傘を持て

kasa wo mote

傘を持て
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神76
  • 萌×242
  • 萌20
  • 中立8
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
22
得点
616
評価数
153
平均
4.1 / 5
神率
49.7%
著者
たうみまゆ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784801954632

あらすじ

ヤクザの組長の家に生まれたことに悩み、荒れていた高校時代。
そんな城田を救ったのは同じクラスの優等生・畑中のひと言だった。
その後、一流大学に進学した畑中と組に入った城田だったが、なぜか畑中は城田との関係を切ろうとはせず、キスを交換条件に仕事を手伝うように。
輝かしい未来が約束された男が、なぜ自分のような人間に固執するのか…。
しかも、大学を卒業した畑中は、城田を追って組に入り───…。

表題作傘を持て

畑中誠(インテリ・高→大→城田組)
城田景(城田組の息子)

同時収録作品傘を持てー陽炎編ー

鈴木(金本の子分)
金本(大平組の若頭)

同時収録作品真面目長屋

八神
組長の息子

その他の収録作品

  • 傘を持てー逃避行編ー
  • あとがき
  • カバー下漫画

レビュー投稿数22

狂人の純愛

じわじわ噛み締めたくなる面白さ

本音を隠してヤクザになった城田に淡々と全てを捧げる畑中
潔くて破滅的で気になること面白いことに貪欲なのが良い
お互いへの執着が根底にあるのとても良い
設定はハードだけど、湿っぽさとカラッとしたとこが共存していて、なんだかあたたかみも感じたり不思議な作品です。

畑中の周到さ、金本の胡散臭さ、狂人の騙し合いも楽しく、金本はただで死ななさそうでもありあっけなく死にそうでもあるとこ好き。そんな金本が心も体も許しちゃう、それを心底楽しんでるの2つめのお話も趣き深い。

1

執着純愛最高峰です

こちらはヤクザが15年かけて恋愛成就するお話です。
ほんとに最高BL。。すっごいよかった!
タイトルからしてオシャすぎな
インテリ I Q高すぎな狂った男のヤクザの若への執着愛。しかも同級生て。
私はこんなBLほんと大好きです。
1話目からがっちりこれは絶対面白いじゃんって
思っちゃいましたが
タイトルの他に入ってるスピンオフと
タイトルのプロトタイプ?元になった短編も
全部萌え度高くてめちゃくちゃいいコミックスですね。
竹書房の日に買う本に激推しの名作な一冊です。
あっさりした絵もなんかめちゃくちゃ好きだわ〜!
ヤクザモノが好きな人は読んでるだろうけど
エロは微量ではありますが執着愛好きにも激推しです。

2

純愛のクセに狂ってやがる

以前 『ずっと雨が降ってる作品』探しのトピで 優しい姐さまが回答してたのを時期的に思い出して 盗みポチ

あのときの姐さま ごちそうさまです


基本 クズとか下衆がでてくる エグいやつを1ヶ月に2冊程度欲する質
ヤクザだ クズだ ゲスの煽りで期待値上げまくります


いや 別にこれがそうって訳ではないです
でも ヤクザの息子よりヤクザな同級生が ヤクザ見習い(チンピラ)飼い慣らすとか ってのがね



全ての音をかき消す雨の中で彼を見た時から 堕ちた先
自分の持てるすべてで 支えると決めた


ヤクザ稼業に馴染めない 哀れなヤクザの息子に固執するクズの執着が振りきれてていい
自分の想いは秘めたままのくせに 相当な溺愛っプリがほんとイカれてる


ただね ただね
二人とも幼いままだッ!

20代中頃 下手すりゃ後半でもくらいの歳のはずなのに高校から1ミリもフケてないッ!
いや 絵的な事はこの際どうでもいい


堕ちた世界で 手腕一つで稼ぐシノギの巧妙さ 裏を見据えての画策も 騙し騙されるヤクザな場所で ただひらすらふたりで逃げることだけのために費やした15年もすべて 愛おしすぎる1人の為

外道のクセに純愛 純愛のクセに狂ってやがる
しかも最後の最後まで下衆っぽく 無駄に首突っこんだばっかりに恩仇ですか?


