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kusuriya no mimi
久しぶりの再読。
短編集なんだけど、オールケモミミです。
私はこの中に収録されている【耳とごちそう】が大好き!!
当時、雑誌掲載されていた作品を見て、ぎゃー!!好き!!って思って以来、好き。
だから収録されているこの本も買った。
【耳とごちそう】は、ヒト種オオカミの同級生カプのお話です。
オオカミばかりが住む町に住んでいて、オオカミだからお肉が大好きな二人。
恋人の亜依とは仲良しだけど、亜依は女の子にモテモテゆえにちょいちょい不安になってしまう真琴は、一層魅力的になって恋人が虜になるという噂の市販薬を飲んでみることに。
すると、真琴のオオカミ耳がある日突然取れて、なんとウサギになってしまいます。
このままでは、真琴は他のオオカミたちの食料になってしまう……!!
恋人の亜依(攻め)が超〜いい男なんですよ。
ずっとこのままウサギだったらどうする?と聞く真琴に対する答えが「これぞ愛!」の塊で、読むたび萌える。
この作品の他も、独特のケモミミファンタジーで、ほのぼの、ふわふわ、もふもふ、かわいい、ちょっぴり切ないお話揃いです。
◆クスリ屋の耳(表題作)
他の作品はすべて人外ものですが、表題作だけ人間同士なんですね。ストーリーとしては特に捻りのないストレートに展開していく物語でしたが、キカ糸先生の可愛らしいタッチにかかるとどんな作品も魅力的に感じるなぁと改めて思いました。小針の真っ直ぐさが愛おしかったです。
◆耳とゴミため
描き下ろしもありましたが、こちらはもっと長編で読みたかったですね。アパート型風俗店で働いている丸型にハートを射抜かれて、最終的には家に連れ帰ることになった会社員の多田野。風俗で働く受けを誠実な攻めが救う、こちらも王道ストーリーですが、やはり丸型の挙動・台詞が可愛く、多田野に穏やかに愛されて欲しいなぁと思いました。
◆耳と家族
黒猫家族の中で唯一白猫として生まれて迫害された経験から、黒猫がトラウマになっている弓太。荒んだ生活ですっかり汚れた彼が綺麗な白猫に戻るのは、見ていて気持ち良かったですね。新しい家でなんだかんだ世話を焼いてくれたメイも、気さくな感じと性行為にノリノリなところが両立されていて魅力的でした。
たくさんの耳付きカプのお話を楽しめる短編集。キカ糸さんの作品を最新作から逆発売順に読んできたんですが、それらに登場していた不思議な二匹の猫の正体らしきカプがここで分かって感動でした。
1話めだけは人間のカプ。セフレから付き合う流れで、必死な黒髪攻めが素敵。ネコ耳のシャルルがすごく良い働きで、めでたく嬉し恥ずかしなハピエンでした。
次はネコ耳同志のカプで、辛い過去や好きな人に好かれたいと思う切なさなんかが描かれていて、一番好きなお話でした。その後の作品に登場し続けてる二匹の猫は彼らなんじゃないかな?また他の作品を読み直してみたくなりました。
次のカプは付き合ってる二人の失敗みたいな。相手に好かれたくて飲んだ薬でネコ耳がウサ耳に変わってしまって!?と面白いです。ラストシーンの真琴は納得のいっていない顔だったので、できればもう少し先を見たかったと思います。
他にも二作収録されていて、その後描き下ろしで最初に出てきた2組のカプのお話になります。こちらはカオスな内容でした笑。
不思議な世界観がクセになる作品。今後作家買いしたいと思います!
