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ao ni naku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
初めて灼先生の作品を拝読しました。
白日夢のような浮遊感ある空気に非常に魅入られてしまいました。
生と死の揺らぎが曖昧な世界観と、それと共に進む食事や洗濯などの淡々とした日常生活のコントラスト。
本当に素晴らしい作品です。
現実世界で起きたお祖父さんの死、そしてそれを追うように突如現れたストレンジャー、菊さん。
主役である司朗くんが身を置いている世界では既に死はいつも傍にあるのですが、彼の淡々とした挙動からは激情などは感じられません。
司朗くんは高校一年生という年齢の割りにとても自立していて一人でなんでもできてしまいます。
周囲に頼らず、必要以上に感情的にもなったりしない、自分で解決できるしたった一人で生活できてしまう司朗くん。
それらのことがより現実味を薄くしていくようで、冒頭からその空気に惹き込まれてしまいます。
司朗くんと菊さん、この二人それぞれがそれぞれに “お互いにお互いがいなければいけない” ことを自覚していく時間がとても柔らかに優しく描かれています。恋なのか、もっと違う感情なのか。
自分はこの人でなければいけない、と思ってしまう、その自分の中を占める相手の予想外の大きさに狼狽える瞬間。
菊さんの中には池に落ちて来た以降の記憶しかない、イコール(『今この人の中には』)彼の中には本当の本当に自分しかいないのだ、ということにふと気づいた瞬間の司朗くんの描写がとても良かったです。胸を鷲掴みにされてしまいました。
菊さんに自分を招き入れたことを後悔してるか、と聞かれ、たった一人の孤独な食卓を思い出してしまう司朗くん。
表には出さない司朗くんの心の中、深く覆い隠されていた寂しさが感じられる瞬間でした。
発売から約6年が経過した今ですが、この作品を読むことができて本当に良かったです。
心に残る一作品と出会うことができました。
この巻のみの感想です。
めっちゃいい。
まだわからないことだらけで、ラストがどうなるのかちと不安ではありますが、とりあえずこの巻すごくよかったです。
ひょんなことから同居して、ひょんなことから添い寝するのBLあるあるではありますが好きなんですよね。
しかも2人ともキャラがいい。
司朗がクールなんだけど、自問自答していたり、静かな熱があったり。
菊は律儀で落ち着いていて、はしゃいた姿もうるさくなくていい。
そんな2人の相手への気持ちが変わっていく姿が、淡々としながらも確実に伝わる描き方が好きです。
余談ですが、ハレとモノノケの上巻がそういう意味で大好きで下巻への個人的ハードルが高まりまくったことを思い出します。
特に刺さったのは、菊が竹刀を振り下ろす瞬間の大コマ。
姿勢がよく、竹刀がビシっと止まって美しい。
それを見てハッとする司朗の小さいコマ。
(これ他の作品のキャラで見たかったやつ〜と悶えてしまいました)
見たかった構図で喜んでいます。
お家の感じ、畑、浴衣姿なんかもすごく好きです。
は〜ドキドキしますが、続編読んできます。
まずとにかく絵がすごく綺麗で引き込まれました。初めのページの真っ青な空の所めちゃくちゃ好きで読み切りで少し読んですぐ買いました。絶対に買って損しません!!!
色々考察とかも考えられるし解釈によって色んな考え方が出来ます。
ストーリーがとにかく良くて、大正ロマン?とか和装が好きな方にはおすすめします!!!(ただし現代ものです)
描写が少なめなので安心して読めますし、本当に正直攻めが不憫だなと思いました。
切ない系のお話であり、メリバやハピエンとも違う気がしますね。
最後のセリフの考察と、題名はやはり関係しているのかどうか教えて欲しいです
きっちりあらすじを書きますので、知りたくない人は読まないで下さい。
知った上で興味を持つ人もいるだろうし、購入の前に教えてあげたくってレビューします。
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懐いていたおじいちゃんが亡くなり、遺品の飛行機を飛ばしていると、見知らぬ男(受け)が池から現れます。
その男は記憶を無くしており、本来怪しいのですが、主人公(攻め)は何故か人助けだとその男を同居させます。
主人公は理由は分からないものの、この不振人物は過去からやってきたと感じています。二人の生活は順調です。でも何も解決せず全体的に怪しさ満点です。(この巻)
二人で暮らす内に二人は相思相愛となります。主人公の叔父が近所に住んでおりますが、この不審者を心の底から許してはいないものの、主人公に危害を加える危ない人物では無いと判断し見守っています。そんな生活の中不振人物も記憶を取り戻し、理由は分からないものの自分は過去から来たと自覚します。自分は昔先日亡くなったというおじいちゃんと恋人で、自分がタイムスリップした事により、死体が確認出来ない恋人をおじいちゃんは心で待ち続けながら、女性と結婚し、子も授かります。けれどおじいちゃんは家族に愛情を向けず、心の恋人をひたすら待つ。そんな気持ちの通わない寂しい家族に育てられたのが、主人公であると叔父からの話で理解。結局自分の都合でタイムスリップした事が原因でおじいちゃんからこの主人公まで含むこの家族を不幸にしたと考えたその男(受け)は当然引き止められるものの、主人公を置いて過去に戻りました。(続巻)
以上です。これを完結したと考えるか未完に感じてしまうのか・・
更にあらすじ(特に下巻)は私の読み取り方で、解釈は様々です。
考えさせられます。好き嫌いを選ぶ作品なのは間違い有りません。
まだまだ謎だらけです。
エピソードも謎なら人物も謎ばかりで。
主人公司朗。淡々としてて高校1年生なのに大人びて。
菊にも大ざっぱにでも負担をかけないように世話をして。畑も料理も掃除もできるようで。
両親はどうしたんだろう。
そして菊の添い寝までして。何を思ってるのかな?
