天使の囁きは悪魔を堕とす

tenshi no sasayaki wa akuma wo otosu

天使の囁きは悪魔を堕とす
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神32
  • 萌×235
  • 萌17
  • 中立7
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
10
得点
358
評価数
92
平均
4 / 5
神率
34.8%
著者
五月女えむ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人uno!
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784801960695

あらすじ

此処はあの世のビジネス街。
天使と悪魔に生まれ変わった元人間達の
過去と現在を巻き込んだ恋愛模様――…。

【収録作品】
『腹上死しましたが何か?~天使と悪魔の殺され愛~』
死因は一夜の過ちの末の腹上死!
という経歴を持つ悪魔の黒石と天使の星内は元同僚。
「ベッドの中では可愛い僕の恋人♪」
と吹聴する星内に対し黒石は、女代わりにされたと本気で恨んでいて…。
誑(たぶら)かし天使とお人好し悪魔のツンデレ恋★

『優しい淫魔とワルツを』
悪魔嫌いの天使・有馬が上司命令で手伝う
事になった植物園の管理人・佐伯は…淫魔!?
顔に大きな傷を持つ佐伯の悲しい死に様を聞いた有馬は、
慰めるように発情中の佐伯の欲望を受け止めて…。
真面目で超堅物な天使と恋に臆病な悪魔の純愛譚。

『天使の懺悔』
星内の、黒石に対する生前からの想いを綴った
描き下ろし15ページを収録。

表題作天使の囁きは悪魔を堕とす

天使,アンジェカンパニーリーマン
悪魔,悪魔商事リーマン

同時収録作品優しい淫魔とワルツを

天使,アンジェカンパニー監査部
悪魔,植物園管理人

その他の収録作品

  • 天使の懺悔(描き下ろし)
  • カバー下:おまけ漫画

レビュー投稿数10

人間としての哀愁や妄執を引きずっている天使と悪魔。

この作品の良さを言葉にできる自信が無くて、ずーっとレビューを書けずにいました。
でも五月女先生の新刊『サハラの黒鷲』もアラブ調教ものなのに格調が高いところに震えたし、この話も読むたびに好きになっていくから、この好きって気持ちはやっぱり吐き出しておきたい!

天界のアンジェ・カンパニーと悪魔商事では、生前の行いで適正を判断された元人間が、それぞれ天使、悪魔として、リーマンのように働いています。


●「腹上死しましたが何か?~天使と悪魔の殺され愛~」
ソリが合わない同僚リーマンが、仕事のトラブルを解決した後にセックスしまくったら二人して腹上死。
そして二人は死後、適正を判断されて、天使と悪魔になります。

星内は「ベッドでの黒石はかわいかった」と吹聴しちゃうあけすけな男なのに天使、黒石は真面目タイプなのに悪魔、天使と悪魔逆なイメージですが、どうしてその適正判断になったかは大事なポイントで、後半に明かされます。

黒石は上司の娘が飼っていた猫を逃がしてしまい、人間界を探しまわっていると、星内が猫を探し出してくれた。
そして黒石が引き取りに行くと、猫を保護していたのは星内の元彼女で、黒石は彼女から星内の話を聞かされる。

黒石は、星内の仕事のミスを寝ずにフォローした後で、星内から「抱きたい」と言われて許してしまった。
仕事が終わった後の性欲処理に使われたと思っていたけれど、彼女の話を聞くと、星内が好きだったのは自分なんだと気付いて…

1話は黒石視点で星内の本心にほだされるまでが描かれてますが、2話は星内視点に切り替わり、一見するとチャラい星内が、黒石のことだけはバカみたいに思いつめているのが、めちゃくちゃ切なくて良かった!

そして黒石の気持ちの返し方も実直な感じで清々しいのがイイ!
それを聞いて、黒石を手に入れても自分ばっかりが好きで、黒石からの気持ちはどこか諦めていた星内が、本当はどんなに黒石を求めていたかに気付く!
この切ない片想いには涙が滲んできます。

五月女先生は電子発の作家さん、エロ煽りないかにも電子っぽいタイトルがついてますが、”愛する人を求めること” に焦点を当てた、切なくてすごくイイ話なんですよ!

