デンパ公安官僚×オトメ鑑識員のアダルトラブ!

溺愛オトコと純愛ヤロウ

dekiaotoko to junjoyarou

溺愛オトコと純愛ヤロウ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×229
  • 萌12
  • 中立5
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
9
得点
342
評価数
87
平均
4 / 5
神率
42.5%
著者
井上ハルヲ(オハル) 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
シリーズ
デンパ男とオトメ野郎
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784048658409

あらすじ

警視庁鑑識課勤めの柏木と公安部官僚の西村は、運命の出会いから恋人に。しかし事件が二人を引き裂き!?

表題作溺愛オトコと純愛ヤロウ

警視庁公安部総務課の管理官,32歳
警視庁刑事部鑑識課の警部補,35歳

その他の収録作品

  • ウワサのカレシ
  • あとがき

レビュー投稿数9

エロラブからハードへの神展開でした!

井上さんはペンネームを変えてからラブコメ路線に行くのかなとちょっと残念に思っていたんですが違いました。
「デンパ男とオトメ野郎」はラブコメ度が高かったけれどこれはいつもの井上さんでした。

「ウワサのカレシ」
聡の昔の男マダムタカコが絡んでくるお話でどちらかというとラブコメ。
前回和巳が渡した腕時計が300万円以上するものだと発覚して慌てる聡と、その時計は婚約指輪の代わりだと言う和巳。
相変わらずのかみ合わない会話にぷっとなっていたら、少しずつ不穏な雰囲気に・・・

「溺愛オトコと純愛ヤロウ」
井上ワールドが炸裂していました。
和巳と些細なことで言い争ってしまった聡に、公安の魔の手が忍び寄ります。
自業自得とはいえ公安の罠にはまり川上という男と無理やりセックスさせられてしまう聡。
寸前で攻めの助けが入るというBLのお約束は一切ありません。
ご都合主義は完全にすっ飛ばして聡がモブに凌辱されるという辛い展開に・・・
身も心もボロボロにされてマダムタカコのところにやってきた聡を待っていたのは、デンパです。和巳です。
やっと登場です。遅いよ和巳!
不本意だったとはいえ約束を守れなかったと別れを決意した聡をこれでもかと慰める和巳。やっぱりいい男です。
そしてお互いを許し合うような切なくも濃厚なエッチに突入。
小山田さんの官能的な口絵通りに聡は絶倫和巳にトロトロにされていきます。うっとり~。
そして記念の百回目も迎えます。何がって和巳が数えているあれです。

最後はいちゃラブでほっこり終わりますが、警察ものストーリーがバックボーンとしてありました。
仕事と恋人との狭間で葛藤する和巳の苦悩や、たとえ知ってしまっても何もできない今の自分の立場への怒りが伝わってくるし、恋人と家族を盾に取られて身動きが取れなくなってしまう聡の辛さも切なくて苦しい・・・
警察という組織の暗い部分やそこに属している人たちのがんじがらめな立場みたいなのも見えて、絶対にラブコメ路線だと諦めていたのにいい意味で裏切られました。

もし和巳が感情のままに職務をほっぽり出して聡を助けてしまったら私は萎えたかもしれません。
逆に何が何でも助けなかったから萎えたという人もいると思います。
モブに無理やりどうこうもダメな人は本当にダメだと思うので。
ここは賛否両論で好き嫌いが分かれるなと思いました。
受けが酷い目に遭いがちな井上さんの話が好きな人にはごちそうなんですが、そうじゃない人にはただの毒かもしれません。
「デンパ男とオトメ野郎」のような甘いエロラブだけではないので、同じものを期待するとがっかりするかも。
私には神展開なんですが。
続編が出たら迷わず買うし、ぜひ出してほしいとも思います。
もちろん小山田さんのイラストで!( *´艸`)

