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rokudemo good night
4つの短編が収録されています。
どのお話も個性的な面々ばかりでコミカル。
どのお話も甲乙つけがたく全部好きです。
【ろくでもグッドナイト】【ひとでなしランデヴー】
若い頃からやりたい放題、男も女も来るもの拒まずのだらしない巻尾。
関わってきた殆どの人間から恨みをかっているというクズいオッサンだけど、その殆どはかつては魅了されていたというのもなんとなくわかるし憎めないんですよね、どこか。
攻めも巻尾に恨みを抱く一人で復讐を晴らすつもりでやってきたのだけど……。
38歳にしてようやくこのままだと老後一人ぼっち……と老後の不安に目覚めて弱気になって泣いちゃうオッサンには同情できないし可哀想ではないのだけど、ちょっとかわいいというかもっと虐めたくなってしまいます。
リアルならこんな38歳は固くお断りだけど、BLならアリのアリで、ゆるくてだらしないおっさん受けの最低っぷりが最高!って思う。
【この星は恋のなわばり】【お花畑に連れてって】
子分たちの手前、表面上はオラオラ〜と対立しあっているように見せかけて、実はラブラブ……♡といった対立するヤンキーグループのトップ同士を描いてます。
「ボコり愛男子」が初出なのでボコるのが日常茶飯事だし、殴ったり首締められたりすると興奮するという性癖あり。
クセがある二人なんだけど、子分たちに隠れてイチャコラしてるときのロミジュリ感や、誕生日を忘れられたといって泣いたり、初相合傘記念日だのやたら記念日を大切にしてる乙女っぷりがかわいい。
【セブンティーンキラキラ爆弾】
「好きだっ!君が好きすぎて理性を保てないので たった今、教師を辞めてきましたっ!」という衝撃の告白をしてきた元副担・十日町と高校生・蓮恩のお話。
蓮恩にめろっめろな十日町に甘やかされて過ごすのは居心地良くて、なんだかんだ言いつつも一緒にいる蓮恩がかわいい。
好きすぎて教師をやめちゃったという突き抜けっぷり&普段のヘラっとした様子&受けを溺愛している様子&そのくせ実は「ほほえみのジョーズ」という裏番伝説といい、実はこのおっさんただものじゃない?みたいないろんな顔を持つ攻め、やりよるな……って感じで好きです。
【純愛バベル】
「我が校の悪魔」の異名を取るお坊っちゃまな問題児と、周囲からの信頼もあつい真面目な優等生という組み合わせ。
「海岸に呼び出してやっちまおうかと思っている」というのを耳にし、まさかリンチの計画かっ!?と優等生くんが乗り込んだところ、まさかのデート&告白計画で……。
ポジティブというか都合よく変換しちゃうお坊っちゃまには皮肉が一切通用しない。
この二人のズレまくったやり取りがすっごく好き!
不毛なやり取りに疲れた優等生くんの「親の顔が見てみたいよ‥‥」という嘆きすらも、「それってプ」とプロポーズかと受け取る(笑)どんだけ。
評価するなら神寄りの萌萌なんだけど、もし発売当時にレビューを書いていたら萌萌プラスご祝儀分で神を絶対つけてたと思うし、4つのお話どれも好きなので、おまけで神で。
これは両親指ギュイーーーンです。
待ってました、加藤スス初コミックス!!
