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高いなぁ→お値段以上でした

2000円……ちょっと高いかなあと思っていたんですが、大満足のボリュームでした!

まずページを開くと漫画があります。みちのく先生、お吉川先生&阿賀先生、S井先生の描き下ろしで、1先生につきコミックスについてくるペーパーくらいのボリュームでした。これが最高なんです! 特に『鬼と天国』のインスタ投稿風な2人の日常が可愛すぎる!!おじさんだけど萌え系な青鬼先生の魅力を再確認しました(笑)

その次に7名の作家さんの描き下ろしイラストがあります。どの先生のカラー絵も本当に素敵で推しの作家さんがいる方は必見です!ビックリしたのは吾妻先生のイラストのバイク!オズとテオが乗っているバイクがエンジンやタイヤ、隅々まで描かれています。もちろん2人の表情も最高に幸せそうで、感動します。

そしてそして小冊子のメインであるインタビュー! 26名もの作家さんのインタビューが載っています。漫画家先生のインタビューは、超有名作家さんから期待の新人さんまで!BLアワードを受賞された作家さんが選ばれているので先生のラインナップが幅広いです。小説家先生のインタビューも、一穂先生、木原先生、月村先生と小説好きなら一度は読んだことのある納得のラインナップです。

BL作家さんのインタビューで作品内容に踏み込んだものってあまりないので、作品の裏話や作品づくりについて先生方が答えられているこのインタビューは本当に貴重!!だと思います!

固いお話しかと思いきや、とってもピュアなラブストーリー!

タイトルを見て「これは苦手なお話しかも…?」と思いながらも、
先生の他の作品がとても好みだったので、思い切って読んでみました。

結果、とっても大好きなストーリーでした!
「契約」とあるから、もしかして嫌々付き合ううちにその気になって~、のような感じかと思ったのですが(そういうものは苦手)
お互いに歩み寄って、少しずつ気持ちが通じ合っていくさまがとても
いじらしく、きゅんとする瞬間が多くて、思わずにやけてながら拝読しました!

攻めがいわゆるモテるタイプの社交的な男ですが、しかし無理やり受けに迫ったり好意を押し付けはせず相手を思いやる言動があって好感を持てました。意図せず相手を傷つけてしまう言葉を言ってしまったときも、そのあときちんと謝ったり、相手の気持ちを考えられるところは人として素敵だなと思いました。

受けは超奥手な人付き合いが苦手なタイプで、でもそれを変えようと一生懸命なところが健気でよかったです。
攻め視点でストーリーが進むので、序盤まで受けの行動が素っ気なく見えるところもあったのですが、思いが通じ合ってから「実はあのときは」という部分を受けのくちから話されたときの萌え投下がすごく可愛かったです…!

受けの真面目過ぎるほどの生真面目な性格も可愛くて好きです。
動物園に行ってカメレオンを見たときに言ったセリフに、盛大に吹き出しました。カメレオン見てそんな感想になる!?っていうようなことを言っていました(笑)

無理やりぐいぐい強気で迫ってくる、というような攻めではなく、
奥手な相手の気持ちを汲んでくれたり、そっと気持ちに寄り添ってくれるような攻めだったので、とても安心して読める作品でした!

クスリ屋の耳 コミック

キカ糸 

猫世界(ときどき人間)のめくるめくファンタジー☆

表紙のネコ耳くんたちは表題作の後編に登場します!

こちらの作品は表題作のほかに同時収録が3本入っているのでボリュームがあり、とても読み応えがありました!
今回は収録されている中で特にツボに入った作品のレビューを中心に書きたいと思います。

・表題作『クスリ屋と耳 前編』

学生時代の後輩(信矢)×天才薬剤師の先輩(学)
学は色気があって中性的&気だるそうな冷めてるような雰囲気。でも実際は好きな相手に期待をしてしまう自分を冷静にみて自己嫌悪してしまう、いじらしい面が。
後輩の信矢は成績優秀&容姿端麗!それなのに、擦れていなくて面倒見も良いというスペックの持ち主。学じゃなくてもほっとかない男前です。

学の性格は、なかなかにこじれていますが(勝手に自己完結しちゃう所とか)そんな彼だからこそ真っ直ぐな信矢との相性が良かったのだろうとしみじみ思います。

そして萌えポイント!信矢が、先輩の学を『アンタ』呼びするんです。しかも学が信矢を誘ってキスをしている時に頭部を引き寄せ、おでこをくっつけて…
学がいつもこんな風にして誰かを誘っているのかと、疑い少し動揺しながら。シーンの一部だったのですが、萌え滾りました。
そして行為のあと甲斐甲斐しく身の回りのお世話をする攻め。Tシャツのみ着てパンツも履かないでネコに餌をあげる受け。このコントラストがたまりませんでした!


・『クスリ屋と耳 後編』
学が飼っている猫シャルル(元は毛がスゴイモフっ子、今は訳あって猫耳人間)×学の親戚のおじいさんと暮らしていた猫ヒロキ(今は猫耳人間、元は赤毛の猫)
シャルルの猫の時の姿と猫耳の人間になったときの姿のギャップが♥猫の時はモフモフしていて癒し系なのですが、人間になるとワンコ系のイケメンに(猫ですが 笑)
表題作の信矢と学が結ばれたのは、シャルルのおかげなのです。ものすごくいい仕事をしています。

ヒロキはというと猫の時の姿はクリクリ真ん丸お目目の愛嬌のある顔をしています。尻尾のリボンが可愛い!人間の姿の時は、ほっとけないような庇護欲をくすぐるビジュアルに!
ヒロキの純粋無垢な部分が物語のポイントにもなるのですが、コンビニでの出来事は胸が痛い…。その場に一緒にいてあげあたかった!出来る事なら、おばあちゃんも。
シャルルの包容力と謎の安心感に包まれてヒロキが心を開くときが切ない中にあたたかさがあってほっこりしました。

ヒロキが猫耳の人間になれたきっかけが、おとぎ話のようで素敵です。おじいさんも帰ってきてシャルルとみんなで幸せに暮らしてほしいです!


