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こっそり生きてこーよ、ふたりで。 大学生×校正者シリーズ完結!
koikamoshirenai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
大好きな波真田先生が得意な日常ほっこり続きモノと聞きつけまとめて拝読しました。
良かったよぉ。読み終わったあともじんわりと幸福感を反芻する感じの素敵な作品でした。萌え要素もいろいろありつつキャラもしっかりしていてお話としてきちんとまとまっていたと思います。
以下ネタバレ含みます。
弥生くんが自立した大人として踊場さんに惹かれていきますが、ノンケなのになんで?という唐突感があまりなかったのは弥生くんの父が偉くてそれなりに挫折を経験しているバックグラウンドと踊場さんの地味だけど自分の仕事に誇りを持って丁寧にこなしていく様子が描かれているからか割とすんなり飲み込めました。弥生くんの若さと勢いのあまり真っ直ぐな気持ちを受け止められずかわしまくる踊場さんの大人な対応と、徐々に絆されていく展開も微笑ましかったです。
キャラそれぞれの萌え要素も思い切りツボでした。弥生くんの華やかなのにDTとか初めてだったのにどんどん吸収してお上手になる成長過程も良かったし笑、踊場さんが地味真面目リーマンと思いきや恋愛には冷めていて実は床上手なところも笑ってしまいました。冷めているけど実は人一倍寂しがりやで、ノンケだった弥生くんの将来家族や子供はいいのか〜と葛藤する踊場さんが弥生くんに素直になれて、「こっそり生きてこーよ、ふたりで」と男前な決断をサラリとできるところも泣けました。さらに2度泣けたのは、すごく現実に立ち返った時にやっぱりゲイカップルって世間的にはまだまだマイノリティで(心根が腐ると忘れがちな現実)こういう発言を明るく言ってしまえる弥生くんのポジティブさが逆にひたむきすぎて切なくなったというか。
そんな関係は素敵だなと思う一方、人前で堂々と手を繋いで、困った時にはお互いだけじゃなくて周りに相談できる未来があるといいよねと思ってしまいました。
とにかくすごくすごく好きな作品でした。波真田先生には長編をもっと描いてほしいです!
波真田先生の作品の中、というか既読のBL作品の中でもトップクラスに好きな作品です。
作品について語るよりも読んで頂きたい、購入してもらいたい、という気持ちがありますので、内容に関しては触れませんが、BLという枠組みにとどまらず、恋愛とは、人と関わるということとは、ということをシンプルかつ深く描いた良作だと思います。
恋する気持ちを遠ざけて心が固まっていた踊場さんが、どこかすっと突き抜けたような、あるいは本来の姿に戻ったかのような、とても自然な表情で弥生に接し始める姿が見られて、私もとても幸せな気持ちになれました。
素直でまっすぐな弥生の言葉はものすごくシンプルで、私の心にも深く刺さります。刺さるといってもそれはやわらかな羽根のようで、とても心地よく響きます。
男同士の恋愛、という難しさにも触れられているのですが、これも弥生にかかればとてもシンプルな答えが導きだされていて感動しました。
素直で優しい弥生。意固地であけすけな踊場。
偶然出会ったふたりが少しずつ歩み寄り、近づき、二人して成長していく物語でした。
全三巻という構成が見事でした。
長すぎず、短すぎず、時の経過と二人の姿がきちんと描かれていて、満足です。
波真田先生らしいコケティッシュなキュートさも所々に見られますが、大人の恋愛がとても美しく優しく描かれています。
ぜひ購入して読んで頂きたいシリーズです。
ゆっくりとじっくりと、迷いながらも自分の気持ちを確認していく。
そうやって出来上がった踊場の恋、完結です。
木地さんが対抗馬にならずに理解者のスタンスを取ってくれたのが、何とも嬉しい。安易に当て馬や対抗馬で話を盛り上げるのは簡単だけど、そうじゃない方法でこの作品に現実味を盛り込んでいくのが波真田さんらしいなと思いました。
それにしても最終巻は若い若いと思っていた弥生に相当やられました。言葉がいちいち刺さります。
