フロム・グリーンキッチン

from green kitchen

フロム・グリーンキッチン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神60
  • 萌×265
  • 萌36
  • 中立9
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
19
得点
677
評価数
172
平均
4 / 5
神率
34.9%
著者
上田アキ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784758076173

あらすじ

名切晃太郎はスーパーの惣菜売り場で働いている。
ある日、よく見かけるサラリーマン・高野渡が
自分の作っている惣菜ばかり買っていることに気づく。

好物の惣菜が売り切れて落ち込んでいた高野に
名切が声をかけたことで二人はご飯を一緒に食べる仲に。
段々と高野に惹かれていく自分を自覚する名切だったが…

二人で囲むしあわせな食卓。それには、期限があって…

表題作フロム・グリーンキッチン

名切 晃太郎 スーパーの惣菜売り場担当
高野 渡 サラリーマン

その他の収録作品

  • EXTRA PAGES ①②

レビュー投稿数19

読みとれてないところがきっとありそう

初めて読んだ感想は、う〜んきっといっぱい詰まってるんだけど表現があっさりで注意深く読まないときっとサラッと読み終わっちゃうな…。

サラッと読むと、若くてイケメンで料理上手な男前が、なんか朝ご飯も夜ご飯も毎日作りたいって言ってくるんですけどってお話?

いつもスーパーの惣菜売場で自分の作った商品を買っていくサラリーマン高野が気になる名切。
名切思い出の鶏肉炒めを美味しいとお気に入りで、昔から現れたら…と思っていたやっと会えたねな相手になり…。

視線とか体の向きや表情で、気持ちを表現されてるんだろうけど、ただこの関係に迷ってるのか?それとも?と思ってたら!

うーーーん、待ってて戻って来たら…とか言うけどさ。いつよ?何ヶ月後?何年後?
それで弁当屋を勧めたの?

惚れたもんが追いかけるしかないのかな。

いいなあ。イケメンが毎日美味しいご飯やお弁当を作ってくれて、追いかけてくれて。

0

唎き酒ならぬ唎き鶏肉甘辛炒め

お惣菜が縁で始まる2人。

仕事熱心で顧客が何の惣菜を買っているかのデータ取りなどしているスーパー店員さんの晃太郎。
忙しい独身で食事は出来合いの惣菜頼みのリーマン・高野。
自分の作ったお惣菜を美味しく食べる高野にもっと食べてほしくて。
そうやって始まっていくんだけど。
晃太郎にひとの胃袋をガッツリ掴む料理スキルと、高野ひとりにという熱情があるのはそれとして。
高野に「この味は晃太郎が作った料理」とわかる舌があったから、とも言える。
ていうか、やっぱり心の引力あってこそ!でしょう。
比較的早くに両想いになって甘い空気感なんだけど、高野転勤!という一波乱もあって緩急もつき、晃太郎の大きな飛躍が真のハッピーエンドに繋がって読後感良し。
高野は人のいい雰囲気、晃太郎はなんかドキッとくるカッコよさがあります。

0

美味しいふたり

上田先生が描く切れ長目メンズ、絡みのシーンが好きでして。

晃太郎がイケメンでした。
モデル体型で料理男子ってかっこよすぎです。

でも、晃太郎は25歳なの?
高野さんが三十路。
晃太郎が年下なのが最初なかなかピンときませんでしたw 顔だけでなく落ち着いてるから。

自分が作ったものを美味しく食べてくれるのがうれしい晃太郎。
胃袋を掴む側も心を掴まれているっていいセリフですね。

くっつくところも、くっついてからのいちゃいちゃの自然なキスもめちゃくちゃ萌えました。
上田先生のこういう描き方ほんと好きです。

転勤する高野さんへお弁当を泣きながら作る晃太郎、泣きながら食べる高野さん、いいシーンでした。ハイライトですね。

濱崎はどういう役割なのかと思ったら、なるほど。晃太郎を動かすきっかけだったんですね。

いいラストシーンでした。

0

鶏肉の甘辛炒めくださいっ

読んでる最中からグーグーお腹の虫が騒いでうるさかったです。
晃太郎の考えたお惣菜が美味しそうで、ほかほかのご飯、またはビールと一緒にいただきたい…。ジュルッ

スーパーのお惣菜担当の攻め、晃太郎とリーマンの受け、高野のお話でした。
キャラの雰囲気から名切が受けかなと思ってたのですが、色気ムンッムンの攻めだった。

お惣菜の感想を言いたくて急いで来る高野や、高野にもっと自分の料理を食べてもらいたい、もっと話がしたいという2人の気持ちが微笑ましく、温かい気持ちになりました。

野菜売り場で会った晃太郎と、名切が同一人物だと気づいた経緯の描写が無いので唐突に感じる部分もありましたが、カバー下のあとがきによると既刊に収録の読み切りが高野目線のお話だとのこと。
それはそちらも読まねばなりませんな!

