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“ヤバい男達が組んだ”
koorioni
うーん、なんとも難しかった。
活字が多くて、画風も強め、独特。
ストーリー設定的に面白そう、と思って読んでみたけどツボには刺さりませんでした。
受けはロン毛でしなやかで美しいけど、、、うーーーん。
上下巻ありますが、上巻途中でリタイアでした。
まだまだBL上級者にはなれなそうです(笑)
梶本レイカ先生作品は、どんな感情で読んだらいいのかわからなくなるんだけど、先が気になって読み進めてしまう。
北海道警察とヤクザの癒着。
刑事の鬼戸圭輔、美人ヤクザの八敷翔、八敷が背中に刺青で名前入れてた佐伯俊彦。
各視点で語られるお話はどれもキツすぎる。
しんど過ぎる人生で、胸がキューーーーッとなる。
八敷が気の毒だと思ってたけどラストの話、佐伯視点のお話読んだらガラリと印象が変わった。
佐伯はすごく可哀想だった。
でも、こんなに一緒にいてたのになんで分かり合えないんだろう。堕ちていくしかない人生辛い。
そんで、このヤクザ2人に関わる会話にしか出てきてないモブの人達の顛末が怖過ぎる。
ホストクラブでツケまみれの女性3人を現金化する為のアイデアを笑いながら話す八敷。
400万で風俗に売って(精神的にも肉体的にも)ボロボロになったら臓器600万で売ってリサイクルしよう、もし逃亡した奴がいたらもう一回(風俗に)売っぱらってもいいし、整形してスナップ動画撮ろうかって話してるんだわ。
これぞ、裏社会作品!
なまっちょろいなんちゃってヤクザ物作品とは違いますわ。きっちりぞわわーっとさせてくれる。
八敷、鬼戸きっと下巻で死ぬでしょう。こんなんまともにハッピーエンドなわけないよね?
この作品って有名な北海道警察の事件がモチーフですよね?映画化もされた。そっちはまだ観てないんですが、気になってます。
いわゆるBがLする作品ではないですが、衝撃を体験したいヒリヒリを求めてる方にはオススメです。
紙本で購入。
黒海苔と黒丸修正。
タマタマ部分●で修正してるのってふゅーじょんさんならではなのかな?
すごいシリアスで激重。
それなのに、登場人物たちか魅力的で目が離せません!
幼少期に父親から虐待されてきた翔と、道警の成り上がり刑事・鬼戸。
そして忘れてはならないのが、翔の神様だった佐伯。
鬼戸が翔に出会って堕ちていく様はゾクゾクしっはなしでした。
どちらがどちらを利用しているのか?
2人の間に愛は芽生えるのか?
異常者に思われた佐伯は、翔に比べれば小物で普通。
守るつもりが追い抜かれ、いつしか追いかける存在になっていく翔との歪んだ関係。
これもまた、愛だという気がしました。
翔に出会わなければ、佐伯の生き方は変わっていたはず。
もしかしたら、文豪と呼ばれていたかも……?
読み終わると、タイトルの意味にも納得。
ホント、深くて素晴らしいですね。
暴力、輪姦といったハードな場面も多いので、かなり精神的には削られました。
それでも、ラストまで2人を見届けたい。
破滅に向かっていくであろう2人の姿を……
上巻を読後、う〜むと唸ってしまった
最初正直話になかなか入っていけず、萌え…萌えはとこですか?と迷子になり(すみません)痛いやら辛いやら怖々読み進めた。
翔が恐らく初めて見せるいい笑顔で鬼戸に抱きつき「ずっと…こんな風に生きたかった」に感動
ヤ◯ザになった翔と佐伯の生い立ちが辛くて社会の闇、人間の愚かさって…と絶望するのわかる。
翔の生き方も、それを見抜く城戸も言葉にならないものを抱えている。
紙面の都合、上巻にあるあとがき「生き辛いどなたかにせめてひと時楽しんで〜」「BLという寛大なジャンルと支える皆様に感謝」に共感。
お話はしっかり作られてました。ただ、グロい…
誘い受け美人さんが見たいな☆彡.。くらいで読むと痛み目みるかかな…
警察がキッチリやくざをするお話なので、理解するのもちょっと難しいです。
なんとなく怖くて手を出せずにいた梶本レイカさん。
本作の電子版が発売されるというニュースに勢い付けられてついに読むことができました。
めちゃくちゃ面白かった!!!!
