その体液は甘く、ヒトの食料となる―。

シロップ

syrup

シロップ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×230
  • 萌27
  • 中立13
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
16
得点
399
評価数
107
平均
3.9 / 5
神率
34.6%
著者
三ツ矢凡人 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
シリーズ
シロップ
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784864422574

あらすじ

体液が甘い蜜となり、人間の食料となる幻の生き物【ショクヨウ】。現代においては絶滅したとされていたが、ひっそりと人間に混じって暮らしていた。見た目は人間そのものの晴は、実はショクヨウ。いつかありのままの自分を受け入れてくれる人が現れるはず—その日を夢見ていたが、体から芳る独特の甘い匂いのせいで、あろうことかクラスメイトのいじめっ子・時雨にショクヨウと見破られ、"食べられる"ハメになって……?

【ショクヨウ】と人間の織りなす恋物語を3本収録。
大型ルーキー三ツ矢凡人の初コミックスついに誕生!

表題作シロップ

望月時雨 ショクヨウマニアの高校生
晴 クラスメイト,ショクヨウ

同時収録作品シロップ

たんぼ 彼女に振られたばかりの大学1年生
ぽち 先輩から頼まれて預かっているショクヨウ

同時収録作品シロップ

敷島颯 ショクヨウ,高校2年生~
望月吹雪 ショクヨウに興味がある高校1年生~

その他の収録作品

  • Another case(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:漫画

レビュー投稿数16

久々に会えた最高の作品!

最近はなかなかいいBLに会えず、ランキング上位で気になったマンガを読みあさる日々だったのですが、今回試しに手に取って………

めっっっっっっちゃおもしろい!!
というかエロいw


もともと三ツ矢凡人さんのことはピクシブで知っていて三ツ矢さんの作品が大好きでした

ですが好きなのはあくまでも好きなのは二次創作の作品!作者オリジナルで初のコミックはなぁ…と思っていました

そこでこのマンガは予想をにいい意味で裏切ってくれて…ww

まず設定!
ショクヨクの設定はそう複雑ではなく「そうかそうか」と簡単に理解できます
(私自身があまり設定を深く考えないからかもしれませんが…w)

設定に基づいて話が進んでいくのでこの設定のせいでこうなってるのかぁ~と納得できるのもおもしろかった点です

そして画力!
登場してくる子がかわいかったりエロかったり…
絵がとにかくうまくて読んでいてわかりやすいし、キャラクターのかわいさに引き込まれますw


3つのカップルの話で1冊の本となっているのでオムニバスが苦手な人には抵抗があるかもしれません…

私も1つ1つのカップルの細かいところが表現されないので、オムニバスはあまり好きではないのですが

このオムニバスはいい!どれもそれぞれが何を理由に行動しているのかよくわかるし、いい所で話が終わる……!


長々書きましたが結局言いたいことはこの作品は最高!!ってことです!!!!



4

表紙に一目惚れ

面白い設定を考えられるセンスのある方が出てきた!と思いました。
絵柄はさらっとライトで可愛く、かつセクピスやオメガバースのような独自の設定が盛り込まれているのが面白かった!

なかなかデビュー作でこういう変わったお話を描かせてくれるところって少ないと思うので、出版社様に感謝しかない。
シロップというタイトルも中身とリンクしていて、デザインやらなんやらと併せて可愛かったです!

