嫁入り先は坂の上の白狐

yomeiri saki ha saka no ue no shirogitsune

嫁入り先は坂の上の白狐
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神27
  • 萌×223
  • 萌3
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
10
得点
239
評価数
57
平均
4.3 / 5
神率
47.4%
著者
鳥谷しず 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344843332

あらすじ

雪原は一族の取り決めで妖・白鷹のもとへ嫁ぐことになり憂鬱だった。白鷹もまた、雪原は行きつけのレストランのシェフが好きなのだろうと心苦しく思っていた。婚礼の夜、花の精に呪いをかけられ発情した雪原を鎮めるため白鷹はやむなく彼を抱く。「百回精を注がれないうちは毎日発情する」呪いに翻弄されながらも、次第に距離を縮めるふたりは?

表題作嫁入り先は坂の上の白狐

白鷹、御門様と呼ばれる狐の妖
雪原紘彰、母方の一族のしきたりで妖に嫁ぐ弁護士

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数10

雄の白狐に嫁ぐことになりました

今回は白狐の御門様と異能を持つ弁護士のお話です。 

人の身で妖の攻様のお陰様として嫁いだ受様が
攻様の正室に納まるまで。

受様は呪禁師を輩出する母の血によって
妖を見ることができます。

しかしそれは普通の社会生活の中では
不気味なものとされ初恋の少女にも可哀想な同級生と
見られていた苦い過去があります。

人との付き合いに憶病となった結果
受様は性的な経験のないまま28才になり
弁護士として仕事は好調ながらも多忙過ぎて体調を崩し
1月の長期休暇を取る事となります。

実は受様の体調不良は伯父がもたらした結婚話が原因で
受様は母方の一族のしきたりで妖への嫁入りを
余儀なくされていたのです。

現代の嫁入りは特別な客人扱いされて
嫁としての役割は求められないものの
新たな嫁入りの条件を満たせる者が
受様と15才の少女だけしかいないと言われたら
受様が嫁いりするしかありません。

多忙から来る体調不良の養生のためと
長期休暇をもぎ取とった受様を

風花楼で待ち構えていた花婿は
2日前に受様お気に入りのイタリアンで
酒を酌み交わした相手だったのです!!

果たしてこの再会は偶然か!?
はたまた仕組まれたものなのか!?

妖の世と人の世を繋ぐ橋門風花楼の御門様の攻様と
攻様に嫁いだ受様のもふもふファンジーです。

鳥谷先生の新作はとっても久しぶりでした上
受様ラブ系なもふもふ攻な花嫁モノということで
どこをとってもMYツボ激押しで楽しみにしていたのですが、
期待通りとても面白かったです (^○^)/

受様の花婿が今回の攻様になります♪
攻様は国元で長年、法衙卿を務めた査問の専門家で
風花楼の法と秩序を司る白狐です。

攻様にとって受様は何人目かの嫁となるのですが
攻様は前代の嫁の受様の叔母を気に入っていたようで
彼女の居心地が良いように様々な変革をもたらしていました。

攻様によって創られた花の精達はそんな攻様のためにと
初夜の受様に媚薬入りの酒を飲ませて発情させ
攻様に100回抱かれないといけない身体にされてしまいますが
それさえもドンと受け止める男前ぷりが良かったです。

受様は攻様と情を交していく事で
攻様を知りたいと思うほど惹かれていくのですが

最初はなにげなく読んでいたシーン、人間関係、妖との繋がりが
進んでいくにしたがって受様と攻様の誤解を膨らませていき
関係を複雑にしていく展開はとても見事で

受様が攻様の唯一の伴侶となるまでワキワキ&ドキドキ、
たいへん楽しく読ませて頂きました。

笠井先生の妖艶なイラストも物語世界にピッタリで
とても良かったです♪

3

主人公が魅力的

すごく好きなお話だった。

雪原は真面目で気遣いの人。だからこそ人生を諦観してるような印象だったけどあんこを可愛がる様子は微笑ましいし白鷹に出会って喜怒哀楽が全面に出るようになるとすごく可愛かった。白鷹に感じるもやもやを恋だと気づかないのは初々しくて、嫉妬する様子は切ないけどそれもまた可愛くて、とにかく可愛かった。

白鷹も年の割にアプローチが下手で笑った。両片想いが焦れったいけど想い合う様子は甘酸っぱくて楽しかった。
Hの時に名前を連呼するのがツボだった。
妖もバラエティ豊かで面白かったな〜風花楼、夢があって行ってみたいと思った。笠井先生のイラストも素晴らしい。

面白かった!

