緑土なす 黄金の王と杖と灰色狼

ryokudonasu ougon no ou to tsue to haiiroookami

緑土なす 黄金の王と杖と灰色狼
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神157
  • 萌×229
  • 萌13
  • 中立5
  • しゅみじゃない19

105

レビュー数
26
得点
945
評価数
223
平均
4.3 / 5
神率
70.4%
著者
みやしろちうこ 

作家さんの新作発表
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イラスト
user 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
シリーズ
緑土なす
発売日
価格
¥1,300(税抜)  
ISBN
9784799732687

あらすじ

◆誰もが認めるWEB発BLノベル屈指の傑作がついに書籍化!◆
山奥で野人のように暮らしていた〝足弱″は、生まれて初めて上京した都で、
千年続く王朝の最後の王である今世王レシェイヌの
庶子の〝兄上さま″だと発見され、宮殿に保護される。
国土に緑をもたらす奇跡の力を持つ王族は、血族しか愛せない宿命。
しかし、十数年前の流行病により、今や生き残っているのは
今世王レシェイヌただひとりだった。
孤独のために死にかけていた今世王は、
足弱に夢中ですがりつき、ひたすら愛を捧げる。
そして、王族命の家臣一族「灰色狼」もまた、
真綿に包むように足弱の世話をし、尽くそうとする。
自分が王族だとは思えない足弱にはそのすべてが困惑のもとで、
耐えられず、ついに宮殿をあとにしようとするが……。

【書き下ろし】宮殿に来たばかりの足弱を、
侍従長の灰色狼<命>の視点で描く「いつもお側に」を収録!

表題作緑土なす 黄金の王と杖と灰色狼

今世王(レシェイヌ),26歳,異能を持つ最後の王
足弱(ラフォスエヌ),36歳,今世王の庶子の兄

その他の収録作品

  • いつもお側に

レビュー投稿数26

時間を忘れて読み耽った!

電子書籍で購入したので、体感あまりないのですが
この作品、かなりボリュームありますよね。

電子は場所取らないけど、本独特の、
左側が薄くなってくると、あ、もうお話が終わるなーとか
結構読んだつもりだけど、まだまだあるのか!っていう
読書中のアレがないんだな。って痛感します。
下にあるスクロールバーたまに見るけど、ちょっと寂しいね。

このお話は、異能の今世王で超絶美男のレシェイヌと、
33年間生き別れ山で過ごしていた
フツメン(どころか、野人)異母兄「足弱」(ラフォスエヌ)が再会し、
ラブラブにラブを重ね、王族に属する「灰色狼」と言われる一族を
含めながら大きなラブがさらにラブになるという…
かなりラブで端折りましたが、そこは実際に読んで頂いて…。

ワタシ、何の前知識も入れずにドカンとぶつかってみたんですが
すっごーく面白かったです!!!
(…というか今3巻目拝読中…もちろんまだ面白い!)

読み始めて、さっそく足弱を好きになった。
ひとりでずっと山で静かに暮らしていたんだけど、顔見知りの村人から
今世王が異母兄を探しているから都に行きなさーいって言われて。
自分では絶対ナイって思ってるけど、でもお金がもらえるなら
「本が欲しい。」って思って、行こうと決めたコトに、もう萌え死んだ。
その時の足弱は、これからもひとりで生きていく前提だったんだよね。
自分のそばにあるものは文字でイイって。
ひとりでいても、文字があればいいなって。

そこからは足弱がいたいけで、すれていなくて、かわいくて、
もうそれだけで読み進めました笑

異母弟のレシェイヌはお兄さんスキスキ愛してるスキーで。
王族に忠誠を誓っている「灰色狼」たちの献身も素晴らしくて。
肝心の足弱は突然変わった自分の境遇を全く受け入れられなくて。

それぞれの立場で「この」世界の「この」生き方、生き様が、
心情含めて細やかに描かれることによって、
ワタシたちが読んでいる世界が立体化して、
さらに人物たちが個々に、生き生きとしてくる様は、見事でした。

36歳地味メン足弱の極ピュアカワイイエピソードはてんこ盛りで…
可愛いって思ってるの、レシェだけじゃないから…ッ!!!
と、変に張り合いながら読んでました笑(もはやどこ目線か謎笑)

逆に言うと初心でキュートな兄上と、弟君からの溺溺溺愛と、
灰色狼さんたちの献身にグっと来ないと
たぶん合わない作品なのかな~と思ったり。

ワタシにとっては、口から溢れるくらいの極萌え(幸福)を
与えて頂ける作品でした。すごいボリュームだけど、何回でも読める。

みやしろ先生、素晴らしい世界をありがとうございました!
user先生、素晴らしいイラスト、何度も眺めさせていただきました。
ありがとうございました!
次巻も楽しみに拝読いたします。

