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「私をSEXが出来る身体にしてください」
yoru no rakka
麻生さんの描かれる、繊細な絵柄とシリアスで緻密に紡がれていくストーリーがとても好きなのですが、今作品もそのイメージを覆すことのない麻生さんらしい作品だったように思います。
2つのお話が収録されています。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
表題作『夜の落下』
主人公は大学生の氷室。
イケメンで優秀な彼は大学生でありながら企業のインターンとして働いている。何事もそつなくこなすことが出来る彼は、大学生とインターンという二足の草鞋を履きこなすだけでなく、ゲイ向けのデルヘリでもバイトとして働いている。
そこで客として出会ったのは、氷室の働く会社の上司である九鬼。
九鬼の要望は、
手足を縛り、目隠しをして、セックスが出来る身体にしてほしい。
という、変わったものだったー。
九鬼は上司としては言う事がないほど有能な人物。
優しく、仕事には真摯で、そんな彼が、何故デルヘリで男を買うような真似をするのか。
単なる職場の上司である九鬼への好奇心と嗜虐心からデルヘリとしての仕事をこなす氷室だけれど、それが少しずつ変化していく。
視点は氷室で、それゆえに九鬼がデルヘリで男を買う理由とか想いは氷室の目を通して描かれています。
が、さすが麻生さんというべきか。
九鬼の過去や感情、そして九鬼が男を買うその理由が、少しずつ見えてくる。
そして、はじめは飄々としていた氷室が九鬼に惹かれていく、その感情の機微にも。
その展開の仕方が非常にお上手で、ストーリーにぐっと引き込まれてしまいました。
正直、目隠ししていても、声とか匂いとかで自分が買っている男が氷室だという事には気づいてしまうんじゃないのかなと思いつつ読み進めたのですが、その部分もきちんと解明されていてすっきりします。
作中、女性器を指す言葉が出てきたり、女性の姿のダッチワイフが登場します。生身の女性との絡みはありませんが、苦手な方は注意された方が良いかもです。
九鬼が女性とセックスできるように氷室に指南してもらう。
というストーリー展開であること、九鬼が目隠しや緊縛した状態で氷室に身体を触られること、から、麻生さん作品の中でもかなりエロ度の高い作品でした。九鬼の身体を傷つけたりすることはないですし、痛いこともされません。何より九鬼自身の希望で行っているので悲壮感はないですが、目隠しされ、手足を縛られ、時に道具を使われ涙を流す九鬼の姿に、萌えを感じるか、あるいはちょっと萎えるか、好みによるかなと思います。
が、この二人の関係が九鬼の心の壁を壊す因子になるので省くことはできないでしょうし、九鬼が本当には嫌がっていないので、個人的にはエロくて、そして綺麗で最高でした。
後半にもう一つお話が収録されています。
タイトルは『やがて、恋になる』
大学生×院生の恋のお話です。
大学生の和志はとある理由から朝起きるのが苦手。そのため1限目の授業に遅刻しがち。
あるゼミで、出欠席を取っているのが院生の津坂。
数分の遅刻も許してくれず、四角四面に行動する津坂のことが苦手だったのだけれど、ある事をきっかけに津坂への興味が沸き上がり…。
というお話。
和志が朝起きられない「理由」。
そして、津坂が抱える過去のトラウマと葛藤。
その辺りを軸にストーリーは展開してくのですが。
彼らのバックボーンは複雑で、なのにそれらが絡み合うことなくスルスルと進むストーリー。
過去を乗り越え、そして唯一無二の存在になった彼らにエールを送りたい。
カバー下マンガはこの二人のお話。
優しく、そして温かいお話が描かれているので、もれなく読んでほしいです。
本誌終盤は「bonus track」として2編のお話が収録されています。
こちらの番外編は表題作「夜の落下」の二人のお話。