2

期待通り!

ちるちるさんのレビューランキング上位に入って来てて、読むのを楽しみにしていました。
今回はタイトルと笠井あゆみ先生のイラストとあらすじに惹かれて購入しましたが、なんと鳥谷しず先生の作品は初読みでした。自分でも驚きです。もっと早くに知っておきたかったー!

私はエロ過多の作品は苦手なのですが、こちらの作品は雪原が白鷹とセックスしないと狂って亡くなってしまう呪が掛けられてしまってるのでちゃんと理由があるし、お話が展開する上で必要なのとちゃんと萌と切なさがあるので私でも飽きずに読めました。

雪原の世間に見せてる弁護士としての顔と、白鷹に見せる短気で乱暴な言動を取る素のギャップが凄く良かったです。歴代の花嫁たちと違って妖たちに偏見も無く優しいところが凄く素敵でした。登場する妖たちが皆可愛くて憎めないキャラなのも良かったです。

基本的に当て馬は登場しません。それらしき女性は名前しか登場しないし、勝手に雪原がぐるぐるしてるだけでした。

私は雪原がどうして花の精に呪酒を飲まされたのか気が付きませんでしたが、感の良い方なら直ぐに気が付くと思います。だって白鷹が作り出した妖ですからね。

凄くボリュームのある作品でしたが最後まで楽しんで読めました。妖の世界観も凄く好みで期待通りでした。
個人的にはこの続編が凄く読みたいです。人たらしならぬ妖たらしの雪原と、御門様としての白鷹の活躍が読みたいです。
編集部さまどうかシリーズ化をお願い致します。

0

狐の嫁入 ユニークなアレンジBL版

今世に生きて活躍する若手弁護士雪原紘彰の生家は、呪家。

母の詩子から、突然に家の仕来りに従い嫁に行けと告げられる。
嫁ぎ先の「風花楼」は、一般人には見えない坂の上にある。
人質として嫁ぐ、と言っても、近年習わしが柔化して、
風花楼に生涯居住すればいいだけ、誰と結婚しても良いらしい。

母の詩子は嫁入りそれを拒否をして駆け落ち。
代わりに嫁いだ叔母が突然の事故死、その代わりの嫁が必要になる。

飄々と自分の立場を受け入れる紘彰は
学生時代の失恋で、異能力者は一般人と相容れないことを達観。

世界観は、「神様はじめました」や 「千と千尋の神隠し」のような
ひょんな所にある異世界への入り口から入る妖世界といった不思議物語。
巨大な異空間、風花楼で呪を解く為に紘彰は白鷹100日抱かれる必要がある
・・って、淫靡な伏線を良く考え付いたものだと感心。
かなり官能場面多かった。


0

作り込まれた世界観は必見

BLを読み始めた当初、狐モチーフの作品が多いんだなと驚いたものです。そして、狐題材作品の多くが名作ばかり。
それまで、「狐と言えば怖いお面」の印象くらいしかなかった私が、いまや狐って言ったらBLだよね!とまで狐の印象がガラッと変わりました。狐の神格性や神秘性に触れる大きな要素は、私にとってはBL。狐とつくタイトルに強く惹かれてしまうのです^ ^

