花鳥風月 5 小冊子付特別版

kachoufugetsu

花鳥風月 5 小冊子付特別版
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神115
  • 萌×247
  • 萌13
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
24
得点
803
評価数
177
平均
4.5 / 5
神率
65%
著者
志水ゆき 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
花鳥風月
発売日
価格
¥900(税抜)  
ISBN
9784403665196

あらすじ

現役を退いたヤクザの曜明と、彼の世話をする火弦。
火弦は曜明を密かに慕っていたがーー。

描き下ろし番外篇収録の小冊子がついた特別版で登場。

表題作花鳥風月 5 小冊子付特別版

辻本 曜明(元暴力団平岡組幹部)
佐野 火弦(元暴力団平岡組構成員)

同時収録作品花鳥風月

一見 雅貴 (外科医)
糸川 一人(役場勤め)

レビュー投稿数24

自覚のない鉄砲玉

 当シリーズのCPはどこも甲乙付けがたいと思っていましたが、5巻を読んで確信しました。私は陽明と火弦が一番好きなんだと。陽明の犬という立場を徹底し、そこからけっして逸脱しない火弦の姿勢。少なくとも私が読んできたBL漫画では、ワンコ攻めは数多く見かけましたが、彼ほど健気な犬受けはなかなかお目にかかれませんでした。相手に対して度が過ぎるほど盲目だと理解が及ばず共感できない時もあるのですが、火弦の陽明への一途さはどのシーンを読んでもすんなり心に沁み入り、彼の喜怒哀楽にすっかり寄り添って読んでしまいます。

 陽明から火弦に対する想いも一見同じ熱量や種類ではないように見えますが、彼の中では恐らく、犬とは別に特に恋人という概念があるわけではなく、とにかく自分に忠誠を尽くし自分が愛情を注げる対象を熱望していて、それがたまたま犬という概念だったのかなと思いました。一般的な用語としてはけっしてプラスの意味ではないけれど、陽明の中では犬という存在は最高位なんじゃないでしょうか。火弦はこの上なく彼に大切にされていると感じました。この2人の今後に期待が膨らみます。そして、糸川の無事も何より。中毒寸前だったでしょうから業腹でしたが、一見とより一層絆が深まったようなのでなんとか受け入れられました。

1

いよいよ火弦篇、そして財前登場!

先の展開(六巻以降)を知っていても、ハラハラドキドキの回。
曜明の兄である元組長殺害の犯人がわかって、始末すべく動く火弦と曜明。

死を覚悟した火弦が、曜明にキスをねだるくだりがいじらしいのなんのって!
それだけでは終わらず「死んでも判別できるようにキスマークを各箇所につける」という口実でキスマークをつける曜明。
曜明っていつも無表情で何考えてるのかわからないんだけど、そんな男が「あれは俺の犬だ」と言い切る姿には萌えます。

それにしても一般人の糸くんを巻き込むんじゃねー!!
おまけにあんたたち、まだ合体してなかったんだね、とそれにも驚き。

自分にだけ忠実な「犬」や、「特別」を渇望する曜明や吉里谷。
一筋縄じゃいかない男たちの一筋縄じゃいかない感情が明かされます。

それと勝又に起きた出来事……
何ともやり切れない気持ちにさせられる……。
ビター風味すぎるっ。

そしてなんと言っても、財前!!
待ってた!!
正直、ここまでどのカプも悪くはないけど、大好き!!というほどでもないなぁ……と思ってたので、この財前が登場した時は、心の目がカッ!!と見開いたのを覚えています。





1

悲惨なエピソードにビックリ

ヤクザ展開が複雑だったり、そんなに不穏でなければいいな、志水先生ならわかりやすく描いて下さるのでは、と前巻のレビューに書きまして、それはその通りだったのですが。

勝又の娘と孫娘の話が悲惨すぎた(怖)
曜明が実の母親と関係を持っていた回想の時、本作はBLファンタジー色が強く、リアリティがあまり感じられないので、近親相姦はすごく苦手だけど生々しくは感じなくてよかったと思ったのですが。
今回の話はリアリティもヘチマもなく、内容そのものがきつかった。まさかこんな展開が待っていたとは!?と驚きました。

火弦が死を覚悟して、曜明にキスをねだり、それが叶ったのはよかった。体にいっぱいしてもらえたし。
曜明を守るために撃たれちゃったけど。
曜明が初めての自分だけの犬を必死で守ってくれるのでは、と次巻楽しみに読みます。

新キャラ財前!好みの美形です。
吉利谷と今後いい感じになるんですね。
これで4CP目。
余談ですが、純ロマ、セカコイ並みにゲイばっかり出てきますねw まさにBLファンタジー。