雨につられて思い出して読んだ はじめましての作家さんだったけど
さすが姐さまチョイス 確かに雨がキーだし 生々しい世界で約束だけを信じて添い遂げるってのが しかもオマケの1組つき

いやぁ 読み応えあって面白かったです
個人的には もっと粘ついた生臭いもが出てくるのを 今か今かと待ちわびましたけど

1

雨に隠れて泣く

雨に濡れて、涙を隠すように男泣きするヤクザの後継ぎを見て恋に堕ちた優等生の物語でした。

畑中の一方的な執着かと思いきや、ヤクザ家業に不向きな自分の性分を分かっていて、荒れている城田が、限界が来たら「二人で逃げよう」と言った言葉を支えにしていて実はお互いを大切に思ってるんですよね。

城田を支えるため、側に居るために盃を交わした畑中。
畑中にはヤクザでいてほしく無い城田。
この関係性がなんかねー、イイんですよ。
全く甘さは無くて、イチャイチャと言える触れ合いも無いんですが、そこも良いです。

"こいつを台無しにしていいのは世界でオレだけ"のセリフがやっとデレたにしては辛口で世界観にピッタリで良かったです。

プロトタイプのお話も好きでした。
お互いを想いあってる主従関係の2人っていいですよね。

0

人生を懸けて惚れる

何でしょうね。
「俺…、お前のことが好きなのかも」とか「やばい、お前が可愛く見える」みたいなふわふわ甘酸っぱい恋愛に胸きゅんする作品もいいけれど、この作品にはふわふわ感も、甘酸っぱさもありませんでした。
恋とか愛というレベルじゃなくて、人生そのものみたいな。
「一生をこの男に懸けると決めた」男と、そんな男に絆されちゃったんだから仕方ないっていう男。
天晴れでした。

クラスで浮きまくっている893の組長の息子・城田が、雨に打たれて泣いているところを見てしまった優等生の畑中。
その瞬間から、2人の運命は大きく変わって…。

卒業後、城田は組に入り、畑中は一流大学に通いながら城田のシノギの経理を担当する。
大学卒業後は、若頭になった城田の補佐として組に入る。
城田が陥れられそうになったら必ず救いに来る。
畑中の万能っぷりが良いです。

何かと城田の足元を救おうとする大平組の金本や、畑中の働きで大きくなっていく城田の勢いを弱めたい城田組のもうひとりの若頭・川田と頭脳戦に心理戦を繰り広げていく展開は、なかなかのVシネマ。
その辺の設定や描写もかなりしっかりしているので、途中で「わたしが読んでいるのは極道漫画」というテンションになりました。

このまま組長にのしあがるまでを描くのかなあと思っていた終盤の展開で、「そうだった、BLでした!」と思い出す。
高校時代に畑中が言った「(限界が来たら)2人で逃げようか、どこか遠くへ」という台詞。
あのときからこれまでずっと畑中が城田のそばに居続けたのは、そのためだったのか!
ほんとにこの畑中という人は、よく分からない。
複雑に見えて、すごーーーくシンプル。
こんな訳の分からない男にここまで惚れ込まれたら、落ちないわけがないなあ、としみじみ思いましたよ。

同時収録は、畑中の抜け目ない人柄に惚れた金本と舎弟くん。
短い中にたっぷりとドラマがあって、読み応えがありました。

そして一番分かりやすくて良かったのが、【傘を持て】のプロトタイプだという【真面目長屋】でした。
これは本当にシンプルで分かりやすい、男が男に惚れ込む話。
それを第三者目線で描いてあるのが、また味わいがあって良かったです。

0

トタン屋根

たうみまゆ先生といえばこれ!
他のたうみまゆ先生作品の感想であーだこーだ書きましたが、こちらは圧倒的なんですよね。色気もバチバチにあるし、漫画的な余白もあるし、キャラクターはヒール(金本)含めて魅力的。

金本の名前出したので先に
◾️陽炎編
金本って名前がまず中国ヤクザっぽくていいですよね。金さん。カバー裏漫画ではピアスしてないっぽい?鈴木を「イロ」ってサラッと言っちゃうとこも、鈴木の顔も最高。
またブチ切れ鈴木が面白いのよ。金本にとって畑中が面白いのは賢いからってのもあり、やっぱ全力だからなんだろなと思うと、鈴木は全力でしたね。アニキの尻狙うのも全力じゃないとできないよね。

◾️傘を持て
う〜ん、良い!!!!
始まりから終わり…彼らの終わりはまだ先で、さらなる波乱もありそうな人生だけど…まで良かった。この作品に関しては先生の絵柄がベストマッチ。ちょっと気怠げでそれぞれの弱さを感じる。何がなんでも城田の側にいる、畑中の激重具合に拍手。畑中があんなしくじりするかな〜とも思うけど、完璧ではないところも魅力である。

ひかり
カバー裏あり

4

最高!!上下巻で見たかった〜

いやぁ参った!
おもしろかった!

