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ore wa tayorikata ga wakarimasen
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
TORICOの腰乃展で、本作の文字プロット→文字ネーム→ネーム→複製原稿が展示されていて、腰乃先生は、こんなに構成を練りに練っているんだと驚きました!
担当編集さんのコメントが胸熱なので紹介したい!
(※撮影OK、SNS掲載OKの展示なので転載します)
【「今まで描いてきたキャラクターとは異なる、人間的にも成長するお話が描きたい」と先生がおっしゃられ、プロット作りから入念に相談してスタートした作品です。エッチなラブコメももちろん大好き、その上で今回先生はBLの一番大事な ”男の人が人間として男に心を開くこと” ”男同士であること” を丁寧に表現くださいました。】
展示とこのコメントで胸熱の勢いのまま本作を読みました。
『部活の後輩にせまられています』で、友人の守屋と後輩彼氏の吉武を生暖かく見守ってきた牧野の話です。
守屋と吉武もチョイチョイ登場するので、前作をお好きな方にも懐かしいはず^^
牧野は委員長タイプで、人から頼られて面倒を見る側の人間だったのに、就活失敗からのニートで “日本社会においていらない子” に。
しかも脱童貞で失敗して、インポにもなってしまう…
(牧野の「なんで入社してーかなんて金が欲しいからに決まってんだろ」って台詞、本音を隠して建前を演じなきゃいけない茶番ばかりの世の中にそのとーりだよ!って頷いてしまった。)
そんな底辺でくすぶっていた牧野も、コネとはいえ、田舎の小学校教諭の仕事が決まり、守屋と吉武に心配されつつ北へ旅立ちます。
そしてゲイカップルの心配通り、バスを乗りすごし、雪が舞い散る中、観光用の渡し舟に乗って、川のど真ん中で溺れそうに…
それを助けたのが地元の青年・清宮です。
清宮は困ってる人間を放っておけないタイプで、牧野も友達になれたらいいなーと思ったのに、清宮がゲイであることが発覚!
牧野「俺はホモじゃないんで」
清宮「俺にだって好みがある、自意識過剰」
と、出会ったばかりなのに、言い合いをしちゃう二人…
こんなドノンケが、ゲイに恋する日がくるのか?って感じですが、、、
くるんです!
そこが腰乃先生が描きたかったテーマ!
”男の人が人間として男に心を開くこと” をじっくり描き出していきます。
牧野は底辺生活で人との距離感がわからなくなっていて、自分でも余裕がなくて八つ当たりしてる自覚があったけど、それを清宮にズバリ指摘されて凹んでしまう。
でも清宮がやさしいところを見せると、身の上相談をしたうえで、二年のインポ生活で心配だから、チンコが大丈夫か確かめて欲しいと無茶振りを…
牧野は気にしすぎなところもあるくせに、思い込んだら周りのことが見えない無神経なところがあって、清宮はさんっざん振り回されます!
焼肉に行った後、温泉風呂に一緒に入り、牧野は清宮がゲイだってわかってるはずなのに、裸で無防備にベタベタ触るわ、マエもウシロも隠さないわ、ドギマギさせられてしまう清宮は本当に哀れw
でも牧野は言葉を素直に受け取る危うさがあるのがかわいいところ!
お風呂チュー事件の乙女のようなかわいさったら!
清宮も真っ赤になって、しかも反応しちゃってェ~^^
牧野のことは好みじゃないと言ってたけど、実は最初からいいなって思ってたんじゃないの?
それでこんなかわいいことされちゃって、すっかり牧野に落ちちゃったんじゃないの?
清宮の妄想がたぎる描き下ろしは必見です♥
(さすがの牧野もそこまでは言ってないw)
1巻はダメダメだった牧野が少しずつ再生していくところ。
それに付き合ってあげる清宮は、牧野にとって大切な存在になっていくはず。
展示と担当編集さんのコメントを見ていなかったら、腰乃先生の作品は勢いがあっておもしろいなーって感想だったと思います。
でも、腰乃先生の本作にかける意気込みと、目指すテーマを知ってから読むと、テーマの終着点にもっていくための構成のウマさにうならされます!
