中毒者続出! モンスター級WEB発BLノベル、、待望のオール書き下ろし続編は二人の結婚式に至るまでの物語!

緑土なす 天から降る黄金の花弁

ryokudonasu ten kara furu ougon no kaben

緑土なす 天から降る黄金の花弁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神78
  • 萌×213
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
8
得点
459
評価数
99
平均
4.7 / 5
神率
78.8%
著者
みやしろちうこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
user 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
シリーズ
緑土なす 黄金の王と杖と灰色狼
発売日
電子発売日
価格
¥1,300(税抜)  
ISBN
9784799750933

あらすじ

足弱との結婚式を来年秋に控え、準備に余念がない今世王と、王族命の家臣団「灰色狼」。
足弱は温かく、くすぐったい想いで日々を過ごしていた。
そんな折、近隣のセイセツ国で「王室病」に似た病が発生。
その病にオマエ草が効くとわかり、足弱はセイセツ国へ栽培に行くか迷う。
一方、今世王は一時でも離れるのを惜しむものの、足弱の望むことは自由にさせてあげたいと考えるが…!?
足弱の誠実、今世王の懐深さと激怒、灰色狼の献身。
待望のオール書き下ろし続編は、黄金の花降る二人の結婚式に至るまでの物語。

【人物紹介】
今世王(レシェイヌ)/ 「兄上がお可愛らしくて我慢の限界だ」
千年続くラセイヌ王朝の最後の王。国土を緑豊かにする異能を持つ。
孤独のあまり弱っていく一方だったが、足弱に出会って力を取り戻し、ひたすら愛を捧げる。
足弱とは、一年後の秋に結婚式を挙げる約束を交わしている。
足弱(ラフォスエヌ)/
山奥で野人のように暮らしていた男。
今世王の行方不明の庶子の兄を探す国家事業で上京し、発見・保護される。
長く自分が王族だと認められずにいたが、今世王の溢れる愛と、証拠が見つかったことにより、自覚。
今世王を愛することを自分に許すこともできた。
灰色狼/ 王族のありとあらゆる世話をし、王族に尽くすことを生きる喜びとする家臣一族。

表題作緑土なす 天から降る黄金の花弁

今世王(レシェイヌ),異能持つ最後の王
足弱(ラフォスエヌ),今世王の庶子の兄

レビュー投稿数8

語り尽くせない!

緑土なすシリーズ、待望の四巻目!
副題からしてもう素晴らしいの一言です。user先生の表紙も二人の表情や衣装、色合いどれをとっても美しい…。

webでこちらの作品に出会い、BL小説で一番といっても過言ではないほど大好きなシリーズの完全書き下ろし、しかも続編が拝めるだなんて、書籍化された当初は考えてもいませんでした。
ほんっっっとうにみやしろちうこ先生とuser先生、ご担当者様、出版社各位に深く御礼申し上げると共に、シリーズを盛り上げて下さった紳士淑女の皆様と固い握手を交わしたいです。
生きていて良かった…。

さて今回も大ボリュームの二段組みで、大変読み応えがありました!
冒頭はワンさんの結婚式から始まり、兄上さまからワンさんたちに贈られた結婚祝いもお披露目されます。
これが秋の終わり頃のことで、来年に行われる兄上さまと陛下の結婚式の準備が進む中、灰色狼一族に見守られて王族二人仲睦まじい時間を過ごすある日、他国で王室病に似た病が猛威を振るっているという一報が届き、その病に兄上さまのオマエ草が一定の効果を発揮するとわかり事態は大きく動き出します。

身近な人が病に倒れる苦しみを知っているからこそ、何かしたいと行動を起こす兄上さま。その願いを叶えようと心を砕く陛下。
二人の心情が丁寧に描かれ、尽きることのない二人の愛がより一層深まっているのがよくわかります。