初出時は「カス」というお名前でした。
表題作も入れて4カップル+描き下ろし。イラストがかなり好みなのもあり全体的にとっても楽しく読めました。ストーリーもそれぞれに落としどころが面白くて、短編集ですが読み応えがあります。ぜひ一冊まるごとカップルのお話も読んでみたいなぁ。※以下、段階ごとには書いていませんがネタバレ含みます。
■「ろくでもグッドナイト」「ひとでなしランデヴー」(表題作)
受けは表紙のオジサンです。若いころからやりたい放題のプレイボーイ、一応バー経営をしてはいるがその日暮らしを続け気づけば38歳。そのツケが回り過去出会ったほとんどの人から恨みを買う始末。悩みに気づくのが遅すぎたダメなオッサンなのです。対する攻めはアメリカ帰りのエリート証券マン。実は彼が中学時代、当時20前半だったこのオッサンが自分の母親と関係を持っていたという事実が…。エロいおにいさんのせいで女に興奮できなくなったことを恨み復讐に参上。最初から最後まで、年下攻めよりオジサン受けにスポットが当てられているのがいいです。(pp.1-59 初出:『ボコられ受』・『BABYvol.11r & 14r』)
■「この星は恋のなわばり」「お花畑に連れてって」
高校生ヤンキーのバカップルでケンカップル!?※攻めがドМの変態です。エッチの最中に攻:「お前の欲しくてウズウズする」=「首絞めて」の意。東高と西高の面々が現れ、それぞれのリーダーが対面していると見せかけ実は逢瀬を重ねているという。強烈パンチもありますが愛があるので痛々しい感じではありません。それとプレゼントの渡し方(笑)!このカップルめちゃめちゃかわいくて、ホントいつまでも見ていたいなぁ。描き下ろしに続きます。(pp.61-93 初出:『BABYvol.09r』・『ボコり愛男子』)
■「セブンティーンキラキラ爆弾」
元教師×やんちゃ生徒。副担で受け持つクラスの生徒に一目惚れし、なんと彼と付き合いたくて教師を辞め直球で告白する男・十日町。タイトルの"キラキラ"は、受けの高校生・蓮恩(れおん)の"キラキラ"ネーム&蓮恩が可愛くてしょうがなくてとにかくキラキラしているというところから、だと思います。もう溺愛。この作品やっぱり一番お気に入りです。自分的大ヒット☆☆☆☆☆(pp.95-121 初出:『ヤンキー受』)
■「純愛バベル」
学校中から恐れられている問題児の坊ちゃん(後輩)×次期生徒会長の優等生くん(先輩)。この強引さは許せちゃう。同じぐらいの体格で青姦というのに萌えます、しかもジャンプしながら(笑)!?(pp.123-145 初出:『不憫優等生受』)
■「この沼には恋のワナ♡」※描き下ろしfrom「この星は恋のなわばり」
このふたりもくっついたらいいのにと思ってた子分の有毛暎太(東高)と宇佐美翔(西高)。彼らだけは、リーダーの半田(東高)と小荒井(西高)がデキちゃってるのを知っているらしかった。実はふたりは幼なじみで、かつては弱虫だった有毛を、宇佐美がいじめっ子から体を張って守ってあげていたようです。たぶんこのふたりこの先くっつきますよねぇ。キスはないけど血に興奮した有毛による首舐めアリです。変態とか言ってるけど宇佐美も嫌そうじゃないし。そして皆の名前が動物からきてるんですよね、パンダ・コアラ・ワニ・ウサギって。イメージぴったりです。(pp.147-158)
カバー下ではサイコーに最っ低な巻夫(表紙)が見られますよ(笑)。
詩雪さん
オジサン受け、しかもスケベ!いいっ!!
アンソロからの短編を集めたって感じなのかな?
カスさんで検索してみたけど見つからず…。
絵柄が見たくて加藤ススさんでググったらツイッターを発見しました。
いい感じの絵柄ですっ!表紙のイメージよりいい感じです。
読みたくなりました。
大好き作家さん。どれを読んでも面白いけど、これもよかったな~
表題作は中編、他に短編が結構収録されています。
表題作は、若い頃あまりにイケメンでもてすぎて、ちゃらんぽらんだったマキオが、今はだらしない大人になっているというところから始まるお話。
やっぱりニクイ設定だよなぁ。これが受けだっていうのが美味しい。
昔泣かせた女性の息子が、エリートになって仕返しにくるが、というストーリーになっています。
キス〜のカップルに似てるかな。
他に、ヤンキー同士でいがみ合っていると見せかけて実はラブラブカップル、生徒のレオンが好きすぎて教師をやめ尽くしまくる元ヤンキー、もとい先生の話、ヤンキーにボコられる思ったら告白、などの短編が収録されています。
いずれも可愛すぎるキャラたちで、どこまでも楽しくおかしいお話です。まずは読んでみて下さい〜
整理がてら読み返したのでレビューしてみます。
ちょうどオジサン受けにじわじわはまりだした頃に発売されたので帯に煽られ購入。スケベなオジサン受け、大好物です!!(笑)
表紙もオジサン一人なのに綺麗な印象を抱かせる素敵なデザインです。
短編が複数入っていますが、どれもおもしろく読めるけど心には残らないという印象…。もう何度か読んでいますが、毎回どんな話だったっけ?と読むおかげで飽きずに楽しんでいます。
表題作の「ろくでもグッドナイト」も同時収録の不良のお話「この星は恋のなわばり」もそうなんですが、暴力表現が多いくて結構顔がひどいことになっているので、痛い><と思ってしまいます。その暴力は必要なのか…。
まぁ、ろくでもないオッサンを殴りたくなる気持ちはわかる…かな?