ハッキリ言ってL的要素や萌えは薄いんだけど…根底にがっっっつりあるのがたまらん。

極道の息子・城田と同級生だった畑中。
畑中が頭良すぎで超嫌な奴で、完全な悪人と言われるけど(城田への)堕ち方が半端なくて。そこが物語の肝ね。

敵対する金本に「くたばれ 狂人が」と畑中が言うの狂人が狂人に言ってる…と笑ったw
後に金本も畑中に同じセリフを言い返すんだけど。
似た2人だなと。
だんだん褒め言葉に聞こえるのがまたw

出会った頃「優等生を演じる」「人生は演劇」と言った畑中に対し15年後、城田が「ヤ◯ザ役限界」と言ったり「二人で逃げようか」の言葉が効いている。
他にも好きなセリフ多数。

金本がまさかあんな立ち回りをするとは意外だった。
けど、金本の行動原理、生きる楽しみを知り納得。おもしろい。

金本と部下・鈴の話もよかった!

本編のプロトタイプとして描かれた「真面目長屋」もすごく好き!
無職の男の隣に元ヤの二人(できてる)が引っ越してきて足を洗って真面目に生きようとしている姿を無職の男が見て自分も真面目に生きなきゃと思うというw

ネタバレだけど(今更)タイトルは畑中が城田へ最初言っていたセリフだけど…畑中の愛、自分がずっと側にいるからもう泣かなくていいという意味なのかなと。

いっこ気になったのは、片目付近にトーンが入っていることが多いこと。 
最初、陰影とわからず、ちと不気味だった

絵がもうちょっとアレで(失礼)
どちらか1人でもキャラ萌えでき、Lや萌え要素がも少しあったら私の中では神評価だったんだけど…1巻完結だとそこまで入れるボリュームないわな

1巻でもめちゃくちゃ充実してたけど。
(やっぱ個人的にはどうしても上下巻以上の方が満足感高くなるわね

1

あの雨の日から恋に堕ちている

初めて読んだ たうみまゆ先生の作品です。

私は、ヤクザ系(極道)は地雷ですが、たうみまゆ先生の描く作品には不思議な魅力があり、ストーリーに惹き込まれました。

こちらは、表題作の他に3作品が同時収録されています。
『-逃避行編-』『-陽炎編-』は、表題作の番外編
『真面目長屋』は、同時収録作品

『傘を持て』
高校生→大学生→城田組 畑中 誠と高校生→城田組 城田 景のお話。

高校で同じクラスの優秀な畑中くんと城田組の息子でクズの城田くん。
雨の日に校舎の外階段で濡れている城田くんを見た畑中くんは気が付きました。
城田くんの目からは涙が流れていると。
ある日、家出をしていた城田くんが外階段に行くと畑中くんがいました。
ヤクザに限界がきたらどうすればいい?という城田くんの問いに、畑中くんが返した言葉は
「二人で逃げようか どこか遠くへ」

冷静沈着で頭脳明晰な畑中くんは、城田くんに対して異常なまでに執着します。
大学在学中は城田くんの経営相談を受け、卒業後は城田組の舎弟企業に入社した畑中くん。
城田くんのためなら、1億5千万円の貯金も、「ケジメ」の指詰めも、なんの躊躇いもなく差し出します。
この作品は、表ではヤクザ同士がシノギを奪い合うのですが、裏では城田くんを愛するが故の畑中くんの執着の軌跡になっています。

城田くんの心の支えは、あのときの言葉。
とうとう「ヤクザ役」に限界がきた城田くんに、畑中くんが告げた言葉は必見です。
1ミリもブレない畑中くんの愛は、まさに圧巻の一言です。
最後まで、ハラハラする展開に目が離せません。