なんでもそつなくこなせると思っていた氷室の過去と、そして彼の想いが綴られていて、こちらもすごく良かった。
麻生さんらしい、お耽美な世界が堪能できる神作品でした。
『夜の落下』『きっと、幸せな結末』2冊同時発売記念のサイン会に参加することが8できました。
麻生作品はすべての台詞・エピソードが伏線となって、最後に繊細にまとめあげられていく。その構成力の高さに唸らされるのですが、サイン会の会場で原画に添えられていた麻生先生のコメントを拝見したら、私が読み取っている以上に麻生先生のこだわりが詰め込まれていたことに改めてハッとさせられました。
リーマンもの、大学生もの、2編のストーリーが収録されています。
●「夜の落下」
有名大学の学生・氷室は、第一志望の企業でインターンを始めた。
イケメンで彼氏なんて選び放題なのに、「気持ちのやりとりは面倒」とゲイデリヘルのバイトも続けている。
ある時、訳ありな客に呼ばれてホテルに行くと、それはインターン先の上司・九鬼で、目隠しをしたまま「私をSEXが出来る身体にして下さい」と依頼されて…
九鬼は敬虔なクリスチャンの義母に性的なことは ”悪” だと思いこまされ、義母に嫌われたくないあまり、性的なことができなくなってしまった。
そうして氷室の ”九鬼をSEXができる身体にするレッスン” が始まる。
まずはエッチな隠語を発することから、次にその隠語を使ってお願いをさせる、ダッチワイフまで使って、SEXすること、身体に触れられるのが気持ちいいことだと体感させる。
麻生先生が「舌を描くのが好きです」と紹介していたのが、九鬼の喘いだ口元から舌が見え、氷室が九鬼の身体を舐め伝うシーンが描かれたページ。
舌が表現する感情の豊かさに見惚れました!
九鬼は氷室のレッスンで達しながらも、涙を流して「ごめんなさい、ごめんなさい」と罪悪感を捨てきることができない…
とても痛々しい。
氷室は就職のことを考えたら、九鬼との顧客関係なんて続けない方が良いに決まってるのに、九鬼に指名されるままレッスンを続ける。
さらに氷室は、上司部下の表の関係の時に、九鬼が十字架のネックレスを身に付けていることを指摘して(首筋からチェーンが見えても十字架は見えないはずなのに?)、九鬼があの訳あり客であることに気づいていることを仄めかす。
氷室は「気持ちのやりとりは面倒」と言っていたのに、あえて面倒なことに自分から飛び込んでいっている。
それは気持ちが動いている証拠!
そんな氷室の問い詰めをうまくかわす九鬼。
九鬼がいつからデリヘル=氷室と気付いていたかは後に明かされます。
性的なことができない、仕事で面倒を背負いこんでも強く言えない、義母や周りの顔色ばかりうかがって、九鬼は欠けている自分に苦しんであがいている…
そんな九鬼に、氷室は「欠けてなんかいない。普通に優しくて、普通にやらしい、普通の男だ」と苦しみから解き放つ言葉をかける。
九鬼がSEXをできる身体にならなければと思ったのは、義母に女性を紹介されたから。
義母は「性的なものは悪だ」と九鬼に植え付けたくせに、年頃になると女性をあてがって結婚させようとする。結婚(子孫を残すこと)と性的なことはイコールでないにしても切り離せないものなのに、手の平ひっくり返してくるのって勝手だなぁって思う。
麻生先生のコメントにあったのですが、氷室と結婚前提の女性を、ワインとお茶、タバコの煙と青空を描いて対比させていたそうです。
健全に普通であろうとするならばお茶と青空を選ぶべきなんだと思う。
タイトル『夜の落下』は、普通でない氷室との関係を選んで、九鬼が堕ちていくことを象徴しています。
でも苦しみの中にいた九鬼を解放したのは氷室!
自分がどうありたいか、誰と一緒に歩いていきたいか選ぶのは九鬼自身だし、ワインとタバコに安らぎを感じたのなら、それを選ぶことは間違ってなんかない、絶対に!
九鬼は堕ちたんじゃない、氷室と出会って、雁字搦めの苦しみの中から救われたんだ!