ビクつき過ぎてました私。(その後「高3限定」「悪魔を憐れむ歌」も読んだので追記。作者比で本作は読みやすかった。梶本作品ビギナーが最初に読むのに良いと思います。)
上巻に収録されている初版刊行時のあとがきと下巻に新たに加えられた電子版のあとがきを続けて読むと、今回はじめて作者の作品を読んだ私でさえ思わず胸が詰まるものがあったので、電子版発売をきっかけに手に取ってみられる私みたいな読者が1人でも多く生まれればいいなという思いを込めてレビューします。
本作の題材に使われているのは、今から20年ほど前に北海道警察が実際に起こした不祥事「稲葉事件」。
当時の警察とヤクザの腐敗した関係の中で出逢ってしまった刑事とエス役ヤクザのスリリングな物語です。
上下巻合わせて約500ページの分厚さですが、始まりから終わりまでまさに息を吐かせぬ展開で、彼等が最後に掴むのはピカレスクロマン的カタストロフィか、それともカタルシスか、というハラハラ展開にページをめくる手が止まりませんでした。
先にちるちるの↓の記事を読んでおくと、本作で描かれる警察とヤクザの関係が理解しやすいです。
綾野剛主演映画とBL『コオリオニ』の、恥さらしな関係(2016/03/28)
https://www.chil-chil.net/compNewsDetail/k/blnews/no/10795/
増加する銃器犯罪を抑止する為に警察が大々的な銃器摘発キャンペーンを実施した1990年代、厳しいノルマが課せられた刑事達は、摘発件数を上げるためにヤクザと組んで拳銃を横流ししてもらう出来レースに奔走していた。
そんな中で出逢った刑事の〔鬼戸〕とヤクザの〔八敷〕。
鬼戸は、言われたことをきっちりとひたすら真面目にやってきた男だったが、その真面目さが仇となった。
八敷は、特区の生まれで生まれた時から社会から弾かれて生きてきた人間だった。
彼等は「報われない」側の人間だった。
勝ち馬になることを夢見て手を組んだ彼等は、果たして負け馬の人生から抜け出せるのか──
実際の事件の方に引っ張られたせいか、無茶な逆転を狙って腐り堕ちてゆく男達を描いた物語かと思いきや、これがそうでもなくてですね。
作者の言葉を借りて例えるなら、絶望のスコップで一掘りするごとに希望が掘り出されるようなトーンで描かれていくんです。
もはや明るい未来しかないような力強さで。
だからこそ、余計にハラハラさせられます。
この希望はちゃんとラストまで続いてくれるのかと。
鬼戸に焚き付けられた八敷がついにヤクザサイドに向けて賽を投げ、もう後戻りはできなくなった2人の物語はここで一旦【to be continued】。
下巻に続きます。
そして。
この後に収録されている〔佐伯〕の番外編。
佐伯は、八敷と同じ特区の生まれで八敷をクズの道に引き込んだ厄災のように描かれ、死んでいったキャラ。
これが凄い。作品の印象を一気に変えるドンデン返し。
最初読んだ時は、本編で読んだ内容と合わないこの番外編に混乱しました。
この番外編のアンサーは下巻にあります。
電子版には、さらにその後に八敷と佐伯の16ページの番外編「さよなら文豪」が追加収録されています。
ディスレクシア(識字障害)の佐伯のために八敷が買ってきた“文豪”で佐伯が小説を書くお話。(若い世代にそもそも文豪やワープロは通じるでしょうか?)