キカ糸先生ワールド全開な作品です。ネコミミやらオオカミ耳やらウサミミやら、、(ウサミミめちゃかわ)。た 短編集なんですが、ミミありが異常な世界線と、ミミありが当たり前な世界線がどっちも入ってます
表題作は、もともとガッツリネコ(ガッツリってなんだ)だったのにあやしい薬のせいで猫人間になってしまった2匹(ふたり?)の話
元ネコゆえにお買い物できなかったりが可愛いし、初のエッチなことたちも初々しくてよい
とっても可愛い本です
ケモ耳といったらそれまでですがどの作品もすごく可愛いです、
BLの獣人物は設定が重かったりキャラが不幸背負ってるのが多いイメージなのでこういう話は貴重だと思いました。
二匹にはそれぞれの飼い主がいてどちらにも相手がいますが、ここだけでもカップルが3組になります。
他に売りをやってる掃除ベタな猫耳受け等が出てきますがいずれもハッピーエンドで光の腐女子さんにお勧めの作品です、絵本の様に柔らかい線が心地良い。
『人形型モノクローム』が気に入ったのでこちらも読んでみました。
ケモ耳でできている一冊です。
短編集なのですが、
すべての話がとても良かったです^^
猫がとても好きな作家さんだということがよく分かりました。
【クスリ屋の耳】前編・後編
薬剤師の学はセフレの信矢が好きなのですが、
信矢の将来を思って別れを告げます。
そんな時、学が作った薬を舐めた飼い猫のシャルルが、
人型になってしまいーー…!
学が天才的な調剤師なのですが、
その薬を舐めたシャルルが耳+尻尾アリの人型になってしまいます。
もしや、シャルルと学がくっつくの?と思いましたが、
シャルルがキューピットになって学と信矢が両想いになります。
好きなのに離れる学が切なくて、
諦めきれずに店の前をウロウロする信矢にはキュン萌えです。
シャルルから見た二人がとても幸せそうなのも良かったです^^
後編はシャルルと学の祖父の飼い猫・広希のお話です。
広希はお爺さんの七夕の願いで人型になった猫!
広希が耳を隠して買い物に出るエピソードが泣けた( ;∀;)
買い物の仕方が分からない広希が泥棒と間違われて罵られる……
それが野良だった時の辛かった自分と重なるのですが、
そこがかわいそうで切ないーー
落ち込む広希をなぐさめるシャルルが優しかったのでホッとしました。
二人が人でも猫でもどっちでもいいと思えたのは、
お互いが同じ立場だからだと思います。
人×ケモ耳もいいけどケモ耳同士もいいなと実感しました。
【耳とごちそう】
狼同士の亜衣と真琴ですが、
ある日から真琴が肉を受け付けなくなりーー…!
なんと、真琴がウサギに⁉︎
そんな真琴を美味しそうに感じてしまう亜衣なのですが、
結末がまたビックリでした(^◇^;)
【耳とゴミため】
生まれつき耳がある丸型は家で客を取る風俗店をしています。
ゴミの分別ができない丸型への指導のためやってきた多田野は、
少しずつ丸型に絆されていき放っておけなくなってーー…
でも、丸型は客を取らない生きていけないんですよね。
だんだん苦しくなって足が遠のく多田野でしたが、
そうこうしているうちに丸型の店が摘発されてしまいます。
公園の段ボールハウスで暮らしていた丸型は多田野に会いたくてーー
丸型がなんか健気で可愛いです。
耳があるが故に普通の生活ができずに切ないのですが、
前向きに生きているところが好きでした。
多田野の家で一緒に暮らすことになり、ホッとしました^^
【耳と家族】
黒猫の中に生まれた一匹の白猫・弓太は迫害されて家を飛び出します。
拾われた先は、なんと黒猫一家の家でーー…!
ケモ耳のお漏らしプレイが見られる珍しい作品です。
ツンデレ弓太が黒猫のメイに懐いていく姿が可愛い♡
短い作品の中で何回漏らしたかなーーというくらい、
お漏らし有りです(^◇^;)
どの作品も少し切なくて温かさを感じるストーリーです。
かなりなトンデモ展開もありますが、
独特の世界観なのであまり違和感を感じずに読めました。
表紙そのままの可愛らしい絵です。いずれも人間の耳が変化するのでなく、頭にもうふたつ耳が生えます。どの話も素直で一生懸命なところが微笑ましかったです。
「クスリ屋の耳」は、飼い猫が変身したネコ耳男と、主人のカップルかと思いきや、主人の相手はふつうの人間、猫は同じ猫同士というのが予想外でした。耳をテープで隠して、もんぺ姿で買い物というのも楽しい。2匹だった!という張り紙にも笑いました。
「耳とごちそう」はオオカミからウサギの耳が生えてしまい、食べられちゃう!と嘆く恋人のため、ぐるぐる縛って一緒に寝るんだけど耳を食べちゃうという展開が面白かったです。
「耳とゴミため」は風俗で働くネコ耳少年と、ゴミ管理営業所の恋。ちょっぴり切なかったので、ラストにホッとしました。
「耳と家族」は黒猫が怖くてすぐ漏らしちゃう白猫の主人公が可愛かったですが、おもらし系が苦手な方はえぇーちょっと…と思ってしまうかもと思いました。
表紙のネコ耳くんたちは表題作の後編に登場します!
