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shouwa genroku rakugo shinju
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
落語心中の10巻目にして完結編。どういう形で終わらせるのかなあと思っていましたが、さすが雲田さんというべきか、非常に鮮やかで、きれいで、そしてさっぱりとした終わり方でした。
10巻は「通常版」と「小冊子つきの特装版」が同時発売されました。有償の小冊子ですが、+300円(税抜き)くらいの金額なのでぜひとも小冊子付きの特装板をお勧めしたいです。
9巻の終わりで寄席が火事になったところで終わっていましたが、そこから怒涛の流れでした。
小夏が与太郎の子を妊娠し。
あれだけ八雲師匠に反発していた小夏が師匠と和解し。
そして…。
一つの時代が終焉を迎え、悲しいはずなのに師匠は最後まで幸せだったんだとわかるシーンには思わず落涙。
今までも助六やみよ吉の存在がそこはかとなく漂っていたのはこういう流れにしたかったんだなと、雲田さんの技量に圧倒されました。
終盤は八雲さんが亡くなった15年後。
それぞれの、『今』が描かれていて感慨深かった。
『落語心中』は女性が強く、たくましかった。
何より衝撃的だったのは小夏の子どもの新之助の父親。
小夏の八雲師匠に対する想いが、なんとも切なく、あたたかかった。
表紙の穏やかな表情の八雲師匠。
読後、再び表紙を見ると、なんとも言えない、優しい気持ちになりました。
巻末に雲田さんの次回作のお知らせが。
三浦しおんさんの『舟を編む』のコミカライズ化だそうな。
楽しみ。なんですよ、とっても。
でもなあ、BL描いてほしかったなあ。
と、ちょっと思ったりもしました。
なぜか8.9巻が未登録?なのでレビュー書けず。
とうとう完結の10巻です。
アニメで、八雲師匠があの世へ行った場面で、特に泣かせるような展開ではないのにうるうるきまして。
原作ではどうかな、と思ったらやっぱりじ〜んとしました。
長い間、八雲は助六とみよ吉に対しての罪悪感を抱えていたのが、お前のせいじゃない、と2人に言われ、すぅ〜っと楽になったようで。
ずっと独りになりたいと言いつつ立派な家族を持ってしあわせだったと実感もできただろうし。
助六とまた落語ができたり、それを見せたい人に見せられたり、助六と若い頃にした指切りをまた交わして。
こういう風に人生を振り返るあの世っていいな、と思わせてくれる、やさしさとおかしさと切なさと…雲田先生らしい、やっぱりすごいなぁと改めて思いました。
信ちゃんの父親はやっぱり…だったんですね。
助六と八雲の血を残したかった。
小夏の八雲への複雑な気持ちの描き方も、小夏らしくて私は好きでした。
松田さんが昔を振り返る話の中で、若い頃の助六と菊比古が2人でいると華があって人気が出たというくだり…やっぱりあの2人が並んでいると色っぽくて萌えますね。
BLではないけど、雲田先生だし、こちとらBL脳なものでどうしてもそう見えてしまうw
そこもとても好きでした。
八雲という人間を通しての群像劇。
「みんなお優しいから」という松田さんの言葉。
「誰のせいでもねぇ」という寄席の旦那の言葉。
「誰が悪いなんて話ァ野暮だろ」という助六の言葉。
人間愛に溢れた雲田先生らしくて大好きです。
読めてよかったです(感謝)。
ほんとはもっと良かったとこ、言いたいことがあるんだけど、ありすぎてまとまらずこれが精一杯。
読後数日経っても余韻で頭の中ぐるぐるしています。
今後何度も読み返すであろう、すばらしい作品に巡り会えてうれしい限りです。
小冊子なしを購入。
まさに完結編でした。ここまで密度濃く進んできた漫画ですから、最後どういう風に終わるのかと非常に期待して読みました。そのせいか、いろいろ収めるという傾向が感じられて若干物足りなかったですが、やはりすごい漫画には違いないです。
全体を通して、八雲師匠がもう、人間としてもすごいし、色っぽすぎて困りました。そういう形にできなかったとしても、雲田さんの中では助六(与太)×八雲が見えてたんじゃないかなー
小夏の八雲師匠への想いが出てきて、そこはちょっとすんなり受け止められないところもありましたが、女性読者を代表していると思えばいいんですかね。
八雲師匠が穏やかな気持ちであちらの岸へ行って下すってよかった。
小夏が女性初の落語家というおまけがついて、女性のパワーというのが初めて出ましたね。
小冊子の方は巷で賛否両論のようなので、個人的には読まない方向で行こうかと思っております。。