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yoake ni furu
【夜空のすみっこで、】のスピンオフ。当時は子どもだった子たちの恋模様です。
夜空で主要人物だった、須藤と星野もでてきます。
当時こじれにこじれた関係を年月を経て、ほどきながら進めていきます。
ハヤカワノジコ先生の、空間を表現する独特の描き方はとても素敵でした。
ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー
夜空では小学生だった、大樹と翔太。夜明けでは高校生になっています。
煽りの「初恋は実らない、なんて誰が言い出したんだ、コンニャロウ──」は、大樹と翔太の両方にかかってくるものでした。
大樹にとっては、翔太が初恋で高校生になった今でも想い続けている。対する翔太は、夜空で一目ぼれした星野を今でもずっと想い続けています。
大樹は、翔太が星野のことを一途に想い続けているから恋が実らないことを知っている。翔太は、星野は自分の父親である昭弘の恋人であることを知っているから実ることがない。
2人とも同じ境遇なんです。そしてお互いに辛い想いをしている。諦めようとして諦められるものではないですよね...大樹にとって翔太は高校ではすぐ傍にいる距離ですし、翔太にとって星野は家で一緒にのんびりする関係です。
常に傍にいて嬉しいけれど、ふと辛くなる。お互いにとても辛くて感情移入してしまいました。
そんな状況に、先に限界を迎えたのは翔太でした。昭弘が星野を幸せにすると思っていたから諦めようとしていたのに、星野の泣き顔を見てしまいましたから...
頭の中がいっぱいいっぱいになった彼が頼ったのは大樹でした。
そして大樹もそんな翔太を見て、限界を迎えます。大樹のことをかけらも対象として見ていない翔太の振る舞いが、彼を暴走させてしまいます。
このことが原因で前半、とても仲の良かった2人の関係にかなり大きなヒビが入ります。
下巻でどんな内容になるんだろうと、気にならずにはいられない上巻でした。
『夜空のすみっこで、』スピンオフ作品。
前作からときは流れて…
星野と須藤の傍らで、恋の火花を散らしていた翔太・大樹の
小学生組が高校生になり、いよいよ主役の座に躍り出ます☆
あの頃まっすぐだった彼らの初恋が、
ここにきて拗れまくってしまいます。
皮肉にもそんな複雑さに彼らの成長を感じてしまうのでした。
時を経て、しっかりイケメンに育った翔太。
小学生のとき既にフラれてはいるものの、星野への片思いは未だ健在です。
むしろ、成長と共に星野への想いはパワーアップしています。
父須藤との関係は反抗期真っ只中を迎え、折り合いは以前にも増して悪し。
一方、大樹はガキ大将の面影はどこへやら、逞しい身体つきに、
眼鏡は理知的雰囲気を漂わせ、文武両道な青年に大変身を遂げています。
だけど、昔から変わらないものもあります。
それは翔太への想い。
一つも変わらずに、子供の頃からの恋を
今も引きずり続けたままなのでした。
小学生の頃、翔太に恋していた美少女・大森さんは
すっかり大人びて、クールビューティーに。
大樹とは翔太を巡る恋の同志的な関係を築いているようです(笑)
翔太と大樹は親友というわけではないけれど、
疎遠なわけでもなく、翔太曰く〝大事な存在〟らしい。
ただ、大樹は翔太に片思いしているわけで、
その心中は決して穏やかではありません。
大樹は星野と須藤の関係を知らないため、
翔太と星野が頻繁に連絡を取り合っているのは
付きあっているからと勘違いしてしまい…
翔太の口から星野の話題が出る度に嫉妬心が
ぐるぐる渦巻いておるようです。
ずっと近くにいるのに、気付いてもらえず、
ただ黙ってみていることしかできなくて、
好きだと伝えれば、友達ですらいられなくなってしまう。
でも、伝えなければ、恋になる可能性は0なわけで。
それは血反吐が出そうなほど、気の長い、苦しい片思いです。
よく考えてみると、翔太と大樹の立ち位置ってよく似ている。
翔太もまた星野にずっと不毛な恋をしていて、その苦しみは
大樹が抱えるものと同じで、互いにわかりあえるはずなのだけど…
初恋を実らせるためにはそうもいかなくて…厄介だ。
須藤と星野はちょこっと登場があります。
「昭弘さん」「馨」なんてすっかり恋人同士な2人にドキドキ。
やっぱり、このカップル好きなんですよねぇ…
本編の傍らでトラブっている模様の2人ですが、大丈夫かな…
翔太と大樹の関係が遂に動き出したところで、下巻へ続きます。
「夜空のすみっこで、」スピンオフ
当時小学生だった翔太と、翔太になにかとちょっかいを出していた大樹のお話。
前作のまま翔太がまっすぐ真剣に星野を好きなままで、でも昭弘と付き合ってて・・・
なのに学校で楽しそうに星野の話をするのが切なくも可愛かった!!
そんな翔太をずっとそばで見てきて「星野先生と付き合ってる」と思ってる大樹がこれまた・・・切なさMAX!
小学生のころと違って、喧嘩仲ではなく親友となってる幼馴染ポジションが萌えまくりでした!
星野が泣いてて昭弘となにやら揉めて翔太が家から飛び出すシーンは全く台詞が無く
翔太が土砂降りの雨の中大樹の家に来るのは無胸がキューとなるし
翔太が「あんな顔してほしくない」「ずっと笑っててほしい」「オレじゃ星野を守れない」って泣きながら言うのはたまらなかった。。。
上巻では何があったかわからないままなので、上下巻同時発売でホント良かった!!!