ノンファンタジーでも十分成り立つ話です。
でも天使が翼で抱きしめるシーンとか、あまり感情を表さない黒石だけど悪魔の尻尾だけは素直で、睡眠中に星内の腕に巻きついていたり、エッチ中、痕が残るくらいギュッとしていたり、ファンタジーならではの絵が綺麗で、物語をさらに盛り上げてくれます!


●「優しい淫魔とワルツを」
天使の有馬は、ペガサス部長から、不死鳥のヒナの面倒を見るよう命令され、植物園に手伝いに行くと、植物園の管理人・佐伯は有馬が大っ嫌いな悪魔だった…

佐伯は、物腰柔らかで、京言葉をホワーンと使う、ぜんぜん悪魔には見えない男。
不死鳥のヒナをあやしている時は、まるで聖母か王子様みたいに美しい。
そんな佐伯に有馬もだんだん心を開いていく。

そして、佐伯のせいで聖人候補の少年がダメにされたと知ると、有馬は激怒するけれど、月が満ちて淫魔の佐伯が発情すると、有馬は欲望を散らす手伝いをして…

あの四角四面で融通の利かない有馬が、悪魔の佐伯とエロいことをしてしまうっていうのにドキドキしますが、発情した佐伯の淫らさがスペシャルなんです!
あんな聖母みたいな佐伯が、有馬のを舐めたがり、でも有馬は舐めさせないから、ひたすら精液を欲しがって、おいしそうに舐める。
この発情シーンの切羽詰まった感のエロさったら!!!!!
翌朝、佐伯は恥ずかしさのあまり、布かぶって丸まってるところまでセットで愛おしくてたまらない。

2話目は、こんなに優しげな佐伯がどうして悪魔になったのか?その妄執が語られます。
そして有馬は、佐伯のことだけを想って悩んで行動する、”人を愛すること” が描かれています。

有馬は、同僚(表題作の星内)から飲みに誘われても「月が綺麗だから一緒に見たいんだ」と断ってしまう。
めちゃくちゃ恰好つけた恥ずかしい台詞だけど、優しげで美しい佐伯には月が似合うし、有馬は思ったことをそのまま言葉にしてるだけ。
こんなキザな台詞が似合ってしまう、美して優しい、天使と悪魔の恋人たち。


絵が綺麗なファンタジーだけど、人間の哀愁や妄執を描いたストーリーは妙にリアル感があって、読んだ後は、切なくて優しい余韻が残ります。

五月女先生の作品は電子の頃から読んでますが、紙コミックスを出すようになってから、ストーリー作りがどんどんうまくなっているように感じられて、いま個人的に大注目の作家さんです。

12

みみみ。

ayaayacさん
明けましておめでとうございます。コメントありがとうございます^^

いいですね!五月女えむ先生。ハマっちゃいました。
>表現しがたい微妙なニュアンス
レビューにしがたい(言葉にしがたい)作風の良さがありますよね。すっごい悩みながらいまいちなレビューだなーって思いながら良かったんだよー!って気持ちだけ前のめりでエイヤって投稿してしまいましたけど(^^;;作品だけじゃなくって作家さんごと好きになるタイプの作家様だなって思います。
「サハラの黒鷲」は続きがまたコミックになるでしょうし、楽しみですね!

尻尾可愛すぎでした。手首にクルンと巻き付けるのが萌えるったら!

こちらこそ2019年もよろしくお願いします!

ジーンとくる良作。天使と悪魔のえっちなコメディじゃないよ。

先日読んだ「19歳のポルノエンデバー」がとても良かったので、追加で本作と「サハラの黒鷲」を買ってみましたら、両作ともやっぱりググッと心掴まれるお話たちで、すっかり五月女えむさんにハマりました。
「19歳のポルノエンデバー」も本作もいかにも麗人uno!仕様な表紙(=筋肉見せエロ推し表紙)だけど、もう少し作品イメージに合わせてロマンティックな雰囲気の方が良かったんじゃないかなぁ?(ジュネット刊の「サハラの黒鷲」は作品の雰囲気と合ってて素敵!)


