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――その日、俺は義理の弟とセックスをした。
3pun instantno chinmoku
ちるちるさんの作家インタビューでお見掛けして、面白そうだなと思って購入してみました。
内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。
親の再婚によって子どもの頃に兄弟になった秋と朔。
ストーリーは秋視点で進んでいきます。
お兄ちゃんお兄ちゃんと懐いてくれた朔が可愛くて仕方ない秋。けれど、ある時から朔に避けられ、朔が大学生になった今では女の子と遊んでばかりの朔に呆れつつ、そしてそんな朔にもやもやした気持ちを抱くようになり…。
というお話。
なんというか、よくあるお話なんです。なんですが、二人の感情の機微が細やかに描かれていて話に引き込まれてしまいました。
秋の父親と、朔の母親の再婚によって義兄弟になる二人ですが、実は秋は父親とはほとんどあったことがなかった、という過去があります。秋を引き取り育てていた実母は養育費目当てに秋を引き取っただけで、ネグレクト気味。そしてそんな母親の男に色目を使われたこともあるという、なかなか壮絶な過去を持っています。
なので、秋は「家族」に対しての執着心が強く、また引き取って育ててくれた両親に対する感謝の念が深い。
秋と朔はお互いに想い合っているのに両片想いという定番の流れなのですが、そういったバックボーンがあるためになかなか両想いにならない。
恋心を抱いている相手に執着し、どんな手段を使っても手に入れようとするストーリーもよくありますが、この二人はお互いに「相手のために」身を引くCPなので、そこがなんともじれったく、そして切なかった。
相手が好きでぐいぐい攻める攻めがお好きな方にはちょっと物足りないかも。秋の一歩引いてしまう性格がじれったいと思う方もいるかもしれませんが、個人的には相手を想うあまり攻め込むことができない二人が健気でとてもツボでした。
朔は、秋に対する気持ちを隠すためと、それと秋への屈折した思いもあったのかな、複数の女の子と関係を持っています。はっきりとした描写があるわけではないのですが、苦手な方はご注意を。かくいう私もNL表現が苦手なのでちょびっと萎えてしまうシーンもあったりしたのですが、基本的には朔の秋を想う気持ちが強いので、そうした気持ちになっても仕方がなかったのかな、と受け入れられましたが。
ストーリーの序盤で、ふとしたきっかけで身体の関係だけ持つようになる二人なので、セックスシーンはそれなりにあります。が、「兄弟」という壁を秋が乗り越えられないためセックスシーンはあっても甘い空気ではないし、なんとも切ない。
その分、二人の想いが通じた後のエチシーンは甘々でとっても良かったです。
初めて読んだ作家さまでしたが、絵柄がとても綺麗で読みやすく、またストーリーも切なさあり、過去のトラウマあり、ゲイならではの葛藤有りで読みごたえがありました。
ずっと前に読んだ時、あまり好きじゃないな、と思っていて。その後何度か読んで。
やっぱり心震えるものがあって。何度読んでも涙する。
ヒリヒリと胸を苛む緊張感。愛しているのに、愛しているから。
互いを想うあまり踏み込めない。大切にしたいのに…。
何度か読んでいると、そもそも最初から。朔の秋を見つめる目は甘く、愛おしそうで。秋はヤバいくらい艶っぽく綺麗で。無自覚に危険に朔を煽る。
秋にとっては、何よりも尊い弟で。だからこそ朔は苦しみ、秋を遠ざけようとしていたのに。
激しい欲情は募り、二人は一線を越えてしまう。
そしてなお、秋は朔を遠ざける。禁忌。愛する弟の道を踏み外させている自分。間違い。
両親に申し開き出来ない。何度も何度も朔に抱かれながら、これが最後と自分に言い聞かせる。
それでもまだ、こんなにも浅ましく朔を求めている躰と心。
朔も秋を愛しているので、涙を流しながら「いいよ、家族に戻ろう。」と言って家を出る。
市梨先生の描くショタはいつ見ても天使。秋の記憶の中の朔の愛らしさ。
父に引き取られるまで、実母に虐待されて来た過去。父と義母と、その連れ子の朔との穏やかで優しい生活。ことのほか秋に懐いていた朔。秋から見た朔との記憶と、朔から見た秋との記憶が相互に丁寧に描かれていて。お互いに想いあってきた事がよく分かるのです。
壊れてしまいそうになっていた二人の心を救ったのは、意外にも家族で。
義母から届いたものと、優しい電話に、秋は失ってはならない朔の心を知るのです。涙。