さてさて。
そんなわけで、こちらの作品も非常に気になるな…という理由で手に取りました。
なかなかのボリュームのある一冊に胸が踊りました。


一族と一族との政略結婚みたいなものから始まるストーリーです。
見目麗しい優しい白狐・白鷹と、美しき超ツンデレ弁護士・雪原とのボタン掛け違いBLとでも言いますかね、BLとしてはエロみはありますが心情面ではむず痒い、歯痒い、モヤモヤする……まぁとにかく一筋縄でいかない2人の恋愛模様がたっぷりと描かれています。
それと同時並行に、雪原が弁護士として依頼されたとあるカップルの悲恋の行方の謎にも迫ります。


まず、この作品を読んで思ったのが世界観と設定の作り込みが凄いなと。そりゃーこれだけのボリュームになってもおかしくないよなと思う程に、細部描写が秀逸。
白鷹が楼主である風化楼なんかね、不思議ワールド全開です。悪戯する花の精、カラフルな一反木綿、そこら辺を優雅に泳ぐ金魚などなど…ファンタジーな光景に目を奪われます。
主人公の2人以外のキャラクターたちは魅力的だし、ストーリーの流れもいい。

BL的には花の精の掛けた呪いのせいで、100回セックスしなきゃならない条件にぶち当たりますが、先にも言ったようにシラフの恋愛方面が本当にむず痒くて足踏みなので、このエロい条件セックスがラブを補給する貴重なシーンでした。
表向き雪原が白鷹に超〜〜ツンデレなので、セックスのときだけ雪原が素直になれる時間。気持ちはまだ通じ合ってもないし、勘違いや嫉妬も入ってくるけど、早くこの行為が愛に満たされると良いなと思いながらその時を待ちわびましたよ。。。(焦ったい!)


それにしても、雪原の性格がクセ強い。
この作品とっても面白いんですけど、雪原の性格や言動が私に合わない部分が多くて、マイナス1させてもらいました。
超ツンデレという表現はいい意味でです。素直じゃなくて面倒くさくて、28歳の弁護士には私には見えなかった。恋愛トラウマ持ちなので事情は察するところはありますが、白鷹が惹かれる理由がよく分からなかったです。

雪原が贔屓にしてるシェフの卵料理を食べたい=結婚してして!のやりとりは、ぶりっこあざと女子みたいで…すみませんナシです。白鷹のことをクソ狐、化け狐だのの発言も好みじゃない。悪態ついてるけど、どっか抜けてて可愛いところが見えていたらまた印象が変わっていただろうし、神評価だったと思います。


ストーリーの読み応えは抜群で、そのボリュームある中身も事件とBLの部分のバランスがちょうど良かった。何より世界観が非常に神秘的で魅力たっぷりで楽しかったです。
松風が可愛いすぎて癒されました(*´︶`*)♡

5

可愛い!!!!!!!!!!!!!

お久しぶりな気がする鳥谷先生。どんなお話かなあと表紙の一反もめんにワクワクしていたら、まあ予想を上回る可愛さ!超cute!二人の恋話はちょっと長くじれったいんですけど、サブキャラが予想以上に好きで、あー忘れないわコレ、と思うため萌2にしました。「紅狐の初恋草子」が好きだった方にはめちゃおススメしたいです。本編370P超+あとがき。一反もめんも管狐も可愛いんだわ・・・

弁護士事務所に勤務している雪原ですが、依頼が立て込んで体調崩しそうだったため1か月お休みを取ることに。ゆっくりするといいながら実は「今時呪禁を生業にしている一族のクソったれなしきたりのせいで狐の妖怪と結婚することに」という裏事情があって・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人(?)物は
人:鹿沼(受けがこよなく愛しているレストランサルヴァトーレの料理人)、琴葉(受けの叔母、攻めの前の嫁)、岩井(サルヴァトーレの前オーナーの息子)、森下(岩井を慕う♀)
人じゃないもの:松風(らぶりー一反もめん、最高♡)、あんこ(レストランを住処とする管狐、この子も最高♡)、幸蘭(攻めが作った花の妖みたいなもの)、幸(攻めと長い付き合いのある白狐♀)ぐらいかな。松風が最高なんですよう、あんこも超かわいい!