2カプ入り。どちらも天使×悪魔。
表紙の2人が受けで、左端、右端にほんの少しだけ見えているのが攻めです。
舞台は死んだ元人間達が天使と悪魔に振り分けられてサラリーマンさながらに働くあの世のビジネス街。
ファンタジーだけど、そこまでファンタジー色は強くないです。リーマンBLといっても差し支えないかなと。
でも天使の羽根と悪魔の尻尾がばっちりイイ仕事をしていて、きゅんきゅん萌えさせてもらいました♡

1組目は、元々同僚で恋人ではないんだけどエッチして腹上死してしまい、一緒にあの世に来て天使と悪魔になった2人のお話。
最初はコミカルに始まるのですが、これがなかなかどうして切なくて萌えるお話!
星内(攻/天使)の黒石(受/悪魔)に対する気持ちの健気さったら!
黒石に片想いしながらずっとひっきりなしに彼女がいたのはいただけないけど、それを許してしまえるくらいには不器用でしょうがない攻めでした。
黒石と晴れて恋人になれて黒石が寝てる横で幸せそうにしてる姿見せられたらそんなの萌えるしかないし、そうかと思えば不安になって寝てる黒石にぎゅーっと抱きついたりしててやっぱり萌えるしかない。
描き下ろしの「天使の懺悔」もあわせて読むと、星内萌えがさらに加速します。
死んだあと天使と悪魔のどちらになるかは生前の生き方だったり生まれ持った特性だったりで判断されるのですが、黒石は全然悪魔っぽくない。
でもなるほどねって理由で悪魔になってて、五月女さんの天使観/悪魔観が良いんですよね。これは2組目にも言えるんだけど、本作を読ませるストーリーたらしめてるのはこの部分も大きいと思います。

2組目は、悲しい死に方をして生前の恨みを長いこと晴らせずにいる悪魔と、悪魔嫌いの天使のお話。
天使の有馬(攻)が堅物メガネの超真面目くんで、“正しいこと命!”みたいなキャラなんですね。1組目のお話に脇役で出てきた時はウザいだけのキャラだったんですけど、こちらのお話で佐伯(受)に出会ったことでその融通の利かなさすぎる頭が少し柔らかくなって、そしたらもうものすんごいイイ奴なの!
堅物すぎたせいなのか生前恋愛もしたことなかったようで、佐伯が初恋。
佐伯を想って、佐伯の為に心のままに動く有馬の姿がとても純粋で、泣けました。
「これから私と悔いのない日々をいまいちど過ごしましょう」
過去はもう忘れて未来を見ましょう。有馬のそんな想いが汲みとれる告白シーンが素敵です。
そしてこちらのカップルはなかなかどうしてエロがエロい!
有馬、堅物キャラのクセに〜!佐伯さん、ホンワカキャラのクセに〜!
メガネ外した有馬くんのオス顔カッコ良すぎない?!
終わるとまた2人して普段のキャラに戻るのがずるい!


五月女えむさん、萌えよし、ストーリーよし、エロよしの、ほんとバランスいい作風の作家様。
最新刊の「サハラの黒鷲」はちるちるでの評価数もグンと伸びてるので、これからさらにヒットされるかな??

【電子】レンタ版:修正○、カバー下○、裏表紙○、電子限定描き下ろし(4p)付き

8

ayaayac

みみみ。さん

明けましておめでとうございます^^

五月女先生いいですよね!
ストーリーがしっかりしてるだけじゃなくって、表現しがたい微妙なニュアンスを盛りこんでるところが大好きです♪
星内の尻尾が良い仕事してるエロスも本当に好き。
『サハラの黒鷲』でこれからもっと注目されていく気がします。

今年も素敵作品のご紹介、萌え語りをぜひぜひよろしくお願いします!

多くの人の目に触れて欲しい作品

五月女えむ先生の作品にハマっています。
最初に読んだ作品がエロ多めのもので、しかもその描写が個人的にものすごく性癖に突き刺さったため、他作品にもエロを期待して…という動機は正直ありました。
でも知れば知るほどにエロ以外の様々な魅力に惹きつけられています。

毎度先生のストーリーの展開力、描写力、画力、エロの素晴らしさに触れていますが、この作品ももっともっとたくさんの人の目に触れて欲しいなーと思います。
まず肌色率の高いこの表紙…これは作品の本質に全然合っていない!と申し上げておきます。
もちろん肌色率に負けないエロスはあるんですが、もう少ししっかりとした世界観や美しさのあるストーリーのイメージを前面に押し出して欲しかったなぁ。
エロ目的で入った私が言っても説得力がないのは百も承知なんですが、
「単なるエロ路線で推すにはもったいなさすぎる!」
と熱くお伝えしておきたいのです。

あの世のビジネス街で働く元人間たちを描いた天使&悪魔のファンタジー。
2CPどちらのお話もとても良かった〜!

