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katsutoshi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
上野先生作品初読みです。この後、4作読みます。
表紙の雰囲気とタイトルからひとクセある作品だろうなと思いましたがその通りでした。
「かつとし」という名前、白明朝デザイン(好きなんです)が絶妙です。
冒頭のコインランドリーで出会った彼が克利のことを苦手だと思った…私も全く同じ印象を持ちました。
笑顔のようなタレ目の奥が笑っていない不気味さ。なで肩、丸みを帯びた背中…など。
自分が弱いから周りに合わせて自己主張せず周囲をうかがっている。
でも先輩が好きなことはあきらめられない。
弱いと自覚していても我は強い。結構ふてぶてしい。弱い人の意外なあるあるを感じました。
その辺の描き方がお上手で独特の世界観がおもしろかったです。
もう1本のお話は読みやすかったです。
イケメンともてはやされる津村がそれに乗っからず不機嫌そうなのがよかった。
向こうの人を読んですごく衝撃的だったのですが此方がデビュー作だったのですね!
絵柄がというのは私も正直感じました。特に今回の設定がいろんな人を魅了するというものでしたがそうはみえなくて?になりました
が、それを引いても夢中になって読み進めてしまうストーリー性と、キャラの感情が本当にリアルで共感する部分が毎回あってすごい作家さんだなと感じます。
絵柄は最新の連載ではかわいらしくきれいでてすごく読みやすくなっています。味があるのも好きですが、、!
お話はネタバレより読んでもらいたい!!
一般的なBLと流れとか視点が違って飽きずに読めます
複数の男からの視点があるのでそこだけ地雷な人は注意かもです
お話としては面白かったのですが、主人公のかつとしが好きか?ときかれたら苦手なタイプで表題作が少し物足りなかった(もっと読みたかった)ので萌2にさせていただきます
オススメされて読んでみたらとっても面白かったです。表紙とタイトルのインパクト大。
「かつとし」って。
前半4話がオムニバス形式で「かつとし」周りのお話が進んでいきます。
後半2話はまた別の短編です。
1話目の衝撃ったらなかった。
不気味さも感じた。キュンとかない。
今日一日ツイてない主人公(1話目だけの)、自宅の洗濯機が壊れたのでコインランドリー利用してた
陽キャっぽいイケメンが着ているTシャツまでランドリーに放り込んで馴れ馴れしく100円貸してと話しかけられ挙句キスされてしまう。
100円返したいから明日ここで待ってると言われて悶々とする主人公。ノンケだし、厄介な人だなと思ってるのに一日中頭から離れなくて見に行ってしまったらいるじゃねーか!からの、自宅お持ち帰りの上に乗られちゃってるのですよ。
コインランドリーの得体の知れないイケメンの秘めてる淋しさを読み取ってしまってつい流されてノンケなのにオトコとSEXしてしまってるんよ。バックスタイルなのは自分に気を遣ってくれてるのかと思ってたら、「先輩っ!」って呟くのを聞いてしまって複雑で傷付いた気持ちで眠りについたら翌朝100円が机の上に置かれていて彼は消えていたって1話。
すごーく気になる。面白い!って掴みは大OK!