++攻め受けについて

忘れないようにまず神挿絵について!まずカラー口絵。攻めがロン毛なんですけど、その髪のしなやかさ美しさが分かる髪の流れが超好き。それから管狐のあんこ!しゅっとほっそい狐かと思いきや、美味しい料理に腹鼓でも打ってそうな丸っこいちっこいふわふわ系!ああああ可愛い!その次のモノクロ挿絵が、いざ式を挙げんとする時の直衣姿の攻め!!!!!!!!!三角耳にさらさらロン毛に直衣ってなにこれこんな幸せ目福な絵があってもよいの??という神絵なんですようー素晴らしい、この絵をカラーでポスターにしてほしい・・

一反もめんも挿絵に登場、めっちゃ可愛いんですけど、攻め受けについて。

攻めは、長生きしているからですかねえ?懐広い感じがとてもする。妖の世と人の世を結ぶ橋門の一つを守る白狐さまで、あれこれお裁きなんかもするので、感情あらわに怒ったり笑ったりというよりかは、いつも穏やかに受け止めていそうな感じがします。がっしりというよりかはロン毛白狐なんでキラキラ寄り♡

受けは、妖がちょっと見えたりするけど、異能方面は大したことない頑張り屋弁護士さん。美味しいものには目がない様子ですが、サルヴァトーレであんこちゃんにねだられ、ごはんを分け与えてあげているので、ついつい優しくしちゃうってタイプなのがわかります。攻めと婚姻関係にあるので偉そうにしてもいい立場なんだけど、一反もめんにちゃんと「有難う」っていう生真面目さんです。

攻めはビジュアルが超好き、受けは気が強そうなところがなんだか好きで、あとは圧倒的にサブキャラ(一反もめん、管狐など)が好きだったので、超面白く楽しかった一冊でした。ほんと面白いんですよ?一反もめんがポケット?かどこかからスマホだして操作するんですよ?あと、白くないんですよ、一反もめんwww もう最高です!先生、ほんと素敵なお話、有難うございました!!!!

5

世界観が面白かった

面白かった。
妖が見える弁護士受けと白狐の攻め。両一族の和平の証として代々攻め一族に嫁入りするしきたりの担当が受けに回ってきた話。

攻めは冥界とこの世の関所的な渡門のボスで、受けはその施設で暮らすことになる。妖達も現代に適応していて施設運営にタブレットをつかったり全館WiFi対応だったりローテクとハイテクの融合した世界観が面白かった。

まわりのキャラクター達も魅力的でした。

受けの胃袋がメロメロな贔屓のイタリアンシェフ鹿沼さん。あまりにも受けがメロメロでてっきり惚れてるのかと攻めが誤解してヤキモチ焼いたりしちゃうけど、シェフ本人は善性の塊でのほほんと優しげで好き。スピンオフ読みたいくらい。

受けが拾った管狐のあんこ。受けに似て食いしん坊で可愛い。美味しい料理を食べると喜びの舞を踊ってくれる。

受けの世話係の一反木綿松風。白に縛られずその日の気分で柄を変えているオシャレな若者一反木綿。受けとの会話が面白い。

他にも魅力的なキャラクターが沢山いて人間いびりや妖怪バトルなどもない平和なお話でした。

1

脇役が魅力的。

予想以上のボリュームでした。

一族のしきたりで、会ったこともない顔も知らない妖の狐の元へ嫁ぐことになった雪原(受け)のお話。

鳥谷先生なので攻めは変態紳士かと思いましたが、変態風味なし。
でも誤って呪いのかかった媚薬を飲む羽目になり、早々に超〜濃厚なエッチ+「百回精を注がれないうちは毎日発情する」という呪いがかかってしまう。
えぇ…この先、何回いたすの?と思ったけど、エッチ描写の回数は予想よりは少なかった。

受けの言葉遣いが悪くてザラリとしたものが残りました。
攻めのことを「クソ狐」よばわりするんです。
たまーに勢い余って言うならいいんだけど、やたら「クソ狐」言ってて、読んでてあまり気分の良いものではなかった。ここが残念。

