ポッチ
niicyan
電子書籍ってあまり好きじゃないんですけど。はらださん作品なら読みたいなあ、と思って買っちゃった。
内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。
主人公はゆい。
年齢の記載はありませんが、ぱっと見小学3~4年生くらいに見える男の子。
ゆいはかぎっ子で、両親の「ゲームは持たせない」という持論のためゲームを介して友達と遊ぶこともできず、もともと内向的な性格もあって同級生の友達は少ない少年。そんなゆいは、放課後になると近所の「にいちゃん」の元へ遊びに行く毎日。
「にいちゃん」はゲームで遊んでくれたり、おやつを出してくれたり。帰宅しても共稼ぎのため母親がいないためか兄ちゃんの家に入りびたり。
ゆいはただにいちゃんを慕っているだけなのですが、にいちゃんは、ゆいにキスしてきたり体を触ってきたりするようになってきて…。
というお話。
「性」というものに興味が出始める年齢。
家に帰ってもだれもおらず寂しい放課後。
ゲームも持っておらず友達も少ない内向的な少年。
そんなゆいが、「にいちゃん」に心を許していくのを逆手に取ったにいちゃんの外道な行動がどんどんエスカレートしていって。「にいちゃん」にされたことが怖くて逃げたゆいをたまたまゆいの母親が見つけたことで二人の関係はそこでいったん途切れるのですが。
小さな男の子に固執するにいちゃんの性癖。
そして、そんなにいちゃんに囚われてしまったゆい。
はらださんらしいドロッドロなお話でした。
『にいちゃん(1)』はゆいが小学生のころ。
『にいちゃん(2)』はゆいが高校生に成長したとき。
のお話が収録されていますが、特にゆいが小学生の時のエピソードはショタ感半端ないので苦手な方もいらっしゃるかも。子どもの時は挿入まではありませんが、地雷の方はご注意を。
「にいちゃん」が、ゆいだからこそ執着しているといいなあ。これが「男の子」ならだれでもいい、というクソ野郎だったらどうしよう…。
早くコミックス化してほしいな。はらだワールドが堪能できるお話でした。
canna Vol.34 「もう学校や家には帰りたくない」ショート企画から始まったストーリー。
なにも知らないランドセル背負ってる男の子・ゆいにベロチューして、アナルセックスさせてと迫る近所のにいちゃん…
子供のゆいを「きもちいいよ、まだ誰もしてないよ」と誘って、ゆいは最初はされるままにしてたけど、にいちゃんの勃起した姿と興奮した顔が怖くて逃げてしまう。
何も履かずに逃げるゆいと、追いかけるにいちゃん。そこを母親に見つかってしまう。ゆいがにいちゃんの居場所を教えなかったので、にいちゃんが罪に問われることはなかったけれど、二人はそれきりに。
そして高校生になったゆいは、あの時、逃げてしまったことを後悔して、自分で指やペンを入れたりして慰め、忘れられないにいちゃんを探す。
偶然再会できたにいちゃんに、ゆいは許しとあの日の続きをお願いして、抱いてもらえるけれど、にいちゃんはゆいのことをもう許さないし信じない。復讐のようにひどく扱われ続けても、にいちゃんを想うことをやめられないゆい…
ここまでが2話。
この後、ゆいはにいちゃんに言われるまま告白された女の子と付き合い、にいちゃんとの関係がバレた彼女にすべてを話すと、彼女はにいちゃんのことを知っているようで…
2/22発売のcanna Vol.52が最終話になります。
コミックスにまとまるのはもう少し先だと思うけれど、はじまりはランドセル子だし、再会してからのセックスは首締めもあったり、にいちゃんの病み方はハンパなくダークで、ちゃんと紙本を発行できるのかな?発行してもアレに引っかかってしまうんじゃないかな?って心配です…
はらだ先生の作品のなかで「教室の歪み」に匹敵するくらい、暴力的な愛のないひどいセックスが続き、苦手な人も多いと思うけれど、ひどくされても、快楽にひきずられて耐えてる一途なゆいの姿はエロくて、私は惹きつけられました。