そして今回、陛下だけは怒らせちゃいけない、と身に染みて思いました。
とんでもねぇとは思っていましたが本当にとんでもねぇ異能ですね、本気出した陛下は。
読みながら何度も狼たちを激怒させる人たちに対して、それは止めた方がいい、なんでそんなことしちゃうの!?、どうなってもしらないよ!と思っておりました。しかし陛下が罰を与え始めたあたりから、どうかもうそのへんで…そのくらいで…と同情してしまうほど陛下は容赦なかったです…。
陛下が激怒する事態は、常に優秀な灰色狼たちが兄上さまに付き従っていたのでそれほどヒヤヒヤすることなく収束します。

そして!待ちに待った!お二人の結婚式!!
めっちゃ良かったー!二人が身に着ける衣装とか装飾品とかの描写は本当に読み応えしかありません!
二人が、血族へ結婚を報告するシーンが特に良かった。兄上さまの台詞は、なんかじーん…とこみ上げてくるものがあって、つい涙が…。ここ是非読んでほしい。
お披露目の場ではラセイヌの国民になった気持ちで「万歳!バンザーイ!」とつい叫んでしまうほどおめでたいシーンでした。
ここのuser先生の挿絵も本当に素敵で!いやどの挿絵も素敵なんですけど、細かい衣装と表情が本当に素敵なので皆さん見て!絶対見て!

新婚初夜は言わずもがな、これまでと変わらずエロはどれも濃厚です…が!今回は兄上さまが!ついに!お一人でします!
良かった~、翌日のオマエ草も合わせてすごく良かった~。川で慰めていたあの兄上さまが…。これも陛下の愛ある行為のおかげですね。
皆さん気になっていたであろうスケスケもありますよ。スケスケも。

今回新しい狼たちが何人か登場するのですが、本当に素晴らしい名前だなぁといつも思います。彼らが選んだ役割にぴったりで、もう狼たちの名簿が欲しいぐらい彼らの名前が好き。そんな中、あの人の名前も判明しました。めっちゃ似合うな、というのが正直な感想です笑
王族のためなら己の命さえ惜しくない彼らの献身ぶり、今回もしっかり堪能させていただきました。特に印象に残ったのが<水明>さんの「一日、半日、数刻であろうと」という台詞。前後とあわせて読むと、本当に心震えます。大好きな言葉です。

予想もしていなかった緑土なすシリーズの続編、今回も最初から最後まで楽しませて頂きました。
そんな今作のベストオブかわいいは、侍従の真似をして枕をちょっと直す<朝霧>さん。貴方です。
……。可愛くないですか!!?元将軍が!現将軍をおちょくって遊ぶ<朝霧>さんが、侍従の真似してご満悦な顔してるんですよ!?可愛いくないですか?!!

最後の最後に登場したあの人や異彩放つ北原の民族だったり、何だか気になる描写がたっぷりあって続編を期待せずにはいられません。三巻の侵入者の件もあることですし、これはひょっとしたらひょっとする??
みやしろちうこ先生!どうかどうかよろしくお願いします!

31

4巻目、きました!素敵な表紙とタイトルです!!

「緑土なす 天から降る黄金の花弁」
美しいタイトルですね。そしてイラストのuser先生のイラストが美麗です。
1巻目のこちらに背を向けた足弱を腕に抱いて、張り詰めた眼差しで見やる今世王。
それも物語の始まりを感じさせる素晴らしい挿絵だったのですが、4巻目にして、揃いの衣装に身を包み、身を寄せ合って笑顔を浮かべる二人。そして天から舞い落ちる黄金の花。

結婚式おめでとう~~~!!!もしや降りしきる黄金の花は、お二人の結婚を祝う民、そしてファンの具現化では!?