叔父さんに対抗意識があるのかな?もしかしてゲイなのかな?
叔父さん。怪しい人ですね。
司朗のことはいい距離感?ですが…。
なぜか菊を追いつめるようなことを言ったり。
司朗を心配してるようには見えません。
菊。彼がタイムスリップしたのにどんな意味があるんだろう。タイトルにどんな意味が?
頑なに司朗の役に立たなければ!と頑張りすぎて。
毎晩うなされて何があったんだろう。
しかし適応力が高いですね!
続きでどう展開するのか楽しみです。
この作品と続編も同時に読みました。
しばらく読み返す気分になれなかったのですが、久しぶりに読み返しての感想です。
こちらの巻だけの感想を書こうと思います。
初めて読む作者さんの作品だったのですが、作画が非常に好みで試し読みの後すぐ購入。
巻頭のカラーページの美しさに目を奪われました。
一人暮らしの男子校生司朗と、記憶を無くして突然現れた男、菊(仮名:司朗命名)のお話。
2人は司朗の家で共同生活をするようになり、菊は家事や畑仕事をすることで司朗の役に立とうとするが…というストーリーです。
悪夢にうなされ、眠れないのを司朗に添い寝してもらう事で眠れるようになります。
LOVE的展開になりそうな一歩手前の状態で、そして菊の正体も謎のままto be continuedとなっております。
凄く良い雰囲気のキャラクター達なので早くBL展開キテーと思いながら続巻に手を伸ばしました。
司朗が16歳にしてはやけに大人な魅力を放っており、萌えました。三白眼良き。
菊も古き良き日本男児風なんだけど、なんとも言えない色気をまとっている。影があるのがいいですね。自分のことは俺じゃなく、私と言って欲しかった。
好みのキャラクター、惹きつける内容、BLというには少し早い点などを合わせて考えるとこの巻は萌2かなと思いました。
この1冊では終わらないので、購入する場合には「続」までまとめて購入してほしい作品です。
突然現れた青年を拾った高校生が、記憶を失った青年を家に置くことにすることから始まる穏やかな同居のお話は、奇妙でありながら間違いなく日常で、些細な事を積み重ねて友好を深めていく二人がとてもかわいらしかったです。
記憶喪失の青年の正体や、二人の間にある関係、知らない過去など、時間が進むごとに様々なことがわかっていき、それがとても悲しかったり切なかったりもどかしかったりするのですが、まっすぐに愛情をはぐくんでいく二人には幸せであってくれと願うばかりです。
だからこそ、このお話は絶対に最後まで読んでほしい。
最後の展開にどういう名前のエンドマークを付けていいのかはわかりませんが、きっと読んだ人の数だけ解釈が生まれる終わり方だと思います。
続きが読みたいような、この終わり方だから美しいような......
読み終わってからもしばらく頭から離れないお話でした。
初めて読んだ灼先生の作品です。
灼先生は絵が丁寧で、コマ割りがスッキリしているので読みやすいです。
高校生 嘉山 司朗と記憶喪失の青年 菊(仮)のお話。
一週間前にお祖父様が亡くなり、思い出の模型飛行機を飛ばす司朗くん。
模型飛行機が水面に着水すると、見知らぬ男が佇んでいました。
その男は、空帽、航空服、航空手袋、航空靴、航空眼鏡を身に着けています。
司朗くんが「どちらさま?」と男に尋ねると、男は「…私は…誰だ?」と言って、その場に倒れてしまいました。
男が目を覚ますと、そこは司朗くんのお家のソファで…。
このお話は「記憶喪失」と「タイムスリップ」が軸になっていると思われます。
ラブストーリーなのか、ミステリーなのか、読み進めていくほど、謎が深まります。
お祖父様が亡くなり、田舎の一軒家に一人で暮らしている司朗くん。
どうして、記憶喪失になった得体の知れない男に名前を付けて、面倒を見ることにしたのか?
そこには、司朗くんの生まれ育った環境に起因していました。
一緒に生活を始める司朗くんと菊さん。
2人で掃除をしたり、食事を作ったり、畑仕事をしたりと、不思議な日々が続きます。
ある日、菊さんが悪夢を見ていることに気が付いた司朗くん。
その日から、同じベッドで寝ることにします。
菊さんは「誰か」に首を絞められる夢を見るのですが、いつも顔は見えません。
その「誰か」が、今後の展開に関わってくるのだと思いました。
後半は、司朗くんと菊さんがそれぞれの気持ちの変化に気が付きます。
「俺が呼んじゃったのかな…」と言うセリフは、司朗くんの本音だと思います。
そして「俺だけで我慢してよ 菊さん」と、眠っている菊さんにキスをしました。
きっと、司朗くんも意識していない心の奥底は、寂しかったのだろうと思います。
この先、どのような展開になるのかわかりませんが、菊さんの正体は判明すると思われます。
コミックの帯に書いてある「連鎖のラブストーリー」の「連鎖」とは?
最後に、眠っている菊さんは、とうとう自分の首を絞めている「誰か」の顔を見ます。
それは「司朗くん」でした…。
「記憶喪失」と「タイムスリップ」の非現実的なお話に、2人が住んでいる田舎の空気感も感じられる不思議な世界観です。
誰もがストーリーに惹き込まれると思います。
ぜひ、続編と合わせて読んでいただきたいおすすめの作品です。
今後、読み解かれる謎が、2人にとって幸せな結末になることを願います。