あと読み終わる頃になって、あぁこれって両片思いだったんだ!!ってわかる仕様なんだけど、300P超えの大半の描写が、成就することのない恋を自覚してしまった受けの苦悩&嫉妬の連続なので、ふぅぅ……って気持ちになります。
(私が好きなのは、両片思いものでもお互いに思いあってるのが読んでる側には丸わかりなやつなので。)

最後のほうでようやく種明かしがされて、なんだめっっちゃ攻めは受けのことを愛してたんじゃん!!
もっとそういう陰の努力をいっぱい読みたかった!!!と思ってしまいました。

あと寿命問題はどうなるのかしら?攻めはあと1000年くらい生きるのかしら??

でも、脇役の一反木綿、管狐のあんこなどが超〜チャーミングで癒されたのと、脇役のイタリアンシェフの作るお料理が美味しそうで、楽しめました。

星でいえば3.5なのでおまけして萌萌で。





1

スロースタートなBL

橋門のトップに立つ位の高い狐の妖×口の悪い美しい人間弁護士の結婚から始まるBL
ただし毎晩身体を重ねなければいけないという設定付き。

基本的に弁護士である雪原が狐である白鷹に恨みつらみを言ってるうちに好きになってしまった上に失恋を実感して、悲しくなったり寂しくなったり怒ったりと1人奮闘する物語です。
最終的にはハッピーエンド、超大円団なので読後感も文句なしです!

ただ白鷹が気持ちを雪原に告げるまで白鷹からのわかりやすく気持ちが漏れてるシーンとかがほとんどない印象でした。個人的には絶対好かれてるでしょ!失恋じゃないでしょ!こんなにわかりやすいのに!と言いたくなるもだもだが好きなので、読んでるこちらまで白鷹の気持ちどこ…と不安になってしまったのがなんとも…途中まで鹿沼シェフルートもあるのかと本気で疑ってました笑

0

コミュニケーションは大切



先祖からの因縁で妖狐に嫁ぐことになった弁護士

弁護士の雪原(受け)は一族の取り決めで、異界の門番を務める妖狐の白鷹(攻め)の元へ嫁ぐことになります。
嫁ぐといっても形式だけで、異界との境門にある屋敷に住むこと。好きな人と結婚出来ないということだけで、上げ膳据え膳で仕事も続けて良いということなので、他に一族に適齢期の候補もいないし結婚願望もないので、受け入れることにするのです。
しかし、儀式の後、花の精に飲まされた酒のせいで白鷹の精を100回受け入れなければならないという呪いをかけられてしまいます。
そんな状態の中、雪原が嫁にもらいたいほど気に入っている行きつけのレストランのシェフからの依頼が舞い込み、その調査を白鷹と行ううちに次第に距離が近くなるのですが‥



視えるだけで力を持たないことや両親が駆け落ちだったこともあり、全く交流のなかった一族の矢面に立たされることになった男が妖狐の伴侶となるまでが描かれています。

一言で言うと、長い!
長編なのはいいんです。
雪原が依頼を受けたカップルの調査の話や「美味しかった」の舞を踊る管狐の話や雪原の側仕えの一反木綿の松風との話は面白がったので。
如何せん片想い(両片想いだけど雪原視点なので)の時間が長い。ほんと長い。380ページ近くもあるのに両思いになるのが最後の30ページほど。
せっかく長いのに話のほとんどが片想いに苦しむ状態は苦痛だった。せっかくページがあるんだから、あんなに苦しむ場面ばかりじゃなくて、両思いになってからのイチャイチャや穏やかな日や仕事再開したあとのこととかその後も読みたかったです。
最後がハッビーなら受けがどれだけ苦しんでもOKという人には大好物かも。

エロはこの作者様ならではで濃いーです。
が、これもほとんどが強制発情のSEXなのでそちらはねっとり長ーく書いてあるのに、両想いSEXはちょっとしかないので、そこも物足りない。

長いのに、なんだか物足りない気持ちになりました。

全体的には恋を知らない雪原が人(妖)を好きになって、伴侶が出来て良かったです。




1

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