めんどくさいけど愛してる

mendokusai kedo aishiteru

めんどくさいけど愛してる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神78
  • 萌×232
  • 萌29
  • 中立3
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
18
得点
608
評価数
150
平均
4.1 / 5
神率
52%
著者
はなぶさ数字 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784758077347

あらすじ

サラリーマンの村田は会社の飲み会で悪酔いし、上司の新倉にキスしてしまう。
すると新倉は突然会社を辞め、それっきり連絡がとれなくなってしまった。
何も言わずに消えた新倉と偶然再会したのはコンビニのレジで、業務的に対応する新倉を村田は強く責め立ててしまい…。
大人だから踏み出せない、臆病な恋の話。

【収録作品】めんどくさいけど愛してる/兄貴あれなんだったの

表題作めんどくさいけど愛してる

サラリーマン
会社を辞めコンビニバイトに

同時収録作品兄貴あれなんだったの

大学一年生,弟

その他の収録作品

  • むらたくんとにいくらリーダー
  • 兄貴あれなんだったの 逆ver.

レビュー投稿数18

血縁兄弟BL

義兄弟とかでもなく、生まれたときから一緒のたった2人の血の繋がった兄弟のBL!嬉しい!
兄×弟っぽいのも嬉しいポイントです!
恋愛感情と家族としての感情が混ざっている複雑さがとっても好きです。
兄弟BLがお好きな方は読んだ方がいいです。

表題作もとっても良かったです。
面倒くさがりな元先輩が元後輩と恋をしてすこーしずつ変わっている様子が萌えました。

どちらもすごく派手な展開があるとかではなく、人間模様がなんだかリアルに感じて登場人物を身近に感じられて良かったです。

1

たしかにめんどくさい

兄弟BLということでおすすめされたのですが、表題作のアンニュイリーマンBLがやたらはまりました!!!それぞれの事情がいい感じに生々しくて萌え。親近感ってちょっとおかしいけど、そのへんで繰り広げられてそうな臨場感があるセリフや間、雰囲気の描写が秀逸です。映画をみているような感覚でした。

キス魔の後輩に飲み会でキスされるゲイ先輩。会社をやめてコンビニでバイトしてたらその後輩が現れて、、ここぞとばかりに絡んでくるんですよね。恋しかはじまらないやつ。ノンケだから気持ちを抑えたいのに、ノンケのほうから近寄ってきちゃうってワクワクしちゃうやつ。相手の事情なんてお構いなしにグイグイくる後輩もめんどくさいけど、自分の気持ちもめんどくさいっていう、”めんどくさい”ってとても便利な日本語ですよね。でもこの二人のもだもだにはめちゃくちゃはまってます。先輩の元彼がまたいい感じのスパイスになってます。あと気持ちいいと笑っちゃう受さんのクセがエロい。

兄弟のほうも面白かったです。妥協のないガチモンの兄弟ね!兄の苦しい気持ちと弟のモヤモヤ、そして父の思惑…気持ちが双方向になったとしてもそんなに明るさのみえない、重暗い感じがいいな〜と思いました。
両方の作品全体から感じる湿度の高さがなんともいえずにいいです。

0

淡々と、でもそれがリアル

作者さん新規開拓したいな〜、とお初の作者さんでしたが読みました。

2つのお話が収録されています。
表題作は表紙の感じそのままに、気怠い雰囲気で進むお話。
爆笑したり、号泣したりそんなのはひとつもない。
だけどキャラクターが発するセリフの端々に、表情に、リアルさがあります。
「何考えてんの?」「お前のことだろ」「道理で……」
ここのやり取りが妙にツボでした。

もう一つの実の兄弟の方は個人的にあまりハマれませんでした。
実兄弟が地雷というわけではないのですが、高校生兄→小学生弟への愛情ってのが理解し難いというか、リアルじゃ無い気がして。
表題作の方がリアルに感じられるお話だったので、余計に非現実的に思えたのかも知れません。
弟くんも可愛い可愛いしてないフツーの子で、兄が好きになったポイントどこなん?と思ってしまい。
漫画でそんなこと言ってても仕方ないので、あまり考えないようにして読んだのですが…。
兄←弟だったらハマれたかもしれません。

0

雰囲気が好き

gateau、いいレーベルですよね。

絵、キャラ付け、間の取り方、受け攻めの心情を重視したストーリー展開、どれも好みです。二編収録されているどちらも、絵柄と作品全体の黄昏れた雰囲気がとってもマッチしてる。