当て馬なのに、いい仕事もする大平組の若頭 金本。
敵なのに、嫌いじゃないぜ!
番外編『-陽炎編-』では、メインになっております。
本編では、金本の動きにも注目しながら読んでいただくと、より楽しめると思います。

番外編『-逃避行編-』
金本の手助けもあり、香港に逃げた2人。
本編では、城田組を破滅させた金本でしたが、一枚上手だったのは畑中くんでした。
ちなみに、2人の初Hは香港の売春宿です(笑)

カバー下では、フランスでの2人の生活が垣間見られます。
これからは、雨が降っても大丈夫ですね。

番外編『-陽炎編-』
大平組の構成員 鈴木と大平組の若頭 金本のお話。

昨年の城田組のお家騒動に金本が絡んでいることを知った城田組の川田。
金本が若い頃に所属していた半グレ集団にある依頼をします。
こちらは、本編の後のスピンオフになります。
畑中くんが金本に用意した逃避行先は…。

番外編『真面目長屋』
某組の構成員 八神と某組の息子「若」のお話。

アパートの隣に引っ越して来たカタギには見えない2人の男性。
こちらは、最初からアパートに住んでいる「お兄ちゃん」の視点でお話が進みます。

畑中くんと城田くんのフランス生活をもっと見たかった~。
フランスは同性婚が認められているし(笑)
表題作を含め、全ての作品のテーマは「逃避行=駆け落ち」です。
その駆け落ちの先に「幸せ」の予感がしました。
どうか、カタギに戻って幸せになって欲しい。
表題作『傘を持て』の意味は、読む人によってさまざまな解釈が出来ると思います。
たうみまゆ先生の独特な世界観に浸れるいい作品だと思いました。

1

畑中くんハンパないわぁ

攻めが受けに執着してる話はよくあるけど、これは執着の仕方が違うところが押せる。
一目惚れした時から今までの自分の役をそのまま城田のために生きることに転換させた感じね。
いやぁ。すごいわぁ。

そんで頭が良いのがツボすぎる。
やってることヤバいのにすごい安心感。
何度かピンチがあったけど、畑中くんなら大丈夫でしょってある意味安心して読める(安心感とは別にハラハラはするけど)

本当にあんたはすごいよ、畑中くん。
何がなんでも城田を自分のものにして守り抜くみたいな強い意志を感じられてとても良かった。

対して城田。これもこれで押せるわぁ。
ヤクザの息子で悪ぶってるのに、耐えきれなくて1人で泣いちゃうとかなんなん?
抱きしめたくなる笑

そしてそんな彼の唯一支えが畑中くんの存在。
耐えきれなくなったら畑中くんが一緒に逃げてくれる、それだけを支えに15年もヤクザとして頑張るのです。
尊い。ありがとうございます。
最後、耐えきれなくなる時の引き金が畑中くんってのもまた良い。

総じて神。素晴らしかった。

サブカプの金本と舎弟くんも良かった。
メインカプの話の時は金本なにこいつって思ってたけど、可愛い舎弟くんに免じて許してやろう。ピアスのくだりも良かったし。
なんだかんだ舎弟くんを特別扱いして可愛がってるのが良かったね。

同時収録の真面目長屋。
これは続きが気になるね。素晴らしい純愛の予感よ。
一冊出てないのかな?あれば読みたいし、なければ描いて欲しいなぁ。

どの話も満足感しかない。
とても良かった。

5

ラブラブ逃避行 3カップル

優等生がヤクザの息子に惚れて、T大卒のインテリヤクザになったと。
高校時代に一目惚れをしてベロチューまでが早業で、そこから合体までが15年のブランク。
会わずに15年じゃなくて、腹心として常に側にいて15年、途中で恋心が喪失したとかではなく執着し続けて15年…それはないでしょー…
と、思ったけど大学の片手間に株をやって一億五千万稼ぐような人だし、海外に居ながら新宿のヤクザの動きを把握しちゃってるような超頭イイ人だから、常人には理解できないものなのかもしれません。

3作品ありましたが3作品ともヤクザの話です。
描き方は一貫してテンション低いのですが、やってることはラブラブ逃避行です。
ドキドキするものではないですが、読後感が良いです。

2

この作品が収納されている本棚

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