弥生自身がそうだっただけに「尊敬が恋愛に変わるの、オレ知ってる」という台詞に込められた嫉妬がものすごく伝わってきました。じりじりするね、恋って。じりじりした分相手を痛めつけたくなってしまうね、と声をかけたくなってしまう。
他にもいーっぱい良い台詞があるけどやっぱり一番良かったのはこれです。
「普段大人しめな踊場さんが、なんで恋愛に関しては『世間に堂々と』しなきゃなんて思うの?」
これ!本当にそう!ただなぜか今まで読んだBL作品では誰もこんなことを言わなかったのです。目から鱗。そうだよ、どうしてそこだけみんな「真っ当でいなきゃ」とか「おてんとさまの下で手を繋げる関係が望ましい!」って決めつけるんでしょうね。
まだ世間を知らない若さと勢いがあるから言えることかもしれないけれど、この問いに何を言っても言い訳にしかならないというすごい台詞だと思いました。それは惚れてしまいますよね。
本当に弥生の成長が著しいです。踊場が求めた「あとひと押し」が元カレとの遭遇という形で現れたときもきっと最初の頃の弥生だったら元カレである先生に食ってかかっていたと思うのです。でも何も言わずに踊場と2人になるまで耐えた。大人になったなあと感無量です。
2月に別れたのにもう1才になりそうな子供がいるという先生の狡さと、真っ直ぐに踊場だけを想う弥生の対比も良かった!どっちがいい男かなんて一目瞭然ですもんね。
言いたいことがありすぎてごちゃごちゃしておりますが、本当に良い作品です。
たびたび取り出しては読み返したくなる。
読むたびに踊場だけじゃなくわたしも弥生の強さを少しもらえたような気持ちになれる。
「毎日つまらないなー」なんて言っている場合じゃないぞ!という気分にもさせてくれる。
そんな作品、なかなかないですよね。
めぐり逢えてラッキーでした。
シリーズの完結編。
中でも、第11話が作品全体を通しての最大の山場かな。
帯にもなっている
「こっそり生きてこーよ 二人で」
のセリフに至る、踊場と弥生のやり取りが、恋愛の本質を突いていて感動した。
このセリフを言いきる弥生の若さのパワーに、踊場もついに降参してしまうのも納得。
弥生が望んだクリスマスプレゼントは、踊場の自宅の、踊場のベッドで二人で寄り添って眠ること。
何もせずに、狭いベッドで、ただ寄り添って眠って、朝を迎える。
なんてロマンティックなエンディング。
と、思わせておいての、書き下ろしでは、
そうよねぇ、
このまま何にもなしで済むわけないわよねぇ、
の、ベッドで1戦、更にベッドを降りての2回戦と、踊場の年上の貫禄を見せつけて終わる。
人が生きるという事や他人と生活する事の楽しさや苦しさを一貫して描いてる作家さんだと思います。
ほのぼの系BLを好んで読むわけではないのですが波真田さんの作品には一貫してリアリティがあり、
ファンタジーとの配合がとても絶妙だと感じました。
弥生のキャラにしても有名建築家の息子で自身も建築家を目指す学生という高スペックなのに、
あまり恋愛に器用でなかったり意外なところで計算高さを発揮したりとBLのテンプレキャラではありません。
最初は南の島から来た訳のわからない青年であった弥生と踊場が徐々に馴染んできて、
二人が離れがたくなるまでの関係を丁寧に描いています。
途中で踊場の憧れの木地先生などの他キャラが出てきますが、
当て馬という程でなくあくまで二人の間に良い刺激を与えるスパイスです。
踊場さんは最初は「キャラデザ地味、もっと格好良くても」と思ったけど、
弥生に借りた着慣れない服を照れながら着こなすコマが何だかとても良かったです。
波真田さんの描く服やインテリアはこれ見よがしではないけどさりげなくセンスが良いです。
誤解を恐れず言うと紀伊さんのエトランゼシリーズを大人向けにして落ち着かせたイメージです、
充分に売れてる作品だとは思いますがそれでももっと多くの人に読んで欲しいです。
恋かもしれない完結巻です。
体の関係はあるけど、まだ恋人ではない踊場さんと弥生のじれじれほっこりラブ〜。
校正者の踊場さんは憧れの作家さんと会うことができ、興奮気味。そんな踊場さんを見て嫉妬心を覚える弥生。
その反面、建築を勉強中の弥生は将来に向けて真剣に学んだり、その中で人の生き方についても考えを深めていって…。