11

超骨太刑事ドラマ

『デンパ男とオトメ野郎』の続編。
前作同様、同人誌の内容に一部加筆修正されたものです。

最初の短編「ウワサのカレシ」は、柏木(受け)がバーのマスターに西村(攻め)のことを惚気るという話。
このマスター、マダム・タカコ(本名:孝雄)というオネエですが、実は元陸上自衛隊員で、柏木の初めての男。
一見アーミー兄貴系でカッコいいのに、口調は完全にオネエというギャップが面白いです。
表題作でも柏木のよき相談相手として登場しており、酸いも甘いも噛み分けたような大人の魅力溢れるキャラでした。

※腐友さん情報ですが、彼と柏木の初Hの話は、同人誌「乙女男子」で読むことができます。
こちらを読んだ上で本作を読むと、若き日の孝雄のアニキぶりと、本編でのオネエ喋りとのギャップを更に楽しめるかと思いますw


表題作はなかなかシリアス。
前作にも出てきた新興宗教団体(テロ組織)絡みの話です。
柏木がかつて一度だけ関係を持った男が、実はこの組織の関係者でした。
柏木は公安に脅され、この男にもう一度接触し情報を入手することに。
男との暴力的なセックスに耐えながら西村のことを想う姿が切ないです。

西村は、相変わらずの天然な言動で笑わせてはくれますが、柏木と喧嘩中のため出番は少なめ。
西村に縁談が来ていることを知った柏木が彼との別れを覚悟するような切ない展開となっています。

しかし、喧嘩前と仲直り後のラブシーンはどちらも甘々で大満足。
西村の、デンパではない切れ者な一面や、酒に弱い可愛らしい一面なども見ることができ、二人のイチャイチャシーンには大変な萌と癒やしがありました♪

全体として、作品のタイトルこそキャッチーですが、内容としては非常に硬派なドラマだったと思います。
ターゲットは無事確保できたものの、組織自体は依然として存続しており、めでたしめでたしでは終わらない点が非常にリアル。

主人公を公安の駒として描くシビアな視点も印象的でした。
柏木の任務はターゲットと寝て情報を入手することだけで、男の確保自体は彼の預かり知らぬところで行われます。
「公安の蛇」と呼ばれる西村も、柏木が他の男に抱かれるのを傍観せざるをえず…。
そこにエンタメ的な爽快感はありませんが、組織の中で生きることの厳しさや、体制側の非情さが見事に描かれており、読み応えがありました。

ただ、西村の過去が結局よく分からなかった点はやや消化不良かも。
西村の初めての男が組織関係者だった等、断片的な情報のみ与えられても反応に困るというのが正直なところ。
今後同人誌等で続きを書いて下さるのかもしれませんが、一応シリーズ完結とのことですので、本編に余計な伏線は要らなかったかなという気はしました。

とは言え、萌えるだけでなく刑事ドラマとしても読み応え抜群なこのシリーズ、前作同様大変楽しく読ませていただきました。
またいつかどこかで続編が読めることを切に願います。

※柏木の元セフレで検視官の仁科とその彼氏の話は、同人誌「HYPER BLACK」シリーズで読めるようです。柏木も出ているようなので探してみたいと思います♪

13

口絵のチョイスが神です!(≧∀≦)vv

積み本から偶然手にした前作でなんと萌え萌えしい二人なのっっ
と思ってたら、間を置かずにまた彼らに会えるなんて。(≧∀≦)ヤター
えぇ、発売当日に書店へ走りましたとも!!

