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僕は先輩のことなんか好きじゃない!!
miraiken de ai wo tsumugeba
評価が分かれる作品だろうな、とは思いました。
わたしはちょうどこの作品を読む前に告白に対して「お前のその気持ちは幻想だ」と言われる主人公の話を読んでいたので、そう言われた主人公の気持ちや言った方の気持ちが詳細に描写されているこの作品が余計に胸に刺さったのかもしれません。
ひとの真剣な気持ちを偽物と決めつけることの酷さや、言われた方にどれだけ深い傷をつけるのかという部分をここまで主題として扱った作品ってあまりないと思うのです。
トラウマになってビッチ化、再会しても「あのとき、俺は傷付いたんだ!」と攻めるくらいで、その間の気持ちは「あれから数年後…」の間にしまわれてしまっているものが多い中、貴重な作品です。
高校時代、図書委員だった日比は、図書室で野球部の部活終わりを待つ杉野先輩が好きだった。
卒業式の日、告白した日比に返された「お前の好きって気持ちは憧れを履き違えた何かだよ」という言葉。
あれから数年後、臨時司書として母校に戻ってきた日比は…。
教員になっていた杉野と再会する、という話です。
1話目は日比目線で語られます。告白を真剣に受け取ってもらえず、冗談で返されたことで自分が受けた傷。本当に好きだったからこそ、この気持ちが「好き」じゃないなら何が本当の「好き」なのか分からなくなってしまった自分。その傷をつけた本人を目の前にして、日比はしっかりと相手がつけた傷の深さを見せるのです。大嫌い、憎い、とちゃんと伝えるのでスッキリします。
この1話目では杉野はひたすら酷いやつにしか見えません。わたしも大嫌いだし憎い。
問題は杉野目線で描かれた2話目の回想です。卒業式の日。告白のちょっと前から描かれた杉野の気持ちが…。つらい…。自分で言っているように弱いんですよね。これから毎日図書館で会えるわけもなく、大学と高校で環境が変わる。会えなければ、他の人たちといる時間が増えれば、気持ちは変わるかもしれない。自分の気持ちは信じられても、日比の気持ちは信じられない弱さが切々と描かれています。
高校〜大学は一番人格が変わるときですよね。その時間をずっとそばにいられるわけではないのに繋ぎ止めておける自信のなさ、それなら今の想いをそのままに、もしくは何らかの傷でもいいから日比に残したいという自分勝手な想い。杉野なりに日比のことを真剣に想うからこその決断だったんだろうなと思いました。青春とは間違うものなんだなあ。
きっと杉野的にはあれだけ傷つけてしまったから自分から見つけ出すことはしないと決めていたんじゃないかと思います。すごく自分勝手な考えだけど、もう二度と会えなくても好きな人を傷つけてしまった自分への罰で、もしそれでも会えたら…みたいな気持ちだったんじゃないかなあ。深読みし過ぎでしょうか。
2話はとにかく1コマごとが胸に痛いし、台詞のひとつひとつが突き刺さってくるようです。ひとに何かを伝えたあとで「ああ、あれも言えばよかった。そういえばこれも」という後悔のない、足りないものがない描写が素晴らしいのです。本当にここだけでも読んでほしいくらいの素晴らしさです。
最終話も杉野の感じが賛否両論を生みそうです。ここまで長々と語っておいて何なのですが、本当に読んでほしい。読んで、どう感じるかを体感してほしいです。うまく入り込めたら、神作品がひとつ増えます。
杉野に嫌悪感しか感じなかったら合わないと思いますが、杉野が抱えていた弱さ、若さを汲み取って、再会できたときにあのとき決めていたように自分から気持ちを伝えたことに「杉野の気持ちはずっと変わってなかったんだ!」と思えたら、ハマります。行間を読みまくって、深読みしすぎてしまうという方にこそ読んでほしい作品でした。
同時収録も良かったです。
女たらしの親友に片思いするモテ男の話なのですが、こちらも臆病なひとたちの話でした。
ひとはずるいけど、そのずるさをどう使うかは人それぞれで、使い方によって健気にも見えるし、嫌なやつにしか見えないこともある。そういうことを考えさせられた作品でした。
長くなってしまったのでこの辺で失礼しますが、本当にぜひ読んでほしいです。
pixiv漫画に1話分だけ掲載されていて続きが気になっていた作品。
私の好きな再会系。
高校時代の先輩後輩って素敵ですね〜。なんかもうそれだけでほっこりしちゃう。
高校時代、先輩杉野の卒業式。後輩日比は告白するけどフラレちゃうんですね…そこで連絡先も交換せず唇だけ盗まれる日比。なんだか切ないし悲しいし先輩がもう最低な人にしか見えないです…
でも2話の最初に杉野の卒業式、日比のもとへ行く少し前の話が描かれててなるほど同感。確かにそうだよなぁって。高校生で男同士なんて難しいよなぁって。
杉野は日比の事考えていたんだなぁと思わされましたが、でもやっぱりフリかたひどくない!?っていうのは拭えませんでした笑
でもこの時杉野が自分誓ったことは実行してましたね。
最後の球技大会のシーンですが、「ばきゅーん」「ずきゅーん」のやりとりは素敵でした。こちらも「ずきゅーん」です。でもこれやったら生徒にバレるんじゃないの大丈夫?という心配が…
全体的に杉野のキャラが、クール系と元気な感じとで混ざってる印象でした。
確かに場面ごとに静かな部分もあるのでしょうが、そこまでしっかりキャラが固定されてない、現実にいそうな感じです。
気分と雰囲気で少しずつ変わる…みたいな…
えっちシーンは少ないですね。最後の方に少しあるくらいです。でもストーリー重視の方(特に再会系が好きな方)なら読んでいて楽しめるかなと思います!