0

白雪姫と七人の小人たち

大好きな白雪姫のために小人が一生懸命頑張るお話。
国の危機に王族が冒険に出たり、巨悪と戦ったり、腐った内政をどうにかしたり…的な話だと思い込んで一気に買ってしまいました。

そんな思い込みと正反対な内容。
シンデレラのその後は愛しの姫のために奮闘する小人の話でした。

これ、小人的存在である灰色狼に興味が持たないと、面白さを感じれないです。。

日常が淡々と綴られていて、何を読まされてるんだろう。と、思いつつ、買った以上は読まなきゃ。と、その精神だけで読切ました。

1

弟→兄への溺愛、ここに極まれり

もうめちゃくちゃ面白くて、試し読みをして即購入、ページをめくる手が止まりませんでした。

こちら、ずっとずっと「読みたいな〜」と思いつつ、シリーズものだし一冊がものすごい厚さだし(1巻は全594P…)、何より今まで”WEB発”小説で刺さった…!と思えるものがなく、読んでこなかった作品。

…ですが!

コミカライズ版が出版された、ということでそちらから入ろうかどうか迷ったんですが、文字で読むのが好きなので、小説を買ってみました。結果、大正解◎

も〜〜もっと早く読んでおけば良かった!!!!めちゃくちゃ面白いよ。。「灰色狼」たちの忠誠心・献身っぷりに感動だよ!あとお兄ちゃんを無理やり襲っちゃいかんよ!(最初の、出血して「ぎゃあああああ!」のくだりはちょっとね、辛かったです)…と、色々大興奮の一冊でした。何度も言うけど、なんでこれ今まで読んでこなかったのか、、

二人の最初の交わりこそ辛っ…と思いましたが、その後の弟王の溺愛っぷりには、頭が下がりました。「怖くないですよ」「大丈夫です」「愛しています」「大好き」…囁く言葉が常に全て完全に、愛!!!!

で、そんな攻め→受けへの激重感情にも萌えたんですが、それ以上にじーんとしたのが、灰色狼たちの献身…もう涙が出そう。書き下ろしの、「命」目線の足弱への思いが優しくて熱くてある意味の愛に溢れてて、読んでいてたまらない気持ちになりました。

…ということで、夜中だけど迷わず続刊にゴー!してきます。

2

最高です!

一年ぐらい前に読んだのですが、
いまだに余韻が残っていて、醒めません。

斬新な設定と、壮大なストーリーで、
先の読めないワクワク感と、
スパダリな攻めが、純真な受けを溺愛する様が
尊くて、始終、悶えました。

かなり厚みのある本で、一瞬怯みましたが、
余裕で読破できました。

物語は、ほぼ受け側の視点で進んでいくので
攻めが登場し、驚くほどの執着心で、
愛を告げてくる場面はドキドキしました。
 
枯れかけていた国が、
復興していく様も描かれていて、
とても幸せな気持ちになりました。
とても素敵で心に残る一生ものの作品です!




1

生き生きと描かれる灰色狼たち

面白かった!王に仕える灰色狼たちがとても好き!主人公二人には、彼らのために幸せになりなさい、と思ってしまうほど。モブの範疇に納まらない描写量のキャラが大勢いるが、その全員が生き生きとしており、読むのが楽しかった。

主人公の足弱は、他人から見れば不憫で哀れまれる存在なのかもしれない。だが本人にとっては何の不備もない人生で、野人であることに満足していたのが良かった。いかにもな同情を誘う、か弱さが無いのが良い。そしてわりと頑固でわりと失礼で、感覚のズレ具合が分かって面白い。

老人と出会ってからの経緯は、幼少期からの教育という名の洗脳とかそういうのが描きたかったのかな。それにしても今世王の察しの良さはすごい。王族は賢いとフォローされているものの、見えていない情報を脳内補完して正答を導く。おかげでとても読みやすくなっている。

今世王はひとりぼっちの王族という同情を誘う一面がとても良かった。仕えられることにしっかり慣れていて、都民の習慣に疎いとはいいながら、足弱を理解する能力は異常に高い。理由はともあれ兄一筋なのが可愛らしい。ただの色ボケ王でないのが良い。

灰色狼たちは全員が王族大好き仕えたい!な状態で、本気でそれが彼らにとっての幸せであり人生であると伝わってきて、とても微笑ましかった。コードネームのような独特の呼び名がこの一族の特殊性を受け入れやすくしていると思う。

登場する人数が多く名前と役割全ては覚えられないが、各々が書き手からの愛情を惜しみなく与えられていると感じる。そこもとても良かった。今世王だけでなく、足弱の味方になる者もいてほっとしたり。

