傾国の宦官

keikoku no kangan

傾国の宦官
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×216
  • 萌11
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
4
得点
164
評価数
44
平均
3.8 / 5
神率
29.5%
著者
日野晶 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
皇帝と宦官
発売日
価格
¥684(税抜)  
ISBN
9784799740071

あらすじ

美貌と閨房術で皇帝を誑かし国を傾ける宦官。
都で知らぬ者はいない稀代の毒夫――それが虞淵だ。
ある日、虞淵は街中で精悍だが純真な男・泰山に出会う。
暇つぶしに弄んでやろうと思いつくが、男の正体は皇帝の弟で…。
互いの正体を知らずに逢瀬を重ねる二人は、やがて強大な運命の渦に飲みこまれてゆく――。
電子書籍で圧倒的人気の「皇帝と宦官シリーズ」。
壮絶にして衝撃。愛と救済の軌跡、描き下ろし32ページも収録!

表題作傾国の宦官

泰山,国を捨て農夫となった皇帝の弟
虞淵,宦官でありながら稀代の毒夫

同時収録作品傾国の宦官

虞淵,宦官
皇帝,泰山の兄

その他の収録作品

  • 宦官拾遺記ー量れぬもの達ー

レビュー投稿数4

ドラマチックです

宦官シリーズはどれも大好きです。毎回違ったタイプのドラマを見せてくれます。中でも今作は一番ドラマチックな作品ではないでしょうか。
敵同士と知らず出会ってしまう二人、というド定番なところから始まりますが、定番なだけに面白さは安定です。そして敵同士という葛藤だけに終わらないのも良い。
終盤どうなっちゃうんだろう?と心配したキャラにも救いがあって、話の落とし方も良かったです。あってよかった、後日談。

歴史ものが好きな方はもちろん、そうでなくても波乱万丈の人生に興味がある方は読んでみてほしい作品です。中国史について全然知らなくても多分楽しめますし、おまけの宦官コラムでちょっと詳しくなれますよ!

1

背景や衣装なども楽しめる。

宦官シリーズ3作目になります。
発売楽しみにしておりました。
歴史もの好きな私といたしましては、とってもおいしい作品です。

毎回 中国という壮大な歴史を舞台にBL要素を織り込みお話を良く考えられいると感心しております。

ただどうしても好みが分かれる作品かと思います。
一作目が一番宦官の事を詳しく描いていたと思いますが、一冊丸ごと同じCPのお話ではなっかたのでいつの時代なんだ?…と歴史から考えるとつじつまが合わないと思うこともあり逆に歴史好きでこだわりのある方には、「ありえん…」って感じかもしれません。
また、現代が舞台のお話が好きな方には胸キュン♥というお話ではないので好まれないかと、残酷なシーンも多々ありますし。

私はとにかく昔の話好きなので、日野先生 絵も上手ですし、細かいことは考えず背景やお衣装なども、まるっと大河を見るが如く楽しんで読ませていただきました。

歴史もの好きだけど少年誌などに連載されてる長編ものは重くて長くて読む暇がない…などと思われてる方には、この作品は、現代ものに比べれば読み応えありますし、軽く歴史ファンタジーが読めていいと思いますよ。
私的には、お話としては2作目が一番うるっとくる展開で好きですがこちらの作品も最後はほのぼのとして良かったですよ。

0

表紙がすべてじゃないな、と。

※シリーズものですが単体でも大丈夫です。
※帝國の宦官レビューにも書きましたが、作者さん自ら「資料を参考に妄想を膨らませてかいたファンタジー宦官」としています。忠実な作品を求める方には違和感が生じるかもしれません。


個人的には宦官について全く知らないのでこのシリーズを楽しんでいます。
とても大好きで前作・前々作ともに神評価をつけていますが
今回は表紙を見たときにウッと怯んでしました;;
こ、これは女性にしか見えない…ぞ(´;ω;`)

とりあえずシリーズ買いじゃ!と購入したんですが、
思いの外といっては失礼ですが想像してたより良かったです!
狙いがあって女性的ではありますが、ちらりと男としての本質も見え隠れしたり。
どこからどう見ても女性的なのに、攻めは男性として接していたり。
何より復讐の為に悪役を演じているというのが痛々しく切なかったです。