最終ページに、九鬼から氷室にキスするシーンが描かれています。
キスに慣れてない九鬼だから ”唇が少しズレて合わさっていない” ところに麻生先生の萌えが詰まっていて、麻生先生の本作のベストキスだそうです。
●「やがて、恋になる」
大学生の静河と、大学院生の津坂。
静河は貧血で朝が弱くて、1限の講義に遅刻するのだけど、わずか数分でも欠席扱いにする融通の利かない津坂が気に入らない。
でも津坂が学生に絡まれていたところを静河が助けると、津坂は引かないところはイメージ通りだけど、親しみを感じる一面もあり、静河は津坂のことが気になっていく…
そうして津坂が男を好きなこと、恋した相手が義兄で、姉夫婦との関係がギクシャクしていることを知ると、津坂を放っておけなくなって…
叶わない恋に雁字搦めになっていた津坂が、明るくてあたたかい静河に出会って、恋する幸福感を取り戻していくお話。
表題作同様に、凝り固まった苦しみからの解放が描かれています。
でも表題作より痛々しさは薄め、静河も年相応に津坂に甘えるところも描かれていて、視線を交わすだけでも幸せを感じるような淡さもあります。
雁字搦めになっていた男たちが解放されていくストーリー、どちらも一冊の半分程度の分量なのに、一冊分に相当するくらい読み応えがありました!
たぶんすべてのシーンに麻生先生は萌えやこだわりを詰め込んでいると思います。それをどれだけ見つけ出せるか挑戦状を受け取ったような気さえしてきます^^
読めば読むほど新しい発見がありそうな物語です。
この本を読んで、「普通の幸せ」に関してずっと考えていました。
男女で結婚し、子供を育てていくこと。
それが出来ず同性を愛し、その気持ちを貫き通すこと。
100人いれば100種類の人生がある。
誰を愛しても悪ではないはずなのに、どうして同性愛者はこんなに辛い思いをするんだろう。
いろいろなテーマを投げかけてくる作品です。
出来れば、心と身体に余裕がある時にじっくり読むといい作品かもしれません。
【夜の落下】
昼はインターンとして働き、夜はゲイ向けの風俗店でアルバイトをしている大学生・多田氷室。
ある日バイト先に変わったオーダーが入ります。
その客は目隠しをして、手足を縛り、「セックスが出来る体にしてください」と。
母がクリスチャンで性的なことを固く禁じられ、セックスどころか自慰も出来ない、隠語すら口に出せない。脅えながら苦しんでいたのは、多田のインターン先の上司・九鬼誉でした。
少しずつ九鬼に性的なことを教え込んでいく多田。
会社では優しく冷静な九鬼が「ごめんなさい」「ごめんなさい」と繰り返す姿が痛々しくて見ていられなかった。
義母に気に入られたくて、欠けた人間になってしまったと苦しむ九鬼。
そんな九鬼に対し、
「あんたは普通に優しくて普通にやらしい、普通の男性です。」
「何も欠けてない。誰かに『ごめん』と謝り続けなきゃならないような人間じゃない」と告げる多田。
しかし、多田が始めからひっかかっていたこと。
なぜ九鬼はセックスが出来るようにならなくてはならなかったのか。
それは、母親から、女性を紹介されたためでした。
このままいけば、普通の幸せな未来が約束されているはず。
…でも、九鬼は多田との交流の中で「本当の自分の気持ち」に気づき、その女性とのお付き合いを断ってしまいます。
「当たり前の幸せ」を選ばなかった九鬼はたぶん闇へ落ちてしまうのかもしれない。
