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aka no theater
非常に雰囲気あって良かったです、出てくる物すべてが美しい。強がってる美人がグズグズになってくのは良いものです。綺麗なラストだけどそこで終わりなんだという気も、続編どころか後日談も無いのは少しさびしい。
素晴らしい作品!なんですが、手放しで好きかと問われると難しい…依存関係がお好きな方には抜群に刺さる本だと思います。
210ページという短さでここまで深いストーリーを描き上げるなんて…!緒川先生ってやっぱり天才。
母から息子へ受け継がれた、ブランドとデザイナー。その関係性だけでもゾクゾクするのに、副社長に就任した母の弟にも、ライバルブランド(と呼ぶには規模が違いすぎるが)の社長とか確執(?)があり…!
本編は全体的にとても痛々しいです。汚いモブが結構出張っているので、地雷な方もいるかもしれません。二人の想いが通じ合った場面も、幸せというより、、うーん、、表現が難しい。
番外編?後日談?では幸せな二人が見られますが、色んなものを捨てて得たものなんですよね。100%手に入れて幸福に!というスーパーハピエンとは違う。ストーリーはあまりネタバレせずに読むことをおすすめします。
好みによって、評価が分かれる作品だと思います。
暗さの先に光りが見える作品が好きな方には、話の作り込み方やキャラ設定など、しっかりした作りなのでオススメです。
私は、自分の身体を使って会社を大きくし、アダムに靴を作らせようとするユーリを見ているのが辛くて。。。
例え、2人の幸福な姿が最後読めても、モヤモヤ感が残ってしまいました。
ミハイルくらい、気高くて強く居られたら違ったのかもしれません。
評価を下げてしまっていますが、好みの問題だと思うので、沢山の方に読んで頂きたいです。
なんとなく痛い話かな?と思って、後回しにしていた(し過ぎていた)一冊。
読んでみたらそんなことはなく、愛に生きる男たちの素敵な純愛ストーリーでした。
とにかく、ラストが素敵なんです。
途中、ブランド維持のためにユーリが身体を売る場面はあるものの、本当に求めているものはただ一つ……靴職人・アダムからの愛。
ユーリは、全然ビッチなんかじゃない。
むしろ健気で一途。
少しも嫌悪感なんか感じませんでした。
全てを捨ててユーリを選んだアダムと、自分らしく生きられるようになったユーリ。
スニーカーを履いていたって、ユーリはちゃんと輝いてたよ。
「ハイヒール」を履くことでアダムの愛を得ようとしたユーリ。
そのユーリを踊らせているつもりが、踊らされていたのは自分だったというアダム。
ハイヒール=欲 だったのかもしれない。
人はいつでもやり直せるんですね。
最初の志を思い出し、ささやかながらも幸せに暮らす2人の後ろ姿に感動。
ユーリのおじ・ミハイルの番外編もなかなか。
こちらの作品の方が先生らしいかなぁ……なんて、思ったり。
靴のブランドを引き継ぐユーリと彼を支えるアダムの話。
自ら広告塔になりハイヒールを履く美しいユーリ。その裏では汚いことも辞さない。
ハイヒールを履き続け足はボロボロになるのと同時に精神も荒んでいく。
辛い場面を乗り越え、ほのぼのハピエンになりよかった☺️
アダムとユーリの倒錯的な関係もお互いが破滅する前に、ごたごたがあって落ち着く所に落ち着いてひと安心。
髪切った二人がまたかわいい。
番外編がまさかのおじさんCPミハイル叔父があんな人だったとは!?