まずはワンさんの結婚式がありました。そして別の日の外出において、民のご婦人たちの話を小耳にはさんでしまいます。
ずばり新婚さんの若奥さんがいるようで、毎晩3回以上、励まれているようです・・・。毎晩3回以上は普通じゃない、すごい精力、新婚だからというご婦人達の漏れ聞こえてきた声に足弱は「新婚さんになったら、毎晩なのか!?3回!?」とガクブル((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル。

自分にそんなに応えられる体力はない・・・と思いなやみますが、慎み深い足弱が侍従にそのようなことを相談できる訳もなく、一番相談しちゃいけない相手、結婚相手の今世王、新婚さんの旦那さん、精力絶…(おっと灰色狼に怒られます)に相談してしまい、感激した今世王にがっつり食われました。
1日1回だぞ?頼むぞ?と願う兄上さま。可愛らしかったのでしょうねえ。兄上さまはガチの必死だったのですが。

そんなほのぼの話から一転して、今世王の治める大国ラセイヌの周辺にある小国セイセツ国に流行り病がという報告が飛び込んできます。
そして足弱が作り出す薬草が効くのではないか・・・という話も。
それを聞いて、薬草づくりに励む足弱ですが、自分がその国に行き薬草を現地で育てれば、より新鮮な多くの薬草を多くの人に届けられるのではないか・・・と思うようになります。

しかし、最愛の足弱を、二人の王族のうちの一人を国外に出すなぞ、今世王+灰色狼は承諾しません。

ですが、結婚式の前に足弱の憂いを払い、足弱の気持ちを優先したいと今世王は決断し、国境近くに二人で赴き、薬草の大規模栽培をすることになったのでした。

王族の異能。今までも語られてきましたが、ここでもその力を発揮。
足弱が種をまき、王族二人で祈り、緑をなす力を注ぎました、翌日には薬草がふっさふさ。
すごすぎます。しかしすごいのは、まだまだこれからですよ。異能さんすげー。

国境近くでたくさんの薬草を育てました。しかし、それでも悪化する人々、そして病に苦しむセイセツ国王妃の話が漏れ聞こえます。
セイセツ国王都に、王妃の見舞いに、より近くで薬草を育てたいと願う足弱。
そんな足弱に、一人はダメ、二人なら良い、王でダメなら退位するよ!と堂々と述べ、困らせたりしながらも、「腕を長く伸ばして」足弱の想いに寄り添おうとする今世王。

今世王は国境にとどまり、足弱はセイセツ国王都に向かいます。
別れ別れになった二人。ここから二人の書簡の往復がはじまり、二人の心の内、お互いへの気持ちが切に綴られ、それがとても良い。
しかし対比するように、人の欲、救いを求める気持ち、ラセイヌの王族にこの国をもらってもらえば良いんじゃない?いっそセイセツ国の王様になってもらえば良いんじゃない?と王都ひいてはセイセツ国から足弱を出さない、帰国を阻もうとする謀略がうごめき始めます。

ああ~!病に動揺していたとはいえ、そんな事をしたら今世王と灰色狼たちが!

ここから灰色狼たちの激怒、激怒を超えた憤激を体現した今世王の姿があります。
はい、体現してしまいました。自分にできる限りを尽くした兄上さまを追いかけ回すセイセツ国軍に対する憤激。
黄金の人形はセイセツ国軍の兵どもを叩き伏しました。まさに一騎当千。

その美しくも猛き姿。巨大な異能の力をふるう今世王。王族たちが、優雅に享楽に耽り、舞楽を楽しみ、文化の花を咲かせてきたのはこの巨大な力を眠らせておくため。まあそれが良いですよね、爪も牙も愛しい同族を抱きしめるときには不要ですもの。

しかし今世王のこの姿は美しかったです。
力をふるい口もきかなくなってしまった今世王は足弱が、なんとか元に戻しました。多大な足弱の夜の負担がありましたが。夜が大変すぎるそうです(笑)。

後日談を書くとあほうな事をしでかしたセイセツ国は即時降伏。セイセツ国王は後手に縛られた姿で恭順を示しますが、大国ラセイヌの王族に対する言語道断たる謀略は決して許されず断交となりました。

ようやくラセイヌ王都ラヌカンにもどった二人。
季節は秋。二人の結婚式です。これはもう読んでいただくしかない。あれこれ書けず、良かった良かったと寿ぐのみ。
さまざまな儀式。一番はラセイヌ王族典に二人の結婚を書き記した時のこと。ラセイヌ王族の歴史に二人の名前が記されました。なんと感慨深いこと。
伴侶レシェイヌ。伴侶ラフォスエヌ。