一番好きなのは、元教師×学生の「セブンティーンキラキラ爆弾」。
暴力もないしなんだかんだお互い好きなんだろうなと思います。
カットの、受けがトイレしてるときドアに耳当ててるのは笑いました。変態…(笑)
「純愛バベル」は話の通じないキャラが出てくるんですが、こういう人は受け付けないので終始イラついてしまいました。優等生が好かれるという設定はいいんですけどね~。残念です。
全体的にギャグなので何も考えず読めます。デビュー作ということで少し甘めに中立寄りの萌評価です。
デビューコミックスとの事でおめでとうございます!
帯の『スケベなオジサン受けは好きですか?』は
卑怯だと思いますww
ロクデナシというのはどの程度なのか…と
ちょっと気になりつつも読ませていただきました。
『ろくでもグッドナイト』
15で家出してから男女問わずちやほやされ
ほとんどヒモ暮らしと言っても過言ではなかった巻夫が
バーに突然現れた若いイケメン・純に誘われて
抱く気満々になりますが…!
中学生の頃、母のオトコだった巻夫のせいで
人生を台無しにされた復讐の為に、
殴ったり無理矢理入れようとしたり…は
なんとなくわからなくもなかったのですが
くたばるのを見ているのもいいと思う程
巻夫に魅力を感じられなかった…。
ふと見せる優しさのギャップが良かったってことかなぁ。
でも私にとってクズはクズ…なんですけども…;;
『ひとでなしランデヴー』
こちらは更に巻夫の過去のろくでなしっぷりが露呈しますww
歩く先々で過去に関係のあった人間が!
(そしてやはり男女問わず)
それでも巻夫にはもう自分しかいないと思える、
純の気持ちとシンクロ出来なかった…!
初恋をこじらせたこの結末が
ハピエンで良かったのかもしれないけど
私には少し萌えづらかったです。
でも、割れ鍋に綴じ蓋なんだろうな。
お互いが良ければそれでいいっていうww
『この星は恋のなわばり』『お花畑につれてって』
ヤンキー同士のこぜりあいがありつつ、
仲間に知られないように東西の頭(ヘッド…?w)二人の
激しい殴り愛、とでもいいましょうか…。
小荒井が“西の泣く子も黙るブラッディコアラ”とか
半田が“東のスリーピングパンダ”とか(普段はおとなしい意)
ネーミングが面白くて…!!
半田が小荒井に挿入中、
殴られながら大きくしてしまうドM!
それがイイんだネ、痛そうだけどネ…ww
力がありあまるくらい暴力的な小荒井とお似合いで
またまた割れ鍋CPでした☆
『セブンティーンキラキラ爆弾』
高校生の蓮恩は(元)教師に惚れられて
メシも食わせてくれるし暇つぶしだと付き合っていますが
その愛の重さが心地よくなってしまうお話。
蓮恩を好き過ぎて教師を辞めるってどんだけ…。
その思いきりの良さと一途さに驚きですが
ほだされ愛、Eじゃない!
ここでもまた先生の過去に“ほほえみのジョーズ”…ww
十日町だから…??
ちなみに作中に出てくる、腐リンゴンと言うキャラは
青森にいませんww
『純愛バベル』
県内一の名門校の次期生徒会長(予定)の朝倉は
問題児・轟と向き合おうとします。
轟は親が資産家で学校に多額の投資をしている為
誰も逆らえない状態で手下もいる始末。
朝倉がちょっと注意をした後、
意外にも素直に引いてくれる素振りを見せたものの
ターゲットが朝倉に…!?
ちょっかいの出し方が面白くて笑っちゃいますww
弁当が捨てられてうな重にされたり
体操着がシルクにされてたり!
話し合いをするべく待ち合わせると
まさかのデートと勘違いだなんてありえないでしょ!!
でも轟の強烈な電波具合がクセになる感じ…。
今後も朝倉は押されに押され、
受けとめるほかはないようですが
流されてHしちゃうのはどうなの朝倉ww
『この沼には恋のワナ』描き下ろし
東西の情報係(?)の小話。
東高の人喰いワニ・有毛瑛太が血のにおいで興奮!!ww
西高の不憫ラビット・宇佐見翔……この子が一番まともでしたww
ネーミングセンスが面白い…好きです…。
なんか持ってかれる作風です、加藤ススさん!!
