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urahara meganesama no ounou
評価は高くないようですが、結構よかったです!
小学校からの幼馴染、陽良と夕鷹のお話。
眼鏡ショップ店員の陽良とデザイナーの夕鷹は、幼馴染みで今でも付き合いがある親友同士。
夕鷹のご飯目当てで部屋に入り浸る陽良。
お泊まりはもちろんのこと、布団にまで入り込んでくる有様。
陽良はノンケで、彼女がいたりいなかったり…。
一方、夕鷹はゲイでずっと陽良のことが好きで彼氏も作らず遊びもせず、一途に想い続けています。
この関係を壊したくない夕鷹は思いを伝えるつもりは全然なかったのですが、ひょんなことから恋愛対象が男だと陽良に知られて…
夕鷹がゲイだと分かってから、陽良は意識して急に独占欲丸出しになります…。
ちょっと都合良すぎるような気もしましたが。
自分は彼女いたくせに…
夕鷹に恋人がいれば、もっと早く両思いになれたのかな?なんて思います。
気持ちを自覚してからの陽良の行動力はすごかった!
ここまでしないと、夕鷹は逃げてしまうかもしれませんね。
あっさりハッピーエンドなのですが、私は一途な夕鷹の味方なので夕鷹が幸せならそれでいいです!
本庄りえ先生の描く眼鏡のおにいさんが眼福です。
タイプの違う幼なじみ眼鏡の2人のお話です。
既に、幼なじみを通り越し長年連れ添ったパートナーみたいな2人。
陽良が、眼鏡店勤務。夕鷹が在宅ウェブデザイナーです。夕鷹は、ずっと陽良を一途に好きでいたんですよね。もちろん、互いに良き理解者であって親友。
ノンケの陽良が、無邪気に居心地良く過ごして居る側では夕鷹が気持ちを隠して居る。
なかなか切ないなぁと思いました。夕鷹が思い詰めて、初めてを体験するために出会いサイトで知り合った男を連れ帰ったり、でもセックス出来ないんです。
だって陽良じゃないからね!
おまけに、男を追い出した場面に陽良は鉢合わせてしまう。
でもこれがきっかけ。
長年の関係性を変えるにはこれくらいの出来事がないと難しい。
陽良と夕鷹の関係性が、やっと意識し始めて変わっていくのがよろしかったです。
陽良は、名前の通り明るく活動的です。夕鷹は、インドアで内省的なタイプ。
2人の違った眼鏡のおにいさんが楽しめました。
メガネフェチさん集まれ~!
受け・攻め共にメガネ充な1冊でした♬
ゲイのデザイナーの夕鷹は幼馴染の陽良に長年片思いをしてきました。
けれど、そんな想いを伝えることも出来ず、
ずっと親友として傍で陽良を見つめてきました。
一方、陽良はノンケではあるものの、親友として夕鷹を慕っていて、
多忙な親友を気遣い頻繁に家を訪ね、休日には一緒に出掛けたりと
その行動からも夕鷹を大切にしているのが伝わってきます。
けれど、不運な偶然から陽良にゲイであることを知られ、
それを境に二人の関係が少しずつ変わり始めます。
夕鷹が男を連れ込む現場に鉢合わせた陽良の
「お前はそんな奴じゃなかっただろう?」には夕鷹の気持ちに
気付きもしなかったくせに何勝手なこと言ってんだ!とむかっ腹でした。
けれど、その後夕鷹がゲイでも変わらないと言う陽良にちょっと見直した。
たぶん器は大きいんだけど、その分無神経でもあるんだろうな…
「変わらない」と言いつつ、その直後から
陽良の夕鷹を見る目がイヤらしくなり始めます。
夕鷹の裸を見て男に抱かれる姿を妄想してしまったり、
股間が反応してしまったり…
まだ恋も自覚できていないのに、夕鷹が男と一緒にいると
二人の関係が気になり、自分以外の男が触れることに不快感を抱き、
その感情を素直に「イヤなんだ」と夕鷹に話してしまう陽良。
子どものような独占欲にめっちゃピュアだなぁ、この子。と
いとおしさを覚えると同時に夕鷹がゲイと知った途端これか!
という慈しみと憎しみが同時に押し寄せてきてどうしようかと思いました(笑)
夕鷹もまたそんな陽良の言動を嬉しく思いながらも、
叶うことのない恋を諦めようと自分に言い聞かせます。
けれど、頭ではわかっていても、感情はどうにもならず、
陽良の言動で一喜一憂し、行ったり来たりを小学生の頃から
ずっと続けてきたと思うとなんだか切ない気持ちになりました。
女の子と並ぶ陽良を見る夕鷹の目が泣きそうなんです。
陽良に彼女が出来るたび、ずっとこうして耐えてきたのね…
結果的には陽良が自分の中に芽生えた独占欲や夕鷹に対する情欲によって
戸惑いながらも恋を自覚し、夕鷹が逆転勝利?を収めるわけですが、
こんなに陽良がチョロいならもっと早くカミングアウトすればよかったね!
と思ってしまいました。いや、無理だけど。
でも、夕鷹の想いが報われて本当によかった。
だって、夕鷹にとっては初恋で、初めての恋人で、
ここまで待ったからこそ喜びもひとしおでした。
二人の名前が朝と夜で、性格もそれに合った明るさと静けさ
という設定がお洒落で素敵でした。
そういえば、陽良が言っていた勝負下着ならぬ勝負メガネって
初めて聞いた…ちょっと面白かったです(笑)
◾︎頼住陽良(よりずみあきら,眼鏡屋店員)×夜代夕鷹(デザイナー)
なんでこんなに評価ついてないんだろう?本庄りえ先生は作家歴も長いし、もっと読みれててもいい作品な気がするんだけど。特に受け攻めダブル眼鏡は珍しいので、お好きな方には貴重な一冊です。
ただ、なんとなくこのぼんやりとした評価数も納得できるところがあって。ギャグでも切ない系でも、もちろんエロでもなく、お仕事BLには今一歩足りず、すっごく可愛くて萌えるかっていうとそうでもなしで、なんだか半端な感じなんです!表紙はキャッチーで素敵だし、丁寧に描かれているだけに、ここがオススメポイントって言えないところが申し訳ないし、なんだか勿体無い!
描き下ろしの流れでリバがあったら萌2にしたかも知れない笑
プレミアムフライデーのワードが出てくるBL漫画を初めて読みました。時代だ…
ボルダリングも出てくるし、本庄先生は意識して描いてるのかな。
タイトルに「懊悩」というあまり聞き慣れない言葉が入っている作品。
その意味は夕鷹がこれまで抱えてきた陽良への想い、ということなのでしょうね。
大きな変化を求めてはいけないと思っているけれど好きな気持ちは変えられないし。
ひとりでぐるぐる考えて諦める道を探して、誰でも良いから抱かれようとするけどやっぱり無理だと気付く…。陽良がそばにいると嬉しいのにどうやっても変えられない関係に苦しむ姿は切なかったです。
でも良くも悪くも真っ直ぐな性格の陽良は、自分のことも上手に信じることができる人なんじゃないかなと思うのです。
だから夕鷹のことが好きだと自覚した陽良はすごく彼を大事にしてくれるだろうし、これまでモヤモヤと悩んでいたものごと愛してくれそうだな、と。
いいバランスのカップルで微笑ましかったです。