2

ぽち・・

表紙買いしました。表紙詐欺被害に何度も遭っているのでビクビクだったのですが
こちらのコミックは、中身もかなり画力が高くてむしろ中身の絵のほうが可愛くて目が楽しいです。
お話もすごく面白くて一気読み。
3CP出てきますが、全CPリンクしていて、表紙のうなじを舐めてる子のお兄さんのCPもあります。
短編なのに読み応えがありました。
ぽちの話ではちょっとウルっときてしまった・・・。
可愛いし良い子だし健気だしもう・・・。
3CP全部好きでした。
短編でも、センスがあって巧い作家さまは何をお描きになっても面白いのだと思います。

1

甘い甘い

めちゃくちゃ良かった(*´ー`*)
いじめっこに見えてじつわって設定も王道で可愛いんだけど
食べられる用の人間と同じ姿をした生き物設定がまたいいのです
オメガバースが今だいぶ王道設定になってますが
これもある意味いろんなパターン作家さんで読めたら楽しいんじゃないだろうか。
オイシイ男子がいっぱいってもゆる。
1冊同じ設定の3作品
どれもリンクしてるようでそれも良。
懲りずにこのシリーズ読みたいわ。
若い子ばっかりだったけど、老年とかでもよいよね
生産管理されてて定期出荷とか・・・や、それただのエロ本か

1

新しい設定

オメガバでもドムサブでもなく新たな人種BL。とはいえオメガバよりかな?tcb攻め大好きにはたまらない一品。秀逸です。ありがとうございます。

0

ちょっと怖い

ショクヨウと呼ばれる、人間の姿をした生き物がいる。体液や肉は人間の食料になり、人間の言うことには逆らえない生き物だ。絶滅したと言われているが、人間に紛れて密かに生き延びていた。
ショクヨウである晴(受け)は、その正体を知るいじめっ子のクラスメート・時雨(攻め)に脅されながら体液を啜られていた。ただのメシと言われ、ショックを受けて泣いていたが、ショクヨウマニアである担任に、涙の匂いでショクヨウであることがバレてしまって…。


面白い設定ではあるし、BLとして萌える作品だったし、読みごたえはすごくありました。
でも人間の形なのに、家畜で人として扱われないなんて、ちょっとひどいというか怖いというか…。薬と思われて狩られるアルビノとか、そういうのを想像してしまって、なんかちょっと手放しには萌えられなかった。一般マンガですが、たとえば『亜人』とかのように、人型ではあっても人類に害をなす存在なら、迫害することに正当性はあるかもしれないけど、ただ単に体液が甘く、人間に逆らえないというだけの亜人種が搾取されるのはどうかなぁ、と思います。

まあフィクションなのでそれはさて置き、そのショクヨウと人間のカップリング3組の話が収録されていました。
上記あらすじのいじめっ子攻め×隠れショクヨウ受けの高校生モノがいちばん個人的には好きでした。
受けはショクヨウであることがバレてしまって、弁当代わりに攻めに体液を吸われまくっています。
体液は乳首から出るのと、性器から出るのと、唾液が主なようです。つまり乳首責め、フェラ、キスなので、見た目は普通にエッチの前戯です。
吸われまくって、不本意ながらもどうしても感じちゃって、ドキドキしてしまう受け。半分照れ隠しで「おまえ、これ普通だったらレイプだぞ」って言ったら、攻めに「そんなわけあるか、ただのメシだ」と言われちゃう。
ショックで泣いてる受けがやたらと可愛かった。いじめっ子の攻めも、受けの涙には焦るのがすごく萌える。基本はいじめっ子×ツンデレなので、萌え要素は高いのです。
エッチはなしですが、甘々キュートでとても楽しめました。描き下ろしがついてて、そちらも転げ回るくらい可愛かったです。できればこのカプだけで1冊くらいのボリュームが欲しかったなと思います。


他の収録作は、大学生×ショクヨウと、ショクヨウ×大学生。話はすべてスピンオフになっていて、兄弟とか先輩後輩同士とか、キャラにもそれぞれつながりがあります。
個人的には高校生モノが神、大学生×ショクヨウが萌、ショクヨウ×大学生が萌×2という評価です。
ちなみに同時収録にはがっつりエロもあり、修正が少ないです。どのレーベルもこれくらいの修正だったらいいのにな…。