表題作は受け攻めどちらも苦手なタイプでした。特に村田みたいな男はほんと鬱陶しい笑
でも、どこかでひっそりとこんな関係が発展していそうな感じがするんですよね。男同士の恋愛なんてこんなもんだよ、って。

ゲイの新倉からすれば村田への気持ちは恋情としての「好き」なんだろうと思うけど、それまでに経験してきた男同士ゆえの惰性とか諦めとか、仕事と恋愛の兼合いからくる疲労感みたいなものがよく出てる。村田はおそらくバイ寄りのノンケ。酔ったらキス魔で、新倉が自分に優しかったから素直に好意を持ってしまった、くらいの単純さが妙にあり得そう。

二人が醸し出してる空気には、付き合い始めたばかりの「恋人感」と、まるで夫婦みたいな「わかってる感」とが程よく混ざり合っていて、終盤はそんな二人を見ているうちにいつのまにかじわっと心地よくなっていました。

後半収録の「兄貴あれなんだったの」はガチ兄弟。ガチものは条件付きでハマるかハマらないかはっきりしていているので、読み終えた当初はめちゃくちゃ好みなんだけど、最後だけが消化不良でした。

子供同士がそういう関係に陥ってしまう理由として一番わかりやすいのは、彼らが親から虐待を受けていたりネグレクトされていて、お互いに守り合うようになっていった結果そうなってしまった場合。だけど、この白石家って両親も仲が良さそうだし、子供たちのことをきちんと教育しているんですよね。お父さんなんかは息子たちの関係を心配しているようにも、なんとなく察しているようにも見えて、深読みするとちょっと怖い。

新鮮だったのは、今までBLコミックで読んできた近親ものではあまり意識してこなかった「兄と弟のどちらが先に相手を好きになったのか」を問う描写がすごく印象的で、新たな萌えを刺激されました。これ、もうどっちが先かなんてレベルじゃなくて、宿命としかいいようがない。なにより、そこが一番怖くてエロかったかもしれないです。

実兄弟間の切実な恋とその理不尽さを淡々と綴るこの作品には、それまでの日常を完全に失ってしまう取り返しのつかなさというか、現実から逃げた二人が異世界に旅立ってしまったようなホラーっぽい終わり方が似合ってるんじゃないかと思ってました。あるいは、短編的にばさっと切って終わるような。この感じだと完璧ハピエンなので、そっちか~とちょっぴりがっかりしたけど、冷静に考えてみるとハピエンの方がもっと怖いんですよね…。

もしこの結末が編集の意向や業界の流行を加味せざるをえない中での選択だったとしても、ヤボなツッコミを入れさせない終わらせ方ができる作家様の力量は、やっぱりすごいと思います。

一回目に読み終わった時は「萌」。これを書いているうちにめっちゃ好きなんじゃんと思い直してもう一つ加えました。

2

社会の中で生きる大人

表題はサラリーマンの後輩×先輩、同時収録作は兄弟モノです。
正直ガチ兄弟モノが得意ではないのですが、ガチ兄弟をかなり真正面から描いていて、茶化していなかったのは好感が持てました。
描き下ろしの逆ver…こっちの方が平和だったのか笑

◾︎表題
◾︎村田(後輩)×新倉(先輩→病気でコンビニバイト)
淡々としてるようで、心の中はざわついてる大人が染みる1冊でした。社会の中で適当に自分をごまかしながら生きてるんですよね大人は。真顔で「クソ可愛い」なんて思ってるのとか、まさに。
新倉の元カレが言った「タチにみられやすいの気にしてた」ってセリフで、新倉への愛しさが爆アゲ。村田に可愛いとか言われるの、実はすごく嬉しいのかな〜と思うとニヤニヤしてしまう。

描き下ろしの同僚のセリフ、社内バレしてたって意味なのかな…うーんなんか言いようのない感情

スマホサイズで電子書籍読むとモアレが酷くて辛い

1

苦手だったはずなのに!!


pixivで読んだときに衝撃を受け、あまりにハマってしまったので購入しました。

表題作も同時収録も、どちらも良かった!けど、特に同時収録の『兄貴あれなんだったの』がとても、とても私の心を揺さぶったので、お気に入りです。

血の繋がった兄弟のBLって、私にはちょっと苦手だったのですが、pixivで無料だし~って読んだら、キュンとしたのでヤバかった。

自分の気持ちを自覚して、距離を取ろうとしてたお兄さん。
そんなこととは、知らずに距離を置かれてショックを受けて(なのかな?)、自分からも少し距離を置くようになってしまった弟が、昔兄にされたあることを思いだして、話は進んでいきます。