そしてライバル?木地先生と弥生の対面。敵対心むき出しの弥生と、木地先生の前では可愛い踊場さんが笑えます。
踊場さんも自分の面倒くささと気持ちを認め始めて…。
踊場さんの辛かった恋の気持ちは、弥生の優しさに触れて包まれ、新しい恋に♡︎( ´ ` )
いつまでも自分の気持ちをごまかしてた踊場さん、最後に弥生を待ってて「恋だよな」って認める終わり、良かったです(*´°`*)
最初は地味かなーと思ったけど、踊場さんのエロさのギャップと、弥生の素直で優しいところ、また2人の仕事に対する真面目さ、そして2人で何気なく過ごしていく日々、そんなほっこりさがじわじわくる作品で良かったです( ˊᵕˋ )♪
2巻まではどこか一線を引いて弥生に接していた踊場。でも、この3巻では自分の弥生への気持ちも完全に認め、それでも自分から前には踏み出せないのだけれど、弥生の言葉に背中を押されてとうとう吹っ切れたみたいですね。皆が皆、世間の目を気にせず堂々と付き合わなければならないわけじゃない。周りに知られないようこっそり付き合うのもありじゃないかという弥生の台詞が、シンプルなんだけどこの歳で言えるのはすごいなぁと思いました。別に無理にオープンにする必要はどこにもないんですよね。2人の気持ちを最優先に関係を築けばいい。ただそれだけのことなんです。
街で偶然妻子を連れた元彼と遭遇してしまう踊場を、弥生が静かに抱き締めてくれるシーンも素敵でした。踊場の心情を一瞬で見抜き、1つの恋を終えられるように手伝ってくれた弥生は、踊場にとってもう十分にイイ男、大人な男になっていたんじゃないでしょうか。そうかと思えば、雪が降って無邪気に喜んだり、互いの腕時計を交換して持ってみたり、子供っぽい可愛らしさも残っていて、そういうギャップも魅力的ですね。濡れ場の描写も丁寧で、ますます2人の虜になった3巻でした。これで完結なのが寂しいです。
完結!!!
だらだらやるよりこのくらいでまとまってくれて
良かったというべきか。
ほっこりあったい終わり方でよかった。
まぁただ、
「落ちるのか!?落ちないのか?!や、落ちてるからwww」
無駄に盛り上がった1巻~2巻頭くらいが一番面白かったかなと
個人的には感じてしまった自分にショック。
結局割と早い段階から落ちてた感なので
最後の最後で盛り上がらなかった。
逆に言えば、
それだけ穏やかで優しい終わりかっただったのかなとも
思うのです。
彼シャツ。
彼時計。
踊場さんのちょっとした日常。
こういうちょっとしたキュンが今回の見どころかな
可愛いw
あきらめた顔して、いつもはぐらかして、弥生が去ってくれたらいいと思ってる?弥生の気持ちを知っていて、やることやっといてずるすぎでしょ踊場。どんだけ保身なんだ。
あげく、気持ち良くするのがお前の役目だ〜?わざとふられるように言ってんですかね。
で、お決まりの「(男同士は)世間に受け入れられない」に弥生が「オレがいつ世間に受け入れられたいっつった?」よく言った!
「踊場さんの方がずっとずーーーっとめんどくさいから!!」に、そうだそうだ!!と私も思いましたw
踊場はそこでなぜショックを受ける?自覚ないのもここまでとは。大人ぶってるくせに。
「起きてもないこれからのことをうじうじ悩んでぐじぐじ言って」
ほんとその通り!!えらいぞ弥生。
そんなまっすぐな弥生だから、めんどくさい踊場がなんとかその気になってきましたね。体はすっかり最初からその気だったくせに。この人エロくてずるいわほんと。
で、ラストでようやく自覚して、タイトル回収ですか。やれやれ。
弥生の望み「踊場さんのベッドで一緒に眠りたい」がかわいい。
前作を手放してしまって、あらすじと自分のレビューで復習してから読みました。
復習不足なのか弥生が可哀想に思えちゃって。
こんなに真っ直ぐ一途に踊場を追いかけてるのに、踊場はのらりくらりで。その原因もちゃんとあるんだろうけど。元カレとのこのかな?
弥生も踊場にくらいついて、踊場は弥生の優しさにつけこんで。世間に名乗れない関係でもこっそり二人で生きていけばいいよねって。
弥生〜(泣)
最後の腕時計交換はお付き合いのスタート宣言なのかな?