パラレルストーリーのようにも感じられるこの描き下ろしが意味するところは、もし佐伯がワープロを使ってこんなふうに文字が書けていたら佐伯の人生は違っただろうか?という何人かの読者の頭によぎったかもしれないたらればに対する梶本さんからのアンサーなのだろう、と思いながら読みました。
「俺は俺だ」という力強い自己肯定。
これこそが、この作品のテーマでしょうから。
※電子版上巻収録内容
第1話「刑事ごっこ」
第2話「ヤクザごっこ」
第3話「ごっこの始まり」
第4話「狐の嫁入り」
第5話「コオリの宝石」
番外編「コオリの女王」
番外編「さよなら文豪」(電子版描き下ろし 16ページ)
初版刊行時のあとがき
(全278ページ)
ふゅーじょんぷろだくとの電子は問答無用で白抜きになりますが、本作は青年誌レーベルから電子化されたおかげで最小限で済んでいます。(紙版と一緒かな?)
シリアスなストーリーをエロ本化されずに読めてありがたいです。
【電子】ebj版:修正◯、カバー下なし、裏表紙なし
みなさんのレビュー通りの作品。
エグいエグい…。
暗い。暗い。
リアルで…。あぁ。こういうのってワカル。…と
。
きちんと読めば登場人物のこと、内容を理解できます。もちろん、理解できるのと、共感できるのは全く別物なわけですが。
ストーリー展開は臨場感があり…リアルなだけに怖い。本当に怖い。
でも凄い。圧巻。です。
絶対に【萌】ではないけど、このストーリー展開といいますか…。他の作者様の作品では味わえないです。
間違いなく【神】に匹敵する作品でした。
ヤクザの世界の暗さ。と怖さ。がよく出ています。
ぞっとします。
仕事で疲れている日。
ちょっと寝る前の息抜きに…と読み始め…。
余計にぐったり。だけど、途中で読むのを止めることはできなかった。
読了後全く、寝付けない。笑
あまりの迫力に目が完璧に冴えてしまいました。
そんな本作品。
読む方は、注意してください。
グロいです。暗いです。
でも、すごいです。おすすめです。
本当に素晴らしい作者様だとおもいます。
ですが、もう描かれないんですね。
既刊もこれからチェックしますが、
新しいコミックが拝見できないのが残念です。
がっつりヤクザもので、エグいシーンも多々登場するので相当に読む人を選ぶ作品ではあるかと思います。メインの鬼戸と八敷の関係性の魅力にまだ溺れられていないので萌評価にしましたが、しっかりとしたストーリーの骨組み、慈悲など一切ない描写、それでもどこか希望を捨てきれない期待感への煽り、喰えない人物達の一筋縄ではいかない感情の交錯などに関しては、本当に梶本先生の才能が光っていました。受けでヤクザの八敷は、若干『高3限定』のイケダを彷彿とさせる部分もありました。世界観、育った環境はまったく違えど、私は梶本作品のこういう正常さと異常さが紙一重になっているようなキャラが気に入っています。
子供時代に性的虐待を受けているキャラというのはBL界隈においてそう珍しくもないわけですが、八敷の場合はただ父親から搾取されていたのではありません。第三者から見れば哀れな子供、でも真実はどうか? 親友の佐伯が父親を殺してくれて、八敷は心から喜んだのかどうか。また、自分と同じ組に入った佐伯が幹部を怒らせるような真似ばかりし、毎回その尻拭いをさせられることとなった八敷は一見佐伯に大迷惑していたように思えます。でも本当に佐伯がクズなだけだったのか? 八敷は佐伯を恨んでいたのか? ひとたび視点を変えれば、180度異なる事実が見えてくる。これが梶本作品の面白さの1つだと思っています。佐伯にコオリにしてもらえた八敷と、ついぞ八敷からコオリにしてもらえることのなかった佐伯の対比。佐伯視点の描き下ろしがすごく興味深かったです。