もう、すごくお兄さんの葛藤が良くわかるお話で、それなのに弟のほうは考えてるのか考えてないのか、お兄さんの側にいこうとしちゃって…

とにかく、とても素敵なお話でした。
この兄弟のお話、続きとかでないかなぁ…

2

自分的に、コミックのベストオブ兄弟

同時収録の「兄貴あれなんだったの」のみの評価になります。
作者様には申し訳ないのですが、私はこの作品が好きすぎて、表題作を一度しか読んでいません。

大好物な兄×弟、しかも同じ親のもと、同じ家で育った実の兄弟。
この設定だけで、ありがとうございます…! と拝みたくなりました。

今まで読んだ兄弟BLって、執着エロエロ病み系か、葛藤や禁忌というものを全部振り切ったコメディタッチか、でなければ恋愛なのか憧れなのかという半端なところでお茶を濁して終わるか…という感じでどこか物足りなく思ってました。

しかしこの作品、ヤンデレにも笑いにも走らず、兄として弟を好きになってしまった苦悩、葛藤、親に対する罪悪感などを、非常に真面目に真摯に、正面から描いています。
私が個人的に、兄弟BLに求めていた全てが詰まってる!

兄が弟を好きになること自体、普通じゃない。でもこういう真面目な普通の人がそういう感情を抱いてしまったら、きっとこういう風になるんじゃないかな、という感じで、普通じゃないことのはずなのにとてもリアルに思えてしまう。

苦悩と葛藤を乗り越えたラスト、静かで穏やかなハッピーエンドに胸が熱くなりました。

8

見た目も雰囲気も台詞も生々しい

 はなぶさ先生の作品って独特のローテンションで進むんですが、それが題材によっては非常に生々しく感じられ、癖になりそうですね。個人的に、これからどんな作品を描かれるのか、気になる作家さんの1人です。

◆めんどくさいけど愛してる(表題作)
 キャラクターだけでいうと、こちらの2人が好きでした。淡々としているのに、なんだかんだ元部下だった村田に優しい新倉が可愛い。彼が会社を辞めたのはもっと深刻な理由だろうと想像していたので、痔が原因だったのには笑ってしまいました。しかも、それをいい雰囲気になったところで伝えるのが最高ですよね。描き下ろしの村田の気持ちの変遷を読んで、キャラの魅力がさらに増しました。

◆兄貴あれなんだったの
 ストーリーはこちらの方がかなり強烈で、印象に残りました。ガチ兄弟もので、以前寝ているふりをしていた時に、兄の楽にキスされたことが忘れられないでいる弟の仁。掘り返さないでいて欲しかった楽ですが、仁は楽に置いてきぼりにされたくないがために、つい当時のことを問い質してしまいます。そこで関係が遮断されたり、逆に一気に縮まることもなく、本当に少しずつ兄弟がお互いを分かり合っていく焦れったい展開が良かったです。特に楽が、分かりやすく仁を可愛がろうとせず、最後までいろんな柵を考えながらいるところがとてもリアルで、台詞もすべて共感させられました。リアルさの濃い兄弟ものが読みたい人にはオススメです。

1

気だるさがたまらない

表題作『めんどくさいけど愛してる』、同時収録作『兄貴あれなんだったの』は
どちらも共通して、「なんかエロい」。です。
二人の間に漂う空気、目線、距離感、すべてがどんより湿った感じ。
あ~~難しい!でもそんな雰囲気がずっとこの本の中にはあって、
その気だるさに「ちょ、ちょっとこれ見ていていいやつ?」とドキドキします。
読み終わって、ちょっと片目開けてちらっと読んでまた閉じる。
いけないものを見ている背徳感が、詰まっています。

3

英数字さんワールドに引き込まれます

以前pixivで作品を上げていらっしゃったのを見て、英数字さんに一目惚れしました。今回大好きな作品が本になるということで、とても嬉しく、迷わず購入いたしました!
英数字さんの好きなポイントを3点挙げさせていただくならば、
①絵柄(目にハイライトがない大きさの顔の描き方が特に好みです)
②「好き」という気持ちだけで突っ走るのではない、ハイウェイというよりは手漕ぎボートのような、2人の歩み寄り方
③寒空の似合う、独特の空気感
「好き→だから付き合おう!」では済まされない、いろいろな事情の絡んだ生きた人間の恋が描かれていると感じました。

2

この作品が収納されている本棚

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