梢の夏

kozue no natsu

梢の夏
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
30
評価数
10
平均
3.2 / 5
神率
10%
著者
かつらぎ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784344839526

あらすじ

人より長い時を生きる「宿り子」の夏生はある日、学生の治巳と出会う。他人と関わるのを避けていたがなぜか治巳のことは気になり…。

表題作梢の夏

榊夏生・センターの臨時職員・宿り子
橘治巳・登山者・生み直し

同時収録作品おばかが好きなおばかちゃん

コータ
マサキ

同時収録作品神さまのイタズラ

(?)谷崎しんちゃん・高校生
(?)志賀トオル・高校生

同時収録作品本日も晴天ナリ

(?)谷崎しんちゃん・中3春休み
(?)志賀トオル・中3春休み

同時収録作品コトノハ

(?)三輪・神主
(?)藤原祐・K大准教授

同時収録作品よくいるふたりのよくあるハナシ

コータ
マサキ

その他の収録作品

  • あとがき
  • 神さまは気まぐれ

レビュー投稿数3

不思議の宝庫

同人誌として発表されていた作品が詰め込まれたコミックスです。
少し不思議な世界観の物語ばかりでした。どれもとても丁寧に描かれていて、大満足な読後感です。

個人的に、pixivで連載されているお話の出会い編が表題作として収録されているのが、本当に嬉しかったです。

〇梢の夏-表題作-
pixivで連載されているお話に出てくる、2人の出会い編。最後に出てくる登場人物は、本編を読んでいないとわからないと思います。

個人的には彼らの今のお話を読んでいただけに、どういう風に出会って今があるのかと気になっていたので、読めて本当に嬉しいです。

不思議な世界観で、これは2人が出会うのは運命だな~と思いました。
生まれ替わる攻めと生み直される受け。人ならざるもの同士として、共に暮らしていこうという約束をする始まりです。

〇神さまのイタズラ
急に小指に糸が絡み付いているのが見えるようになった慎吾。
この糸の先は、幼馴染に繋がっているという確信があり、彼を探しに走る...というストーリー。

とても可愛くて、ほのぼな不思議ストーリでした。

〇本日も晴天ナリ
-神さまのイタズラ-の話の2人。

続きなのか過去なのか時系列は定かではないですが、もうずっと相愛なのだろうなと思える描写で、初々しい2人にむずがゆくなりました。

〇コトノハ
このお話が一番妖しげな不思議さをまとっていて、真相のわからない読後感になります。BL未満かな?という印象。

大学教員の藤原は”コトノハ”を吐く学生に出会います。これは急に咳き込み葉を吐き出す現象です。
それについて、神社にいる三輪に話を聞きに行くのが始まりです。

そこから呪いに発展したり...とかなり面白い展開になります。

〇よくあるふたりのよくあるハナシ
親友に恋する青年と、ノンケな青年の話。

恋をすることについて話をする様子や、親友のことが好きでつい勢いにまかせ「好き」と言ってしまうところとか。
もだもだした可愛さがあり、頑張れ~~!!という気持ちになります。

〇おばかが好きなおばかちゃん
-よくあるふたりのよくあるハナシ-の2人のその後。

付き合いだして2年後のお話。もうらぶらぶで相愛でたまんね~な~という気持ちになります。
”俺はずっとお前が全部”というセリフがぐっときました。


どれも短いお話ではあるのですが、感情がとても丁寧に描写されていて、表情や細やかなパーツから読み取ることができます。
結末を求めない、余韻のある作品が読みたいときにおすすめです。

0

ほのぼのと温かい短編集

かつらぎさんの作品はほのぼのと、ひととひとの繋がりの大切さを大事にしている空気に溢れている気がします。
こちらもそんな雰囲気が漂う短編集でした。
6つの短編が収録されています。

【梢の夏】
木から生まれる子どもと種を飲むと授かる子ども、という不思議なテーマ。
最後にいきなり女の子と3人暮らしをしていてびっくり。オメガバースかと思ってしまいましたよ。
pixivやサイトで、はなちゃん(女の子)と夏生×治巳の日常的漫画が読めるそうです(あとがきより)。

【神さまのイタズラ】【本日も晴天ナリ】
隣に住む幼馴染のしんちゃんとトオルの話。
最初は赤い糸、ふたつめは高校入学直前の話でした。

【コトノハ】
BL要素のない、オカルトな話。
陰陽師みたいな三輪と大学の准教授が事件(?)を解決(?)

【よくいるふたりのよくあるハナシ】【おばかが好きなおばかちゃん】
親友同士のコータとマサキの話。
コータと彼女の別れ話が終わるまで近くで待っていてと頼まれたマサキ。
ひとつめで事の起こり、ふたつめは2年後になってます。

【神さまは気まぐれ】
しんちゃんとトオル。しんちゃん、大学進学で上京するの巻。

しんちゃんとトオル、コータとマサキ、それぞれで1冊ずつ読みたい!
2組ともかつらぎさんの「願いごとはひだまりで」みたいな年の重ね方をしてほしいと思える話でした。

1

サイトへGO、かな?

何だか随分とお久しぶりのかつらぎ先生のコミックス。
どうやら、同人誌で出されていた作品をまとめた短編集のようです。
と、いうわけで、絵とか、お話の全体の雰囲気は結構好みなんだけど、全体にちょっと物足りない感があるのは否めない。
表題作も「宿り子」とか「生み直し」っていう、最初の設定を提示しただけで、最後にいきなり子供が登場して???
この先、この子供の説明とかが続くのかと思えば、ここで終わって別の作品に???

まあ、ほかの作品も、これはこれで短編なりに面白かったから、それはそれとして。

で、後書きにこのコミックスがまとまった経緯が記されていました。
ならばと、サイトへ行ってちらちらっと読んでみました。
表題作になっているはなちゃんのシリーズだけだと、日常系ほのぼの作品としてはかわいいけど、BL的には薄味だし、それよりは、短いなりにBL的に成立している作品をまとめたってことはよくわかりました。
webサイトやpixivを追っていたファンの方には、商業コミックにまとまって嬉しいかもだけど、やっぱりこのコミックス単体でいきなり読むとなると、わかりにくさや物足りなさが残るので、ちょっと厳しいけど萌はひとつで。

3

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