鬼戸と八敷の関係性については、まだ自己満足のために互いを喰ったつもりになっているような印象で、愛であるような愛でないような、非常に不安定な関係性に思えます。佐伯と八敷の関係を、完全に超えられたように見えないんですよね。まあ、超える必要はないのかもしれませんが。共に心に爆弾を抱えているこの2人が迎える終着点を、是非この目で確かめたいと思いました。
人の勧めで購入しました。
刑事とヤクザの物語。
気を抜くとBLであることを忘れるくらいのストーリー密度と深さで、恋愛中心!とはいかないところがむしろ魅力。一気に展開に吸い込まれます。
それでもメインキャラふたりの魅力は素晴らしく、くたびれたおじさん(柔道してる刑事さんなのでがっしり)と線の細い美人ヤクザの見た目バランス、そして人間としての目の離せなさは凄いです。
ヤーさん系であることに対して全く手を抜かないため、身体的にも精神的にも相当えぐいです。
指をつめてたり薬がきまってたり、差別だとか強姦だとか、胸にダメージのくるもののオンパレードです。
絵がまたとても綺麗で上手なので、なおのことえぐさも増してなかなか破壊力があります…
話の面白さは間違いありませんが、上記の尖りがあることも覚悟したうえで読むことをおすすめします。
社会性を取っ払った先にある人の本質がそれぞれ鮮烈で、グロとか陵辱強姦、暴力に目をつぶっても精神えぐってくる内容です。
こういうのを欲している精神状態じゃないと読むのがキツいだろうなと思いますが、読書中は「もっと痛いやつをくれ!」ブーム中だったので読了後はそれはそれはうっとりしました。
上巻は何度か読み返してようやく時系列、人間関係を把握。
上巻を疎かにすると、下巻をスムーズに楽しめないのでしっかり頭に入れておいた方が楽しめます。
梶本先生の作品は今回初めて読みました。みなさんのレビューを見て覚悟はしていたものの、結構精神的にえぐられました苦笑
人間の悪を描ききっている…というのが印象です。一つの物語なのですが、様々な人の角度からの描写があり、後になって「そういうことか!」と納得できます。とても読み応えのある作品でした。
ただ、内容は自分から言わせればややグロで、軽い気持ちで読むと心にダメージを負いかねないと思います。誰が殺されたのか途中分からなくなるくらいでしたから…(^-^;犯罪が描かれる場面が多く、途中しんどいと感じた所もありましたが、読了後はそれもまた良さだったな、と感じてます。
この作品は萌えを楽しむというより、登場人物の内面と物語を楽しむという心持ちで読んでいました。なので、自分としてはこの作品はサスペンス:BL=9:1くらいな感覚です。特に上巻は(他BL作品の何倍も)情報量が多く、読むのに時間を要しました。
ずっしりとした、シリアスな作品が読みたい方にはぜひ読んでいただきたいです。でも、万人に勧められるかと言われるとそうではないので、よく自分の精神状態と他の方のレビューを見て考えて読むことをオススメします!