「夜空のすみっこで、」スピンオフ。
当時小学5年生だった子ども達の5年後を描いた作品です。
前作でメインだった父・昭弘や星野先生がストーリーに絡んできますし、
今作の全ての始まりが「夜空のー」に詰まってるので合わせ読み推奨します(^^)
さて、上巻の感想です。
あれから5年経ち、子ども達は高校生になりました。
昔と変わらず星野先生への片想いを続ける翔太。
昔より距離は近づいたけど翔太を見てることしか出来ないままの大樹。
燻る気持ちがありつつも前へ進もうとしている大森さん。
彼らの一方通行の気持ちは小学生時代と変わらず…。
大樹視点が中心で、翔太への気持ちに揺れる感情が丁寧に描かれています。
翔太は星野先生とつきあってると勘違いしていて自分の気持ちに蓋はしたまま。
寄れば触れば喧嘩ばかりしてた小学生時代とは違い、
翔太が一番気を許して何でも話せる相手が大樹になっていました。
翔太が「ほしのを泣かすヤツはゆるさねぇ」と思うのと同様、
大樹も「翔太を泣かすヤツはゆるさねぇ」と思ってるのがもぅ…ッ(;///;)
柔道で心身を鍛え強くなっているのも、成績上位なのも、翔太が原動力なんだろうなぁ。
ずっとずっと長い間好きなまんま、前にも後ろにも動けなかった大樹。
あるキッカケで一気に感情が溢れ出し行動に出たシーンが萌えにドスっときました。
見てるだけで何も出来なかった時間が動き出し、片想いの辛さや切なさにグッときます。
高校生らしい青臭さ・鈍さ・不器用さにキュンキュン(∩´///`∩)
個人的に大樹にはやられっぱなしでした!
翔太は良くも悪くも変わらない…かな。
今も星野先生を一途に思い、昭弘に対する素直じゃないとこも変わらず。
小学生時代荒れてた理由に少し触れていました。
片親も若い親も珍しくない時代にこんなこと言うヤツいるのか…?と少々疑問はありますが、
多感な子どもが傷つくには十分すぎる理由で胸が痛かったです。
大森さんはこれからどんどんいい女になることでしょう。
星野先生と昭弘もガッツリ登場します。
翔太を語るには大人組は切っても切れないだろうけど
子ども組だけでスピンが見たかった気がしないでもないかな。
(大人組が脇でゴチャゴチャしてたので;)
ただ親子の成長が見られたのはグッときました(;///;)
「夜空のすみっこで、」のレビューに「「夜明けにふる、」はそこをそうBLにしちゃうか〜と正直やや残念だったのが本音。」と書きました。気持ちは変わっていないけど、いや、ちょっと確かめたい気持ちもあって遠藤くんシリーズを読んだ流れで再読。嫌いなわけではないんです!ハヤカワノジコ先生の作品は大好きなので!でも大好きだからこそあっちもこっちもBL…みたいなのは…うん
ハヤカワノジコ作品の攻めが悉く良くて困る。大樹はあと数年寝かせたらもうドツボ。大人になっても苦労人感そのままなんだろうな。真面目でデキるけど要領は良くなさそうなところが可愛いい。要領の悪さが祟ってこういう手段に出ちゃうのはな〜それも須藤みたいな手合いに。大樹の気持ち丸わかりで彼を追いかける形で進むので、どうも気持ちは大樹寄りになりますが、冷静に考えたら大樹が須藤を襲うのはダメダメのダメムーブ。
須藤に絡め取られてしまったけど、大樹は社会人になれば男にも女にもメチャクチャモテて選び放題だよな〜とか思ったり。それでもたった1人にモテなきゃ意味ないのね。翔太と星野先生しかり。
ご健在の安中先生が見られて嬉しい。
ブルーを基調としたカバーイラストの、この色合いもタッチも、すごく心惹かれるものがあるので、スピン元の「夜空の~」をしゅみじゃない評価にしていたこともすっかり忘れて購入。
とりあえず、これだけ読んでもそれほど問題なく読了。
子どもには、やっぱり同じ年の子どもどうしでちゃんと恋した方がいいよねっていう事を上下2巻にわたってじっくりと描いたお話なんだけど、上巻は翔太の幼馴染だった大樹が、翔太に思いを告げるところでおしまい。
大人組には相変わらずもやっとするところはあるけれど、子どもが初恋にジタバタするお話は嫌いじゃない。
大樹は黒歴史のガキ大将から、よくぞこんなにかっこよく育ったね。
「夜空のすみっこで、」で、ちびっ子だった翔太と大樹のスピンオフ。
大樹が翔太をずっと好きなのはわかりました。
そこんとこ大樹視点でじっくり描かれていました。でも翔太は星野のことがまだ好き。
↑この辺りが丁寧〜に描かれています。
大森さんや、大樹の家族のお話もあったりして。
で、ラブがなかなか始まらない。
上巻ラストでようやく大樹が翔太に気持ちを告げたところ。
私としてはBのLが見たい。片思いの気持ちやその周辺だけでなく、その矢印が交錯するところが見たい。それがなかなか始まらない。
かゆいところの周辺をずっとぐるぐるかかれている感じw
そこじゃなくて、もうちょっと中心をお願いします〜となってしまう。
えんどうくん〜、夜空のすみっこで、も同じ傾向だったので、両思いになるまでの「それぞれ」の過程を描かれたい作家さんなんですね(それらの作品はまだ萌えがあったけど、この上巻で萌えは感じられなかったです)
私は「それぞれ」の気持ちのやりとりが見たいので、好みが合わないんだなと思いました。
絵が好きなので惹かれたのですが。
でも下巻ラストはくっつくと思うし、そこは見たいので楽しみに読みます。