ポッチ
でりこ作品の『蟷螂の檻』の同人誌。『蟷螂の檻』の同人誌としては『Psychedelics011』
に続く2冊目になります。『Psychedelics011』は蟷螂の檻の番外編でしたが、今作品はセルフパロです。
でりこさん自身、『Psychedelics014』の作中で「キャラ崩壊中」と書かれていますが、本誌のシリアスでダークな雰囲気は一切なし。完全にギャグに振り切った内容になっています。なので、本誌のあのドロドロな雰囲気が好き、という腐姐さまにはちょっとお勧めしづらい内容かと思います。
が。
すんごく面白いです。
爆笑です。
典彦が坊ちゃんにしている事は、行為だけを切り取って見てみると本誌と全く同じ。
フェラからのイマラチオ、とかさせてますし、坊ちゃんに無体なことをしているのは全く同じ。
そして、坊ちゃんに対するゆがんだ、けれど、深い愛情も。
が、典彦の言葉遣いを変えただけでこれだけコミカルになるんだ~、と感心します。
R18の表記がついているように、中身のエロ度はかなり高いです。
表紙も、実は典彦から見た坊ちゃんのビジュアル。だと思う。裏表紙もぜひ見てほしい。育郎が、クッソ可愛いです。けしからんです。典彦が愛でまくってきた理由も納得の可愛らしさです。
幼少期に始まり、学生時代、そして現在。
小さいころから可愛くて大切にしてきた育郎の姿が描かれています。
そして作品の中身も。
育郎が小さい時からふしだらな妄想を繰り広げてきた典彦の「願望」に始まり、実際に手を出した時の描写あり、そして現在、不倫関係にどっぷりはまっている二人のセックスシーンあり。
内容はドエロでドシリアスなのに、典彦の口調がギャグよりなので、思わず爆笑してしまいます。
あとは『蟷螂の檻』の簡単な説明とか、キャラ説明も記載されています。
そして何より笑ったのは、育郎が小さかった頃の典彦と育郎の二人のエピソードです。タイトルは「絵は得意なんですよ」と「坊ちゃんが可愛くて死ぬ」の2話。どちらも1ページという短さなのですがめっちゃ笑えます。腹筋崩壊します。
なんでもそつなくこなせる典彦が苦手なものが「絵」だったとは。典彦よ、それは犬ではない…。
本誌が未読でも読めないことはないですが、本誌を知っているからこそ笑える作品だと思うので、未読の方はぜひ本誌も読んでほしいです。
ドロドロの昼ドラ、の本誌のイメージを裏切る作品なので、くれぐれも自己責任でお手に取ってください☆
でも個人的にはめっちゃ好き。
エロと笑いとそして萌えを、ごちそうさまでした。
本編のドロドロ具合とは対照的に、ギャグに振り切った一冊です。
三巻の展開があまりに辛いので、救いを求めて思わず買ってしまったのですが、あまりに常軌を逸した典彦の坊っちゃん溺愛ぶりに目が点……。
プレイとしてはフェラからのイラマ→合体とひたすらイチャイチャエロエロしてるのですが、
典彦目線で語られるモノローグが、もうわかった、わかったから、と言いたくなるくらいにうざったく、終始坊っちゃんへの愛に溢れています。
サイコパス執着攻めって、確かにそうなんですが、ただ愛しすぎて愛が明後日の方向に突き抜けてる人なんだなと思い、本編でのきつい展開も忘れ笑ってしまいました。
典彦、あの無表情の下であんなこと考えてるとは……。
これを読むと、ああ、本編のアレはただの背徳ごっこ、シリアスプレイなのね、と思えなくもない。
近日発売の四巻のあらすじを読むと、なんともまた身構えてしまいますが、典彦のこのおバカっぷりを時々思い出しながら、どうにか読み切ろうと思います。
完全にギャグ調ですので、イメージを壊したくない人にはオススメできませんが、エロくて笑える一冊です。
この作品は、18歳未満の方には不適切な表現内容が含まれています。
18歳未満の方のアクセスは固くお断りします。
あなたは18歳以上ですか?