でも、そこには大切な多田がいるならそれだけで十分幸せなんじゃないかな。
最後のキスシーン、切なくて、なんだかちょっと泣けました。
【やがて、恋になる】
ほんの数秒でも遅れると欠席にすると有名な大学院生・津坂真澄。
朝が弱い主人公・静河和志は、始め津坂に苦手意識を持ちますが、仏頂面の中にも、いろいろ表情の変化があり、面白い先輩だと感じるように。
そんなある日大学を訪れた津坂の義理の兄・飯田。
様子がおかしい津坂に対し、自分がゲイだから余計そう見えてしまっただけだと告げる静河。
子供の頃、姉の友人のたまり場になっていた自宅でうるさい女性に苛々し、女性嫌いになってしまった津坂。唯一目線を合わせて話しかけてくれた飯田に想いを寄せ、未だふっきれない津坂は、なぜ自分は静河のようにカミングアウトできないのかと悩み始めます。そして、静河に告白されたものの、結果は「保留」。
一方静河にも朝起きられない秘密がありました。心臓の病気で、激しい運動をすると失神してしまう。発作用の薬をいつも持ち歩いています。
生真面目過ぎる津坂と、病気を抱えつつも明るく元気な静河。
表情がどんどん優しくなっていく津坂が印象的でした。
誰かとの出会いによって、知らなかった自分を知る。
恋に落ちるということはそんなことなのかなぁと思いながら読みました。
この本に関しては、正直まだ理解しきれてない部分もあり、あと10回は読まなくちゃ!!と思っています。
簡単な内容の作品ではないかもしれません。
ただ、何度も何度も繰り返し読むうちに、見えてこなかった何かが見えてくる、そんな作品だと思います。
丁寧に丁寧に描かれた作品なので、じっくりと作品と向き合いたい方、余韻を楽しみたい方にオススメの一冊です。
ブレスレットのゴムをパチンと弾くことで自分の心を落ち着かせる癖のある氷室が、九鬼の母親と女性との食事の場でそっとゴムを弾いた瞬間はなんともたまらない気持ちになり一旦本を閉じました。。。
デリヘルのバイトで出会った目隠しをした客でインターン先の上司である九鬼に自分がデリヘルの相手であることを匂わせようとした台詞にキュンっとなりつつ、そのまま何も変わらなかった関係性にはドキドキさせられました!
とても落ち着いてて大人な雰囲気の氷室が後半に九鬼と話す姿は紛れもない大学生で、改めてキュンキュンさせられちゃいました!!!
最高!
2つの作品が収録されていますが、
そのどちらも最高でした!!
表題作『夜の落下』は、攻めの多田がSの話です。
Sといっても、サドのSではなくて……
また、受けの九鬼も訳ありで、
多田に調教?されていくのですが、
なんともなんとも官能的でした。
九鬼の足の指に、多田の手な指を絡ませてするセックスが、
とても印象に残りました。
同時収録作『やがて、恋になる』は、
切ないけど可愛いお話で、
攻めの静河が健気なワンコでした。
ツンツンだった津坂の笑顔が堪らなかったです。
どちらも一話が非常に長く、読み応えは抜群です。
表紙からして闇深い話かと思いましたが、
どちらもハッピーエンドで安心しました。
ストーリー・キャラクター共に最高の一冊です!
作家買いです。
麻生ミツ晃先生のストーリーは本当に外れがない。
同時収録も含めてよかったです。
最初から最後まで名場面、名台詞だらけでした。
その中からひとつあげるとしたら...