新刊購入の際、参考にさせてもらっているブログにて紹介されており気になったので購入しました。
表題作3話+描き下ろし と「不安定なシグナル(前篇・後篇)」で構成されています。
『未來圏で愛を紡げば』
卒業してから五年振りに、母校で図書司書として勤めることになった日比(受け)は、そこで教師となっていた先輩・杉野(攻め)と再会。
杉野が卒業する日、告白するも気持ちを受け取ってもらえず、以来 人を本気で好きになれなくなっていた日比。「また会えてうれしいよ」「いまだに俺のこと好きだったりする?」と投げかけてくる杉野の本心とは・・・
この作品の纏う雰囲気は凄く好きです。二話の冒頭なんて神評価をつけたい。
でも通して読んだ時そうならなかったのは、再会後の杉野の言動に引っかかりを感じてしまったからかな。いや、彼は全然悪くはなく、むしろ二話の冒頭での誓いを忠実に実行している誠実な人なのです。
が、自分の思いに正直すぎて、日比の戸惑いや消化しきれていない想いに対する配慮が足りないな…と。
久々に黒髪スーツ攻めを読んだので「もっとスマートに口説いて欲しい…」「黒髪スーツのポテンシャルは、こんなもんじゃない!」という私の勝手な妄想が正常な判断を邪魔した可能性(大)です…。
こんな趣味嗜好が丸出しのレビューになってしまい、すみません。
『不安定なシグナル 前篇・後篇』
頭脳・容姿、すべてが完璧だと持てはやされる穂積は恋をしている。相手は保育園からの仲の、バカで女好きの奏多(かなた)だ。
付き合っては別れてを繰り返し、彼女と長続きしない奏多だが、今度の好きな子には どうやら本気らしく・・・
読み手にはお互いの気持ちはバレバレなので、焦れ焦れ・うずうずしながら読むのが楽しかったー。
高校生が泣きそうな表情で「俺のこと 好きになってよ」て言うのは、反則に近いものがありますね。
初読み作者様です。
再会モノということ、タイトル自体が不思議な印象だったこと、また表紙の雰囲気も気になり購入を決めました。
想像以上に攻め様がこじらしていて、それが凄く良かったです。初めてHするシーンも、とても素敵でした。当初はオトナで、格好良い攻め様の印象だったのが、段々と、実際には残念系(←褒めています。7大好きです。)であることが判明し、残念攻め様好きな私としては嬉しかったです。
また同時収録作品も、こじらせてる幼馴染み同士で、そのもどかしさやこじらせ具合がまたなんとも甘酸っぱくて胸キュンでした。
今後作品をチェックしていきたい作家様となりました。
ちなみに、帯に全プレ(応募者負担有。対象コミックスの帯に付いている3枚の応募券が必要。2017年3月31日締切。)の応募券と応募要項が付いていました。人肌がテーマの、B's-LOVERY COMICS描き下ろし小冊子とのことです。
う~ん…攻め様ちょっと身勝手じゃないですかねぇ(´・ω・`)
高校生の好きなんて一過性のものみたいに言ってるけど
相手の気持ちを勝手に決めつける攻め様こそお子ちゃまで、
そんなあなたとなら長続きしなかったかもねと思います。
受け様のことをずっと好きではいたみたいだけど、特に会うための努力とかはしてなかったみたいだし
今回、偶然母校で再会できていなければどうするつもりだったの?
それとも母校で就職すればいつか必ず会えるみたいな感じだったのかしら?
もぅ少し攻めざまぁな展開が欲しかった...