で。

うきうきと表紙をめくったら肌色率120%な二人にお出迎えされました。笑
柏木がぱっかーんと御開帳です。(//∇//)キャー
背後から抱きしめる西村のつま先で秘部が隠されるという絶景。
そんな素敵シーンを書いてくださった井上先生とそんな素敵シーンを
口絵に選んでくださった小山田先生を拝み倒したい。爆

感じまくってる柏木の表情もですが、あのエロtkbに腰砕けでございます。
ピン!!!って立ちあがってるのぉぉぉぉぉ。( ゚Д゚)ウヒョーvv
はぁ、いいもの見たぜ。笑
皆様にもぜひ見て頂きたいっ( ´艸`)ムフフ

さて、美tkb布教活動はこの辺で。笑
本編は表題作とあわせて2本仕立て。
前段の「ウワサノカレシ」では表題作で柏木の拠り所となっている
『 マダム・タカコ = 孝雄 = 柏木の初めての男 』の紹介、と
前作から続く「精神の泉」に関連する川上への接点をうまく表題作「溺愛オトコと純愛ヤロウ」へつなぐお話といった感じ。

ではあるのですが。
ここで前作で西村が渡したあの時計が300万円以上するもので
なんと、婚約指輪の代替品であることが判明!笑
なんだよー、「 馬鹿連呼20回記念 」じゃなかったのかー。笑
タカコに西村のことをノロケに店に行っただけなのに

「 俺だって焼きもちを焼くことがあるんだ 」

と、西村が大変分かりにくい焼きもちまで焼いちゃってくれます。笑
その後の濃厚でらぶらぶでエロエロのエチが大変おいしゅうございます。
( ´艸`)ムフフ
そんな幸せ気分からのシリアス本編に移動です。

本編では西村と喧嘩した柏木がとうとう公安の手中に陥落し、協力者に仕立てあげれます。
川上から情報を入手するためにレイプ紛いに蹂躙される柏木。
平和な王道ラブストーリーなら、直前にばばーんっと西村が登場しそうですが、喧嘩してからずーーーーーっと登場なしです。 (゚ロ゚;)ナントォ
やっとの電話での登場も、川上に組み敷かれてる最中とかぁぁっ
•・゚・(ノД`)
いや、もう、前半で蓄積した萌えがすごい勢いで消費されていきます。笑

で、ようやっと、川上から解放されてボロボロになった柏木が
もう西村には会えない、と憔悴した足で向かったタカコの店で柏木を待つ
西村の姿がっ!!!
しかもゲイバーのオネエにからかわれているという姿で。爆
一瞬であの重々しい事実が消え去りそうです。笑
そこからは二人のすれ違いを埋め合わせる切ないラブタイム突入で。(*´∀`*)ホケェ
約束を守れなかったと自分を許せない柏木と、恋人が抱かれに行くとわかっているのに止められなかったことを自省する西村。
行ったり来たりを繰り返すように寄り添って行く二人はやっぱり運命なんだな、なんてオトメなことを考えてみたり。笑

毎度のことながら、柏木が"信じてる"という割には西村の愛を
信じ切れずに"別れる"ってのを繰り返しているのが少々なんだかなぁ
と、思うところもあり。(゚ー゚;A
今回の事件に巻き込まれたのは紛うことなく自己責任、だなと。
なので、柏木目線できゅぅんっってのは正直なかったデス。
それでもラブラブな二人にうっとりし、仕事モードの話はハラハラとできてぐっと読み応えありました♪

それと。西村の過去と「精神の泉」幹部との接点をほのめかすくだり。
一応の完結、とのことですが、これはやっぱり続編チラついてますよね??
読者の反応を見て、ってとこでしょうか?
期待して待ってます♪ヾ(≧▽≦)ノ

今回は強姦(まがい)なシーンが含まれているのでその辺が苦手な姐さんはご注意を。
それでも素敵口絵とやっぱり甘々な二人を見てほしいデス♪

11

パワーアップした面白さ

まず一言、すごく面白かったです。
前作に増してスピード感があり、ストーリー展開もとても練られているように思えました。
そして小山田あみさんの表紙、挿絵、何より口絵が!本当に素晴らしい。
めくってドーン!の破壊力。書店でのカバー依頼は要注意ですよ!