「怖いですね、でも立派だ」という九鬼の母に対する氷室の言葉がすごくはっとさせられました。
自分を「欠けた大人になってしまった」という九鬼が痛々しくて...九鬼に感情移入すると、どうしても母が悪者に思えるんです。
でも氷室は、頭ごなしに九鬼の母を批判したりしない。敬虔なクリスチャンだからといって、毛嫌いもしない。
実は子どもっぽい面があるキャラクターとして描かれている氷室ですが、自分と違う考え(しかも狭義である)を持つ九鬼の母を認められる彼は人として器が大きいと感じました。
そんな氷室だからこそ、九鬼の枷を解いてあげられたんじゃないかな。
Sなくせに、肝心な場面で九鬼にかける言葉すべてが本当に温かかったもん。
「あんた...一回死になよ」って、いったいどんな声色で言ったんでしょうね。
文字だけでも、九鬼の幸せを願う、切実な氷室の気持ちを痛いほど感じる。
ボーナストラックの「魚の話」もよかったです。
氷室の幼少期が描かれています。
愛を囁くシーンは無いのに、氷室がどれだけ九鬼を大切に思っているかがめちゃくちゃ伝わってきます。
この本は
『夜の落下』
デリヘルSキャスト×性嫌悪症のサラリーマン
『やがて恋になる』
貧血発作持ちの大学生×石頭の仏頂面大学院生
の2作品が収録されています。
まず、表題作である『夜の落下』の表紙カバー絵が大変艶かしい。
着衣を身に付けず黒のレースで目だけを覆われた姿の九鬼とその背後で九鬼の目を覆うレースに触れて寄り添うようにいる氷室。
表紙だけで作品の内容と二人の関係性を窺い知る事が出来る、艶かしいだけでなく、秀逸な表紙カバー絵です。
『夜の落下』は、その中身についても、とてもセンセーショナルです。
++++++++++
ゲイ向けのデリヘルでバイトをする大学生の氷室をホテルで待っていたのはインターン先の優しく紳士と評判の上司・九鬼。
目隠しをした彼に『私をSEXが出来る身体にしてください。』と淫らで切実な願いを告げられるも、彼は自慰すらした事もなければ隠語も口に出来ず、インターン先の上司という事を除いてもとても厄介な客だった。
彼の義理の母親が敬虔なクリスチャンで性的なものの一切を断絶された結果、歪な性を形づくる事になったようで、罪悪感に震えながらも自分の言いなりに乱れる姿は氷室の嗜虐心を煽り、密やかな逢瀬を続けていく──
++++++++++
背徳感てんこ盛りのようなこの世界観が堪らなかったです。
最後に。注意書きになりますが、ギャグボール・ダッチワイフ・首絞めというアブノーマルよりのものも含まれる為、苦手な方もいるかもしれません。
私はIQ低くなるくらい好きでした。
❝SEXは究極のコミュニケーション❞という一節も頼もし過ぎて一生ついて行きたくなりますね。
2作品が収録されていますが、表題作の「夜の落下」が凄く好きで何度も読み返しました。
「夜の落下」
前半が攻め視点、後半から受け視点ですが、胸を締め付けられるほど切なくて、主人公2人の相手を思う気持ちの深さに感動しました。
とても良いお話に巡り合う事ができたと思います。おすすめです。
「やがて、恋になる」
大学生ワンコ攻め×大学院生クールで素直じゃない受け。恋に至るまでの微妙な心の揺れや迷い、お互いの家庭の事情が複雑なのですが、その心理描写の機微が上手くて引き込まれる作品でした。
二作品の二組の恋物語。
恋物語と書くと、
ついほわほわらぶらぶな感じを想像しますが、
どちらもキリッとした痛みを感じるお話です。
特に前半の二人は、精神的にも肉体的にもちょっと痛い。
ここに出てくる四人、
皆一人一人それぞれに痛みや悩みを抱えていて、
恋愛も一筋縄ではいかない。
しかし、痛みや悩みが深く大きい程、
それぞれの想いが成就された時の幸福感は
とてもとても大きい!
そして満たされる!
全くの蛇足ですが、私も津坂くんと同じように、
信号無視とか出来ないタイプなので、
あの感じよく分かります。
融通きかなくて鬱陶しがられるタイプ。
私は麻生さんのストーリーメイキングに惚れ込んでおりますが、
そのストーリーもキャラクターの表情も基本暗めなので、
ダメな方はダメかも。
しかし、だからこそその表情が笑顔に変わり、
幸せそうに微笑む様子には
読んでいる方も思い切り満たされますv
テーマが重いですが、分かり味も深い。
読後の安心感に、評価は「神」で!
少し前テレビでqueenのブライアン・メイが「どんな人間もあらゆる場所でマイノリティにならないで生きて行くことはできない」みたいな意味のことをコメントしていて(愛してるよフレディ)この本を読んで思い出してしまいました
ありのまま生きて愛し合える世界じゃないし、大概のことは報われない
きっと、幸せな結末のママがいみじくもおっしゃっていたように韓流もBLもお伽話だから愛されるのでしょう
が、どうぞ少しずつ自分を許して少しずつ楽に生きられるといい
神様は愛してくださるはず