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playboy blues
忧郁的花心男子P.B.B
中盤までは能成とアラタがそれぞれけじめをつけ、ハルトがついに能成を抱くという展開でしたが、最後はやはり純佑と忍の話に持っていかれましたね。個人的にはここまでせっかくシリアスな展開に耐えてきたので、ハルトと能成がくっついてからの話がもう少し多ければ嬉しかったなぁと思いました。もちろん、P.B.B.シリーズのメインは純佑と忍であることに異論はありませんし、最後に忍の方から純佑に思い切り気持ちをぶつけてくれたのにはとても感動しましたが。
能成達の話は元々は誰も悪意を持って行動してないからこそ、それぞれが結局は自分自身の中で折り合いをつけるしかないんですよね。自分を納得させる答えを見つけるのは至難の技だけれど、ちゃんと各々周りと和解しつつ、自分のこれからの道を見つけていて安心しました。
主役の二人を差し置き、私はハルトと能成が結ばれたシーンに感動しました。
ずっと待ってたし。あのヤンチャ能成を抱くハルトの攻様振りは、鹿乃先生の数ある名ラブシーンの中でも上位にランクインしてます。(個人的な評価)
何度見ても惚れ惚れするハルト様とすっかりおとなしくかわいらしくなる能成。またこの二人のラブシーンが見たい!鹿乃先生お願い!
第6巻。
いよいよ最終巻…最後に嵐でも巻き起こる?と読み進める。
本作では、また純佑と忍の物語が戻ってくる。
…というのは、アラタのお姉さんのいきさつを純佑が知るから。
人一人が、死んだ。
それが自分のせいで。
罪と罰を背負わなければならない。
潔癖な純佑はそう考え、落とし前としてホストを辞め、実家の旅館に帰るという。
それは忍との別れ。
忍は連れて行って欲しいと言えずに…
くわ〜〜〜っ!メロドラマきた…
純佑、アンタはいつだって真っ直ぐだよ。正しいよ。清いよ。だけどさ。
って言いたくなんのよ。
奇しくもハルトが純佑を諭す言葉『お前には白か黒っきゃねェのか』。
コレ!
結局、純佑も忍も、能成もハルトもアラタも、心のどうしようもないブレや激情に突き動かされたり、人との関わりで気づきがあったり救われたり、それら全てが欲にまみれた「ホストクラブ」という「場」の磁力の中で足掻くような、そんな物語だったなぁって感じてる。
実家の旅館での純佑は、真面目一本やり。何かを忘れるためなのか、休みなくただ働く姿。
そんな所に忍がやってきて、やっと本心をぶつける忍の慟哭。
あとは読者の希望通り無事に……。
正直、ここはもっと引き伸ばしても良かった。「やっぱりね」になっちゃう感あり。
忍が幸せなのは凄く良かったんだけど、ホスト時代のピリピリ感はどこ行ったの?みたいな気の抜けた純佑は如何なものか。急に平和になっちゃって。
アラタはフェードアウト。
ハルトx能成も順当。ていうか、能成も牙が抜けちゃった?
ハルトが能成に翻弄されてマジになったのはある程度わかる。能成がハルトだけのものになる心境の変化の方は曖昧な部分があると思った。
でもハルト好きだからヨシとする!
ラストの描き下ろし「女将の勘2」にて、すっかり旅館の一員になった忍の姿。忍は本当に良かった。忍の幸せバンザイです。
総じてこの「P.B.B.」暑苦しくも濃いホスト業界の男と女、男と男の物語、実に面白かったです!鹿乃しうこさんサイコー。
今作品ではメインカプよりもハルト×能成の方が気になっていたので、今回ようやく能成がこじらせまくったブラコンから卒業し、他人に与えて与えられる喜びを知ってくれたことが一番の収穫でした。
そしてハルト×能成の初めてのエチシーンに、今作品最大の萌えウェーブが!!!仕事場でもその雄力振りまいてたら、絶対ハルトがナンバーワンになってたでしょうにね。
一方、メインカプの二人ですが、自分が原因でアラタのお姉さんが自殺したことを知り、純佑はホストを辞めて実家の旅館を継ぐことを決意します。贖罪のために、忍に別れを告げた純佑と、「ついていく」と言う勇気のない忍。最後は、「PBB」に携わってきた色んな人達に背中を押されて、忍が一歩踏み出せたのがよかったです。
アラタも恨むことをやめて前に進み始めていて、各々が傷つけたり傷ついた分だけ、ちゃんと成長できているような気がしました。
今回で完結ですが、できればハルト×能成でスピンオフもう一冊くらい出ないかなと期待しています。
購入動機:
シリーズ物で好きで、純佑×忍に話が戻ってきたとの情報を得たから。
★純佑、忍、おかえりなさい……!