糸が火弦と偶然会ったり、こういうところもBLファンタジーだなと思う理由ですw

1

犬の献身と純愛

ふう…。
あとがきに書かれている通り、BLと言うよりVシネマ。
曜明の兄である元組長の敵討ちがメインの1冊です。

兄が父からもらった犬のような忠犬を欲しがった曜明と吉利谷。
曜明は火弦をもらい、吉利谷が求めたものをもらえる日は来なかった。

どうしてもそばにいる人間と自分を比べてしまうし、そのせいで蟠るし、人間というのは欲深く、しみじみしんどい生き物ですね。
なし崩しではなく、きちんと組長の座を受け継ぎたい吉利谷が書いた絵がどんなものであれ、最初は火弦を使う時点で「何かちょっと違う」と思ってしまいました。
曜明を引き離しておきたい、自分で決着をつけたいと思うなら、そこは曜明に一番近い存在を使っちゃいかんだろうと。
でも組長から曜明だけがもらった犬もあわよくば、死んでしまっても構わないという深い嫉妬のせいだったんだろうな。
ひとのものまで取り上げようとした業のせいで、足元を掬われるわけですが。

吉利谷と一見、さらに新キャラ・財前(弁護士)のつながりも今回はっきりします。
一見を怒らせるとやばいことも明らかになりましたね。
そして首を突っ込んでしまった糸くんは、また一見共々お預けです。

元組長(曜明の兄)が殺されたときに一緒にいた勝又もまた、自分の娘のことで後悔して、嫉妬して、逆恨みに近い感情を抱きつつも、そんな自分をまた悔いて、というつらい経験をしてきた人間のひとりでした。
このひとの話が本当につらい。
娘は自業自得だけど、孫娘のことは組長への対面を保つために手出ししづらい立場だったとは言え…、読むだけでもつらいです。

いろいろなことが済んで、終盤。
勝又の元娘婿に撃たれそうになった曜明を庇った火弦が…。
6巻を…。
急いで6巻を読まねばなりませんよ!

1

吉利谷が本当に欲しかったものとは。

この巻としては、曜明さんと火弦が巻き込まれる事件がメインなんですが、7巻を読了した後戻って来てみれば。7巻のメイン、吉利谷×財前、特に吉利谷さんの叶わなかった想いなどが縷々と綴られており。プロポーズも既にしていたんですねぇ。(忘れてましたよ。)まるでソフレの様な二人。ただ人肌に触れて眠りたい、という吉利谷のそんなわがままを受け入れる財前。ぽんぽんと優しく触れるその背には、7巻で明かされる大きな傷。そして、おそらく曜明さんと同じく、先代の組長である克也さんに心酔していた吉利谷は、望んでも貰えなかった「犬」を貰えた曜明さんに嫉妬も感じていて。誰かの特別になりたいと、ただそれだけを一途に、ひたすらに思い続けていた、物語の中で一番大人に見えて、その実 幼い子供の様な吉利谷さんに「俺だけはお前の味方でいてやる」と告げる財前。
吉利谷さんが、「犬」こと、火弦にいつも優しかったのは「羨ましかった」気持ちがあったのだと気付かされます。
そしてその「犬」は忠犬らしく曜明さんを守って盾になり凶弾に倒れます。
ここではまだ、曜明さんの気持ちは読者には中々見えないのですが。先代の仇を打て、と組から命じられ赴く前に、火弦はこれが最期と曜明さんにキスをねだるのですが。曜明さんが異常に優しくて、火弦の身体中にキスマークを付けます‼︎ (これは後で吉利谷さんに見られて「愛されてるなぁ…火弦。」と言われるんですが…)えええ⁈ やっぱりそうなの⁈ って感じで。火弦だって、ピンと来て無いですし、読み手側としてもまだ納得してはいないのですが、吉利谷さんだけが気付くのです。
曜明さんが火弦を大事に思っているという気持ち。火弦が曜明さんを追って行きたい気持ち。しかし、曜明さんから火弦を預けられて保護するのに、吉利谷さんがとった行動が乱暴過ぎて。これは後で財前にも叱られますが、全く関係の無い糸くんを急性アルコール中毒にしかけて、一見さんにまで迷惑をかけます。…同級生、幼馴染、勢揃い。無駄に勢揃い。一見さんと吉利谷さんのハイキック、見ものです。一見さんが医者なのに武闘派なのも7巻でネタバレします。一見、吉利谷、財前、と全く別々の道を選んだ3人が同級生で、全員美形。そしてカッコいい。
7巻を読了してから読み返すと、本作が伏線張られまくりの神作品だと気付かされます。
普通に読んでいた時は、先代の死にまつわるあれこれに注視して読み流していたあれこれ、一つ一つの台詞の重さに。その魅力に、気づかされます。

3

どうなるの!!!

なんて複雑に絡み合ってねじれてしまったのでしょう。

新たな登場人物の財前弁護士。吉利谷の味方だって。吉利谷は曜明に嫉妬してたんですね。
しかし火弦と糸くんにひどすぎます!

