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kyuhankagai fukurokouji
個人的に性癖にぶっ刺さりました。
・綺麗な顔をした生意気な少年
・死んだ人を引きずる
この2点が個人的に癖なのですが、同じ感覚を持っている人なら楽しめると思います。試し読みでなずなくん(受)に「生意気で可愛い〜!」と思ったら買ってください。マジで可愛いから。生意気だけどめちゃくちゃ健気なのも最高に可愛い。一応、死んだ人はちょっと引きずってはいたけど、そこまで暗くはならないです。
死んだ恋人の弟と肉体関係を持ってしまうという背徳感溢れる設定ですが、終始愛に溢れててあったかくなれました。切なさと温かさで超気持ちいい読了感。濡れ場のエロ度はそこそこくらいですが、なずなくんの顔と反応が良くてしっかり楽しめました。
同時収録の短編は、どちらもちょっと薄暗くて良い雰囲気。SMっぽいもの(あくまで「ぽい」)が好きな人は楽しめるのでは。私はめちゃくちゃ好きでした。
ためこう先生はほんと話のつくり方めちゃくちゃ上手だなと思います。。
不良学生の主人公(受け)がお金をせびりに行った相手が小さい商店の息子(攻め)で受けはセックスでお金をもらいます。
よろしくない関係なのかなと思ったら、受けは攻めの彼女の弟でしたが、彼女は2年前に他界。受けは姉が彼氏(攻め)に忘れられないように自分を姉と思って関係を持ちますが、攻めの方は彼女の代わりだとは思わず、きちんと弟個人として好きになってセックスしていました。
この辺がすれ違っててちょっとこじれてしまいますが、最後はきちんとすれ違いが解けてハッピーエンドでした。
私は普段あほなやつばっかり読むのでちょっと切ないめでしたが、ためこう先生の話のつくり方がほんとうまいな。。。と思ってちょっと苦しくても最後幸せになったのでめっちゃよかったです。
作品としては性癖ど真ん中というかというとそこまでなかったので萌2とします。
他短編が2つ間にあってそっちもちょっと闇が深い感じでしたが面白かったです。
そのあと表題の後日談でおわりです。
ためこうせんせいすき・・
姉の恋人、もしくは夫を好きになる。
というのは、BL界ではときどき出てきますね。
たいてい届かない思いに苦しむ主人公を救い出してくれる誰かとの出会いがあるものですが、もし姉がいなくなったら…。
せりなとなずなはそっくりな顔を持つ姉弟。
姉は恋人の松葉に弟を紹介して、ことあるごとに3人で出かけていたが…。
家庭の事情が複雑で、弟をひと一倍気にかけていた姉が弟を連れ回すのは、きっと自分が松葉と新しく作る家族に弟も入れたかったからだったんだろうなと。
そこで本当の家族の温かさを教えたかったのかなと思うと、切なさが倍増します。
松葉に「忘れられたくない」と言った姉。
同じ顔をした自分が松葉の近くにいたら、忘れようがない。
お金をもらうことで気持ちと行為を線引きして、松葉にきつく当たるのも気持ちがこれ以上持っていかれないようにするのが切ない。
そもそもなずなが松葉に惹かれたのは、姉を心から想う表情を見たときだったと思うんですよね。その表情の先に姉がいたから好きになった。
深読みかもしれませんが、こう考えないと「姉の遺志のため」に松葉と寝る理由が見つからなくて。
松葉の方はもっと複雑な気がします。
要介護の祖父と母の3人暮らしで、結婚を考えていた相手を亡くして、そっくりな顔をした弟と寝る。
1回目は、からだだけでもつなぎとめておかないと崩れそうななずなの様子に衝動的に、というのは分かる。
でもその後は?
憎まれ口をきかれて、お金をむしり取られてまで続ける意味は?
