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86mann en no hatsukoi
攻めも受けも綺麗だと思いました。外見が。性格は正反対で、そのせいかこの2人の何気ない会話も一つひとつじーっくり読んでも飽きません。全体的に攻め視点が多いです。受けは真面目でしっかり者なので、攻めが若干チャラそうに見えるかもしれませんが、実はちゃんと手に職もありコミュニケーション力抜群の持ち主でした。
また2人のお話を読んでみたいです。
ロッキー先生の美しい絵がとても好きです。
美しい長髪、雰囲気のある黒髪メガネ、表紙を眺めてるだけでも満足♪
最初サラーッと読んだ時は単調に感じられたけど、何度も読むうちに淡々とした不思議な雰囲気に引きこまれていきます。
長髪美人のハルと、黒髪のマリ(真理:本当はマサミチ)は同居中。
マリがハルの86万円もするコートにコーヒーをかけてしまって、その償いとして、家に住まわせることに…
図書館司書のマリは人と接することは多くても、誰に対しても淡々と接して、趣味は落語、友人は年の離れた近所のおじさんが一人という、暗くて地味な人間。
たいして佐藤は誰しもがみとれる美貌!(マリも実は佐藤の美貌が気にいってます)
親と仕事のことで対立して、住む所がないから、見ず知らずのマリの家に転がり込んでしまう自由奔放さ。
二人ともノンケ。でも淡々としているマリを試してみたくて、ハルはマリにキスをして、キスをするのが当たり前になってくると、ベッドに潜り込んで一緒に寝て、エッチなこともするようになる…
マリはどこまで自分を受け入れてくれるのか?
最初は楽しんでいたハルが、だんだんとマリに本気になって、マリに自分だけを見て欲しくて、マリの気持ちが知りたくて…
素性もわからない初対面の人間をよく家に入れられるなーって最初は驚いたけど、淡々とした展開はどこかおとぎ話的でもあり、ツッコミどころもだんだん気にならなくなります。
そんなことより、日常のやりとりの中にさりげなく盛り込まれた気持ちを探すほうが楽しい♪
エッチをした後、二人の距離感が近づいて、マリがハルの髪をいじって楽しむ。
まだ恋人になってないのに、くすぐったいような甘さが感じられるのがイイ!
このシーンがすごく好き♪
大きな事件とかは起こりません。ノンケ二人が一緒に暮らしていくうちに、なんか惹かれあって一緒にいるのが当たりまえになっていくお話。
全体的に”動”よりも”静”な物語、こうゆうストーリーこそ寝る前に読んで癒されたいです^^
長い髪がさらさらと綺麗〜。
美しい。美しいことは素晴らしい。
コーヒーで台無しにした86万円のコートの弁償代わりに始めた奇妙な共同生活。
まったく接点のなかった男が一緒に住み始め、やがてキスをする仲に…。
同居を許し、キスを許し、毎朝キスで見送るようになる二人。
真理がどこまで自分を受け入れてくれるのか試したくなった佐藤と、どこまでも拒否もせず、騒ぎもせず淡々と受け入れる真理。
ドノンケの佐藤が、男で、しかも無表情な真理にキスをし始めちゃうあたりには、正直?ではありますが、まぁ目をつぶります。
でもその後の距離を少しずつ縮めながら、これが一体なんなのか探りながらも止められない佐藤の描写が良かったな。
もしかしたら、人によっては雰囲気漫画…と思うかもしれないです。
でも私は好きでした。
この作品に漂う静かで淡々とした空気感、密やかさが。
描き下ろし最後の縁側で密やかに話す二人の雰囲気がとても好き。
ロッキー先生3作目読みましたが、絵がますますいいですね。人物はもちろん、構図、コマ割りもいい。紙面が気持ちいい。好きです。
マリちゃん視点で始まり、途中から佐藤視点になる。
その切り替えの理由…最後のマリちゃんの告白で、わかりました。
マリちゃん視点は、佐藤が思っていたように、マリちゃんが佐藤の本質を捉え、好きになった時点までだったんですね。
マリちゃんの中で、佐藤が好き、となったので、佐藤視点に変わった。
それがわかった時は、おお!とうれしくなりました。
普段BLを読んでいて、片方が勝手に思い込んでぐるぐるぐるぐる2〜3周して悩んでいると、相手に聞いたり、自分の気持ちを言えばいいのに。恋愛なんて相手があるものなんだから、と他人事だから勝手なことを思うんですがw
佐藤の場合(これまで読んだロッキー先生作品の場合)は、独りよがりではなく、自分と向き合ったり、相手のことを観察、理解しようとして、じっくり考えているんですね。
だから、他のBLで感じる、勝手にネガティブに思い込んでこじらせまくっているさまを読む時のストレスを感じない。
これは全然違う。
マリちゃんが何を考えているかわからない、だからと言って佐藤は無闇に聞かない。
佐藤も実は自分の気持ちをよくわかっていなかった。だけどマリちゃんのことが気になる、から探ろうとする、ということでしたもんね。
だから、不意にマリちゃんに告白された時、佐藤はあんなリアクションになって、かわいかったです。
描き下ろしの、マリちゃんの実家で、2人の距離が近いのがラブラブで萌え〜。
カバー下の、マリちゃんは「長髪フェチのもよう」もおもしろかったですw
穏やかに時間が流れていくような作品
きっかけがインパクトの強くて
そこから、なにやら奇妙な生活がスタート
この時点で受け入れられてるので
お互いに惹かれあってたのかしら?