皇帝を惑わし、権力を手にして裏から糸を引き、国を弱くしていく。
作者さんの宦官コラムを読んでいたら今作の主人公のような宦官は居たんだろうなと感じました。

とはいえこの作品はBLですからね♪
血生臭い部分はそこそこに読み物として楽しませてくれました。
今作も面白かったですヾ(*´∀`*)ノ

余談ですが、
今回の宦官は小さい足がポイント!らしいのですがどうしても慣れなかったです。
ググって纏足という奇習を初めて知りました((;OдO))中国ン千年の歴史怖い…。


さて、
「稀代の毒夫」と呼ばれる宦官・虞淵。
持ち前の美貌で皇帝に取り入り贅沢三昧。
皇帝としての資質が足りてない皇帝はすっかり腑抜けで虞淵の言うがまま。
庶民は全てを吸い上げられ貧困に苦しみ…。
国を破滅に導く傾国の宦官です。

頼りない皇帝ではダメだと家臣たちは弟殿下・泰山を探します。
泰山は兄弟間の権力争いを避け、農夫としてのんびり暮らしていました。
国の現状を知らされ虞淵討伐へと動き出します。
そんな中、虞淵と泰山は互いの身分を知らぬまま出会い…。

虞淵にすっかり魅了されてしまった泰山。
泰山のおおらかさに少しづつ心がほぐされていく虞淵。

知らず知らずに恋が始まりつつあった最中、互いの身分を知ることとなりーーーと展開します。


泰山が虞淵に落ちるのが早いな!?と驚いたのですが、
泰山には当初から人を見抜く力があったのでしょう。
虞淵は復讐心で「悪女を演じている」人で、目的は贅沢でも権力でもありません。
復讐だけを支えに生きる姿は痛々しさを感じます。
泰山のような懐の広い人間に包み込んでもらって生まれて初めての幸せを知って。
切なくてキュンとしました(;///;)

泰山は身体が大きくたくましさが◎
農夫のほうがあっていそうな穏やかな性格でした。
皇帝になるには気が優しすぎるのかも…?
でもエッチになると雄みが増すのにめっちゃ萌えます(∩´///`∩)
こういうギャップ、大好物です!!!

そういえば虞淵は泰山相手には受けでしたが、
宦官相手に遊ぶときは張り型を装着して攻めをしていたり、ヘタレ兄殿下が女性(妃)相手に勃たないと泣き出したときに張り型使って後ろからイジってあげたりと、泰山以外には攻めっぽさがありました。見た目は女性なので倒錯感があるかも…?

嗜好の本質は男性的なのかもしれませんね。
ひたすら女性的ではない点は良かったなと思いました。

後日談ではすっかりシッカリ者の奥様になられて…。
復讐心が消えこれからは素の淵として生きてくならもう少し男性っぽさが見たかったかも?
というわけで萌え×2寄りの萌え評価です。

3

この結末はいいのかな?

宦官シリーズの中の一冊です。
面白かったですよ……
いろんな設定考えるなー、と感心したりもしました。
ただ、ラストはこれでいいのかな……?
ちょっと複雑な思いで読了しました^^;

本作の主役宦官は、
皇帝をも操る毒夫・虞淵。
民を大切にせず私欲の限りを尽くし、
国をも傾ける危険な存在です。

この虞淵と皇帝を討つために立ち上がるのが、
皇帝の弟・泰山。

お互いの立場を知らないまま惹かれ合う虞淵と泰山ですが、
もう泰山が私情挟みまくりなのです。
民のために虞淵と皇帝は処刑しなければならないはずが、
絶対に手放したくない泰山が囲い込みます。

結果、泰山が兄から虞淵を奪い取る形に……
そして、虞淵の生活ぶりはそこまで変わってないような?
もっと質素になっていいんじゃない?と思うくらいに、
変わらない生活レベルを維持していました。

これでいいのかこの国は?

大円団なんだけど、
国民のQOLはどうなった?という疑問が残ってしまい、
なんだかスッキリしませんでした……

0

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