初めは戸惑ったんです。
悪魔である黒石や佐伯がとても魅力的でいい人間だったから。
何故彼らが悪魔なんだろう?と。

しかし読んでいくと、それが図らずとも生前にもたらした影響のためだったり、背負った業のためだったりすることがわかります。
いわゆる「罪人とそうでない者」や「善悪」でわかれる「天国と地獄」のような分類の仕方ではないんですね。
いい人だから天使!可愛いから天使!悪そうだから悪魔!とはならない、単純でない世界観に惹き込まれました。

総じてキャラクターが魅力的。
実直で優しく男前な黒石。
軽薄そうに見えて実は一途で黒石にメロメロな星内。
はんなり京都弁を話す、儚く美しい雰囲気を持つ佐伯。
自らの正義感によって融通が利かないほどに悪魔を嫌うが、佐伯に出会ったことで純粋で愛情溢れる姿を見せるようになる有馬。
主役たち全員が好きでした。

生前と死後のふたつが絡み合うラブストーリーは、ときにロマンチックでときに切なく…
綺麗な絵がそれらをさらに美しく演出してくれています。
丁寧に作り込まれた、ファンにはたまらない一冊でした。
こういう丁寧な仕事をされる作家様には、読む方も熱が入ります。

5

文字全部レインボーにしてやれ

【天使の囁きは悪魔を堕とす(腹上死しましたが何か?)】

星内が黒石へ想いの丈を伝えるところがとても素敵でした。
好きだ・愛してる等の言葉を使わずに、「忙しくてもかまってほしい」・「~紹介したかったんだ」・「~君中心に~」、等の台詞で、星内の深い想いを伝えているところがとても心に刺さりました。

また、星内の想いの丈が描かれた後の、腹上死した夜に考えていた事を黒石が思い返すシーンは、泣きました。泣く黒石と幸せそうに微笑む星内で、涙が止まらなくなりました。

涙が収まったかと思えば、黒石が腹上死についてなじられたのを聞いたときの星内の内心を読み、また涙が出ました。
その後の自宅での星内と黒石が可愛いくて、可愛さとHなところも兼ね備えた上にさらに泣かせにまでくる上にハッピーな作品だなぁと思いました。

「人間」だった頃の星内視点で描かれた【天使の懺悔】を読むと、【天使の囁きは悪魔を堕とす(腹上死しましたが何か?)】の尊さが増しました。


ーーーーーー

【優しい淫魔とワルツを】

佐伯さんが悪魔である理由を明かすシーンで、物語に引き込まれました。
はじめは優しくて穏やかな印象な佐伯さんが80年経った今でもまだ親を恨んでいるというギャップと、悪魔を酷く嫌っていた有馬が悪魔である佐伯を愛するようになったという変化がとても魅力的だと思いました。

また、おみねさんが会えない理由を語るシーンでは再び涙が出ました。
大華部長の天使観を聞いた後に、傷つく事に対する有馬の独白は、物事には色々な捉え方があるなぁと実感しました。

ストーリーが深くて素敵で、佐伯さんが淫魔なことをHのシーンまで忘れていましたが、淫魔のHが、Hで最高でした。


ーーーーーー
【天使の囁きは悪魔を堕とす】に少しでも興味がある方には購入を強くお勧めします。


1

天使と悪魔のオフィスBL事情

天使や悪魔そして死者などが登場人物の死後世界を舞台にした、天界ファンタジーBL。
でも会社組織に務めているサラリーマンの天使や悪魔のオフィスBLで、ちょっと珍しい設定かも。ただし人外カプならではの描写…特に攻め天使が羽根をひろげて受けの悪魔を抱きしめるシーンは、とてもロマンチックだ。