何か運命のようなものがあったのかなと
読後にじんわり思える作品
ストーリーは丁寧に作られていて
絵も繊細でそれらが創る空間が
とても穏やかで非常に読みやすいお話
どっちが攻めでどっちが受け?みたいな
表紙からの印象はありましたが
読むと、納得
そういうことすら、すんなりおさまるので
この2人は出会うべくして出会ったと
思わされる作品でした
女装攻めだよ〜と知り合いにオススメされて購入しました。
女装攻め!!!って感じの作品ではなかったのですが、ロッキー先生のワールドやストーリーを存分に浴びられらので良かったです。
女装は個性、似合うんだからなにも問題はない、って言ってのけるのが最高でした。
マリちゃん(受けくん)も美人なので、ひたすら目の保養でした…かわいい。
「侵食したくなるのかもしれない」と言っていたハルくんでしたが、なんだかんだハルくんも知らず知らずのうちにマリちゃんに侵食されていて、かわいいな〜って思いました。
作画が大好きすぎる作家さんのひとり。
初読のときに評価だけ入れていたので、ほぼ3年ぶりに読み返してレビューを。
本棚整理のたびに背表紙は見ていたけど、内容をだいぶ改変して記憶していたようで、思っていた話と違ってました。
たまには読み返すのも良いことですね。
仕事で疲れ切って注意散漫。
その結果、カフェで人のコートにコーヒーをぶちまけてしまった喜屋武真理(きやたけまさみち)。
「86万」のオーダーメイドのコート、しかもおろしたて。
賠償する代わりに佐藤陽(ハル)と名乗る男は、真理の家に住み着いて…。
同居設定ってほんと好き。
生活を共にするって、内側の深いところまで入り込むのを許している関係って感じがするからか、食べ物が出てくる可能性が上がるからなのか、いいですよね。
人の家に興味津々と言うとデバガメっぽく聞こえるかもしれないけど、インテリアを見るのが好きすぎる欲求も満たしてくれる。
記憶ではハルの母親と関係とか、一旦ハルが実家に帰ってすれ違うような流れがあったように思ったのですが、勘違いだったのかなあ。あれー?違ったんだな。
ハルが家出する原因となった母親との諍いや、マリちゃんの唯一の友人である弓仲さんとの関係など、お互いに何らかの事情はあれど、そこを追求するのではなく、ハル目線で「マリちゃん」をただただ観察するストーリー。
家に住むこと、キスすること、一緒のベッドで寝ること。
何でも受け入れてくれるマリちゃんが不思議で、ハルはどんどんマリちゃんがどこまで許してくれるのかを試していきます。
なぜ許してくれるのか。
どこまで受け入れてくれるのか。
その答えを知りたくて、職場での様子、家でのこと、趣味、唯一の友人・弓仲との関係なんかを観察したり探ったり。
頭の中がマリちゃんでいっぱいになっている様子が楽しい。
読み返して思ったのは、なかなか実験的な作品だったんだなということ。
相手に対する「なぜ?」の答えを相手の行動から見つけ出そうとするうちに、逆に自分が見えてくる。
どれだけ観察して多くを知ったところで、ちゃんと話す以上に得られる答えはないということ。
「ああ、そういう話だったのか!」って気付いたら、納得が行きました。
初読のときは複雑な事情をどうこうすることなく終わることに疑問があったんです。
母親との仲違いも元カノの登場も、それこそ一番重い弓仲の打ち明け話も、何のために?っていうのが残ってしまって。
テーマが見えたら何のことはない。
母親との仲違いは、マリちゃんの家に入り込むきっかけでしかなく、元カノの登場は当て馬的なイベントじゃなくて単純に、マリちゃんが自分にどれだけ執着を見せてくれるかという実験の道具でしかなくて、弓仲とマリちゃんの本当の関係も、マリちゃん自身が知らないマリちゃんの情報を知って、ハルがどう感じるかっていうだけの役割だったんだな、と。
だからそっちは一切進展も展開も解決もしないし、しなくていい要素だったわけで。
そこの解決を求めてしまうと、すごく物足りない気持ちになってしまいます。
ただ提示された問題の解決を求めるのは、人間のさが。
それだけに、モヤッと感が残るのも仕方ない手法だなと思いました。
再読してテーマに気付けたのは良かったけど、やっぱり物足りなさは感じます。
2人の静かな関係は素敵だし、これからをもっと見てみたかったなあ。
ロッキー先生らしい独特な空気感のお話でした。
陽(はる 長髪 服飾系のお仕事)×真理(まさみち 渾名まりちゃん 図書館職員)
絵もとても綺麗で、ストーリー全体は好きなのですが、起承転結の起の部分がかなり希薄なのだけ気になる。
コーヒーをコートにかかられたから同棲するなんてどう考えてもあり得ないので、そこだけもう少し丁寧に作ってくださったら神作品だったのに…
あとがきの、隔月連載でそれと同じ時間が流れている、という言葉に妙に納得。2人の関係性の変化が説明なく生じるので、少々分かりにくいです。それも独特の空気を作っているのですが。読者の知らないところで主役2人がどんどん仲良くなってる笑
表紙の絵がすごくきれいで購入しました。
表紙の右の方が攻めです。
カフェでの突然の出会いから押しかけまでが早く
スピーディーにお話が進んでいくのかな?と思いきや
思っていたよりゆっくりとお話が進んでいきます。
マリちゃんが受け身すぎて心配だったのですが
案外自分の意思もあり安心しました。
キスやセックスはするのに付き合ってはいなくて
この関係は一体なに…?と思っていたのですが
それは佐藤も同じように思っていたみたいで
描き下ろしの所でオレたちって何?って聞いている佐藤が可愛かったです。
押せ押せだったのにそこはすぐに聞かないんだ…ってなりました。
独特の雰囲気の作品だったのですが
お話もすごく良かったので購入してよかったです。