牧野の成長物語、 ”男の人が人間として男に心を開くこと” と合わせて、これからゆっくり見守っていきたいです。
腰乃さんの新刊という事で楽しみに待っていました。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
主人公は牧野くん。
腰乃作品の『部活の後輩に迫られています』の受け・守屋くんの友達として登場していた、あの牧野くんです。
子どものころから何でもできる子だった牧野くん。
ところが就活に失敗し、彼女との初エッチで失敗→二股掛けられていたことが発覚、からのインポになり、人生どん底中。
そんな牧野くんを慰めるのは高校時代からの友人の守屋くんと、守屋くんの恋人・吉武くん。
彼らの応援のかいあって、牧野くんはつてをたどって地方の小学校教諭に採用され、田舎へ引っ越すことに。吉武くん×守屋くんの心配を一身に浴びながら赴いた田舎の地でトラブルに巻き込まれた牧野くんですが、そんな彼を助けてくれたのは清宮という青年で―。
というお話。
序盤で守屋、そして吉武という名前が出てきて、おお、これはもしや?と思いつつ読み進めましたが、「あの」二人だという事が分かってテンションMAX。相変わらずの二人に思わずニヨニヨしてしまいました。
『部活の後輩に迫られています』は高校生→大学生、の吉武くん×守屋くん&牧野くんでしたが、そんな彼らが大学を卒業し24歳と23歳になっていて感慨深かった。
と、三人に感動している場合ではありません。
ニートを脱却し学校の先生になった牧野くんですが、そんな彼を待っていたのはゲイの清宮くん。
牧野くんは、危ないところを助けてもらったのは事実にしろ、いきなりキスされ襲われてしまったからさあ大変。
襲われる恐怖や、自分を女性のように扱われることに対して清宮くんに拒否感を示す牧野くんですが…。
と、こう書くとややシリアスなのかな、と思いきやそこは腰乃作品なので。
思いっきりギャグ要素バリバリの作品です。
すれ違いながらも少しずつ仲良くなっていく彼らですが、そんな彼らに横槍を入れる人物が。
牧野くんが住まわせてもらっている民宿の息子の福くん。
中学生かな?
彼は、おそらく、清宮くんのことが好きなんだよね…?
そのために、二人が仲良くなるのを邪魔しているように見える。
そんな彼の妨害を物ともせずに、清宮くんは少しずつ牧野くんに心惹かれていっている様子も見える。三角関係…、なのかな。
でも、清宮くんの想いはぶれなさそうに見えるので、この三人の関係がどう進むかドキドキします。
『部活の後輩に~』ではしっかり者の部長、だった牧野くんが、弱って、痩せて、ネガティブになってる。
そんな姿をクソ可愛い!と外道な感想を持ちつつ、心配でついつい手を出してしまう旧友の吉武くん×守屋くんの二人、そして清宮くんの気持ちがすごくよくわかる。そしてタイトルが秀逸。
腰乃作品には珍しく、エロ要素はほぼなし。
終盤に、清宮くんの妄想として牧野くんとの群れ場が少し描かれているだけです。
腰乃さんらしいがっつりエロが読みたいと思っている腐姐さまは、ちょっとがっかりな展開ではあるかな?
でも、腰乃さんらしいギャグはてんこ盛りだし、インポに悩む天然ちゃんの牧野くんは可愛いし、牧野くんに振り回される清宮くんにも笑えるし。
めちゃめちゃ面白い作品でした。
1巻・2巻と同時発売されているので、ぜひとも2巻ともまとめて購入されることをお勧めします。
腰乃先生の沼の深淵は深すぎて見えないと思いました。
「新庄くんと笹原くん」で、これは私にとっての腰乃先生の最高峰、と思っていたら、この作品に出会ってしまった。
何度読んでも素晴らしい。
読み終えた時、ちょうど10月6日発売のダ・ヴィンチ 2018年11月号に腰乃先生のインタビューが掲載されたので読みました。(「俺は…」書下ろし漫画も掲載されています。バックナンバー要チェックです)
二人が出会い…恋愛に至るために、何かの要素を与えなければならない。それが牧野のEDだったんだなと分かりました。同時にBL界にEDが蔓延している理由もわかりました。
恋愛へのトリガーなんですね。
牧野くんの転落後の気持ちが痛いほどわかります。
私も小学生の頃、応援団やリレー選手をしたり、中学生の頃生徒会をしたり、困っている人の面倒をみたり・見させられたり、勉強はそこそこ悪かったですが本の虫だったので周りから頭が良いと思われていて、人生って普通にやっていればなんとかなると思っていました。
些細な出来事であっけなく人生の道筋が見えなくなり、もがきながら崩壊していく感じ。
もがけばもがくほど深みにはまって気が付けば1年も2年も白紙のまま経過している。
周りの同級生がみんなキラキラしていて、自分はまともな生活すら送れない。朝起きるところから始めなくては… みたいな感じ!!!!わ・か・る!!!