「ウワサのカレシ」
聡の「初めての男」登場です。上野のゲイバー「RIKUJI」のマダム・タカコこと陸上自衛隊出身のガチムチオネエ孝雄。懐が深く、今は聡のいい相談相手。
孝雄に、西村からプレゼントされた腕時計が超高級品だと言われて驚き、返そうとするが、「婚約指輪の代わり」と言われてアツイHになだれ込みます。ラブラブ系の一編です。

「溺愛オトコと純愛ヤロウ」
いよいよ前作からの続き、宗教団体絡みの爆弾テロ事件の捜査。
ここでは聡の愛の試練!
公安の汚い策略で協力者に仕立て上げられた聡は、前に一度寝たことのある暴力的な男と、また関係を持たざるをえなくなってしまう。
西村と約束してたのに。他の男とは寝ないって約束してたのに。
聡は西村との別れを覚悟して。
この辺、本当に聡が不憫でした。攻めと受けが恋人同士なのに、他の人間とガチ本番、生で中出し(レイプまがい)です。地雷の方は注意です。
しかも西村は何が行われていたか知っていた…
そして仲直りと言ってしまうには余りにも切実で、お互いを許しあいたくて、というような圧巻のHシーン。
西村は西村なりに心から聡を愛していることが伝わってくるので、読者としては「聡、良かったね」と素直に思える展開だと思いました。
マダム・タカコと一緒に『この幸せ逃しちゃダメよ、サトシ』ですね。
ここで完結とのことですが、西村の高校時代と神泉会幹部の関係等回収されていない謎があるので、どうしても続編を期待してしまいます。

10

続編を出してほしいです

前作『デンパ男とオトメ野郎 』に続く続編。続きが気になっていたので、いそいそと買いに行ってきました。

さて、内容はすでに書いてくださっているので感想を。

まず、表紙が素敵すぎます、小山田さん…!
和巳と聡のカッコよさは言うに及ばず、この二人の背景にちらりと描かれている絵柄も良い。一度読んでからまた見直すと、その細かさと表現力にに圧倒させられます。
が、一点どうにも気になるところが。
和巳と聡の足なんですけどね。なぜ、それぞれ片足だけ膝を曲げてるんでしょうか。パッと見、ちょっとキュートなポージングに見えないこともない…。
これってあれですかね、もしかして規制線を跨いでいるとか?なんでしょうか。聡の方はともかく、和巳はあの強面なので見方によってはコミカルに見えちゃうんですけど☆

内容も面白かった。
『デンパ男と~』で、解明されずにいた爆破事件について。
ああ、なるほど、そういう展開でしたか、という内容でした。

『デンパ男と~』でラブラブになった和巳と聡。序盤は、それぞれ仕事が忙しく、その合間を縫って逢瀬を重ねる二人が何とも甘い。
和巳は相変わらずの天然ちゃんで、聡と会話がかみ合わないこともあれどそれでも聡をとても大切に思っていることが伺えて、また一方の聡もなかなか会えないけれど、貞操を守っている。
前作よりも今巻のほうが、聡のオトメ度も和巳のデンパぶりも上がっていたように思います。

そんな二人なのですが、爆破事件解明のために不穏な空気が流れ…。

二人の間に流れる甘い空気と、事件解明のために聡が受ける凌辱や、和巳への不信感がいい感じに混ざり合い、グッとストーリーに引き込まれました。

和巳の、公安としての立場と、聡の恋人としての一個人としての感情の葛藤がすごくリアルでした。
聡を事件解決のために駒として使った部下に対し怒りの感情を持ちつつ、でも、状況を理解しながらも聡を助けなかった和巳。自分の立場を捨てても聡を助けなかった和巳に対し賛否両論ありそうではありますが、個人的にはそれがリアリティ溢れていて何とも良かったです。

事件は未解決。まだまだ何か起こりそうな終わり方でした。
『デンパ男と~』も続きが気になる終わり方でしたが、今巻も続きが気になります。

続編を出してほしい作品でした。

9

ポッチ

ねぎまさま
こんにちは。コメント、ありがとうございます☆
わ~、共感してくださっていて嬉しいです。
>まるでステップを踏むかのような二人で。(゚∀゚ )アハ
そうなんです!まさにステップ。ちょこっと気になっちゃったんですよね。

あ、それと、和巳の腕時計。
ホントだ!全然気づきませんでした…。なんか意味があるんでしょうかね?