梶本先生の作品といえば、血生臭な暴力的・性的描写の異色作品が印象的。高3限定を読む時に相当気分が悪かった。
今回の作品は、設定だけを見れば、警察Xヤクザ情報屋、武器管理、薬物密輸等、どうみてもダークな設定。そのダークな話の中に歓楽な雰囲気が自然にストーリーに入るのが不思議。
美人でヤクザの八敷は幼年から数々の不幸を重ね、それをこらえ、今の美しく強い彼に成長した。鬼戸とは、お互い似た者同士だし、慰め合うようになる。似たようなキャラクターも他の作品にないでもないが、梶本先生の独特な色気に圧倒されちゃった。受けの艶と攻めの男らしさを壮絶的に醸し出している。
番外編は八敷の過去の話、そちらもとても読み応えあり、衝撃の連続(笑)
噂にたがわぬ問題作だと感じました。
実話を元にした警察とヤクザの癒着の構造を、BLを絡めて描く。
BLなのか?……確かに愛も恋もここにはあると思うけど、「実録犯罪ルポルタージュ」のような読後感。
ヤクザの、ヘマのミソギの中に「アナルレイプのビデオ録り」があるんでしょうかね…確か「寄越○犬、〜」にもありましたよね。
この作品では、そういうレイプや指詰め、性的虐待、居住地差別、そんなこの世の地獄的な描写が続きます。
そんな世界を生き延びてきたロシアとのハーフのヤクザ八敷翔と、銃器摘発のノルマとヤクザのエスを掴めというプレッシャーの中にいる刑事鬼戸圭輔が、新たな地獄を生きるというお話です。
「コオリの女王」
翔の幼馴染、一緒に悪の道に入った佐伯の物語。
彼は字が書けない。今で言う学習障害の一種だと思うけど、まず出生地が居住地差別地であり、家庭環境も問題あり、そんな佐伯が翔に抱く複雑で歪んだ愛憎。
劇画のような粗い絵柄が一層迫力を伝えてきます。凄い。
友人に「すごいよー」と勧められ購入の初読作家さん。
なにがどうすごいのかは教えてもらわず、多少グロかろうが構いませんよとページを捲り、なるほどと唸る。
時系列がバラバラで、ちょっとわかりづらいけど、八敷、佐伯、鬼戸が見てるのは、同じ世界のはずなのに、全くの別物というところが恐ろしい。
特に佐伯においては、八敷と子供時代からの双方の感覚の大きなズレに戦慄。
いつどこでどう裏切られるのか常に番狂わせというのも怖い。
誰も信用出来ないよこんなの。
いつもニコニコ忠実そうな興津も、こういう人が敵に回すと一番厄介な気がします。
下巻に幸せが待っているとは思えなくて読むのが怖い・・・。
ツイッターで絶賛されていた「コオリオニ」。
近いうちに買おうかな~くらいに考えていましたが、作者様が活動休止された事やネットでも品薄状態と聞き今後もし買えなかったら後悔しそう・・・と思い本屋に駆け込み購入。
警察×ヤクザのサスペンスBL。
実際にあった汚職事件を元に描かれた作品です。気迫ある作画、ストーリーやエッチシーンも濃厚で読み応えがありますが【暴力的な描写が凄まじく衝撃的なのでグロ耐性無い方は特に注意!】です。
一読しただけでは時系列や組織図を完全には理解出来ずページをめくったり戻ったりや、気力を消耗する事もあり中々すぐには読み返す気分にはなれませんが定期的に読み返しこの先ずっと手元に残しておきたくなる作品。
最後の話で佐伯さんの印象がガラリと変わりました。本作は変わった人だらけですが彼は唯一まともであり多くの人が一番共感出来る人物なのではないかと感じます。彼はとにかく不憫ですね・・・
異常な男達として描かれていますが、どこか生きづらいと感じていたり自分の居場所を探していたりと、多くの人が大なり小なり感じた事がある様な考えも持っていたりする所など、ごく普通の人間である私も感情移入出来ました。
実際読んだ際にう~ん、期待しすぎた・・・となってしまう事もあるのであまり期待しない様にと思いつつもかなりの期待をしてしまいましたが期待以上でした。
下巻の感想などは下巻のレビューに書きます。
怖い…とても怖くなる話でした。後味悪い系のBLですね…。