ここで終われば感動的なんですけど、スケスケを書きたいです。すみませんっ!
今世王やりおりましたっ!初夜の閨において、足弱に黒い刺繍でできた肌が透ける寝巻きを贈りました。「ここできたかっ!」と某商人さんを思い浮かべ。
しかーし、みやしろちうこ先生はもっとすごい!今世王も黄金の刺繍でできたスケスケ寝巻きをっ!!着 ま し た!!!
足弱の感想を書きます。「薄いから目のやり場に困るが、おまえくらい堂々としているとなんでも似合う」だそうです。
きっと足弱の前で、ドヤ顔でモデル立ちしているに違いない・・・と想像。

編まれた黄金のなかの白い体が浮かび上がるようだったという美しい記述。
さぞ見応えがありますでしょうねえ。そう王族は優雅であるだけでなく、性にも素直に開放的なのでした。
王族謹製スケスケ芸術的寝巻きとかあるに違いない。

他にも思わず爆笑してしまうネタがあるのですが、これはお楽しみのために書きますまい。

23

続編を期待しています

興味を持ち、遅ればせながら一気に拝読しました。
今世王と足弱の出会いから結婚に至るまでをたっぷり読ませていただき、感無量です。

小説を読むと登場人物に同調して読んでしまう事が多い中、誰かに感情移入することなく、俯瞰で読む事ができた作品でした。
そのせいか、足弱、今世王、灰色狼たち、それぞれが何を思い行動したのか、その一つ一つをじっくりと噛みしめることができ、充実した読了感でした。

幼少から野人として暮らし、足も不自由な足弱が立派な王族となるまでの苦労、苦難、そして、今世王から与えられる事で知る愛。
最初の交わりはかなり衝撃を受けましたが、それもこれも致し方なかったと今では思えますし、今では灰色狼ではないですが二人の交わりを微笑ましく見守っている自分がいます。
温和で実直な性格故に老人との暮らしによる呪縛に苦しみ、少しずつ明らかになる真実を受け止め、今世王と添い遂げる事を決めるまで、足弱の素朴な本質はずっと変わらなかったことが、「おれ」という一人称で表現されています。
「オレ」でもなく「俺」でもなく、「私」でもない。
この「おれ」を見るたびに胸がキュッとなります。

今までも足弱に危険が迫ることがありましたが、今回は今世王の怒りが爆発し、天地をも揺るがしました。
ハラハラドキドキの展開で、「兄上様が出立できない」とあった時は「何⁉」と叫びそうになりましたw
灰色狼達の忠誠は知りすぎる程知っているにも関わらず更に胸を打たれ、どうか皆無事で…と願いつつ頁をめくっていました。

ワンさんの結婚の描写もとても微笑ましく、今世王と足弱の結婚式はまさしく表紙に描かれているとおりで、亡き王族達に自分の言葉で婚姻の報告するレシェイヌとラフォスエヌに感動し胸が震えました。
今までの様々な出来事を思い(特に海老事件)、ここまでたどり着けて良かったと心の底から安堵しました。

通してかなりのボリュームでしたが、細かく区切られていたので私は読みやすかったです。
いろんな気持ちを引き出してくれた作品でした。
とても満足しています。
これから二人に起こる出来事や、本当に最後の王族となるのか、灰色狼達の行く末、新婚夫婦である二人の夜の営みの決めごとは守られているのかなどなど、まだまだ読みたいことはたくさんあるので、ぜひ続きをお願いします。

12

二段組でもあっという間です

今回は今までと比べると、厚さはそうでもないですね

このシリーズは厚さ、そして二段組!
手にする度にちょっと尻込みしてしまいます

今までは重いし大きいし、家で読む用の作品と思っていましたが、待ちきれなくて通勤電車で読んでみると、あっという間の読了でした

今回は足弱が大活躍でしたね
自分にしか出来ないことで、今世王の役に立ちたいとすっごい頑張りましたっ!

そして今世王もある意味大活躍((((;゚Д゚)))))))
いつも足弱を溺愛して甘々な姿が印象的ですが、まさに異能!誰も止められない!!