こちらの作品は表題作のほかに同時収録が3本入っているのでボリュームがあり、とても読み応えがありました!
今回は収録されている中で特にツボに入った作品のレビューを中心に書きたいと思います。
・表題作『クスリ屋と耳 前編』
学生時代の後輩(信矢)×天才薬剤師の先輩(学)
学は色気があって中性的&気だるそうな冷めてるような雰囲気。でも実際は好きな相手に期待をしてしまう自分を冷静にみて自己嫌悪してしまう、いじらしい面が。
後輩の信矢は成績優秀&容姿端麗!それなのに、擦れていなくて面倒見も良いというスペックの持ち主。学じゃなくてもほっとかない男前です。
学の性格は、なかなかにこじれていますが(勝手に自己完結しちゃう所とか)そんな彼だからこそ真っ直ぐな信矢との相性が良かったのだろうとしみじみ思います。
そして萌えポイント!信矢が、先輩の学を『アンタ』呼びするんです。しかも学が信矢を誘ってキスをしている時に頭部を引き寄せ、おでこをくっつけて…
学がいつもこんな風にして誰かを誘っているのかと、疑い少し動揺しながら。シーンの一部だったのですが、萌え滾りました。
そして行為のあと甲斐甲斐しく身の回りのお世話をする攻め。Tシャツのみ着てパンツも履かないでネコに餌をあげる受け。このコントラストがたまりませんでした!
・『クスリ屋と耳 後編』
学が飼っている猫シャルル(元は毛がスゴイモフっ子、今は訳あって猫耳人間)×学の親戚のおじいさんと暮らしていた猫ヒロキ(今は猫耳人間、元は赤毛の猫)
シャルルの猫の時の姿と猫耳の人間になったときの姿のギャップが♥猫の時はモフモフしていて癒し系なのですが、人間になるとワンコ系のイケメンに(猫ですが 笑)
表題作の信矢と学が結ばれたのは、シャルルのおかげなのです。ものすごくいい仕事をしています。
ヒロキはというと猫の時の姿はクリクリ真ん丸お目目の愛嬌のある顔をしています。尻尾のリボンが可愛い!人間の姿の時は、ほっとけないような庇護欲をくすぐるビジュアルに!
ヒロキの純粋無垢な部分が物語のポイントにもなるのですが、コンビニでの出来事は胸が痛い…。その場に一緒にいてあげあたかった!出来る事なら、おばあちゃんも。
シャルルの包容力と謎の安心感に包まれてヒロキが心を開くときが切ない中にあたたかさがあってほっこりしました。
ヒロキが猫耳の人間になれたきっかけが、おとぎ話のようで素敵です。おじいさんも帰ってきてシャルルとみんなで幸せに暮らしてほしいです!
・『耳と家族』
メイ(黒猫)×弓太(白猫/耳の柄がシマシマ)
みにくいアヒルの子のようなお話。(色的には逆ですが)黒猫の中に混ざって白い色で生まれてしまった為に、ひどい仕打ちを受けてきた弓太。
黒猫の家族達のなかで悲しい思いをたくさんしてきた弓太が奇しくも別の猫とはいえ、また黒猫たちの中で生活していくことはなかなか精神的にくるものがあったと思います。
(出会った初期の頃は、おもらししてしまうほど無意識に黒猫が苦手)
実際には新しく家族になった黒猫は良い人達なので安心なのですが、フラッシュバックして辛かった日々を思い出してしまうのが切ない。
前の家を飛び出して5日後に起きた出来事は、悲しくてやりきれず涙がこみ上げてきました…。
このお話は、ほかの作品と比較すると、すこしフェチっぽい内容でした。
弓太がツンデレでかわいいのと、メイのぶっきらぼうながら弓太のことを気かける性格が男前で素敵でした。
全編通して猫耳を存分に堪能できる作品です!
味のあるタッチで、あまあま・ほのぼのな中に胸に迫る切なさが随所にありました。
これから何度も読み返す作品だと確信しています。この本に出会えて良かった。