こちらこそねぎまさまのレビューをいつもとても参考にさせていただいています。ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします☆

ありがとうございました!

ねぎま

ポッチさま

はじめまして。ねぎまと申します。m(_ _)m
いやー、私もすっごく気になってたんです。表紙の片足曲げのポージング!!!
まるでステップを踏むかのような二人で。(゚∀゚ )アハ
思わず前作と見比べちゃいました。笑
で。二人の息が合ってきた、と思うことにしました。( ̄▽ ̄*)

ポッチさまがおっしゃるように読み終えた後に背景を見ると細かさに脱帽ですね。
読み終えた後にも楽しめる表紙って素敵。
私は前作で和巳の右手にあった時計が今作では左手に移動してるのが気になりましたが。(゚ー゚;A
あと聡の胸元の露出が腕によって遮られていることが残念で・・・・。苦笑

気になるなぁ…と思っていたところを常々ピンポイントでポッチさんが指摘してくださってて、レビューすごく参考にさせて頂いてます。(≧∀≦)アリガトウ
今回も気になる箇所が被ってて思わずコメントしてしまいました。(^^;
長々と駄文失礼いたしましたっ

むかつくなぁ

私は続編の方から読んでしまった模様です。だけど切なく面白かった~っ。もらった腕時計の値段を知らずビックリする聡が可愛い。そんな時計をくれたのがどんな男かと思ったら公安の人間かぁ。その公安の別の人間に弱みを握られて好きでもない男に抱かれなくてはならない聡も、それを止めることもできなかった和巳も痛々しい。 それが仕事だと解ってはいるけど藤本には腹が立つ!特に西村に対して言った台詞にはムカついたわ。 一応協力者のリストから外されたけどまだ事件は解決してないみたいだし続きが気になる。 和巳が初めて抱いた男が登場みたいで、今度は仕事の為に和巳がその男を抱かなくちゃならなくなる展開は切ないから嫌だなぁ。

4

乙女男子

『デンパ男とオトメ野郎』の続編です。
そして、スピンオフも発売しています。
今作はデンパ〜から半年後のお話で、二人がめでたくおつきあいし出してからのものとなります。

カップルは前作同様、受けが警視庁鑑識員の柏木、35歳。攻めの西村は、警察庁公安のキャリア官僚で33歳です。

『ウワサのカレシ』と表題作の二作品で構成されていて、ウワサ〜の方は長めのプロローグという感じですね。
表題作の方の。
エロはかなり濃いめで、わたしは井上さんがオハルさん名義で書かれていた頃からエロイメージがなかったので、びっくりでした(笑
先出が同人誌だからでしょうか。
本編の方は柏木が以前寝た川上と新興宗教関係の話で、わたしはこういうちょい硬めの話を主軸にした井上さんの作品の方が好きです。
ただ他作品と比べて暗くなりすぎないのは、柏木の性格のせいかな。
もちろん西村と揉めてウジウジしちゃう乙女な部分も多分にありますが、芯が強く社会人として大人の男として、自己責任ということを良く理解している。
今まで読んだ受けキャラの中で、トップクラスの男前受けでした。

残念なのはちょっとした校正ミスでしょうかね。
立ってたはずが座っててそしてまた立ってたという。
こういうところは編集部でチェックして頂けると良いですが、名前が間違っているような作品もあったりするのでそれよりは良かったです。
そして柏木の初めての相手として登場する大隈は、あれですね、電子で発売されている『乙女男子』の人ですね!
随分前ですが、先にそっちを読んでました。
気づいてなかったです(苦笑
そちらは柏木が上京後ハッテンサウナで助けられ大隈と寝ちゃう話ですが、また読み返したくなりました。

1

あ、あれ…?

