや体温を知ることができてこれでよかったと、コウとの十年間を思いながら涙を流す日高くんの姿には、特に思い入れがあったキャラではなかったのにうるっときてしまいました。島で教師としての生活が始まる日高くんのこれからを応援していきたいなと思いました。島の人たちもみんな優しそうなのでよかったです。先輩の先生も、実習の時の器がミジンコなみに小さい小物とは違って、少し酒癖は悪そうなものの温厚で人望がありそうな頼り甲斐のある感じでした。農家の吉田さんの純朴さにも、今後度々癒される(私が)だろうなと思いました。まだこのコウと日高くんのお話も続いていくようなので、主人公2人と同じくらい思い入れを持って追いかけていこうと思います。(最後のページのコウの寂しいと言った表情もなんだか今後のことを考えると意味深な感じがしてます、そしてコウは短髪の方が似合うと前から思っていたので短くしてくれてよかったです)

また1年長いですが、次は駿人と優士の展開も楽しみによい子で次巻を待っていようと思います。

13

なんて切ない恋………

3巻から駿人と優士がどうなるのか気になってたので、4巻で日高編になると知って少し残念に思ってたんですけど

日高編、なんて切ないんだ…。ウゥ〜〜!!!

10年間という長い間、日高は「想いを伝えたい」「(関係を終わらせるくらいなら)このままでいい」という相反する気持ちを持ちあわせながらコウの隣にいたんですね。

たった一度のキスを一生の思い出にしようとしながらも、抑えられない、欲張ってしまう、期待してしまう苦しさ…

コウは何も考えていないように見えて、実際はとても思慮深く、友達想いなんだなあと思いました。だからこその(終盤のカラオケでの)言葉だったんだなと。

またものすごく気になるところで終わって焦れったい!!!願わくば、どうかこの先また、コウと日高が(どんな関係性であったとしても)穏やかに同じ時間を過ごせますように。

11

10年の想いが沸騰する

待った甲斐ありました。最高です。本当に。
教育実習に向けて日高が髪を切る場面ではじまり、ラストではコウが…!!
シリーズ最初から、ずっと気になる存在だった日高の沸騰する想いが堪能できる4巻でした。そして、やはりシリーズの一部のストーリーだなぁとつくづく感じたのが、1~3巻まで読んでてコウという男がどんなキャラクターなのか(ただの軽薄な兄ちゃんじゃない)、日高が今までコウにどういう態で接してたか(ただの執着愛じゃない)ということを知っていてこそ、4巻に萌えを感じることができるんだよな~というところでした。全体の大きな流れの一部の物語なんですよね。
人生には”どうしてたら正解だったの?”って思うことはたくさんあるわけですが、日高一生分のそれがこの短いコウとの蜜月に詰めこまれていて…ちょっと可笑しくてちょっとしんどかった。”何も知らずに100年生きるより(これ名言ですよね!)”、傷ついてボロボロになって、たとえ大切なものを失ったとしても、かけがえのない思い出と時間が残る、だから日高、それ正解だよ!と言ってあげたい気分になりました。何も伝えずに、友人を装ってずっと傍にいるほうがつらいはず~とか、切なすぎて色々な思いに囚われてしまいました。
この二人はこれで”THE End"でも自然な流れですが、コウが軽やかな女性遍歴を重ねてしまっていることが(真剣に一人と長くつきあっている印象がない)、日高との今後の関係性の伏線になるのでは~という期待も捨てきれません。。。



10

ネタバレ注意。気管支に 切ない が詰まってしまう。

読了後、気管支から胃にかけて切ないが詰まって呼吸しづらくなりました。

遂にコウと日高が動くのか!
とウハウハで手にとって読んだのですが覚悟が必要でした。覚悟が必要です。もう一度言います、覚悟が必要です。

全編通して秀良子先生特有のまるで漫画の世界が目の前にあるように感じさせる日常のシーンひとつひとつに読んですぐ引き込まれました。

日高がコウの友達、というポジションである事に
喜びもあるけれどやはり苦しみの方が大きくて…。
遂に一線を超えてしまう瞬間の幸せそうなことたるや!
ここで一気に色シーンに行かずに徐々に距離が詰まっていく過程を繊細描いているところも流石の秀先生。
日高が幸せの高みに登っていく姿に私まで幸せになりました。
しかし、日高自身も関係の不安定さは自覚している所。コウの反応ひとつひとつで一喜一憂姿に読者は応援せざるを得ないこと請け合いでしょう。

就職、新生活、性別、互いの関係…

一言では表せない想いがつもってつもって物語は終盤に。結局はこの曖昧な関係に終止符を打つことになってしまいます。

友人でも、セフレでもなくなってしまった
日高は小さな島でたった一人で新生活が始まる。
きっと悲しさと寂しさと不安に押しつぶされてしまいそうだったでしょう。

それでも

何も知らずに、100年生きるより

この一言に全てが詰まっている気がします。
秀良子先生の絵のタッチと、穏やかでいて実は気が抜けない緊張感を孕んだ独特の作風だからこそ表現できる切なさの極地。

胃がよじくりかえるぐらい次の話が気になりました。
私は、コウと日高がこれで終わらずどこか温かく落ち着ければ嬉しいです。

9

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