2話は、コインランドリーのイケメンくんの高校1年生の時のお話、3話は現在のワンナイト相手目線のお話、4話が表題作「かつとし」です。
すんごくよく出来たお話でした。
読み終わって4話の最初に戻ると成る程!となりました。確かに気になるわと。
BLというよりもかつて太田出版から出ていたエロティックスfに掲載されていそうなストーリーでした。わかりやすさよりも余韻を感じさせる。
後半のお話は、年の離れた先輩後輩リーマンラブ。こっちのお話も良かったです。恋愛を諦めた隠れゲイの主人公の心を落としにかかる新入社員イケメンくんとのお話。
この作者さんの他の作品も読んでみたくなりました。
シーモアで購入
修正の要らないアングル
なんとなく手に取った一冊。
でもすごく好きになりました。
こういう出会い大切。
「オートマチック・コントロール」~「かつとし」
唯一無二の雰囲気が味わえる仄暗さ。
ず~っと真夜中の誰もいない街灯だけの道から抜け出せない、
不安が付きまとうような感覚。
それから心地よい現実味のある人間性。
くすりとも笑えるところはなかったけれど、こういうのもいいなあ。
オムニバス集みたい。共通する登場人物は克利。
「かつとし」克利が気になるオジサン視点
過去のトラウマから、自分からいくのはいいけど相手からこられると拒絶してしまう克利。
バーで話しかけてきたオジサンの目的がナンパだと分かった瞬間冷たい表情でサヨナラを告げる。
再会した電車内でほっぺをつんとしてきたオジサンに見せた嫌悪の表情とその後ぐるんと後ろ向きになった克利が可愛かった。
不安定な後姿は守ってあげたいとは違うけれど、大事にしなきゃとは思わせる力がありました。
結果的に克利の笑顔が見られたので良かった。オジサン、かつとしをよろしくお願いします。
同時収録「スイート・ハラスメント」
上記の作品が陰ならこっちは陽。
堅物新入社員と恋愛離れしてたゲイのおじさん先輩。
ゲイじゃないけど押せ押せな新入社員くんとリハビリデートへ。
「内藤さん好きです」「・・・何となくそうかなと思ってたよ」の会話が好き。
多分津村が告白しなかったら、自分に好意を寄せてると知っていてもセクハラ云々で怖がって内藤は行動に出なかったと思うので告白してくれてよかった。
抱くつもりだったけど抱かれちゃうおじさん可愛い。ぽよんとしたお腹もよき。
読み終わった後タイトルにかなり納得できる作品。
すごい作家さんが出てきたなぁと思いました。
親近感のわくポップでかわいい絵柄とは裏腹にどことなく寂しげで影のある演出、情景描写や語り口など、お話の見せ方が素晴らしい。
まず、コインランドリーで行きずりの関係となる相手目線から見た「謎の青年かつとし」に心を奪われてしまう。
そしてその彼がなぜコインランドリーまで足を運んだのか、
そこまでに至った経緯を描く「モノローグ」、
別の第三者目線からみた「かつとし」で彼の人物像が見えてきたところで
ようやく表題作「かつとし」に入る。
構成がとてもユニークかつ、最後の演出であっさりとお話を終わないところがとても面白かったです!!
同時収録のスウィートハラスメントは大きなドラマは起こらないですが
落ち着きのある、淡々とした理想のおじさん受けでこちらも盛大に萌えました。
個性のある絵柄で、とても意味深で雰囲気のあるジャケとタイトルですよね。
一話目を読んですぐのあたり、穏やかそうでいてビッチなのか…と少し不安になりました。
なんかこう、天性のビッチ(というのは語弊があるかもですが)はちょっと得意ではないので。
でもきっとそれには理由があるんだと思わせてくれたのでホッとして読み進めたのです。
高校の先輩に憧れて好きになってしまって
克利の完璧な片想いならまだしも中途半端に応えてくれるなんて
先輩も酷い人だなー…。
克利の本音を聞いてあげたいと思うのは素晴らしいですが
可愛いと思うなら尚更手なんて出して欲しくなかった。
克利にしてみれば嬉しかったのかな。
もし自分だったらって思うとやっぱりやりきれないです。
埋められない隙間を知らない誰かで埋めようとする克利の気持ちも理解出来ました。
バーで話しかけてきた人に引く克利はごく普通のリアクションだと思いましたし
それこそストーカーみたいにあちこちで現れたらヤバいですよねww
誰にでも愛想良く出来る克利が唯一嫌悪感をあからさまにする相手、
考え方はまともで良かったー…。
先輩にズバッと言ってやってスッキリさせていただきましたよ。
図々しくもある男でしたが、彼ならきっと克利とこれからもあれこれ言い合いしながら
付き合っていけるんじゃないかと希望がもてました。
同時収録の『スイート・ハラスメント』は
表題作に比べると明るめな、先輩と新入社員のお話です。
やっぱり御仲間ってわかるものなんでしょうね…??