ストーリーは最後にやっと動いたかな、という感じ。それでもキャラクターに愛着を持てれば、世界観に浸れるだけで楽しい。タイトル回収シーンは素晴らしかった。たくさんの伏線が今後どう活かされていくのか、次巻に期待。
書き下ろしの命視点のお話にはちょっと泣けた。

気になったのは眼底が湿るという表現。他で聞かないけど普通に活字になるんだな、と思った。欲を言えば、ファンタジー小説につきものの地図イラストが欲しかった。
元はWeb小説ながら紙でも読みたいと思える作品。

1

美しく孤独な最期の王

登場人物説明の「足弱」や「灰色狼」で???な感じだったのですが、読み進めていくと「足弱」というのは名前がなかったからだったんですね。老人はなぜ名前を付けなかったんでしょう。「足弱」ではなく、もっと名前らしい名前で呼べば良かったのに。
いずれ別れると思い、余計な愛情は持たないようにしていたのかもしれません。
自分の考えを後に残すために、豊富な知識を与えたのかもしれません。

私が心惹かれたのは王です。
異能の持ち主。財産も沢山あるし、多くの人に慕われている。
でも、ずっとひとりぼっちだった。
足弱は倫理に反した愛情だと言うけど、血族しか愛せないって、なんて苦しいの?こんなに多くの人がいるのに、血族以外は愛せないって。
一種の呪いのようにも、契約のようにも思えます。
足弱に尽くす王を見ていると、灰色狼ではないですが、応援して何かしてあげたくなります。

病に侵されてしまった王。
ひとりぼっちにして欲しくないです。
足弱と一緒に過ごして欲しい。
まだまだ1巻なので、これから波乱が起きるのでしょうがハピエン信じて読み進めます。

0

痛かったが、甘かった

モンスターBLと噂に名高い今作をようやく手にとりました。
なぜ今まで積ん読しておけたのか…もっと早く読んでおけばよかった。。。

ファンタジーですが、複雑すぎず、けれどもしっかりと構築された世界観がお見事でした。
事前情報をほとんど入れず読み始めましたが、どんどん引き込まれました。
え、主人公けっこうお歳なのね。。。
こんな汚い野人でよいの。。。??
不安にかられたのも束の間、まっすぐで素朴なお人柄に好感をもちました。

そして今世王の魅力的なことといったら・・・!!

はじめての営みがあんなことになってしまうのはびっくりしました。
ひどいレイプ描写が苦手なもので、いったん読むのを中断して深呼吸しました笑

しかしその後の甘々な褥には毎度毎度感心させられました。
本当に言葉巧みで。

灰色狼たちの忠義にも何度も感動させられました。
休むことなく続き、読みます!

0

指定図書推薦

タイトルだけは知っていた作品。長編ものを読みたくて手を出したら、なんなんだ、この強烈に面白い話は!!小学校の図書館で外国の児童文学を借りて夢中で読んだ、あの感覚を思い出す。

主人公カプ(兄と弟)に限らず、「灰色狼」たちが何とも魅力的。長編だからこそ可能な練り込まれた世界観。好きな作品はこれまでもたくさんあるけど、「面白さ」では本作品がピカイチ。学校指定図書にしたいくらい(笑)…BLでもエロエロでもね。紛れもなく傑作です。

0

溺愛超えてます

ずっと気になっていたけど、ついに手を出してしまったシリーズ。
やはり良かった、、、
何が良かったって、まず攻めからの受けへの溺愛を超えた溺愛(笑)
受けの葛藤、灰色狼の忠誠具合、、、
最高か!!
個人的に受けが普通の人より背が高い、見た目普通(内面は色々複雑な生い立ちの方、自分自身それを知らずにずっと一人で生きてきた)の30代後半の男というところが好みでした。
世界観がしっかりしていて、一気に引き込まれました。
そしてこういうファンタジー系の話って、第三者視点がとても楽しいと思うのは私だけでしょうか。
それをいい具合に刺激して満たしてくれるのが灰色狼達。
会議の論点がずれ過ぎてる時もあるけど、彼らはたった2人の王族(攻めと受け)のために必死なのです。
私も灰色狼に混じって主役2人を見守りたい、、、
多少長いかなと思いますが、第三者視点が好きな方は大好物のストーリーだと思います!
1冊目から2冊目は内容がとても重たい話になるけどたまに力が抜けるシーンもあり、丁度いい感じになります。
これはずっと読み続けたい小説でした。
叶えばまた長編のお話を、、、
結婚後にも何が事件は起こるでしょう!と信じてます。
2021年初春にまた新刊が出るそうなので、楽しみに待ちます!

5

この一言

バイブルの一言につきます。今まで沢山の作品を読んできましたが、その中でもバイブルです

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