3

シロップ


おお、こういう感じの話だったのね。

ショクヨウの人が実際にいたらもっと恐ろしいことになってそうだなと思った。現実では。

どのカップルも好きだけど、時雨と晴のカップルが一番好きかも。

攻めでは颯が一番好きで、受けではぽちが一番好き。

ぽちの水嫌いの理由が知りたいよ。
ぽちは喋れないみたいなんだけど可愛いよ。
一生懸命に何か伝えようとしてるし、何より褐色肌に白髪が気に入ってる。

颯とぽちって幼い頃から一緒だったみたいだけど、親とかどうしたのか気になる。
名前もなかったくらいだからね。

イラストも可愛いし、三ツ矢凡人先生の他の話も読んでみたいです。

1

めっちゃ好きだけど……

もともと三ツ矢さんがストーリー絵柄共に大好きで、気になっていました。SNS等でこの作品の告知や関連イラストをあげておられたので、大体こんな感じのストーリーかな、というのは分かって購入いたしました。
絵はいつも通り最高でした!エロパートでもショクヨウの体液は食べ物なので汚い感じがせず、それもとても新鮮な感覚でした。
が、三ツ矢さん特有の”病み”の部分が少なく、あまりひねりがなかったことが残念です。一つ一つのお話が短すぎて登場人物のディテールが伝わってきませんでした。個人的には颯と吹雪のお話がもっと読みたかったです。
お話のテーマ自体は最高だと思うので続きがあればぜひ購入したいです。

1

〝食べられる〟ことのエロス

少年マンガのようなBLジャンルにはあまり見ない絵柄ですが、
表紙からは予想もつかない、細部まで創り込まれた世界観に引き込まれました。
タイトルの意味も内容を読むとしっくりくるものでした。

この物語には「ショクヨウ」なる人外の生き物が登場します。
彼らは人と変わらぬ姿でありながら、人とは違う異質の存在でした。
その体から甘い蜜のような体液が分泌され、
その蜜の味はショクヨウ自身の感情よって変化します。

そうした性質をもつために彼らはその名の通り、
人間の食料として家畜同然に扱われてきました。
けれど、そんな彼らも絶滅し、現代においては幻の存在となりました。

そんな現代に人々の中でひっそり生き続ける3人の「ショクヨウ」と人間の
切なく、重く、ときに甘い恋が描かれます。

まず1人目は高校生の【晴】
彼もまた正体を隠しながら人々の中で生きるショクヨウの一人。
普通の高校生として学校に通っていましたが、ある日、
同級生の時雨にバレてしまい、食べられてしまうことに…

なかなか素直になれないツンデレな二人がもどかしいです。

〝食べられる〟という行為を通して、無意識下では愛情を感じているのに、
ショクヨウであるために信じることが出来ず、喜ぶこともできない晴。

〝食べる〟という行為を通して、愛しているつもりなのに、
それを上手く伝えられず、傷つけてしまうばかりの時雨。

「ただのメシにそんな感情持ってねーよ」と晴に辛く当る時雨ですが
蜜を啜るためとはいえ、男の乳首を舐めたり、フェラ同然のことが
出来てしまうのだから、それが出来ている時点で十分好きだよね?

二人の恋の続きが気になるいいところで終えてしまいます。
でも、きっとこれからイチャイチャ展開があると信じています…!

あと、晴が教師に襲われかける場面でショクヨウには人間の命令に
服従してしまう習性があると明かされますが、特定の条件を満たした
相手などではなく、人間であれば誰の命令でも従ってしまうというのが、
とても恐ろしく感じました。


2人目のショクヨウは【ぽち】
大学生のたんぼはある日、先輩からペットを預かってほしいと頼まれます。

たんぼの元にやってきた「ぽち」は褐色の肌で、小柄な女の子のようで、
なぜか話すことができず、水を恐れ、エッチなことには積極的なのに
キスだけは嫌がるなど、何か訳ありげで、心許なくて儚げなところが
庇護欲をくすぐる美少年でした。

はじめはたんぼを警戒していたけれど、心を開き始めると懐き、
たんぼを喜ばそうと一生懸命になるところが健気で可愛らしいです。

ペットとしてではなく、恋人としてぽちを受け容れたたんぼですが
ぽちは結局話せないままで…いつの日か話せるようになるのかな?