テアトルはシアターの仏語なんですね。赤の劇場…まさに「劇場」でした✨
受けがモブに酷いことされるのはすっっごい地雷なんですけど……歪んでるし、痛々しくて見てるのが辛いんですけど、ユーリが可哀想で、健気で危うくて美しくて……彼がとても好きです。本当にハイヒールが似合っていてユーリの為の靴だなと……彼は多くの人を魅了してやまないんだろうなとおもいます。
彼がこの先愛する人と幸せに過ごせたらいいな……
趣味じゃないにする所でしたがユーリがめちゃくちゃ好きなので高めの評価にしました。
キモイモブが出てくる作品なんか絶対買いませんが、緒川先生の作品はなんだかんだ言っても結局全部揃えてしまいます。
神評価はやはりカルロス×ミハイルの番外編が大きい。
"下を脱いで足を開く"ミハイルの倒錯的な様よ。
アバルキンという舞台を用意したミハイルが最終的に踊り続けるという展開は、最高でした。ミハイルは演目が終わってもなお踊り続けている気もしないではないですが。
この役割をユーリが担わなかったのは納得できる。ユーリが求めたのはアバルキンという舞台ではなく役者であるアダムでしたし。
正直アダムが一番腰が引けてたというか、信念貫けてなく思えてしまった。結局ユーリにビビってただけじゃないか。最終的にはアダムも決意して、または自分の望むものに気づいて、このラストは納得。アダムの告白と、その靴が血で赤く染まるシーン、演出に痺れる。
エピローグで明らかに太っているユーリを見て、緒川先生への好きが増した。でもやっぱりアバルキンの舞台の上で足を血まみれにして闊歩する男のユーリは美しかったな。
美しい描写と裏腹なストーリー
一途で健気な2人をこんなにも歪めてしまう赤い靴がとても恐ろしくて美しい
読後は、なんとも言えないモヤモヤした感じと、このラストで良かったんだろうなぁと思わざるをえない内容でした
アダムの気持ちが掴めずに読んでいたので、途中とても切なくなりましたが、それでもいいと背筋を伸ばすユーリがただただたくましくて美しいなぁと思いました
後半のミハイルがあったことで、それぞれのアバルキンへの想いを感じることができて良かったです
さらっと読みたい、という作品ではなく読むのに少しエネルギーを必要とする作品かと思います
重たい内容なのに、緒川先生の描写が秀逸で、重たさだけでない作品だと思いました
緒川先生の、ダークな部分を前面に出された作品でした。
学生ものが多いイメージだったので、今回のラグジュアリーで外国的な設定は新鮮でした。
1話から読み応え抜群で、短編としても構成が非常によく出来ていて面白いと感じました。ユーリ目線で描かれる荒廃したアパレル業界と、そんな場所で生きていけるユーリとアダム。
歪んでいるから、執着しているからを抜きにして、普通に2人の生命力がすごい…!
また画としてユーリのスーツ&ハイヒールというスタイルが大変見応えがありますし、素敵な設定でした。その分、表紙が中途半端なニュアンスカラーで、帯なしではあまり際立っていないのが残念でした。カバー下は作中ブランド『アバルキン』の靴箱になっており、こういうイメージで表紙も作ったら良かったのに〜!!と歯噛みするほど素敵です。皆さんめくって見て下さいね。
この物語の中心核は童話の『赤いくつ』でしたね。
実は子どもの頃、一番好きな絵本が赤いくつでした。物語について、良し悪しが理解できていない頃、出てくる赤い靴がひたすら好きで母に何度も読んでとせがみました。
母は最初は快く読んでくれていたのですが、次第にこの本はもう嫌だと言われるようになり、私は仕方なく1人でずっと赤いくつを読んでいました。
絵本のことなんてすっかり忘れて、私はこの赤のテアトルを手にしました。赤のテアトルと併せて内容を確認し、…うん、大人は子どもに延々と聞かせるの嫌かもこの話、と…。
それはさておき、赤いくつがそんな話なので(?)展開がえげつないえげつない。さすが緒川先生、キャラクターをどん底まで突き落としてくれます。はじめはアダムの行動の意味がわからず、どうしてと思いながら読んでいたのですが、途中から精神的な関係性が実は逆転していたりして、アダムの心情が腑に落ちました。ユーリがアダムを覆してしまう場面では、アダムの顔がほとんどアダムには見えなくて、すごいものを見てしまったなと思いました。
緒川先生の『反転』という表現は他作品でも多く見られますし、本当にその表現が上手いなぁと感動します。
また番外編のミハエルとカルロス、これ番外編じゃないな…という感じです。この話が補填としてなければ、物語として大きく欠落するほど大事な話だと、私には思えました。
全体的に腐りかけの、地に落ちた柘榴のようなイメージですが、ユーリと舞台の美しさが上手く織り交ぜられていて、楽しみながら読むことができました。
緒川先生の痛みある描写が受けつけるなら、ぜひおすすめしたいです。