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フジミシリーズ10周年記念ということで出版された「公式フジミ企画本」です。
最初の数頁はイラスト・ギャラリーです。「富士見二丁目交響楽団シリーズ」ルビー文庫カバー・コレクションとして、初巻~『華麗なる復讐』までの西炯子さんと後藤星さん表紙イラストがカラーで、更に後藤星さん口絵イラストがカラーで収録されています。
次のモノクロ頁には、初出が角川mini文庫となる『奈津子 玉砕』が収録されて、キャラクター名鑑、フジミ年表、フジミMap(作品に登場する主だった地域)と続きます。
『奈津子 玉砕』は川島奈津子さんが圭に告白して玉砕、友人の立場を得る話で、本編とは異なる視点から書かれていて必読です。また「フジミ年表」は驚くほど詳細に作られていて、これがあれば富士見シリーズの最初から6部の悠季留学終了に至るまでの話の流れと細部をしっかり復習することができます。優れものです、この年表は。
そして、フジミMapの次には『ライナー・ノーツ 圭』、名場面&名演奏リクエスト、西炯子先生イラスト・メッセージ、『ライナー・ノーツ 悠季』(いずれも初出は角川mini文庫)、秋月こお先生&後藤星先生対談、あとがき、が収録されています。
『ライナー・ノーツ 圭』の内容は、桐ノ院圭のこと、名曲思い出アルバム 歌劇《タンホイザー》序曲、フィンランディア、親愛なる守村悠季兄へ『君には見せない手紙』より、男の闘い、怖い話、曲目解説 歌劇《さまよえるオランダ人》《美しく青きドナウ》、レッツ・デート!、圭、その人に会う、です。
『ライナー・ノーツ 悠季』の内容は、名曲思い出アルバム《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》《魔笛》序曲、天才桐ノ院圭についての私見、僕の大学時代、about ユウキ・モリムラ 生島高嶺、五十嵐くんの日常的茶飯事、ボクの観察日記、怖い話、ある日常茶飯事、クリスマス・ソング、です。
いずれの『ライナー・ノーツ』にも裏話的なことが書かれていてフジミの世界によりドップリ嵌まりたい方には必読の内容です。
私的には、生島高嶺が悠季に嵌まることになった経緯が書かれた「about ユウキ・モリムラ 生島高嶺」が特に面白かったです。
頁数としては300頁弱。内容的にボリュームありですので、このシリーズ読者の方の必携の書ではないかと思います。