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otouto no otto
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
田亀先生、「SUGOI JAPAN」ノミネートおめでとうございます。
という事で早速レビューを。
2巻は娘の夏菜が生涯の伴侶として女性を連れてきた、という夢を見たところで終わっていましたが、3巻はその続きから。
リョージは弟で、夏菜は娘。
同じ身内ではありますが、娘がもしビアンだったら、と、弥一がLGBTについてより一層踏み込んで考えるようになっていく様が描かれていたように思います。
そしてリョージに対しても、偏見を持っていなかったようで実は弟がゲイである、という事から目を背けてきたのではないか、と気づいた弥一。
マイクを「弟の夫だ」と他人に説明できなかった自分を鑑みる構図で、弥一なりに少しずつLGBTを受け入れ咀嚼していく展開はさすが。
「弟の夫」ではマイクサイドの心理描写はあまり描かれていません。が、3巻では彼のリョージを失いリョージと似た面差しを持つ弥一への複雑な気持ちもちょびっとだけ描かれていました。
リョージと弥一の高校時代の友達。
夏菜の学校の担任の先生。
そういった新しいキャラも登場し、また違った方向からマイク(というかLGBT)について描かれているのもよかった。
「弟の夫」では、マイクがLGBTについて説明するページが少しあるのですが、それがまたとてもいい。
自ら自分の性癖を公表することを「カミングアウト」といいますが、他人の性癖を本人の意思を問わず公表してしまうことを「アウティング」というのだとか。
お恥ずかしながら初めて聞いた言葉でしたが、多々問題のある行動で(当たり前ですが)切ない気持ちになりました。
「弟の夫」は一貫して「LGBTとはなんぞや」を分かりやすく説いたコミックなので、ぜひとも幅広い年代の方に読んでいただきたい作品だなと改めて感じました。
あとがきで田亀さんが「そろそろゴールが見えてきました」と書かれています。次巻あたりで完結なのかな。
おわってしまうのは寂しいけれど、どう完結させるのか、非常に楽しみです。