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既婚者叔父に恋した
zanei
本誌連載読んでいました。大好きな作家さんです。
1話の扉の受けのキャラ絵が好みで即一目惚れ!
冒頭、この可愛さをもって母に置き去りにされ、育ての親の祖母が他界し親族に疎まれる不憫さが萌え!
攻めの叔父さんは、妻である受の母親の妹を亡くして今でも彼女を忘れないでいるのか、寝ぼけて妻の名を呼びながら受けにキスしてしまう・・・実はここまで読んで完全にノンケ攻めを受けが絆すのかと思っていました。
それをきっかけに受けはオナってしまい恋心と確信し、想い溢れて告白。健気で可愛いのです!
攻めが実はゲイであったと回想でわかるのですが、攻めが亡き妻と出会ったエピソードやその最愛の妻を失った時に、実は受けと出会っていて、死にたい気持ちを妻に似た受けに救われていた!運命!!
この2人は互いに生かされている対のようで、ドラマティックな展開にドキドキしました!
5年後、20歳になった受けからキスをされてベッドに行くのですが、なにせ叔父さん!受けを大切にするあまりに、一線を越える度胸が足りない!!年甲斐もなくカッコ悪いと思っているから挿入までこぎつけない!こんなに可愛らしい受けが大丈夫だと言っているのに、手加減できない・・・と・・・叔父さんが2本一緒に手でいたす止まり・・・というわけで、エロは確かに少ないです。
ですが!このジレったさやお預けのもどかしさが大好きな私にはこれが萌えでしかない!!
作中の猫もカワイイし、受けの友達も気になるイケメンです!(特典リーフレットにも出てきます^^)
カバーと帯が作品の世界観をよく表していると思うので、カバーに目を留めた方はなおのこと
『残映』を気に入ると思います!
あ、受けの幼少時代のショタ萌えもかなり美味しくいただけました!!
誰だって大小の違いはあるけれど、去った人の面影や残映を何かに重ねて心の傷を自己修復していると思います。本能にあるから。
BL作品に惹かれるのは、「ファンタジーを通して未来を見つめ、異端者やマイノリティーに思いを注いでいる作品」が比較的多いからです。だから、評価ランクが、萌しかないのが、ちるちるの残念な所です。BLを嗜好ものから文化に格上げするには、今のままじゃちょっと無理。すごく大事な問題を言語を超えた絵で提起する作品があるのに、勿体ない。
この作品は、母親に育児放棄や暴力を振るわれた少年と、少年の母親の妹と結婚した優しい男性の心の触れ合いを描いて話題になっているので、読みました。
▽あらすじ
少年は、男性の亡くした妻と似ている。背中に母が熱湯をかけた跡の火傷がある。健気で、嫌われないよう怯えるところがある。少年の瞳は、狩られて倒れる時の草食動物のように見開いている。
年上の男性は、ゲイ。唯一心を許せる存在だった妻と、虚弱な体質を承知で結婚した人。祖母と一緒に焼香にきたアツキと一度会っている。祖母の生前、アツキの保護を頼まれていた人。
二人とも「あなたが必要」と求めらることで生きる意味を作りたい。「代わりでもいい、僕を愛して」叔父は妻の死後、死のうか生きようか迷い、ギリギリで生きてきた。
アツキが成人して、互いに「必要な存在 共に行きたい」と思いを交わす。
もし、こんな二人が近くで居るのなら、壊さずにそっと見守れる自分でありたいと読後思いました。危なっかしくてほっとけない。
神評価。
年の差がしっかりありますが、あつき15歳の段階では事故チューのみなのでそのあたり気になる人でも大丈夫だと思います。
あつきが優さんへの気持ちに気づいて葛藤する、また優さんが自分の性指向や亡くなった奥さんであつきの叔母である月子さんとの関係で悩む心の動きが丁寧に描かれていて切ないです。
5年後物理的なふれあいが増える二人もかわいいし、年の差があることで体力とか、いい雰囲気への流れが違ってきて分かり合えないほどではないけど新しい発見があるようなやりとりがあって、そういうリアルさがまた↑のような気持ちの描写に説得力をもたせてるのかなと思いました。
絵もずっと綺麗でかわいい。
母から捨てられた少年と妻を亡くした男やもめ、
愛に飢えた二人だけの静謐な世界が心地よく、しっとりと読み浸りました。
幼い頃に母親に捨てられたあつき。
以来彼を育ててくれていた祖母を病気で亡くしたとき、
あつきを引き取ってくれたのは血の繋がりのない叔父の優でした。
まるで本当の家族のように、あつきをいとおしんでくれる優。
あつきにとっても優は唯一心を許せる存在でした。
けれど、優に笑顔を向けられる度、大切にされる度に
あつきの胸は苦しく締め付けられ、自覚のないままに
優に対する家族以上の情が芽生え始めていました。