3人目のショクヨウは【楓】
ぽち編で登場したぽちの面倒を見ていたショクヨウの楓と
たんぼにぽちを預けた先輩・吹雪のお話です。
ちなみに吹雪は晴編の時雨の兄でもあります。

かつて同じ高校で先輩と後輩として出会い、恋に落ちた二人。

ショクヨウに生まれたがために体を好きでもない男たちに捧げ、
それでも吹雪に惹かれてゆく心だけは止められなかった楓。

普段は飄々として、ショクヨウとしての自らの過酷な運命も
何ともなさそうにしている楓ですが、本当はしんどかったんだろうな…

この二人のお話は他二編に比べるとシリアス度高めですが、吹雪が楓の
ショクヨウとしての生を理解し、人間とショクヨウの垣根を乗り越え、
共に生きようとするという意味ではこの二人の愛が一番深く感じました。

ショクヨウによって晴のように一般家庭で育つ子もいれば、
ぽちや楓のように恵まれない境遇の子もいて、この楓編では
きっとこの世界では二人のように酷い扱いを受ける子たちの方が
多いんだろうな、と思わせる悲しい実態に触れられていました。

ちなみに3人のショクヨウの中で楓は唯一の攻めポジションです。

0

人であって人でないとは

相手をどう扱うか、どう接するか。
深く考えるとなかなか重くて、考えさせられる作品でした。

猫型ロボットはお茶の間のアイドルですが、この作品に出てくるのは「人型食物」です。
ジンジャーマンクッキーとかマジパンや砂糖菓子で作ったサンタクロースとかそういうのじゃなくて、話せるし、動くし、感情もある人間にしか思えない「ショクヨウ」。
昔は家畜と一緒に飼育して、体液を蜂蜜のように食べたり、肉も食べていたという説もある。人の命令には抗えず、人権もない。今は絶滅したとされている設定。
あ、悪趣味…というのが第一印象でした。

3CP登場します。
1CP目はDK同士、表紙の2人です。
「ショクヨウ」である晴と、晴の正体を唯一知っているクラスメイトの時雨。
そこにショクヨウマニアの教師が…という展開で、きつめの先制パンチを喰らいます。
素直になれない攻め横暴さを「可愛い」と思える方は萌えるかも。

2CP目は先輩からペットを数日預かってほしいと、ショクヨウを押し付けられた大学生。
「ショクヨウ」でも人として愛せると言っていた大学生が、実際にショクヨウと暮らしていくうちに…という話です。
戸惑いながらも情が湧いて、相手をちゃんと尊重して、大事にする。
このCPが一番萌えました。

3CP目は、2CP目の「ショクヨウ」と一緒に保護された颯と、そんな颯に一目惚れした吹雪(2CP目でショクヨウを後輩に押し付けた先輩)。
前出の2人よりも「ショクヨウ」として生きる過酷さが前面に押し出されているので、地雷の多い方にはかなり厳しい描写が多いです。
「人の命令は絶対」という「ショクヨウ」の本能を、他人が救えるのかという話でした。

1CP目を除いて、結構深いです。
「人の形をしている」から、人には出来ないことを遠慮なく出来ると考える人もいれば、人として存在ごと愛する人もいる。
「人じゃない」から「人権もない」と言いつつ、人格がある。重い。難しい。

作画もノリも軽めなところはあるし、女の子に見える受けが無理という方には「おっと」というキャラもいるので、好みは分かれるかも。
描き下ろしの軽すぎるノリからすると、作者さんの意図ではここまで考えさせるつもりはなくて、「こんなネタ、面白いかも」くらいのものだったのかもしれませんが、深読み隊の方は考えざるを得ない。
そんな作品でした。

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