何度も読み返してはじわじわさせられますww
ギャグ系がお好きな方は
是非ご一読なさってみてはいかがでしょうか☆
ツボが合うか合わないかはそれぞれだとは思いますが…。
萌えたと言うのとはちょっと違う気がしますが
面白かったので「萌」で!
作者様の他作品にどハマりして、過去作品も購入しました。
表題作のほか、3作の短編です。
どれもギャグテイスト強めで、後半はややテンションについていけなかったです。
昔のギャグ漫画のような絵柄が所々出てきて、好みが少し分かれるかも?
表題作はオヤジ受けなのですが、若気の至りといえどヤリチンでひどいクズ男なので、攻めが不憫になりました。。
攻めが受けのオジサンをカナリボカスカ殴っていて容赦ないです。
短編のヤンキー物は周りのキャラを含めて好みな世界観。
ただ、こちらは攻めがドMで更にボコボコなので、まさに喧嘩っプルの拗らせてる感じです。
コアラにパンダって。。最初気付きませんでした。
ヘビに狙われてるツレのウサギくんが気になりました。
お話の作りは上手だとは思いますが、もう少しキュンキュンしたかったなーというのが正直な感想です。
どのお話も単行本1冊いけそうな設定です。もっと長いお話を読みたくなる作家さん。
①ろくでもグッドナイト
純(証券マン 童貞)×巻夫(遊び人 バー店長)
ストーリー:かつて母親と関係があった巻夫にたぶらかされた純。そのトラウマからずっと巻夫が忘れられず…
ビッチ受けっていうより男も女も節操のないダメなおじさん受け。女性トイレでお姉ちゃんに指入れてる描写があるBL漫画もなかなかない。
純はダメ男にハマるタイプなんだなぁ。破れ鍋に綴じ蓋。もっとじっくり読みたかった。
②この星は恋のなわばり
③セブンティーンキラキラ爆弾
十日町(元教師)×土屋(高校生)
2人のキャラは取っててもいいのにストーリー展開がもったいない。普通に2人の日常BL漫画が読みたいです。
④純愛バベル
ちょこちょこ有名作家さんの雰囲気を感じさせるコマがあってソワッとする。①③はK先生、②はS先生…絵柄あんまり安定してない感じなのかな。
昔は老若男女問わずモテモテでロクデナシだったマキオ(受け)は、38歳になった今ではその日暮らしのダメオヤジになっていた。そのマキオの元に、昔マキオが金を巻き上げて捨てた女の息子が現れる。エリート証券マンになったその純(攻め)は、復讐のためマキオに暴力をふるい、無理やり犯したが、実は歪んだ愛情をマキオに抱いていて…。
痛い目の描写の多い中短編集でした。
表題作は、エリート証券マン×ロクデナシのダメオヤジ。受けはとことんクズです。
クズ受けは別に苦手ではないのですが、受けにも攻めにもあまり愛が見えなくて、ちょっと読んでて疲れました…。ギャグが多いんですが、ギャグのツボも合わなかった。でもエリートなのに童貞、という攻めのキャラはちょっとよかったな。
表題作は萌くらい、同時収録作は中立です。
全体的にギャグ調なんですが、ギャグが好みに合えば面白いのではないかと思います。
個人的には、クスッどころかニヤッともできませんでした。シュールなギャグとしては西田東さんのギャグにちょっと似てるかな?
クズ男とアホヤンキー、それにバカ坊達の、なかなかこじらせた性癖の短編集。
人の話を聞かないめんどくさい変態さんがお好きなら、凄くはまりそう。
当世風のきれいな絵で繰り広げられる、血みどろで鼻水だらけの暴力とギャグ。
そして、エロ。
このギャップがお好きなら、前のめりではまりそう。
ただ、残念なことに、この性癖というか性的嗜好の方向性は、どちらかといいうと私の趣味とはあまり合致していない。
確かに、絵はお上手で、表紙のイラストとか、凄く雰囲気良くて、
この表紙絵だけで萌2++ってつけたい位なんだけど、、、
うーん、
散々迷っての中立かなぁ。
でも、この絵はホントに好きなタイプで、これで、後もうちょっとお話に奥行きとか裏が感じられたら萌プラスするんだけどな。