姉が生きていた頃のなずなを知っているし、きついことばかり言っても祖父の相手をしたり、服が汚れても厭わないところを知っているから、自分に向ける「悪い顔」が本当のなずなではないのは分かっているとしても、どこから恋になったのか。
2人をつないでいたのは姉の存在で、その姉がいなくなったら縁は切れる。
その縁を切らないように、からだを重ね続けるのは何のために?という疑問が終始ついて回ってしまいました。
なずなの方には「姉を忘れさせないため」という大義名分があるけど、松葉には何もないんですよね。
むしろ偉そうに「させてやる」くらいの勢いで、お金まで取っていくなずなを拒絶しなかったのが不思議なくらいで。拒絶したら壊れると思っていたのかなあ。
沸き上がる数々の疑問を気にしないで、作者さんが描いていないところまで深読みすると相当萌えます。
萌えるには
1) なずなは姉が生きていた頃から松葉を好きだった
2) 松葉は姉がいなくなったことで脆く壊れそうななずなを守りたいと思った
この2つを脳内補完して読むことをおすすめします。
ほんとに、からだを重ね続ける理由がもっと納得のいく形で描かれていたら、問答無用に萌えた、むしろ神の領域に行ってた気がするだけに残念。
同時収録は教師にいたずらされたいから悪い子になった生徒の話と、モテ男くんの闇を垣間見てしまったJKの話でした。
ごちゃごちゃ言いましたが、この作品、好きなんですよ。
好きなだけに、つい熱くなってしまう悲しいサガをお察しください。
『旧繁華街袋小路』
旧繁華街、寂れた商店街の中に松葉商店はある。
そこは「なずな」の姉の元恋人・松葉の家だ。
なずなは死んだ姉の恋人だった男と関係をもっている。
2人を繋ぐのは恋か、共通の喪失か。
自分でもそれがわからないまま、〝姉〟と〝恋人〟、
それぞれのあいた穴を埋め合うようになずなと松葉は
身体を重ね続けた。
はじまりは姉が死の間際に遺した言葉だった。
それは今はもういない、姉が弟にかけた呪いだ。
間違われるほどに、姉にそっくりななずな。
自分は姉のために抱かれていると言い聞かせながら、
本当は心の中ではわかっていた。
抱かれたいのは自分で、姉ではなく自分をみてほしいのだ、と。
姉が羨ましくて、疎ましい、と。
松葉の中で姉が生き続けている限り、自分は抱かれ続けることができる。
憎まれ口を叩きながらも、心の中のなずなはどこまでも健気で切ない。
姉の恋人に抱かれる罪悪感に押し潰されながらも、松葉に触れられる
ことが嬉しくて、一方で所詮“姉の代わり”という虚しさを抱えていて、
入り乱れる感情の葛藤がなずなを苦しめ続ける。
吐き出すこともできないなずなの息苦しさはまさに袋小路状態だ。
それでも松葉との2人きりの時間は居心地が良くて、
その度に姉の顔がちらついて、幸せを感じることも怖かった。
だけど、怖くても、断ち切ることはできなかった。
結局、圧倒的言葉足らずだったのかな。
最後に松葉が胸にしまい続けてきた自分の思いの丈をぶちまけたことで、
やっと互いの真意が伝わり、2人ともがすれ違っていたことに気がつく。
「お前は全然せりなに似てないよ」
その何気ない松葉の言葉に救われて
なずなもようやく素直になれることができた。
あれもこれも、最初から言葉にしておけばよかっただけ。
相手を想うあまり、勝手に自分で決めつけて、2人とも
勝手に自分の作り出した袋小路に迷い込んでいたんですね。
なずなの背負う重責と寂れた街に漂うアンニュイな空気が
シンクロして気分がずしんと沈み込んでいたけれど、
最後には元の明るさを取り戻せてよかった…
描き下ろしは〝その後の2人〟で本編からは
想像できないくらい幸せオーラが出ています。
なに、この幸せ!
松葉がなずなにベタ惚れすぎて尻に敷かれちゃって…
相変わらずツンデレだけど、松葉が大好きすぎて献身的ななずな可愛い///
『悪い生徒』
悪い生徒といけない先生の秘密の情事。
生活指導という名のお仕置き。
そこに愛はあるの?
でも、そのために彼は今日も〝悪い生徒〟になる。
『種田くんと付き合いたい』
一見モテモテの爽やか男子・種田くんと地味な男子の有馬の関係は?
種田くんがこわすぎる…
笑っているのに、笑っているように見えない不気味さ。
はっきりとは描かれないけれど、有馬に執着をみせる種田くん。
その本性はきっとヤバイ奴。
クラスメイトの高木さんも気づいちゃってるよ…((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
ためこう先生の作品の中では相当とっつきやすい単行本です。同時収録作2つはちょっと(麻痺してるかもしれません…かなり?)闇がありますが、表題はきちんと萌があると思う。
しかし先生の作品の中で必ずしも評価が高くないのは、ためこう先生の作品を求めている方にはえぐみが足りず、そうでない方にはあまり好まれない中途半端さ故か?
それにしてもためこう先生は兄弟モノ、身代わりモノ好きですね〜。最早囚われている。
なずな(表題作の受け 表紙黒髪)「オレの顔キレーだから隠しとかないと」っていうセリフがとても好きです。それに対する友人達の反応も含め。
表題作+短編2編。
全体的に少し倒錯的な雰囲気のある作品ですね。
亡くなった姉の恋人と体の関係を続けるなずな。
このなずなの心理がイマイチわからなくて。
最初は、姉の生前に3人で遊んでいる頃から、松葉に対して密かな想いがあったのかな?と思ってたんです。
だから姉を失って茫然自失としている松葉に、姉と似た顔で迫ったのかな?と。
…でもどうやら松葉を好きになったのは、姉の死後、彼に抱かれるようになってからの様子。
なら本当に単純に、
「なずな…お願い。私、あの人に忘れられたくないの…」
という姉の最期の言葉を叶えようとするための行動だったのか?