だからと言って急展開でもなく、少しずつ近くなる距離感が楽しかったです。
二人で出掛けて、はしゃいでそうにない顔の津村がツボりましたww
ああいう顔に出さないタイプと素直に一喜一憂がわかる内藤さんのバランスがとても良かったです。
久々に骨太のヒット作品でした。あまあまファンタジーBLとは一線を画す、ちゃんと人間ドラマを描いた作品。ちょっとおまけの神評価。
オムニバス形式ですが、タイトルになっているかつとしくんの物語ともとれる。
一夜の関係を結ばれた方の視点で描かれる1作目。これは新しいですね。遊び慣れたように見えるかつとしの、どこか狂おしく切ない面が、その男の目を通してえぐられる。
2話は、克利のルーツを描く作品。
女子に告白されて断り、その兄にいじめられそうになっていたところを先輩に助けられ、人付き合いがうまく優しい先輩に憧れるようになる。そんな先輩が、”好きじゃなくてもとりあえずキスしてみて、あとはのらりくらりしていたら向こうから振ってくれるから、恨まれないよ”と処世術を教えてくれる。そのことが心に残る克利。
ある日声をかけてきた男性に体を許してしまう。しかしその男にストーカーされるようになり、先輩に相談する。先輩は克利をふとかわいいと思い抱いてしまう。けれど先輩は一時の感情だよと、本気でなかったことを告げる。
ショートが1編挟まります。一夜をともにする男性視点で、1話の素になった作品かもしれないと思いました。
その後は、現在編。バーで克利に声をかけた”おじさん”。なぜか偶然出会うことが多く、克利はストーカーだと疑う。しかし、おじさんの方はだんだん克利を本当にかわいいと思うようになりー
ラストの克利の顔がなんともいえずよかった。
背中で語る表情の付け方や、背景、目線など、流麗ではないがうまい作家さんだなあと思います。
最後は、別の短編が1つ収録されています。何ともいえず人たらしな、優しく包容力があり楽天家の上司。ぐいぐい迫る堅物の新入社員との恋。こちらも味があってよかったです。
大きく2作品収録。
「オートマチック・コントロール」
「モノローグ」
「いつかくる朝」
「かつとし」
一応この4編で大きく「かつとし」の世界です。
まず初っ端の「オートマチック・コントロール」は、男性がコインランドリーで1人洗濯待ち中、ちょっとヤバい人が来て…というシチュエーション。
隣に座られて、話しかけられて、わあヤダヤダって思ってる所に急にキスされてうわーって。なのに明日ここで待ってます、なんて言われて眠れなくなって翌日足を向けてしまう。そして気づけば裸で乗っかられてるという…
この乗っかってるあぶない人が「かつとし」=克利なのですが、もうこのツカミの薄暗さは完璧ですね。
その後、この克利の高校時代からの時系列となります。
克利はあまり自分の意見を言えない子。一度先輩の志雄(しおん)が助けてくれてそこから懐いて何でも言う事を鵜呑みにしちゃう感じに。
ある日、志雄から「可愛い娘から告白されたら好きじゃなくてもOKしてキスまではするんだ」と言われ、自分に言い寄ってきた「男」にそれを実行。当然こじれてそいつにヤられ。
傷ついて志雄に会いに行ったら、志雄に可愛いと言われなぜか抱かれ。しかし志雄に「オレ好きじゃない奴でもセックスできる」と言われ。
そこから克利はビッチになっていくのです。
絵柄の雰囲気も何とも仄暗い。
さて、表題作の「かつとし」ですが、こちらは克利を見初める男の視点で進みます。