いやストーリーは本当によくできてて素晴らしいのですが、怖くてもう読めないです。なるべく忘れるように明るいアニメとか観だすぐらいです(笑)。暴力描写がきついのもありますが、一番怖いのは登場人物達の深すぎる心の闇というか…。こんな人生じゃなくて本当に良かったです。平和な家庭に生まれて良かったーなどと思ってしまいました。絵柄も可愛くはないし、BL的な萌えも無いですが、ストーリーが素晴らしいのは確かですので、パンチのあるものが読みたい人にはオススメかな。ヤクザBLでもヨネダさんのとかは萌えや明るさもあって読みやすいですが、こちらは恐怖と闇しか見えない…。
梶本先生が引退宣言されたのは先月のこと、その時は既に「コオリオニ」上下巻を購入していましたが、諸々あってすぐには読めない状況にありました。
梶本先生、とても気になってたんですよ。「高3限定」の一場面を見たときから只者ではない妖気を感じまして、ずっと読みたいリストに入っているのですが、まだ未購入なのです。ポチ寸前までいっては本当に凄そうでポチに至らずの有り様でしたが、これは迷わずに買いました。
私にとっては初の梶本作品、期せずしてラストということにもなってしまいましたので、腹を括って読ませて頂きまして…衝撃を受けました。言葉はガサツになってしまいますが、「うおー!こんな凄まじいのよく書いたな!」という感じ。
評価は神です、何度か評価間違えたと書いている私ですが、神以外にありません。時間を置いて10回評価するとしたなら10回神評価を着けると思います。評価は揺るぎませんが但し、読後感は複雑なのです。
そう、複雑。
読み終えてそろそろ十日ほどは経つのですが、未だに怖いのですよね。それは何というのか心理的な怖さ。
流血のバイオレンスシーンもありますが、私はそれは割と大丈夫だったんです。梶本先生の書き方が巧みであられるのでそこはね、思っていたよりはマイルドだな、と。
だけど「オニ」が怖い!
私が勝手に思っているコオリオニは、八敷と鬼戸の二人です。
八敷は受けで美貌のヤクザ。この八敷の「オニ」の部分は何となく分かる…というか許容範囲にあるのですが、攻の刑事の鬼戸、この人が怖い!本当に!
ストーリーは実際にあったという北海道警察の潜入拳銃捜査(潜入は日本では違法でして、問題になったようです)が、ベースにはなっていますが展開上はそれほどでもありませんでした。
コオリオニの意味と心理的な恐怖がジワジワきましたが。
・・・繰り返しになりますが、絶対的神評価でもキュンとした萌えはなかったですかね。もっと深い死生観みたいな衝撃は受けました。
実は今もレビューに怖い以外の感想は浮かびません、こんなに凄い作品を書かれた梶本先生の突然の引退も、ある意味では納得でしょうか。
一作入魂の凄まじい気迫に呑まれます。
そして正直ですね、この作品は大きな声ではオススメはしません。それでも、一度読んだら忘れられない深みが見れるのではないかと思います。
私は、レビューを書きながら再度目を通しましたがやはりすぐにまた読む気にはなれません。もう少し時間が経ってから読んだ時にどう感じるか。感じられるか。いつか書けるかもしれないので、下巻は空けておくことにします。
いや、この本も、充分血みどろな感じで、モブ姦だの指詰めだの撃って殴っててんこ盛りで、相当かなりグロいんですが、
それでも、初めてであった「高3限定」に比べたら、絵もすごくきれいで、ストーリーもしっかり筋道通っているし、すごくエンタメで読みやすい。
こんなに読みやすくていいのかと思うほど、普通におもしろい。
と、思わせておいてからの、3話、4話あたりから怒涛の展開。
そして書き下ろしの「氷の女王」
物語の道筋は一つではない。
彼には彼の、
それぞれの物語があるのだ。
イタイイタイイタイ!
も〜人はバンバン撃ち殺されるわ
指はチョキチョキ切られるわ
顔はフルボッコされるわ
耳はちぎられるわ
目ん玉ブサ!グリグリ!されるわ
ほんとにアウトレ○ジな世界でした。いや、それ以上かも…?
とくに受がところどころで犯られまくっていて、フィスト○ァックとかも普通にサラッとあります。さらに追加でtnkも挿れようとしてたり、読ん
でるこっちのお尻が痛くなるような残虐な性描写がハンパないです。
上記の描写が地雷な方は回れ右かな〜と思いますが、その残酷さ痛さも含めての読み応えに感嘆の吐息を漏らしてしまいます。
道警の拳銃摘発のエース•鬼戸が自らの“エス”として目をつけたのがヤクザの幹部•八敷。
肉体関係を持つようになったふたりの、潜入捜査の末に待つものとは…?