表紙を見た時から、本を持つ手が震えました……! 帯にも泣かされましたねぇ。やっぱり、このCPが一番好きです。しうこ先生、完結お疲れ様です。ありがとうございます泣
★忍っちはかわいい
忍っちのシャンパンコールのシーン、大好きなので、また見られて嬉しかったです笑。忍っちは、誰よりも男気があるのに、女々しさも人一倍。別れを決意した時の♡中の表情なんか、切なすぎて全てにグッと来る。ラスト、純佑のもとに押しかけるシーンの泣き顔は至高! 他のコマとのタッチの違いが、これまた忍っちの思いの爆発が伝わってきて、良い意味で辛いし、うつくしい。泣き顔に美しさを感じるキャラって、大好きです。最後は二人がラブラブで、忍っちの笑顔も見られて、幸せでした。お幸せにね♡
★堅物ホスト純佑
ナンバーワンは辛いね……。実家のこともあって、純佑どうなっちゃうんだろう、と思っていたけれど、え、辞めちゃうの?!忍さんとはどうなんの?!とハラハラしっぱなしでしたね汗。未練たらたらな純佑もかわいい。忍にさえ欲しがってもらえたら、というコマが好きです。最初から素直になってたら、こんな遠回りしなくて済んだけれど、すれ違ってからの結ばれてこその二人だなぁと感じました。若旦那、頑張れー!
★脇キャラの女の子たちが嫌みなくかわいい
BLだと、女の子キャラが当て馬っぽく出てきたりもするけど、この作品は女の子キャラ含めて、みんな素敵なキャラクターたちでした。club DANDY最高!! できることなら、旅館での忍たちのお話ももっと読みたい! 大好きなシリーズです!
自分には「PBB」に一番好きなキャラはハルトです。
ツンデレ(可愛いい)だけど、人を大切にする優しい兄貴みたいな感じ。。
そして能成の成長のことも気になるんです。
本性はいいだけど、彼は他人(アラタ)を傷つけ、そして自分の心を傷付ける。
悪い面もいい面も持つのは人間の実感がいっぱいです。
彼の純粋のところも、闇のところもハルトは全部受け入れて、
最後に東京にいる意味をみすけて、すごくいいですね。
もしまたドラマCDが楽しみです。
安元洋貴さんのハルト役、鳥海浩輔さんの能成役、とても聞きたいです!
『P.B.B.5』にコメントをありがとうございます!
ayumunarumiさんはハルトが好きなんですね。
「彼の純粋のところも、闇のところもハルトは全部受け入れて」
本当にこういうところがハルトの素敵なところですよね!!
私も大好きです。
番外編でまたハルトのお話も読みたいですね。
ついに弟くんも喰われちゃったかーー
なんて思ってわけですが、
ま、ま、まさかの展開Σ(゜Д゜)ちょっ
なんでよ、なんでそうなるのよ。
淋しそうな顔の忍さんが見ていられない。
そのくせ、ヤるこたヤるとか。
怒涛のハラハラ展開でしたが、
巻末のほのぼの展開には癒された。
どう表現したらいいのか難しいので割愛させていただきますが
なんやかんやあったけどこの二人はかわらんなーと。
いつまでも仲良くやっておくれと思わずホッコリさせていただきました。
最初からもっかい読み返したいなー
紙版しか持っていなかったので、6巻発売を機に電子版で買い直しました。
シーモア版、紙と同じ修正(=白抜きじゃない)です。
さて、最終巻。
先ずはこの「P.B.B.」を長きに渡って描き続けてくださったしうこ先生に、「最高のマンガを有難うございました!」と言いたいです。
ただの「神」評価じゃ気持ち的には全然足りないくらいに、マンガに求めている理想とBLに求めている理想の両方がめいっぱいに詰まった、とても素敵な最終巻でした。
アラタがこの巻の作中で“憑きものが落ちる”という表現を能成に対して使うのですが、今までどう言い表せばいいのか分からなかった「P.B.B.」の魅力ってまさにそこだなと。
色んな想いや迷いを抱えて「club DANDY」に集まるゲストやキャストが次々と憑きものが落ちたように晴れやかな笑顔になっていく。
それを見れた時に、何とも言えない嬉しさがこみ上げるんです。
BLでは邪魔者扱いされがちな女の子達が、この作品では主役達と変わらないくらいに一人一人大切に扱われていたのが何より私は好きでした。
「club DANDY」に集まる女性客達にはどこかしら共感出来る部分があったから、そういう子達が救われていくのが余計に嬉しく感じれたのかも。
中でもゆかりちゃんが最後に見せるとびきりの笑顔には、私も思わずきゅんとさせられました。
2巻のゆかりちゃんとはすっかり別人です(*^^*)
主役達(純祐&忍)に用意されていたラストへの展開もまた最高に素敵なんです。
どちらかがどちらかに「ついて来い」って言うんじゃなくて、二人共にしっかりと自分の未来を選択をさせる。
1巻からずっと自分のことでは逃げ続けてきた忍には特にとてつもなく勇気のいる一歩なんだけど、やっと聞けた忍の一生分のワガママは全然みっともなくなんかなくて、羨ましいなって思いました。
こういうラブストーリーを描いてくださるしうこさんのことがますます好きになりました。
純祐&忍、ハルト&能成だけでなく、キャラ全員に対する作家様の愛がしっかりと感じられる素敵な大団円は、やっぱり涙なしには読めなかったです。
ラスト1ページの先に続く未来が思い描ける終わり方に、読み終わったそばからもっともっと読んでいたい気持ちが溢れ出します。
本編は終わってしまったけど、番外編、後日談をぜひとも期待したいなぁ。
扉カラーにベテランの凄みが感じられ釘付けになります。
そうして、気の遠くなりそうな年月を経てついに?