もう逃げない。他の何を失ってもいい、もう朔を離さない。離せないと決意する秋。
想い通じ合って、共に生きることを受け入れてからのご褒美ターンも市梨先生ならでは。
ちゃんと両親に会いに行こうと出かける二人。「義母さんの大事な一人息子を貰いに行くわけだから。」という秋に、『兄さんはああ言ったけど、母さんに殴られるの俺な気がするな〜…。』と、思っている朔のなんとも言えない顔にほっこりします。きっとそんな気がする。
愛妻弁当ならぬ愛弟弁当もパワーアップ! ランチボックスも彼女っぽいチョイスにして、秋の職場の女子を牽制します。
「世界で一番可愛い俺の恋人」である秋が華奢で、すっぽり朔の腕の中。
胸のヒリヒリをサァーッと流してくれる、甘やかさで。
涙してしまうのに、また読み返してしまうんだなぁ。
エロいシーンはエロく、でも内容は深く泣ける話です。
義理の兄弟のBLです。
弟×兄。好きな人はハマるはずです。
元母親のせいで、女性が嫌いになった受け。
そのせいで電車に乗る時はとてもしんどい受け。
とても可愛そうです。
それとは逆に再婚?した時に出来た義理の弟。
弟の方はセフレが数人いるが、本当は兄のことが好きで、兄も弟が好き。
セフレなんかやめて、俺でいいじゃん。的な言葉を吐いた受けに攻めに攻めまくる。
その姿がとてもエロいです。
すれ違うし、後半は悲しいSEX。
それを見て私は泣きました。
最後は兄の方から告白。
それでくっついてハピエン。
番外編もとてもえちえちで良かったです。
義理の兄弟という関係が好きな方には是非読んで頂きたいです。
義弟は義兄への気持ちを女性で解消しているので、女性との関係を匂わせる描写が多いです。苦手な方はご注意下さい。
初めは義弟が義兄を好きなんだろうな、片想いかなと思いましたが、なんと両片想いでした。
しかし、義兄が義弟と初めて身体の関係を持ったにも関わらず、何もなかったことにしたために話が拗れていきます。
家に帰らない義弟を繋ぎ止めるためにセフレ関係になるところは切なかったです。
何がしたかったのか分からない当て馬の登場だったり、この期に及んでまた義弟を突き放す身勝手な義兄にちょっと苛々してしまう場面もありましたが、ハッピーエンドに収まったので良かったです。
その後のふたりのラブラブさがとても良かったので神評価です。
義兄弟もので、大学生の義弟×サラリーマンの義兄というカップリングです。
親同士の再婚により義兄弟になった2人。
初対面から、新しいお兄ちゃんが好きで好きでたまらない弟でしたが、やがて思春期を迎え、その想いが恋愛感情であることに気づきます。
そのため、兄を避けていた弟。兄もまた、自分を慕ってくれる天使のように可愛い弟が大好きだったのですが、避けられてショックを受けているうちに独立して家を出ちゃいます。
避けられていたせいで、嫌われていると思っていたのに、その家に弟が転がり込んでくる、という展開。
とにかくがっつり両片想いです。どちらも相手がスキスキなのに、兄に対する欲望を発散させるために女子と遊びまくっている弟、それを見て当然弟は女がいいんだと思っている兄とで、思いっきりすれ違っています。
イケメンでモテモテの弟と、トラウマから女がダメな兄。最初が受けの視点なせいで、女遊びの激しいモテ男弟にイラついたりしてしまいましたが、天然に煽りまくった上、ぐるぐる考え込んでは弟を振りまくる兄なので、途中からは弟が気の毒で仕方なかったです。
とは言え兄も気の毒で、女がダメになったトラウマが育児放棄によるものだとか、女の子と遊びまくる弟を見ては心を痛めてたりとか、可哀想でたまんなかったです。
ようやくエッチ、と思ったら兄の暴走で破局、またラブラブしたと思ったら兄の思い込みで破局と、焦れ焦れ展開が続きます。
そのぶんくっついた時はうれしかったし、萌えられました。でもできればもっと、恋人同士になったあとのラブラブパートを堪能したかったかな。
小さい頃の、ランドセル背負った攻めが可愛かった。受けが修学旅行に行ってしまうのが悲しくて、カバンに入りこんでる姿にズキュンとしました。この本でいちばん萌えたのは子供時代の仲良し兄弟の描写だったかもしれません。
義兄弟ものとしてよくあるものかもしれません。
お互いに好意を思う存分寄せる幼少期、違和感に気づく思春期、葛藤し抑えきれなくなる青年期。
作品の個性としては兄のアキが女嫌いで弟の朔が女たらしという要素ぐらいでしょうか。
結構語るに落ちる部分とかご都合主義的展開が多いです。細々した部分なんですが…
あとアキが女嫌いって事もあるんですが、女性描写がキツいのも気になりました。
が!