ある日、寝ぼけた優から亡き妻と間違われてされたキスをきっかけに
あつきは自分の内に沸き起こる優への劣情に気付いてしまいます。
相手は同性で、年の離れた、かつて叔母の夫だった人。
この恋は普通じゃない。
諦めなければいけないのに、それでも抑えきれず、
優に愛されたくて、あつきの口から言葉が溢れ出します。
亡き叔母の代わりでもいいから、と想いを告げるあつきに対し、
残酷で臆病な優の返答に正直最初はがっかりしました。
けれど、優もまたその報われない恋の痛みを知る人間でした。
というのも実は優はゲイで、かつて同性の友人に恋をして
想いを伝えるも拒絶され、傷ついた過去がありました。
そんな彼だからこそ、あつきの気持ちだってわかっていたはずなのに。
恋に破れ、妻を失い、年を取るほどに臆病になっていった優。
対してあつきは気弱そうな外見に反し、その内側では拒まれても尚
優への恋心が熱く滾り続け、自分の気持ちをまっすぐにぶつけることの
できる強い意志をもつ子でした。
あつきと優の間には20歳以上もの差があって、
一緒に生きようとしたところで、優が言うように
二人が一緒に過ごせる時間は決して長くはありません。
いつの日か必ずやってくる別れ、そして、置いていく優と
置いていかれるあつきの未来を考えると胸が苦しくなりました。
だけど、それでも二人が一緒にいることは幸せなのだと思う。
未来を恐れて、一緒にいられないことの方が遥かに悲しいことに思えました。
どうか、少しでも長い時間を二人が共に生きられますように。
二人が幸せそうに笑っていると、楽しそうなのに、嬉しいはずなのに、
なぜか切ないような、泣きたいような気持ちになっていました。
じわじわと幸せや優しさが沁み込んでいくと同時にその裏に儚さや
切なさを感じさせる独特の雰囲気があって、心に残る作風でした。
二人のその後に関してはキスや触り合いの描写は
ありますが、最後まで、は描かれませんでした。
優と繋がりたくて涙をポロポロ流すあつきが不憫で可愛くはありますが、
年の差もあり、親子のように過ごしてきた二人が想いが通じた途端、
というのも品がないしこの二人はこれくらいのペースでちょうどいいのかも。
でも、待ちきれないあつきのためにも早く次の機会がきますように(笑)
簡単に思えて、実は最も難しいことのひとつが、「受け入れる」ことだと思います。
ただ、あるままを受け入れる。
余計なことは考えないで良くて、両腕を広げてこころに迎え入れるだけ。
それだけのことがどうしてこんなに難しいんでしょうね。
動作自体は簡単でも、両腕を広げるまでに考えたり、見極めたり、悩んだりしてしまうのがひとの常だからなんだろうなあ。
さて、こちらの作品はいろいろな意味での「受容」が描かれていました。
母に置き去りにされて、保護して育ててくれた祖母も亡くなって、引取先の押し付け合いを目の当たりににしていたあつき。
そんな彼を引き取ってくれたのは、母の妹の夫である優(すぐる)。
一緒に暮らしていくうちに、それぞれの気持ちが変化して…。
という始まりで、優はあつきの叔父だけど、叔母である月子がすでに亡くなっているため、あつきを引き取る謂れはありません。
ただあつきの祖母(優にとっては義母)との約束と、優自身、思うことがあったからで。
母に捨てられて、学校でもいじめられて、不登校になっていたあつきとの生活は、子育て経験もない男性が1人で担うのは大変そうだと思うけれど、あつきが特に腫れ物という感じの子じゃないので、野良猫手懐け系ではありません。
寝惚けた優があつきを月子と間違えてキスすることから、2人のバランスが崩れます。
あつきが一歩踏み出したことで、優が向き合わなければいけないことが浮き彫りに。
優を好きだというあつきの気持ち。
自分が居心地が良いという理由だけで、月子を犠牲にしたのではないかという後悔。
ゲイかもしれないということ。
支えられてばかりだった自分が、誰かの支えになれるのかということ。
何が大事で、何にこだわるべきなのか。
罪悪感というフィルターが取れたとき、それらがはっきり見えてきて、ひとつずつ、わだかまりが溶けて、受け入れていく姿が心に沁みました。
優の職場が自宅で営む薬局という設定が良かったです。
2人だけの閉ざされた世界というのが際立っていたし、一歩外へ踏み出したあつきにとって「帰る場所」のイメージがより強くなったような。
一方的に「支える」のではなく、「支え合う」という関係に踏み出せたのも良かった。
5年後の話より、帰って来た後の10年後くらいが見たかったかなあという気もしないでもないですが、そこは脳内補完で。
優しさに溢れた作品でした。
優とあつきは結構な年齢差だったのですが
変なヤラしさがなくて