今回は火弦と糸くんが危ない目に合います。
しかし発見!一見と糸くんは最後までいってなかったんですね。あの場であの約束。果たされないフラグじゃないですよね?
一見と吉利谷や財前が繋がってたとは。でも危ないところで助けられて良かった。

そして曜明は火弦を可愛がってたんですね、犬として?
火弦が受けた命令を知っていたのかな。察したのかな?
全身にキスマークつけて犬扱いなのか愛してるのかどっち?

勝又もやりきれません。娘の駆け落ち相手がクズ過ぎて三代に渡って狂わされましたね。最後は自分でかたをつけます。悲しいです。勝又も前組長も。

そしてそして火弦は助かるのでしょうか?こんな時に高速で足止め。
どうなるの!!

0

火弦のターン。捨て犬の純情

第5巻。
丸ごと火弦編です。

結論から言うと、これでもか!の火弦の片恋の不憫さ、からの→→望みが叶う展開。
望みが叶うという事は……その命と引き換えに??みたいな、どこまでも不憫な火弦の姿。
火弦という少年は本当に自尊感情というか、そういうのが異常なほど低い。
自分の命なんて曜明にとってはどうでもいいもの、と本気で思ってて、そんな自分が曜明に恋い焦がれているその気持ちも浅ましく、あってはならない最低な感情だと思っている。
そんな自分が曜明に何かをねだっていい時は…
それは曜明のために自分の体か命をはった時。
そして、その時が来た、というのがこの5巻の展開です。
しかも必死の思いでキスをねだるとあっさり叶える曜明に、自分はこれから死ぬんだ、と自覚する。

前組長殺しの真相が明らかになり、その元凶のチンピラが曜明を狙って撃った時、反射的に曜明を庇って弾を受け止める火弦…
出血が酷いのに高速では事故が起きていて車が立ち往生し…火弦の命はどうなる⁈というところで第6巻へ、という流れです。
いつもいいところで切りますよね〜!

さて、この5巻になって新しい登場人物が出てきます。
平岡組また吉利谷の弁護士・財前。
吉利谷は財前に添い寝をしてもらわないとぐっすり眠れない。この関係はなんなんでしょう?
吉利谷は前組長(曜明兄)が好きだったようだし。
この後また物語が複雑になってくる?

0

犬の思いがご主人様に届く日はきっと来る!!

 待ちに待った曜明×火弦編です!

 組長の兄を殺され、組とは一線を置いて、義姉と兄の忘れ形見である姪をひっそりと守る曜明と、その曜明に命を助けられ、犬として生涯の忠誠を誓っていた火弦ですが、兄を殺した犯人が見つかったことで、状況が一転します。
 追っ手として命を捨てる覚悟をしていた火弦が曜明に最後にお願いしたことは……。

 以前、募る思いを抑えきれずに曜明にこっそりキスをした時に、曜明からはきっぱりと拒絶されています。それでも、最後のお願いを口にせざるを得なかった火弦がいじらしいです。そして…、曜明さん!あなた何してくれてるんですか!(笑)それは、お願いされて嫌々ながらしてるキスじゃないでしょう!?相変わらず、その表情と同じように曜明さんの気持ちは読めませんが、火弦を捕獲させて一人で兄の敵であるはずの勝又を追いかけたのは、兄を殺された恨みとともに火弦を死なせたくないという思いもあったからですよね!?
 それを信じて、6巻を粛々と待ちまする。

 火弦、生きて~生きてくれ~。生きてたら、きっとまたいいことがあるはずだよ(泣)!!
 

1

いいキャラだからドラマCDが聞きたい

すごく可愛いな火弦、
またそんな彼を「王子様」で見る小さい女の子。
またあまり感情を出ない曜明。
火弦の片思いの切なさを、
曜明が静かに彼を見守る(?)の気持ちを聞きたいです。
今までほかのカップルがもう全部CD化に、
彼たちが負けない大人気の曜明、火弦篇のCDを楽しみです。

2

あああ!!また気になるところでぇぇ!

ヤクザ幹部:辻本曜明×ヤクザ構成員:佐野火弦です。
や~っと、このCPメインの話でしたが、まぁ~気になるところで終わっちゃって・・・もうっ!!って感じでした。
あとがきにもありましたが、ホントにVシネマみたいでした。
あまりBLっぽくなかったですね。(いや、BLなんですけどね。)

ぶっちゃけ、火弦には是非とも曜明と幸せになっていただきたいのですが、今まで先代とその家族にしか興味がなかったのに、どういうつもりで火弦にキスをするのか、すごく謎だし、はっきりしろよ!って思いましたね~。

あと、新CPのフラグがバシバシ立っているキャラが出てきました!
財前が個人的にめちゃくちゃ気になります!!(そして受けであってほしい。)

今回は一見×糸くんCPも少しだけ・・・
というか、糸くんがめっちゃ巻き込まれてました。
で、一見の過去がすこ~しだけ垣間見た感じでしたね。ホントこっちも気になりますね!!

2

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