が、しかし!何でしょうかこの本の魅力は。
絵が?キャラが?流れが?良いのか、最後まで美味しく読める!!!
兄弟もの大好物すぎてフィルターかかってるかもしれませんが、これは良いよ!?!?
アキアキサクサクお互いに名前連呼するのも良いし、お兄ちゃんが天然エロスなのも大変可愛いかったです。ゴチ!
※現段階情報ですが電子書籍で「リキューレ」と検索すると無料お試し版で1話が読めます♪
待望の2ndコミックスは義兄弟ラブ\(^o^)/
今回も市梨さんの好みを詰め込んでますね〜!
黒髪受けとか怯えた表情とか泣き顔とか。
すれ違ってヤンデレてる感じとか。
過去回想では子供時代が可愛く描かれて、
おにショタ・ショタおにが漂う感じとか。
前作で市梨さんにハマった者としては
市梨さんらしい表情や展開にワクワク楽しめました♪
そしてエッチシーンがエロい(゚∀゚)!
パワーアップしてる気がする…。
グズグズになる受けが最高に可愛いぃぃ///
エロ可愛お兄ちゃんすっごく良かった(∩´///`∩)
さて、内容は義兄弟の両片思いのお話です。
受けはお兄ちゃん。
幼少期のトラウマで女が近づくだけで拒絶反応が出るくらいの女嫌い。
心に傷を負ってた時期に出会った義弟の存在に癒され大切に思っているのですが、「普通の兄弟」の距離感が分からず、図りかねて逆に誤解させてしまいます。弟に対してすることは何事も裏目に出てしまい、不器用さがもどかしい。。。
ーーと、同時にちょっとめんどくさいw
弟との一夜の過ちを「無かったこと」にしたり
でも独占欲が出て弟のセフレになろうとしたり
「やっぱ兄弟じゃこんな関係ダメ」って逃げたり
コラコラ、弟を振り回しすぎデスヨー(ヾノ・ω・`)
そんなお兄ちゃんに振り回された弟攻め。
子供の時からずっとお兄ちゃんに片思いしてる一途ワンコ。でもお兄ちゃんと通じるのは叶わぬ願いと思い、「普通の弟」でいようと心がけてて、外で女の子と遊んでるチャラ系リア充です。(女の子と遊んでる描写は少し有り)
ベースはお兄ちゃん大好き素直ワンコ。
でもお兄ちゃんから振り回されて怒った時はヤンデレ要素有り。
で。キツイ言葉を投げつけても、結局お兄ちゃんに弱いというw
怒りが持続しないですぐにお兄ちゃんにコロっとなるワンコ攻めが可愛いですヾ(*´∀`*)ノ
ひたすらお兄ちゃん大好き大好き大好きな弟ワンコが
お兄ちゃんの不安定に振り回されて
天国と地獄を行ったり来たり。。。。
そのせいで何度か涙を零してたけど、泣き顔が可愛かった!
最終的にちゃんと想いが報われて良かったねぇぇぇ(∩;///;∩)
恋人になった後は、日常では「兄さん」呼びだけど
エッチなシーンになると「アキ」って名前で呼んでて。
ギャップに萌える( ´艸`) ♡♡
唐突に出てきて数ページで去った当て馬(?)だけがちょっと浮いてたような?
ストーリーに絡めるには少し違和感があり残念でした。
あとお兄ちゃんがサラリーマンというには幼くて…。
後輩のキャラデザはオッさんだったから、うううーん?と。
でも全体的には大満足です(﹡´◡`﹡ )
市梨さんのキャラは表情が魅力的で(特に泣き顔w)今作も楽しく読了でした♪
ずっとすれ違い続ける義兄弟のふたり…
兄の気持ちも、弟の気持ちも、わかるから、胸が締め付けられながら読んでいました…
最後が怒涛の展開だったので、もう少し…!もう少し詳しく…!しりたい!続きが読みたい!!そんなエンドでした!!