キレイな愛がふたりの間にはあったなと感じました。
あつきは母親に捨てられ、学校でもいじめられてきたので
周りの人間の顔色をいつもうかがっていて。
否定されることが多すぎて自分を下げた考え方をしてしまうのがとても悲しかったです。
そして優も亡くなった妻のことや自身もゲイであることなど抱えるものは重ためなので
静かな雰囲気のなかお話は進んでいきましたが、それぞれの苦しいエピソードに引っ張られることなくふたりの気持ちが丁寧に描かれていたなと感じました。
きっと幸せで穏やかな日々を過ごしていくんだろうなと思えるラストで良かったです。
妻を亡くした叔父×親に捨てられた子
35歳差に驚きましたが、やっぱり感動する。
こんなにすごいお話なのに初コミックなのに驚きです。
同著者「ダズリン スマイリードッグ」も読んで感動したので、この作者さんハズレなしです。
表紙は本編でも描かれたシーン。
読み終わった後に見て、良かったな…と振り返れる場面です。
叔父と暮らし愛を知った少年と、愛を怖がる大人。
この二人のやりとりにグッときて何度か泣きそうになりました。
もう読んでいると温かくなります。
挿入なし、エロがほぼなかったのが空気感を壊していなくて良かったです。
限りなく萌2に近い萌評価です。年の差のある叔父と甥のストーリーですが、表紙の爽やかさが裏切られることはなく、どろっとした犯罪臭の漂うような作品ではまったくありません。唯一の理解者であり、確かに愛していた妻を若くして失った優と、母親に捨てられ、学校にも居場所を作れなかったあつき。愛の行き場を失くした大人と、愛に飢えている子供。私はだから上手くハマった、とは感じていなくて、初めて出会った時の思い出や、一緒に暮らし始めてからまだ間もない期間の1つひとつのやりとりが、必然的に2人を結んだように思えました。すごく自然な流れに感じたんです。
子供が身近な大人に恋をするのはままあるだろうけれど、やっぱり大人が子供に本気で恋をするってそうそうないことだと思うんですよね。自分が大人になってみてよく分かる。けれど、あの夏の日、生気を失っていた優の心に、あつきの笑顔と小さな優しさは、眩しい光となって真っ直ぐ届いたんだろうと思います。子供だとか、同性だとか、身内だとかの理屈は、心の琴線に触れるという出来事の前では意味をなさないもの。あのあつきの表情がずっと引っかかっていたからこそ、優は改めて彼に恋をしたんじゃないかなと感じました。あつきのよく泣くところがちょっと受けの好みからは外れてしまいましたが、あの境遇なら当然だと思いますし、そこは私の個人的な好みの問題なのでご容赦ください。ストーリーには非常に満足でした。
疑似親子ものでしかも年の差カップルなんだけど…なんだろう、その割に妙に健全な空気感のあるお話だと感じました。血が繋がっていないせいなのか、あまり禁忌、背徳という香りがしない。年齢的なことに関して謂えば叔父さん側にはだいぶ葛藤があったのだろうと推察されるのだが、基本的に甥視点なので、恋をしていると気づいてからは結構押せ押せな感じ。
妻を亡くした叔父、母に虐待されていた甥、という可哀想な二人が一緒に暮らすうちに惹かれ合って…というのは素敵だけど、個人的にこの手の不幸設定はちょっと飽きがきてる。可哀想な設定を盛れば、何かしらドラマが起こるだろうというような。
こういう、絶対に恋愛関係にならないはずの関係って、恋だと気づいたきっかけ(妻と間違えてキスされて…)ではなく、尊敬や家族としての思慕が恋愛としての「好き」になった理由、その瞬間を知りたい、と思ってしまう。
そこがフワッとしてるがゆえに、キス→自慰の流れが唐突に感じ、この状況だと、甥の中で叔父さんはいい人、理想の親、といったところからは逸脱しないのではという気がしてしまった。私の読解力が足りず、ちょっと入り込めなかったです。
タイトルの通りかなり歳の差のある、年上攻めなので好みじゃ無いため少々不安はありましたが読んでみました。
表紙の男の子あつきは15歳で、このまま恋愛関係になってHなシーンがあったりしたらどうしよう…と思ってたんですが、その心配はありませんでした。
愛されずに育ち、母親の代わりに育ててくれた祖母さえも亡くしたあつきが引き取られた、血の繋がりのない叔父優に惹かれる物語でした。
2人だけの世界で、そのまま2人だけで生きていくっていう物語であれば、大丈夫なんかな…って心配になったと思います。
あつきが優の元を離れて、大学でいろんな出会いや体験をした後も、優に会いたい、大好きだと思っていてくれた事が嬉しかった。
描き下ろしでHのパターンかな、と思ってましたが優がリアルな45歳で笑いました。
ちょっとあつきが可哀想だったけど。
強引にあつきから襲うパターンも見たかったです。