『腹上死しましたが何か?~天使と悪魔の殺され愛~』
チャラ男だけど仕事のできる天使:星内×苦労性な黒髪悪魔:黒石。
生前には会社の同僚で仕事仲間だけど、そんなに仲は良くなかった二人。しかも珍しく仕事をミスして弱っていた攻めにほだされ、受けが一夜の過ちを犯したら…タイトルどおり腹上死をしてしまった。そんな腐れ縁な体だけな関係の二人が、想いを通わせるまで。
ストーリーは受け視点で、チャラ男に見えて実は生前から受けに恋してた一途な攻めが魅力的。受けの仕事を手伝ううちにお互いに解かり合い、次第にラブラブなカップルになる理想のオフィスBL。
エッチシーンの量やプレイなどは標準的だが、体位と構図に一工夫があって見ごたえがある。また受けに悪魔ならではの性感体があり、そこを攻めに愛撫されるシーンがエロい。
巻末に書き下ろしで『天使の懺悔』後日談があり、攻め視点で生前につきあっていた彼女と受けを対比する描写がある。また二人が腹上死をしてしまった背景が判明し、本編と合わせて読むと解かりやすい。

『優しい淫魔とワルツを』
メガネで生真面目な黒髪天使:有馬×淫乱な年上美人悪魔:佐伯。
攻めの黒髪天使は『腹上死しましたが何か?~天使と悪魔の殺され愛~』でも登場し、本作はその後のスピンオフ。
生前とある事情で悪魔嫌いになったサラリーマン天使が、植物園を管理する年上悪魔を好きになっていく過程が描かれる。
ストーリーは攻め視点で、悪魔嫌いだったはずなのに悲惨で不遇な死を遂げている悪魔の受けを傷つけまいとする姿に惚れる。
エッチシーンは年上で淫魔属性な受けが積極的で、真面目なメガネ攻めがその誘いに逆らえないのが見どころ。悪魔にしかない発情期もあり、局部アップと汁描写が多め。
巻末に書き下ろし『淫魔とワルツをafter』後日談もあり、それもエッチな内容でサービス満点。

7

天使と悪魔の禁断の恋

あの世のビジネス街で繰り広げられる天使と悪魔のオフィス♡ラブ

現世をリタイアした人間たちは天使と悪魔に分かれ、それぞれ
「アンジェカンパニー」、「悪魔商事」で日夜せっせと働いています。

『天使の囁きは悪魔を堕とす』
悪魔の黒石と天使の星内は生前は元同僚で、
死ぬ間際には激しいセックスの末、共に腹上死してしまった間柄。
あの世に至っても一度は身体を重ねた仲だけど、
恋人ではないという微妙な関係。

星内は周囲に「ベッドの中では可愛い僕の恋人♪」
と言って憚らないけれど、黒石は生前の星内に
彼女がいたことを知っていたため、複雑な感情を抱いています…
この2人、どこからどう見ても相思相愛なのですが、
なかなか素直に想いが通じ合えないのがもどかしい。

だけど、待ちがあった分だけ相思相愛になった後の甘々な2人がご褒美です。
注目すべきは黒石のデレっぷり!
黒石が寝ている間にベッドから出ようとすると、
尻尾を星内の腕に巻き付けて暖を取ろうとする姿は…かわいいなぁ、もう。
とある事情から、星内がセックス自粛していると、
「…しないのか」とか言っちゃうし…かわいいなぁ、もう。
普段はどちらかというと星内の方からイチャついているイメージなので
たまに黒石の甘えたり、積極的な姿がみれるとレアで嬉しかったです。


『優しい淫魔とワルツを』
こちらも天使と悪魔のカップルです。
監査部所属でお堅く、悪魔を毛嫌いする天使の有馬と
悪魔とは思えぬ穏やかさでほんわか美人な佐伯。

はじめのうちは悪魔というだけで佐伯に冷たい態度を
とる有馬でしたが、仕事を通して一緒に過ごすうちに
悪魔であること抜きに佐伯自身に惹かれてゆきます。

生前の不幸な過去を語り、寂しそうな笑みを浮かべる
佐伯をそっと抱きしめられずにはいられない有馬。
しかし、その晩は悪魔が発情してしまう満月の夜でした。
欲情する佐伯に触発され、お手伝いする体で佐伯に触れてしまいます。
このときの精液を欲しがる佐伯、艶っぽくてエロエロです…!
有馬の手に舌を這わせながら「…もっと出せる?」なんて…///