・『耳と家族』
メイ(黒猫)×弓太(白猫/耳の柄がシマシマ)
みにくいアヒルの子のようなお話。(色的には逆ですが)黒猫の中に混ざって白い色で生まれてしまった為に、ひどい仕打ちを受けてきた弓太。
黒猫の家族達のなかで悲しい思いをたくさんしてきた弓太が奇しくも別の猫とはいえ、また黒猫たちの中で生活していくことはなかなか精神的にくるものがあったと思います。
(出会った初期の頃は、おもらししてしまうほど無意識に黒猫が苦手)
実際には新しく家族になった黒猫は良い人達なので安心なのですが、フラッシュバックして辛かった日々を思い出してしまうのが切ない。
前の家を飛び出して5日後に起きた出来事は、悲しくてやりきれず涙がこみ上げてきました…。

このお話は、ほかの作品と比較すると、すこしフェチっぽい内容でした。
弓太がツンデレでかわいいのと、メイのぶっきらぼうながら弓太のことを気かける性格が男前で素敵でした。


全編通して猫耳を存分に堪能できる作品です!
味のあるタッチで、あまあま・ほのぼのな中に胸に迫る切なさが随所にありました。

これから何度も読み返す作品だと確信しています。この本に出会えて良かった。

好きこそ物の上手なれ。

キャラクターの個性が豊かで、コロコロ変わる表情に惹かれました。
題材が【ブラ】というところも面白かったです(普段BLで見慣れているはずのチ〇ビが隠れていることの尊さ)

攻めの東旭さんは、見た目はインテリでスマートな大人な男性。しかしブラのこととなると、とにかく熱い!!
受けの冴えくんは、普段はフツーの大学生ですが…東旭さんにすこし触られただけでも恍惚の表情になり、けしからん子です。
ストーリーの途中に東旭さんの左腕のシャツをムギュっと掴む冴くんのシーンがあるのですが、可愛すぎて…いじらしくて…たまりませんでした!
東旭さんがナチュラルに、いやらしいことをしてしまう(自覚ナシ・下心なし)→後から「やってしまった!!」と自己嫌悪のくだりは読んでいて、ニヤニヤしました。

そして、サンライン(東旭さんのブランド)モデルのアサミくんとシジリくんの2人が現代っ子な雰囲気&中性的でイイ味出しています。この2人に関する、お話も読んでみたいな~と思いました。

スパダリ×かわいい受け テッパン王道

「メス化ドラッグ」超絶パワーワードです。
しかし「お前メスくせぇんだよ」だよの煽りとは逆に本編はあまいラブHであふれています。
攻めは現代では絶滅危惧種のスパダリです。
受けは表情豊か。びっくり、おびえ、アヘ、トロ、耐えきれなくてひんひん泣きと基本パターンをすべて満たしているので、手堅くいきたい方にはオススメのコミック。

設定的に、現代版のあまい「ファインダーシリーズ」なのかもしれません。


ネタバレになりますが
最後受けがモブレされそうなところで、これからどうなる?
というシーンがあります。

このシーンの結末がどちらがよかったかで
この作品の評価が変わる部分もありそう。

現実的、だけど甘い

印象的だったのは、ふたりが言い合いをするシーンです。

愛し合っていれば目を見て心が通じ合うとか、キスをして肌を合わせればわかり合える、そういうファンタジーな展開にはなりません。
お互いに「どうして信じてくれないんだ」という思いをぶつけ合います。
受けでゲイの飯塚からすれば、ノンケの彼と分かり合えないと無意識に壁を作ってしまうのもわかるし、
攻めの矢口からすれば、ふたりでどうすればいいか考えて乗り越えていきたいと思っている、
片方ずつの立場から考えれば、確かに相手のその言葉は腹立たしいよな、とそれぞれの言葉にリアルな心情を感じました。
その後の仲直りのシーンはまるでドラマのワンシーンのようでとても素敵です!

当て馬ポジションの水沢は、二人の仲を引き裂くような間男ではなく、完全に相談役かつスマートな大人だったので、安心して読めました!

幼馴染みの恋の歩みは…

爽やかな男子たちの青春!読んでいて、とても清々しい気持ちになりました。
主人公の幼馴染二人ともゲイ(タチ専)という設定が珍しかったです。
お互いをタイプではないと言い好きになることはないと言いつつも…。好きになるきっかけは、ほんとに些細なことですが二人の関係性や距離感がゆっくりじっくり変わっていく様子がくすぐったくて、かわいかったです。

絵柄はすこしレトロな印象。花と栄の間に流れる空気に特別な安心感(幼馴染み特有の)があって惹かれました。栄に対して時折敬語になる花がイイ!
プール時の花の髪が濡れてなんかいつもと雰囲気違くて…イケメン!!
栄はやんちゃな容姿のわりに素朴なところが◎

勝手に秀良子先生の「学園天国 それは恋です小泉くん」や「STAYGOLD」の同級生で居そうな2人だなぁと考えてしまいました。
彼らのラブラブなその後が、もっと読みたいと思ってしまったので萌え評価です!