BABYでけっこう読んではいたのですが、描き下ろしの八敷のアニキ分の佐伯視点のお話があるかないかでまた八敷という男のイメージが変わりますね。
この上巻描き下ろしがあってこそ、下巻の巻末描き下ろしを読んだ時さらに感動できるのではないかとおもいます。
死に急ぎの異常者ばかりが集まり、暴力•強姦•殺人がひしめく中、主人公ふたりのやりとりがお茶目で、作中の和みでしたね。
このふたりは異常者同士ながらも、お互いを求めあって身体を繋げているので、激しいながらもどこか甘く感じるエロでした。
トーンtnkもガッツリ生々しく、鬼戸の身体なんで毛という毛がモジャモジャで男!って感じの肉体でした。
連載追いかけてても買って満足間違いなしの一冊だと思います。
連載中から目が離せなかった梶本さんの新作がついにコミックに。
上下巻合わせて100ページ以上の描き下ろしがあり、連載時より更に壮大な人間ドラマに仕上がっています。
舞台は90年代の北海道。
道警警部補の鬼戸(攻め)はヤクザ幹部の八敷(受け)と組み、彼を情報提供者として次々銃器を摘発。
やがて身体の関係を持ち、互いの立場を越えて協力し合うようになる二人ですが、果たして無事生き延びることが出来るのか。
そして、何がここまで二人を駆り立てるのか。
二人の間に起こった出来事を様々な視点・時系列から少しずつ解き明かしていく凄絶なサスペンス作品です。
※殺人・強姦・人体欠損(耳や指があんなことに…)など暴力表現やグロ描写が多いため、耐性のない方には少々キツイかもしれません。
上巻で主に描かれるのはヤクザ・八敷の人物像。
凄い美人なのに顔は切り傷だらけ、指詰めにより足の指は殆どなく、その生い立ちも酷いもので…と、一見同情すべき悲劇のヒロインのように見える人物です。
「特区」と呼ばれる被差別地区に生まれ、幼少から父親に性的虐待を受けてきた八敷。
彼に代わって父を寝たきりにしてくれたのが、幼馴染でアニキ分の佐伯でした。
やがて一緒に暴力団に入る二人ですが、出世する八敷とは対照的に、佐伯は薬に溺れ度々ヘマをし、その尻拭いとして八敷がエンコや輪姦の罰を受けるように。
そして遂に、佐伯はシャブを横流しした罪で…。
ここまでの八敷は、好きな人にとことん尽くす健気な人物に見えますが、それだけでは終わらないのが本書の面白いところ。
描き下ろしの佐伯視点の番外編を読むと、彼に対する印象はガラリと変わってきます。
八敷の悲劇は、可哀想なお姫様のような境遇にありながら、本人は誰かに守られるようなヤワな神経の持ち主ではなく、むしろ人を傷つけることに罪悪感を持たない「異常者」である点。
自身の父親に自ら手を下せなかったことを残念がる彼は、根っからのサイコパスなのだと思います。
そんな八敷を守るつもりがどんどん差をつけられ落ちぶれていった佐伯は、心をコオリにすることが出来なかった(ある意味)まともな人物。
幼い頃は互いに支え合っていた筈の二人が、どんどんすれ違っていく様はただただ切ないです。
ではそんな八敷と組んだ鬼戸はどのような人間なのか。
上巻の鬼戸は、柔道や結婚に失敗した過去こそあるものの、ワイルドで男前なオヤジという印象。
死を望む八敷を励ます姿は救いのヒーローのように見え、八敷とイチャつくシーンの甘さにも和みます。
しかし彼が時折見せる暴力性と暗い瞳、そしてラストに引用されるオペラ「ファウスト」の劇中歌は、彼の中にも何らかの闇があることを暗示しており、非常に先の気になる引きです。
互いに何かに挫折した「負け犬」同士の二人は今後どう愛し合い、どのような結末を迎えるのか。
下巻の展開に注目です。