翌日には正気を取り戻して恥ずかしくて、
お互いの顔を見れなくなってしまっている2人。
そして、有馬は初恋を自覚します。

初心なんだか、エロなんだかわからない2人でした。
精神的な部分ではすごく純粋なのに、いざ体を重ねる段になると、
有馬の慣れていない感じとか、佐伯のグズグズになっている表情とか、
溢れ出るお色気にドキドキしっぱなしでした。

1

独特な世界観

こちらのお話とても設定が凝っていて私的に大好きなお話ばかりです
設定としては死後の世界の天使と悪魔のお話なんですが、人が転生?して天使か悪魔になって天使のアンジュカンパニー、悪魔の悪魔商事で働くお話なんですが
お話二話入ってましてとても素敵なお話ばかりです。

1、腹上死しましたが何か?
悪魔の黒石と天使の星内は前世で文字どおり腹上死して一緒にあの世にいった腐れ縁の中なのですが、天使の星内は果敢に悪魔の黒石にモーションかけますが、黒石は気のない様子、それがある一件で二人の距離が再び近くなるのですね。
星内の心情をしってその気持ちに応える黒石
なんやかんやあってもとても幸せそうな二人でした

2優しい淫魔とワルツを
悪魔が大嫌いな鳥好きの天使有馬は上司から頼まれて淫魔佐伯が拾った鳥のひなのお世話をするようになり、お世話していくうちに二人の距離が近くなっていくストーリーです。
前作の腹上死しましたが何か?よりぐっと内面を掘り下げた作品になっていると思います
特筆すべきは佐伯の溢れでる色気が関西弁とあいまってむちゃくちゃ良い味を醸し出してるということです


二作ともとても面白くて何回か読みなおしてます
絵もとても綺麗なので是非きになったら読んでみてください

1

天使と悪魔。

表紙がいいですよね。
肉々しさがエロさをかもしておりまして。
天使だの悪魔だのwww
ただ、ちょっと表紙と煽りで
エロスへの期待値を上げすぎて
ちょこっとだけションボリなのは言うまでもございません。

お話。
天使と悪魔。
死後の世界では天使と悪魔のしごとをする人たちがいる。
現世でも知り合いだった二人。
生きている時代はそんなに仲が良くなかったものの、仲良く腹上死してしまったのが
ある意味運命☆
そんな二人のあの世の話。

エロ的には残念な気持ちになったものの
ストーリー的には悪くない。
酔ってヤって、うっかり仲良くww
んなあほな

3

死因:2人そろって腹上死

〖DMM電子書籍〗
修正 : 白抜き
カバー折り返し : なし
カバー下 : 漫画『黒石くんのひみつ』『佐伯さんのひみつ(事後)』
帯 : なし
裏表紙 : なし
カバーデザイン :
電子限定特典 : なし
備考 :
ひと言 : 天使と悪魔ということでドロドロエロエロなのを想像してたのに、まさかまさかのピュアさで、良い意味で裏切られた。

〖紙媒体〗
未読

0

天使と悪魔のお仕事BLかと

五月女先生作品初読みです。この後、7冊読みます。

天使と悪魔が働くオフィス街が舞台。
それぞれの会社があり、役割によって部署が分かれている。
設定がおもしろいなと思いました。
キャラが天使と悪魔の仕事をしながら恋愛面が見られるかと思ったんですが、仕事をしている場面が薄く感じました。どんな仕事をするのかもっと見たかったです。
悪魔の尻尾が性感帯で、淫魔のエロさのための設定だったんですね。

読みやすさもしては、説明、段階を重ねる感が強くて。
こうなって…こうなって…こうなるんですよ(ここを見せたい)までの段取りを長く読まされる感じ。

それに序盤がちょっとわかりにくかった。
腹上死…とわかった時、2人ともだったとはすぐにわからなくて。
星内と一度関係を持ったものの反発していた黒石なのに、いつのまにか恋人関係になっていて、いつそうなったの?となったり。
私の読解力不足なだけだと思いますが。

有馬×佐伯の方はわかりやすかったです。
ただやっぱり説明と段取りが長い気がして、山場までが長いな〜と。

佐伯がほっこり大阪弁の美人でエロかわいかったのは萌えでした。

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