もしそうだと考えるとこれはね、姉弟の関係がかなり倒錯的ではないでしょうか。
「姉を忘れさせないため」=「弟である自分が抱かれる」とはならないですよね、普通は。
なのであと一歩、なずなの心理描写が欲しかったと思います。
はっきり語らずとも、ハッピーエンドならいいじゃん♪とするには、ちょっと姉の存在が重いんですよね。
絵柄が可愛らしく、なずなは年齢よりもかなり幼い少年のように見えます。
なので余計に、こんな少年がこんなことをしちゃうのにはちゃんとした理由が欲しい!と思ってしまいました。
あと、他の男に抱かれるシーンは苦手でした。
単純にモブとのセックスが好きじゃないのもありますが…
あんなに可愛いのに、自分を安売りしてくれるな〜〜!もっと自分を大切にしろーー!というこの心理は、我ながらなんなんでしょう。親心?^^;
ためこう先生の描く大きな煌めく瞳がすごく活かされた作品でした。改めて先生のタッチが好きだなぁと思いましたね。表題作は展開が展開なので、かなり読む人を選ぶかと思います。正直評価は二分される類の作品です。しかし、私にはストーリー性と萌えをしっかり詰め込んだ作品に感じられました。姉せりなが交通事故で亡くなってから、彼女の恋人である松葉に抱かれるようになるなずな。その動機は、亡くなる間際に彼女から「松葉に忘れられたくない」と最後の望みを聞かされ、姉と瓜二つの顔を利用してその望みを叶えようとしたから。というのは建前で、姉の生前に3人で仲良くしていた時から既に好意の芽はなずなの中に生まれていたんじゃないかと思います。姉から奪うつもりなんて微塵もなかったし、ましてや姉の死を喜ぶ気持ちも1ミリもないけれど、大好きな姉が亡くなった寂しさと松葉への好意が合わさって、こんなに切羽詰まった行動に出たのかなと。
対して松葉はせりなのことを心底愛していたけれど、その大事な弟がただごとではない様子で迫ってきて、とてもじゃないけど突き離せなかったというように見えました。なずなは気付いてないでしょうがきっと松葉にとっては、せりなの生前から徐々になずなが「せりなの弟」という認識を超えて、1人の人間として映るようになっていたんじゃないでしょうか。もちろんそこに恋愛的意味の好意はなかったけれど、せりなの死ときちんと向き合ったのちに新たに恋をするには、十分な条件が揃っていたのかなと思います。けっしてせりなの死のおかげで付き合えたというのではなく、展開は早いかもしれませんが、私は彼女の死を受け入れた、あるいは受け入れようとした上での2人の新しい一歩なんだという解釈をしました。クールなようで繊細ななずなと、落ち着いていて男前な性格の松葉、弟のことが大好きなせりな、3人ともとても魅力的なキャラでした。
同時収録作は表題作ほど重々しくありませんが、短編であってもどちらもすごく印象的な作品でした。『悪い生徒』は、目立たない地味な存在だった生徒が財布を盗んだという濡れ衣を着せられ先生に指導された時から、すっかり先生にお仕置きされるのにハマってしまう話です。そこから指導されたいがために非行に走り始め、ついには別の先生にその関係を示唆します。元々控えめだった少年が作り変えられたところに萌えました。『種田くんと付き合いたい』も系統は同じです。優しくて女子の憧れである種田は、裏ではクラスメイトの有馬を性的に虐めるような人物(互いに好意はありそうです)。女子を当て馬に使いながら、2人の関係が明らかになるところが堪りませんでした。
死んだ姉の恋人に抱かれる男の子の話。
うーん、、、、
この主人公君の思考回路が、どこにどうつっこんでいいやら、不思議なビッチ具合で、ちょっとついて行けなかった。
っていうか、姉の恋人君の方も、この爽やかさが気持ち悪く感じて微妙について行けない。
まあでも、この表題作は、途中までがなんか微妙に居心地悪いかな位の感じで、ちゃんと二人が自覚しあって告白しあった後のラブラブっぷりなんかはアホかわいいいし、終わりよければ…とも思ったけど、
他の短編がねぇ、、、
ためこうさん、絵は好きなんだけど、買っても、買っても、うーんって、レビュー書きにくい読後感になっちゃって、でも、さすがにこの本は、しゅみじゃなかったの、ごめんなさい。
表紙とあらすじに惹かれて購入しました。
個人的には大当たりです。
ためこうさんの作品だと「なつめくんはなんでもしってる」が非常に好きなのですが、他の方のレビューを見て納得。
ためこう作品に関しては軽めのノリが好みなのかもしれません。
今作も、内容こそ重いですがテンポ良く読むことができました。
3話のラスト2ページが一際好きです。
可愛いやら切ないやら……ともあれ意思の強い美少年最高!!
姉のせりなも多く描かれているんですがすごくいい子で……亡くなってしまったのが本当に悔やまれたので、そういった間接的な描写からもなずなたちの寂しさが伝わってきたように思います。
また濡れ場は修正こそがっつりめなものの、アングルや表情が眼福でエロ度高いなと思いました。