「朝食まで作ってあげる」と、お弁当を忘れた高野にお弁当を渡して去る姿に色気がありすぎてドキドキした!

高野はいい男なんだけど、晃太郎に頼りすぎなのでは?という部分のみ引っかかりました。心が狭くて申し訳ない。
晃太郎は朝昼晩自分の作ったものを食べてもらいたいという人なので、ぴったりなんだけどね。
転勤の件も、気持ちは分かるがもっと早く言ってよーって思いました。

転勤の日の朝の静かな涙が切なかったですね。
2人で食べる食事の素晴らしさを知った後の孤独が身に染みる。
離れた後にバイトの濱崎がもうちょっと何か仕掛けて来るかな〜(ちょっかい的な意味で)と思ってたのですが、よい働きをしてくれましたね。
彼のキャラ好きだったので、またいつか会いたいです。

ハッピーなエンディングでホントに良かったです。
イケメンの作ってるお弁当、2割マシで美味いはず。
お母さんにも幸せな2人を見せてあげたかったね泣

2

胃袋って大事だな

スーパーのお惣菜コーナーの見切り時間に滑り込むようにして総菜を買いに来るサラリーマン

気になるのは彼が好んで買っていく総菜が自分の作っているものばかり


コレね 何回読んでも泣かされるのよ
新幹線で食べるお弁当に鼻の奥がツーーーーンって



【エンドスタートライン】でさらっと受け目線で描かれてたお話が攻め目線でより深く描かれていて 「もっと話したい」の理由やお互いにハッキリできない気持ちを周りと関わることで自覚していく

母の言葉 職場のアルバイト レジのパートさん
それぞれの言葉を受けて手放せないものを知っていく見せ方なんだけど そのセリフが自分のどっかにも刺さって抜けなくなっていく感じもいいのよ

例えば 誰かのためにご飯を作ったことがあるからなのか「相手の胃袋を掴むってよく言うじゃない でも作る方だって心掴まれてるわけよ」のセリフが変に響いてわすれられなくなる とかね


柵ばかりが増えた踏ん切りの悪い大人同士の恋が戸惑いながら食べることを通じてゆっくり進んでいく

この焦れったさも このせつなさも ほんといい
彼らが選んだ道の先をいまだに期待してるんだけどな   ないよね…… 

1

料理はこってり、展開はあっさり

 攻めの名切がスーパーの惣菜売り場を担当しているキャラなので、美味しそうな惣菜や弁当の描写がたくさんあって、ほっこりしました。BL作品では珍しい職種なので、興味深かったです。一方で、受けの高野は普通のサラリーマン。でも、スーパーのスタッフや、たまたま最後の商品を譲ってくれた人などに元気良く声をかけるところは、現実にはあまりいないだろうなぁと感じつつも、彼がそういう性格だからこの恋も始まったわけなので、素敵なキャラだなぁと思いました。

 名切はどうか分かりませんが、高野は完全にノンケのようだったので、名切の好意をあっさり受け入れるところは少し唐突かなと感じ、引っかかりはしました。互いの性の部分で悩むところはほぼないんですよね。『舌先に夜明けの味』のレビューにも書きましたが、これも親しい友人になったという方がしっくり来る話ではあるんです。ただ、そこまで急スピードだったわけでもなく、読者がついてこれるだけの余韻は持たせてあったので、こういうBLもありかなと思わせてくれました。

1

美味しいご飯

◾︎名切晃太郎(スーパーの惣菜屋さん)×高野渡(課長)
上田アキ先生の作品て、攻めの色気がすごいんですよね〜年下攻めですが、晃太郎の色気がすごい。
惣菜屋さんなのにヒゲOKの謎。イケメン無罪か?笑

受けたる高野くんの魅力にあまり気づけず、トマト辺りの出会い方もちょっと強引に感じてしまったり、高野はヘテロだよな…とか色々思うところはありつつ読んだのですが、それを押して面白いです!!
あとがきで「エンドスタートライン」に元の作品が収録されていると知り、そっちを見たら高野の魅力や、トマトの出会い方辺り納得がいったので未読の方は是非!ただ晃太郎が別人なのが気になる。