覚醒モードからなかなか戻らず、足弱の側でひとことも口を聞かないでいる今世王はなんだかかわいい気がしました(笑)

とらのあな特典ペーパー
『ワン、披露宴の日時を伝えに行く』
本編で足弱が招待されたワンさんの披露宴の前に、あんなエピソードがあったとは
ワンさんお疲れ様でした

7

宝物をいただいた様なお話

webから書籍になり3、4とついに念願の結婚式まで読むことができると思うと読む前から感無量状態
読み始めると王さんの結婚式
兄上の「たくさん」な思い込み
レシェへの想いの差し出し方が一巻のあの兄上がここまでと思うと涙を流しながら読んでしまいました

オマエソウ
レシェの異能
結婚式
が今回の大きな柱だと思いますが
厳しい展開を兄上の変化を色々な方向から読ませていただきました

レシェの兄上への愛情の表現もありきたりな独占や嫉妬ではなく非常に狭量な部分もありながらもそれを包むほど兄上が兄上らしくあれるようにと深く支える姿に真のスパダリを見
王族の好意に甘えすぎ一線を超えた人間達へのレシェの姿は圧巻でした
異能の大きさもそうですがとても素晴らしいなと思うのがレシェ通じての人に対するブレない厳しさでした
この緊張感が最後の王とその伴侶と言う部分を決して忘れさせず
より深い感動を連れてきてくれるんだと思います

4種購入し個人的に
(電子は特別なので置いておくとして)
1番いいなと思ったのがコミコミさんの特典でした
冒頭夜レシェが兄上の寝所を訪れた時の兄上のご様子が書かれているのですが
兄上が今の状況に慣れ親しみレシェを深く愛していることがすごく伝わってくる何気ない一文があり胸がいっぱいになって窒息しそうになりました

ワンさんも大好きなので特典だけでなく
ワンさんの結婚式の様子だけでなく
チラッと出てくる所も凄くレア感があって楽しかったです

7

王の怒りは想像以上だった

今回も最高に面白かったです。
今回の見どころはレシェの本当の力、ですね。
足弱が他国にオマエ草を育てに行くんですけど、多分足弱以外は「行く必要ない」と思ったはず。本当はレシェも行って欲しくないのに、好きすぎて許してしまうんですよ。本当に健気すぎる。足弱に頼まれたら閨のこと以外は大体許してしまうんですよね。自分がその分頑張れば良いとか言って。
そんな健気すぎるレシェが、我慢して足弱を待ってたのに、足弱が他国に捕らえられそうになってるって!
他国の人たち、どうしたんでしょう?そんなのレシェ達に怒られて国交断絶されるに決まってるでしょ?そして、結構な手荒な感じ。捕虜として捕まった「命」さんたち灰色狼の扱いも酷いし。もう、とち狂ったとしか思えません。
そして、レシェが足弱の危険を知って走り出す姿、カッコイイ。地を割り、雨を降らせ、敵をなぎ倒す。王の力と灰色狼の役割が理解出来ました。普段、あんなに穏やかで、足弱に常に触れたがるレシェが怒るとあんな感じになるんですね。
結婚式も素敵でした。結婚式の後もいろんな奇跡がありましたね。
あとは幻獣の王ですが。前回では足弱に直接会えたりと、かなりの高待遇でしたが、今回はその他大勢の1人という扱いでしたね。前回余計なことを言ったからかな。足弱に素敵なプレゼントしたようなので、また声をかけてもらえると良いですね。
また続編があるようなので嬉しいです。
コミカライズもされてるようなので、そちらも楽しみですね。

0

結婚おめでとう

章ごとに区切られている他に、かつてなく細かく分けられて題名がついていた気がします。
厚みが他の巻より大分薄い(他の巻が分厚すぎただけで、多分これが一般的な厚みだと思う)ので、緑土シリーズの中でもかなり読みやすい本でした。