街中で、志雄に可愛らしい笑顔を見せる克利をゲイバーで見つけて話しかけるが全く相手にされない。なのに偶然の一致でそれから何度も街で出くわしてしまい、克利からはストーカー扱いまでされて。ついに志雄のバンドのライブ会場でも会ってしまい、克利が投げやりにホテルに誘ってくる…
しかし、この男こそ克利の渇き、克利の孤独を癒してくれそうな存在なのです。そして、彼の名も「かつとし」。
この話、どーなんのどーなんの?とビクつきながら読みましたが、夜明けの予感…
「スイート・ハラスメント」
こちらは暗くないです。
イケメンなのに人と親しくしない新入社員・津村と、誰にでも優しい態度の上司・内藤。
津村は内藤をゲイと見抜いていて、好きだと告白してきます。
色恋から離れていた内藤は戸惑うけど彼の想いを受け入れていくという、甘可愛いお話。
「かつとし」の世界観は大変興味深く読みました。このひねりのある感覚はちょっと怖キモな感じでクセになりそうです。
ちるちるさんの作家インタビューを拝見して購入。ネタバレ含んでいます。ご注意を。
表紙の、気怠い表情で横たわっているのが、主人公・克利。
とある夜のコインランドリー。
一人の青年が洗濯が終わるのを待っているときにふらりとコインランドリーにやってきたのは、服がびしょ濡れの青年・克利。怪しい奴だと警戒するその青年ですが、フレンドリーに声をかけてくる克利と話をすることに。
その後身体の関係を持つ彼らですが、その事の最中に克利がよんだのは「せんぱい」という名前で…。
そこから少しずつ、克利の「先輩」への想いが描かれていきます。
先輩と克利の出会いと彼らの歴史。
ずっと先輩のことが好きだったこと。
けれど先輩にはそういった意味で応えてもらう事はなかったこと。
好きな人とは結ばれることはないと知った克利が、先輩の代わりとして求めたものは―。
主人公は克利なのですが、彼の気持ちは、彼と関わった男たちの目を通して描かれている。克利自身の言葉で、あるいは感情で描かれていない。その手法が非常にお上手で、より一層切なさと萌えが湧いてくる。ある意味王道なストーリーなのですが、その展開の仕方に引き込まれました。
克利はビッチさんなので濡れ場の回数は多いものの、直接的な描写はあまり多くない。多くないのだけれど、克利が見せる色気がなんともエロティックです。
最後に、克利が出会った「かつとし」との恋が、克利を救ってくれることを願って。
後半の1/3くらいに、別のお話が収録されています。
タイトルは『スイート・ハラスメント』。
主人公はリーマン・内藤。彼の働く部署に新人として入ってきた津村くんとの恋を描いた作品です。
人当たりがよく常の気遣いの人・内藤さんと、イケメンで寡黙な津村くんの恋のゆくえはいかに。
『スイート~』が面白くなかったというわけではないのですが、できれば1冊丸々表題作『かつとし』にしてほしかったな、とちょっと思ったりしました。できれば、克利とかつとしの恋がきちんと丸く収まるところまでを読んでみたかった。あの余韻のある終わり方も素敵ではありましたが。
カバー下に書かれているのですが、『かつとし』はそもそも読み切りだった話を膨らませて描いたもののようです。それなのに、「克利」という青年をこれだけ魅力的に描けている。上野さんのデビューコミックだそうですが、これだけのストーリーを描けるなんてすごい作家さんが出てきたなという感じ。
ただ、欲を言うと、絵柄がちょっと…、という感想も。
克利は非常に可愛らしいビジュアルという設定ですが、そこまでのビジュアルに見えないのが残念。あと、絵柄の書き分けが若干甘く、これって誰だっけ?という事も。非常に味のある絵柄を描かれる作家さんなので、今後に期待したいです。