前作「デンパ男とオトメ野郎」がかなり好きだったので迷いなく続編を手に取ったのですが…あ、あれ…?なんか雰囲気ちがくね??と戸惑ったまま読み終えてしまいました。

前作を読んだ時も (細かい伏線まで厳密に追えば違うのでしょうが) 作品として完結していたので、続編があると聞いてピンと来ませんでした。なんだか蛇足のような気がして。で、その続編を読んだ結果…やっぱり蛇足だったんじゃないかなと思います。いや、細かい伏線まで(以下略)

前作と比べると、柏木のお仕事の描写が減ったぶん西村が属する公安部の描写が増えた印象があります。…その割に西村が登場する場面が少なかったけど。ハードボイルド作品といえばそうなのでしょうが、前作の雰囲気を当たり前のように期待していたのでコレジャナイ感が拭えませんでした。

小山田あみさんの逞しくて艶っぽいイラストに★1つプラスです。

3

続き~♪ルンルン♪と読んだら、撃沈…

前作の『デンパ男とオトメ野郎 』が、
キャラが立ってて内容も面白くエロエロで、サクッと楽しく読めたので、
その続編なら同じような娯楽作品テイストだろう~~
そう思って読んでみると、考えが甘かったですね…
そりゃそうか、エロエロで面白いだけじゃ賞はもらえないか。

引き込む展開という点では、前作よりもコチラの方が断然よかったし、
前作ではちょっと気になった主語の多用も見られなくなっていて、
文章もスッキリで読みやすく、力強さやスピード感もありだったのですが、
とにかく内容が…わたしはものすごくダメでした……涙


好きという気持ちがちゃんと固まる前に、
他の人とエッチするのは全然気にならないのですが、
好きな人がいて、本当はしたくないのに他の人とヤる、ヤられる、
という展開がかなり苦手でして…、この本は正にそれ。

攻めはもう受けに婚約時計も渡して、
唯一無二の相手と思っているようなのに、その甘さを描いた直後に、
恋人であるはずの受けが他の男から強姦まがいのセックスをされるのを、
事前に分かっていながら何もしないでスルー。
攻めの言う愛って一体なんなの??と思ってしまいました…

他の男に中出しされた直後の恋人でも、
かまわずに抱きたい!!と思えれば、それが愛なの??


結局は助けられなかったとしても、
受けのためにできる限りのことをしたけどダメだった…なら、
現実的な展開としてこんなに嫌悪感を感じずに済んだと思うのだけど、
攻めは電話一本入れずに不安を感じてる受けを放置するし、
その時の心情も全然描かれずに話は進んで、
後で本当は辛かったみたいなことが、サラッと書いてあるだけ。

そもそも最初に、攻めが受けにバーに行くなと言った理由も、
秘密事項だから言えなかったっていうけど、はて??
受けも公安に自分が目を付けられているのは知っているんだし、
直接的に言わなくても、気づかせてバーに行かせない方法は、
いくらでもあったんじゃないのかな。
結局、
攻めは公安という立場として、
受けが他の男にひどく犯されて体も心も辛いめに遭うよりも、
情報を得ることの方がずっと大事だったようにしか見えなかったな。
そして、
他の男に受けがやられて~~というドラマチックさを、
作りたかったが故の話の展開にしか思えなくなってしまって、
わたしは撃沈でした…

公安の仕事の重要さが感じ取れればまた違ったのかなと思うのですが、
家族も使って脅し・ゆすりで、それこそが犯罪のようにしか見えなくて、
そんなことを繰り返して昇りつめていきたいと願う攻めにも、
どんどん魅力を感じなくなってしまいました…


今回は続編ということで、発売すぐに買ってすぐに読んでしまいましたが、
今度からはちゃんとレビューで確認してからにしよう…と反省です。

9

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