肝心の結婚式と初夜は終盤にあります。
それまでは疫病がまん延したセイセツ国にラフォスエヌが自ら赴いてオマエ草を栽培しに行くお話。
ラフォスに助けられたセイセツ国だけど、疫病への恐れと王族の加護欲しさに錯乱でもしたのか、望んではならない欲を強行してしまってレシェイヌに国交断絶を言い渡されてしまいました。
せっかくの温情で病から救われた者もたくさんいてよかったはずなのに、結果的にはやらかしで国が滅んだと言える最悪の急展開。
血迷いすぎだよセイセツ国の上の人達…。

初夜はなんだかくすっとなってしまう可愛らしさとおかしさでした。
あくまで私の感想ですが、萌えとかキュンとかとは違う。
そんなにもレシェはラフォスのアレを咥えたいのか。
愛が強いがゆえアレも可愛がりたいんだろうな。
その念願が叶ったかと思えばラフォスの叫びで一旦保留となってしまったけど、舐めさせてもらえない状態からしゃぶり咥えられたので大した進歩だと思う。
叫び声に心配して押し入った灰色狼もなんだかおかしくてナイス。
私はどうもラフォスの前でだけキャラが崩れてかわいくなるレシェが王として品格があってキリッとかっこいい時よりおもしろくて好きみたいです。
レシェの幸せそうな姿もですが、特にラフォスが幸せそうなことによかったねと思わされました。
末永くお幸せに。

うーん、総合的に面白いシリーズだし読む価値があると思うのですが、ここまで読み続けてきて、巻を重ねるごとに萌えと燃えが減ってきてしまいました。
元々私は萌えを目当てにこの作品を読んでいないので、それもある意味すごいことなのですが。
このあと祝祭の残り香にひたるが出ているので、ここまで来たらそちらも読もうと思っているんですけど、私の場合この巻を節目にしてやめるのもありなのかも?と思ったりもします。
次の巻で気持ちが盛り返したら更に続刊があれば手に取るし、次でまた気持ちが下がってしまったら離脱するんだと思う。
色んな意味でこの巻はキリがいい節目だろうな。

1

とある一文には神評価を付けたい

ワンの結婚や足弱の出張、今世王の激怒からついについにの結婚式まで、これが最終巻となっても綺麗に終われそうな一冊。番外編の他国の王視点で見る結婚式がとても良く、やっぱり灰色狼たちが最高。逆に足弱の印象は悪くなっていったのが残念だった。

今作は視点の移り変わりが少なく、ほぼ足弱視点で進む。育った環境のせいか思考範囲が狭く、目先の感情優先なので共感できず読み辛い。
王族として考えるべきことを考えられない自分を自覚しながら、他国を助けるために頑固に現地に向かおうとする足弱。無知ゆえの優しさと善意にモヤモヤ。今まではフォロー解説の役割を果たす灰色狼視点が頻繁に入るおかげで楽しく読めていたんだなあと思った。

そして当然面倒なことになるが、ブチ切れ今世王が超速で走るというのはどうにも滑稽で、せめて獣化するなどヒトでない姿で走るならシリアス気分のまま読めるのに、と思ったぴったりのタイミングで異能を発揮してくれた。兄上のためなら姿を変え力を増幅させて国をも滅ぼす今世王!すごすぎる。

後の今世王と長官のやりとりがとても好き。あそこまでのことをして国交を断ったことが軽口のネタになる、それどころかいくつもある話題のうちの一つでしかないという扱い。まさに神々の遊び、みたいな。

初夜描写は微妙。足弱はもういい年で王族暮らしも長いのに、今さらあの反応は無い。
他にも過去エピソードのせいで、できるのにしていなかった、知っているのにやっていなかったのか、と足弱の印象が悪い方に変わる点があった。後付けでボロが出ているような……。

もともと主役二人より灰色狼が好きで読み続けていたため、足弱視点ばかりの今作はハマれなかった。それでもストーリーは面白く、緑土なすの続きの世界をしっかり楽しめたのは良かった。

めちゃくちゃ好きだったのは、一つの今世王のモノローグ。寿命の違いを「足弱がさきに隠れる」と表現していたこと。この一文には神評価を付けたい、それくらい好き。

0

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