ホントに?
まだまだ疑い気味な気持ちを隠すことなく読み始めました。
リアルタイムから、忘れた頃に続編が出るを繰り返してはがっつりとしたエロを供給してくれる貴重なシリーズ。
忍の掴み所のないチャラさと女の子大好きな優しさに間接的に癒されたり。
純佑のギャグ漫画を覆すど真剣な重い気持ちに引いたり、ほだされたり。
振り幅の広さにあと引くことなく頭を空っぽにして楽しめる作品でした。
ハルトと能成編かと思わせて、2人がモジモジ?している間アラタによって盛大に巻き込まれていた忍と純佑の辿り着く先。
段々完結を意識するようになり、作中のしんみりに感情移入。
生真面目な性格がメンドクサくもありましたが、愛しくもあり惜別の情が湧いてきます。
何かと揶揄されがちなホストの本分を守りきった純佑の最後に立ち会える喜びと、まさかこんな結末を迎えてしまうのかと、不安に駆られもしましたが…。
けれど、さすが。
時代の流れを感じつつも安定のクオリティ。
そして圧倒的で抱腹絶倒な鹿乃ワールドを最後まで見せつけられ、湿っぽくならない楽しい幕引きとなりました。
表紙に純佑と忍が帰って来ました。とても幸せそうな二人を見てほっとして、帯の「No.1店を去る」を読んで鼻の奥がツーンとなる。 大好きなシリーズの最終巻、大切に読もうと思う。
5巻のラストで憑きものが落ちたように素直になった能成、忍に激しい嫉妬を見せたハルトがとうとう能成を抱きます。このベッドシーンのハルトと能成がとても魅力的で、二人の気持ちと体の高ぶりが感じられて素敵でした!最中と事後の緩急の付け方も、さすがしうこ先生という感じです。
もがいて苦しんで東京(ここ)にいる意味を見つけた能成。忍が5巻で彼に言った「ごまかした奴程、後で苦しいの」という言葉は、やはり自分たちに向けたものだったのですね。ハルトたちのベッドシーンの間に、純佑と忍が目をそむけてきたことを口にするシーンが挿入されていて、ハルトと能成の甘いHに酔いしれながらも、やっぱり『P.B.B.』は純佑と忍の物語だったのだと思い知らされます。
アラタの姉の自殺を知って、ホストを辞める決心をした純佑は「俺は一人で(実家に)帰ります」と忍に告げます。それは自分への戒めでもあり、忍へ助けを求めているようでもあるなぁと感じました。求めるっていうのはちょっと違うかな、忍を救いたい気持ちもあったと思う。
純佑以上に現実を突きつけられたのは忍で「一人で帰ります。」という純佑に「そっか」と答えた時の表情は、彼が幼い頃から何度も見せてきた顔なんだと思う。母に拒絶された時にも「そっか」って沢山諦めて来たんだろう。そこから這い出すには「ついてきて」じゃダメなんだ。純佑が帰郷を選択したように、今度は忍が人生(純佑)を選ぶ番なんだから。
別れの時が迫る中、純佑が苦しむ元凶は「自分がホストにスカウトしたことだ」とまで後悔する忍の背中を押したのは、ハルトや店の女性客たちでした。これが『P.B.B.』の醍醐味です!沢山の登場人物たちの生き様がそれぞれ光っていて、彼らの台詞には力強さがあります。その力強さに、忍がこれまでの人生で「ごまかしてきた」恐怖から、踏み出す勇気を持てたんだと思う。だからこそ、みっともなくても迷惑でも“一緒にいたい、一緒にいてやりたい”という我儘が言えた。しうこ先生とすべてのキャラに「忍の人生を救ってくれてありがとう」と、そして純佑と忍には「ずっと幸せに」と言いたいです。
私のBL歴史の中で一番長く、そして一番多くの作品を読んでいる鹿乃しうこ先生。先生が長く描かれているキャラたちは「彼らはどうしているのかな?」と想いを馳せたときに、自由に動き出す生き生きとした人物たちなのだと思います。だからきっと純佑も忍も、そしてclub DANDYのホスト達も、いつか勝手に動きはじめて再び先生が描かれることになると信じています。