初出の収録場所なんとかならなかったのかね…

萌〜萌2
上田アキ先生好きなので萌2で

0

穏やかに時間が流れる作品

この先生の作品が大好きです
この作品もとても素敵でした
穏やかに時間が流れていく過程がとても素敵
穏やかな時間が永遠に続くと思ったら‥

そこからの展開も無理がなく
穏やかにしかし熱く展開していきます
それがとても心地よい

攻めも受けも、ノンケなのかゲイなのか
どんな人なのか、どんな背景があるのか
必要最低限しか描かれていない中で
読み進めるうちに、ちゃんと人物像が
イメージされる不思議

お互いに思い合っているのが手に取るようわかるのに、お互い大切にし過ぎててもどかしさすら感じました

付き合いたてなのに、連れ添って何十年みたいなところも良かったです

8

男はやっぱり、胃袋掴まれると弱いのか。

前に読んだ時、ちょっと高野さんがワガママに思えたんですよね。何かヤダな、と。
晃太郎はご飯を作ってあげたい。美味しいって、喜ぶ顔が見たい。
しかも彼はプロの調理師だ。レストランで無くても。スーパーの惣菜コーナーだとしても。
そこには正当かどうかはともかく、然るべき報酬が支払われるべきもので。
晃太郎がプライベートで作る料理は純然たる好意によるもの。
高野さんが、たかっているように思えたんです。
物語だから、金銭の授受、の様なのは省いたのかもしれません。(材料費だけでも相当だよ。)
晃太郎はただ美味しそうに食べてくれる笑顔が欲しいだけ。…って、そんな。
晃太郎の無償過ぎる愛と。高野さんのそれは、見合って無い気がしました。
久々に再読して、やっぱりそう思いました。
極め付けはラスト。いつも晃太郎が少し無理をして、側に居ることを選ぶ。
晃太郎は変なのに捕まっちゃったな、と思いました。
晃太郎のお母さんが素敵で、この母とのエピソードが一番好きかも。
出てくるお料理は、お惣菜屋さんらしく、いずれも家庭料理で、美味しそうです。

5

お惣菜やごはんが主役級の働き

食べ物が出てくる作品が好きすぎて、作品一覧から表紙に食べ物が描かれている作品を片っ端から購入するという暴挙に出ています。
この作品はタイトルとコックスーツが決め手で購入。期待以上のおいしさでした。

母子家庭で幼い頃に「自分がつくったものを食べてもらえる喜び」を知った晃太郎。
高校から始めたスーパーの惣菜コーナーの仕事が楽しすぎて、彼女にもフラれるありさま。
そんな晃太郎には来店を心待ちにしている客がいて…。

晃太郎と晃太郎がつくった惣菜をいつも買ってくれる高野の話です。
物語はずっと晃太郎サイドで進みます。
職場でのシーンはもちろん、バイトの子たちとの食事会や晃太郎に片思いする濱崎くんとの会話、母親とのエピソードも絡めてあって、晃太郎の人となりがよく分かるようになっている一方、高野はモノローグはいくつかあるし、高野メインのシーンもありますが、バックグラウンドは一切明かされません。
この情報のギャップが良かったです。
晃太郎の知っている高野しか知り得ないことで、一緒に恋している気分。
激しい感情のぶつけ合いや胸が締め付けられるようなことはなくて、静かにゆっくり育っていく大人同士の恋という感じでした。
この雰囲気がすごく良くて、濱崎くんを晃太郎がやんわりいなすシーンも「おっとなー」という感じでカッコよかったです。
見た目もイケメンだけど、高野に対してはかわいい晃太郎も必見です!

母親のエピソードもとってもいいです。
子供の頃も、高校生になってからも、本当にいいお母さま。
はっきり描いてはいないけれど、晃太郎が決断をしたときのシーンで「え、あのお母さまは…」という衝撃のあと、「絶対しあわせになって!」と応援したい気持ちでいっぱいになるはずです。

そして何と言っても新幹線のシーン!もう!!泣く!!!好きだ!!!!
読んでいない方、もう絶対に読んでください!
可能であればお貸ししたいくらいです。それくらいおすすめ。

食べ物が出てくる作品は数あれど、この作品ほどいい仕事をしているものはなかなかありません。
惣菜コーナー、晃太郎の自宅のキッチン。舞台はほぼこの2つです。
添え物的に扱われる食べ物にやきもきされている方でも、きっと満足いただけるであろう作品でした。

6

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