そこから牧野くんがどのように再生していくのか、固唾をのんで見守りましたがページは高速スワイプしました。本当に、この作品が完成してから出会えて良かった…。連載見守っていたら心労で廃人になっていたかもしれません。
牧野さんは距離感が分かりません。心理的に、不安タイプと排他的タイプがミックスしている感じ。
不安で仕方ないからご機嫌を取る、嫌われたら地の底まで落ち込む。人と接する事自体がなんか怖い。
衝動的になんかやったりします。もうもうもう、痛々しすぎる。
でも牧野さんは弱い男じゃなく、考える力があるし芯に強さもあります。
私だったら逃げてしまいそうな時も牧野さんは立ち向かいます。
清宮さんは牧野さんになくてはならない王子様。
二人の妄想ではないラブラブが見たいよ~~!!!
(と思っていたら新連載がスタートしてやったーーー!)
腰乃先生の新巻!!!( ノ^ω^)ノ( ノ^ω^)ノ
内容は就活で失敗して、初エッチにも失敗した
ED主人公がげっそりしている時に新しい町で出会ったゲイと仲良くなっていき、、、
という内容です!!
腰乃先生節が出ています!しかもパワーアップして!
抽象的な表現が多く、現代アートだと思いました!
キャラは他の作品と何が違うのか、、
腰乃先生の他の作品のキャラと全員同じに見えるという位なんも変わっていないというか、もしや腰乃先生の性格が反映しているのでは、、?と思うくらいヒスキャラ全開です。いつも道理です。
今回違うのはサブキャラの福くんが個性を発揮している所!!よみどころです。
◾︎清宮哲司(ゲイ)×牧野(ニート→田舎で小学校教諭)
ふぐり風船で空を飛ぶ発想がすごい。一生かかってもたどり着けない。
「部活の後輩に〜」から読むと、牧野の落ちぶれ(言い方悪い、ごめん)っぷりがめちゃくちゃ辛くなります。部長やって、大学でもお世話係やって、でも要領はあんまり良くなかったんだろうなっていう…就活うまくいかない漫画や受験失敗漫画はBLでもたまに見ますけど、ほんと苦しいですね。突然泣き出すところとか見ると牧野さんほんとに病んじゃってたんだなぁと。日の光浴びないと人間急速に衰えますから。あんまり読み返せてなかったのかこの辺リアルにしんどかったからでした、そうでした。
でもBL漫画は大丈夫!最終的にカッコいい攻めが抱いてくれるか、カッコいい受けが尻で抱いてくれるかで万事解決よ!!
牧野が暗い空気読めない人から、明るい空気読めない人になってきたあたりでだいぶ心安らかに楽しめるように。これこれ!これぞ腰乃先生のテンポ!!
ところで、あの狼であることを隠せてはいないが愛想の良い狼だった吉武が、ちょっと性格変わってて不思議な気持ちに。苛立ちを隠してませんね。守屋さえ手に入ればある守屋とそれ以外ってか!
牧野はちょっと面倒臭いタイプの主人公です。器用貧乏で今まで大きな挫折もなくやってこれたがゆえに頼り方が分からない、んでプライド高くて自分で自分を縛って雁字搦めになってる。そんな主人公が田舎にやってきたところからお話が始まります。
セリフもモノローグも文字がめちゃくちゃ多く内容もグサグサ来る感じで、丁寧に読んでくと超しんどい!共感性羞恥を感じるタイプだったら無理かも?と思いました。あと牧野とシンクロする悩みを持ってる時期に読むのも止めた方が良いかも…私の場合ですが。
田舎で少しずつ元気になってく牧野を見られて、だんだんほっとして温かい気持ちになります。すぐに明るく清宮を翻弄するあほのこっぷりを披露するとこは笑えて好き。まだ牧野の中に恋らしきものは見られませんが、次もとても楽しみです。
ちょこちょこ顔を出してくれる「部活の後輩~」の二人も可愛くて癒されます。牧野を心配する友人の存在に救われる心地…。福ちゃんも可愛くて良かった!次巻以降も活躍を期待したい推しキャラ。
「部活の後輩に迫られています」に登場した守屋の友人である牧野のスピンオフ!!
「部活の~」は一、二位を争うくらい好きな腰乃先生の作品でなので、まさかここで読めるなんて~!
「部活の~」の時の牧野はこんなキャラだとは思わなかったですが、一冊の本になると途端に腰乃先生の受けっぽいキャラになるんですね…す、すごい…。
元、世話焼きで頼られることをステータスだと思っていたが就活で挫折し自身を失くした受けが新天地で攻めに出会い、段々と成長していくお話です。
この受けが感情豊かでグルグルしていて天然で可愛い!
