おはるどん
まずカバーの国江田さんが美しくてさすが旭テレビの王子様☆涼やかで透明感満載の国江田さんを拝めただけでも猛暑の中の清涼剤です。
「秘密と虹彩」は明るくてスピード感があって最初から最後まで全く飽きさせない満腹大満足な作品なんですが、こちらの「c/w」とセットで読むと更に最高に楽しい!!デザートは別腹な感じでしょうか。
あの時の国江田さんはそんなこと考えてたんだ…といういろいろ腑に落ちる満足感はもちろんのこと、完璧なお仕事の舞台裏や、心の面積が巨大な都筑さんもたっぷり堪能出来て完成度高過ぎな一冊でした。
酷暑で夏コミに行く勇気がなかったのですが…「恋敵と虹彩」読了後にコミコミスタジオ町田まですぐに買いに走れた自分はホント恵まれてるな~と自宅の立地に感謝しました。
「トイレと間違われたらどうしよう、このタイトル」と一穂先生(笑)
B面という言い方は、アナログ世代にしか通じないけれど
「秘密と虹彩」の国江田さんバージョンですね。
竜起が参加した「富久男選び」のロケに同行した計、潮、なっちゃん。
2カップル計4人(注:国江田アナが4人ではありません)の珍道中。
すらりと格好良く完璧に仕事をこなす国江田アナが、
あんな時こんな時に何を考えていたのか、
相変わらず裏面(あ、これもB面)の国江田計は面白くて可愛くて、愛おしい。
いろいろな積もった思いはお家でゆっくり……と東京に戻り、
夜のレギュラー業務をこなしてようやく潮が出迎えてくれるはずの家に戻ったら
お家はしーんと冷えて真っ暗……
一人仕事で関西に残った潮からは、最終に乗り遅れたとのLINE……
なんとか一人で眠りについたが、明け方に目が覚め……
そこからの展開が、お決まりと言えばお決まりだけれど、もう!神!
以下、盛大にネタばれです。
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続きは帰ったからな、と言った潮のことばが耳に響いて、眠れない計。
ピンポイントでスッキリさせて欲しいと訴える体。
「ああもう、めんどくせーな」と舌打ちをして下着の中に手を差し入れ、
さっさと帰ってきやがれ、このバカ……と潮を思い浮かべながら高まって
潮の名前を呼んだ所で、なんと「何すか」とリアルな返事!
一瞬で凍結した体と頭、そのあとの計の羞恥や行動は容易に想像がつくのだが
ちゃんとそれをくるんで受け止める潮。
そして二人の熱い時間、とその後は再びユーモラスな場面が訪れ
笑って、熱く萌えて、そして最後にもう一度笑って、幸せな気分で読み終える。
相変わらずノックアウトしてくれる、国江田さんでした。
竜起が一等を狙って参加した富久男選びの話「秘密と虹彩」を、計の視点で描いています。
竜起の個人的な思い付きが局の仕事に発展して、その中継をリポートすることになった計。
竜起に殺意を燃やし、なっちゃんにイラつき、二人と打ち解ける潮に腹を立て。毒舌全開のモノローグが、とにかく可笑しくて。本編と並べて読むと、竜起と全くかみ合っていないのが、さらに面白いです!
波乱の“富久男騒動”で、すっかり疲れた計が帰宅してみると、潮はいなくて、寒くて真っ暗で。潮は最終の新幹線に乗り遅れてしまったのでした。
ぷんぷん怒って、ぐっすり眠れなくて、潮の「続きは帰ってからな」が頭に響いてきて…。
計が自分で慰めて、思わず潮の名を呼んだら、「何すか」と潮の声!
恥ずかしさと怒りで真っ赤になる計だけど、潮の冷たい手に触れられて、あっという間に感じてしまいます。
この温度差が、なんともエロくて、ドキドキしてしまいました。
最後のページには、宇多田ヒカルの「PLAY A LOVE SONG」の歌詞が。
潮が計に言った、「俺はお前の味方しかしないに決まってんじゃん」と重なります。
裏面(c/w)のある計を受け止められるのは、やっぱり潮だけなんだなあ、と思いました。
裏表紙の計があまりに美しくて。いつか潮のこんな表紙も拝んでみたいです。
イエスノーシリーズのスピンオフ虹彩シリーズの第二作目所収の「秘密と虹彩」の計&潮バージョンです。
同じ出来事を違う視点で読む楽しみはこういう同人誌ならではの楽しみですね。
とはいえ、早く単行本化してほしい!
イエスノーシリーズ、現段階では、同じ番組を舞台に、本編の計&潮、スピンオフ第1弾の竜起&なっちゃん、スピンオフ第2弾の設楽&栄と三カップルの視点で読めるのですが、それぞれのキャラがそれぞれの視点で有機的に見られるのも魅力の一つになっている気がします。
でもここまでガチで同じ出来事を違う視点で、というのは初めてかもしれません。
秘密と虹彩が主音声だとしたら、こちらは副音声で計の豊かな罵詈雑言コメントを楽しむ感覚で読めました。
本編でも「国江田さん」じゃない計の、どんなに口が悪くても悪い人になりきれない、お人好しなちょろさがにじみ出ていましたが、こちらはお人好し部分も、どんなにお人好しでもやっぱり口が悪いのねという部分も両方盛り沢山で楽しめます。
さて今回ガチで同じエピソードと書きましたが、勿論完全に同一、というわけではなく。
例えば栄になっちゃんがどう鍛えられてきたのか、だったり、何か嗅ぎつけてそうな油断ならない設楽の振る舞いだったり、それに対する警戒心たっぷりの計だったり、それでも設楽が踏み込まないでいるであろうと、計がそれなりに設楽に対して信頼を構築したり、あるいはそう割り切れるだけの強さを身につけた様だったりと、竜起&なっちゃん視点では見えなかった未公開映像的なところもちょいちょいでてきます。
誰に対しても全方向に良い人(計曰く360方美人)な潮が、それでも計を特別に扱っている事を確認しあうシーンなどはこちらならではでしょうか。
さらに特典映像的なエピソードとして、イベントが終わった後、お家に帰ってからの計と潮の仲睦まじいあれこれが付いてきます。
相変わらずの息のあった夫婦漫才ぶりを楽しみつつ、くっついてからそれなりの年月を経てきた2人の互いが互いを愛していることを疑わない営み具合に、物語内の年月の積み重ねを感じたりもしました。
私はカップルとしては設楽&栄の大人組が、フィクションの世界の男としては竜起が、現実にいて欲しい男としては潮が好みなのですが、この作品は特に潮の器の大きさを堪能できる番外編でした。
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