ただ...一つだけ。代弁。
ケーキ「解せぬ!!!」
(毎度捨てられるケーキよ...笑)
禁断の兄弟愛がテーマ。
秋と朔は幼い頃に両親の再婚で義理の兄弟になりました。
女の人が苦手で内向的な兄・秋と社交的でモテる弟・朔。
タイプは違えど、互いに相手を大切に想う仲のいい兄弟です。
基本的に秋も朔もお互いを溺愛しています。
秋は表面にはあまり出ないながらも仕事帰りに朔の好きな
お土産を買ったりといつも朔の喜ぶ姿を思い浮かべています。
朔の場合は秋にベッタリの割に立ち回りは上手く、だけど、
兄のことになると盲目になり、兄の会社の上司を牽制したりと
暴走してしまったりもします。
成長とともに兄弟愛は性欲や執着を伴い、劣情を
抑えきれない弟は兄を避け、兄は家を出ていきます。
しかし、朔が大学進学すると、秋の元に
押しかけてきて同居生活が始まります。
昔のように自分を慕ってくる弟を嬉しく思う反面、
奔放に女の子と遊び回る朔に秋は複雑な想いを抱きます。
朔は秋への想いを誤魔化すために遊び人を演じますが、
無防備な兄の言動や挙動に想いは日々募るばかり。
それでも「普通」の兄弟でいる限りは一緒にいられる。
そんな思いから、〝兄思いの弟〟として振舞っていたのに、
兄が過去に男とキスしたという事実を知ると、
遂に理性の糸が切れ、兄を抱いてしまいます。
秋は可愛い弟に道を踏み外させてしまった罪悪感から
何もなかったことにしようとしてしまいます。
自分が弟をずっと好きだったことに気がつきながら、
そこから目を背け、想い自分の中に押し込めて…
だけど、朔が本当に欲しいのは「普通」の人生などでははなく、
秋から愛されること。そして、秋がいつも傍にいてくれる人生。
心は通わないままに体を重ね続け、その歪さがかえって痛々しい。
いけないことなのに、溺れるように抱いて、抱かれて、
求め合ってしまう2人の激しさに、その熱量に、目が離せません。
「愛している」という気持ちは同じはずなのに、
相手への思いやりや臆病な心が邪魔をして。
あと一歩のところで素直になり切れず、
すれ違う2人が切なくて、じれったい…
けれど、最後には家族も友達も、全てを
失っても一緒に生きることを選んだ秋と朔。
手を繋いで実家に帰ってゆく2人の背中に、
両親は息子たちの決断を理解してくれるのかな…
してくれますように…と祈るような気持ちで読み終えました。
個人的に少し気になったのは秋の旧友の高橋という当て馬?の存在。
過去の出来事を掘り返し、秋に嫌な思いをさせるのみで早々に退場。
秋の罪悪感を煽り朔との関係を絶つきっかけを与えはするものの、
わざわざ登場する必要あったのかな?と思ってしまいました。
あと朔に纏わりつく女の子たちの言動や行動にちょっと違和感が…
遊び相手の兄にそんな執拗に絡むことってある?
最後だけちょっといい女風なの…なんだかいやでした。
商業デビュー前から好きな作家さんなので購入しました。
購入時から何度か読んでいますが、相変わらずどこか違和感があります。ご自身でも仰っていた「ハートフル不穏ストーリー」が得意というか、痴情のもつれで事件でも起こしそうというか、そういったキャラクターを描くのが上手な方なので、同じタッチの今作はオーバーに見えてしまった気がします。過去作に自分が慣れ過ぎてしまっているだけかもしれませんが。すっきりした綺麗な絵柄のがっつりヤンデレというのがなかなか衝撃的で、グッときたのを引き摺り続けています。
とはいえデキるのに盲目的すぎる黒髪クールビューティーな兄、異性ウケするわんこ系の弟と、メインキャラクターはどちらも市梨さんという感じでした。病み属性はなく、正統派な義兄弟ものです。
ストーリーはBLというか少女漫画っぽい展開が多かった印象です。
初めて市梨さんの本を読みました!ならもっと高い評価にしたかもしれないのですが、幸か不幸か…ですね。何とも心苦しいですが。
正統派ストーリーが好き、義兄弟ものが好き、華奢で女性っぽいウケが好き、濡れ場は汁多めが好き、などの方にはおすすめです。