意地っ張りかと思えば、ウサギのようにプルプルしたり…攻めが思わず構ってあげたくなるタイプ。
対する攻めは腰乃さんの作品ではあまり見かけないキャラで新鮮でした。
また、珍しく二人の関係を荒らす第三者「福」が初めから出てきました。
一巻では何が目的が分かりませんでしたが、このキャラによってもっと物語が面白くなっていくんだろうな…。
腰乃先生は描き込みも多いので読んだ体感では二冊読んだくらいに満足感がありました。
相変わらずの、わちゃわちゃ感がすごく好きで落ち込んだ時にはピッタリの賑やかさと明るさ。
書き下ろしは、なんと本編では一切なかったエロシーン!
攻めによる妄想がエロい…。
あと紙媒体の方が修正甘めだと思うのでオススメです。
なんというか、ちゃんと生きてる人の動きだ…!!!って感動します。それから【間】を感じる時のコマを端折ってないから緩急が凄くて動きを感じる。すごいです。
台詞とか人の描き方とか受け攻めの関係移り変わりと心理描写が秀逸で、あとエロちゃんと細かく描いてくれてるのがすっっごく好きです。
名作でした、、。
『部活の先輩に迫られてます』のスピンオフ。
部活の〜は、だいぶ前に読んでいました。主人公が、あまりの変貌ぶりに、誰?!となり、上記の作品を読み返すほど。
何でもテキパキこなして、バリバリバスケをしていた牧野が、あんなガリガリ、ネガティブ男になるなんて。
という感じのところから始まります。
腰乃先生のスピード感ある展開がホント読んでいて心地よく、楽しい!!
こちら全3巻なので、二人の関係はかなりゆっくりモードですが、ラブだけじゃなく、生活、自分の身体、気持ちを立て直していく牧野を見ているだけでもホクホクします。
ノンケがどう恋に落ちていくのか、ゆっくり見守れる作品です。
主人公の性格にやや難アリのラブコメ。面白かったです。
この作品スピンオフなのですが、スピンオフ元は未読です。
未読でも問題なく読めましたが、スピンオフ元のカップル吉武と守屋がちょこちょこ出てくるので読んでいた方がより楽しめそうです。
私は吉武と守屋に興味が持てずコチラから読み始めてしまったのですが、コチラを読んだ結果吉武と守屋の話も読みたくなりました。めちゃくちゃ良い人たちなんですよこの二人……。本作主人公の牧野を心配し、色々気にかけてくれる良い友人でした。
牧野が絶妙にリアルな挫折屈折人間で良かったです。
言動やモノローグからメンタルやられてるのがヒシヒシと伝わってるんですよね……。
急に怒ったり泣いたり、痛々しいです。
わりとウザキャラなのですが、憎めないウザさというか、反省してちゃんと謝罪出来るし、ヤバイ発言とかしても根が悪人では無いと伝わってくる絶妙なキャラでした。
というか色々と面白可愛かったです。天然で(笑)
吉武と守屋がやたら牧野の世話をやいているのも、牧野がただのダメ人間では無い事を裏打ちしているというか、きっと今が調子悪いだけなんだな、と思える要素になっていて良かったです。
で、この牧野が天然爆弾すぎて面白い。
ゲイを警戒しすぎて(しかし清宮の接触は普通にキモイと私も思った)、初対面かつ命の恩人である清宮相手に失礼発言をかまし、キレられて無理矢理キスをされた牧野。
そんな経緯があるにも関わらず、清宮が自分に性的興味が無いと知るや超絶とんでもないド天然無防備男になります。
無防備通り越して無神経なのですが(笑)
まず最初のとんでも行動、妖怪チンコミテクレにめちゃくちゃ笑いました。いや、最低なのですが。牧野が必死すぎて笑ってしまった。
その後もド天然で清宮を振り回す牧野。本人には一切悪気がないところが逆に厄介です。
ただ、ちょっとずつ元気になってるが故の暴走というか……可愛いんですよね。
そして終盤畳み掛けるような萌え行動を連発してとんでもなかったです。
めちゃくちゃ意義のある1カメ、2カメ、3カメだった。
清宮のキスせがみ発言は無神経な牧野への意趣返しだったと思うのですが、見事なカウンター食らってて笑いました。
もし清宮が主人公だったらハーレム漫画のラッキースケベ主人公みたいになってただろうなと思いました(笑)
そして無防備な牧野に対して、牧野から近況報告される吉武(多分ゲイ)が清宮のことめちゃくちゃ警戒してるのも面白かった。守屋共々かわいい。
下宿先の福くんも良い感じのクソガキで可愛かったです。
福くんは何処の馬の骨とも知れない人に大好きなお兄ちゃん取られたくないのかな? と思いましたが実際のところは不明。
とにかくテンポが良くてコミカルなので暗い話題でも重くなりすぎず楽しく読めました。