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on blue
※レビューというようなものではないこと、先に申し上げておきます。
突然ですが、私の場合本を買うのは...作者を応援だとかそういう気持ちではなくただ好き!読みたい!と買っているのですが、それって自分にとってはミュージシャンのCDと同じ感覚なんですよね。CDといえば雑誌『onBLUE』には、BGMが流れるような作品(作家)が集まっている気がします。今号で特集のヤマシタトモコは特にそう。どの出版社から刊行されたどの作品を読んでいても、それぞれにBGMがなんとなく浮かびます。
今号の目玉は「ヤマシタトモコ10周年特集」。このロングインタビューが素晴らしいのでぜひファンの方には読んでほしい。ところで初コミックスは大ヒット作『くいもの処 明楽』(東京漫画社)ということですが、私はこの作品、いつ読んでも過去の作品という気がしないんですよね。2005年デビューからの作品年表が見開きで表紙画像とともに紹介されていますよ。
で、ここからもファンの方にぜひおすすめなのですが「その後の彼ら」と題してヤマシタトモコのBL代表作における主人公たちが、"その後いかがお過ごし?"...というものが8作品、各1頁。
1.[くいもの処 明楽](東京漫画社)
2.[神の名は夜]『イルミナシオン』収録(宙出版)
3.[Candied Lemon Peel]『タッチ・ミー・アゲイン』収録(リブレ出版)
4.[息をとめて、]『タッチ・ミー・アゲイン』収録(リブレ出版)
5.[恋の話がしたい](東京漫画社)
6.[MO'SOME STING](リブレ出版)
7.[YES IT'S ME](東京漫画社)
8.[さんかく窓の外側は夜](リブレ出版)
1ページの上半分が特別描き下ろし1コマ、手書きでちょっとした設定や説明が入ります(これが◎)。ページ下半分は作品本編より1コマのような感じでピックアップ+作品のあらすじ説明。『さんかく窓の外側は夜』の特別描き下ろしでは、よくこの作品が「BLなの?」と訊かれるが「BLです」の作者本人コメントが見られてうれしい!それから『YES IT'S ME』の特別描き下ろしサイコーです(言いたいだけでごめんなさい)。
また、10周年を記念して今冬に祥伝社より刊行予定の『ヤマシタトモコのおまけ本』(11月)、『WHITE NOTE PAD①』・『ヤマシタトモコのおはなし本』(12月)、『ヤマシタトモコ10周年記念イラスト集』(2月)の紹介。12月に開催予定の10周年原画展とその期間に販売される記念グッズの案内、先日発売された『【新装版】ジュテーム、カフェ・ノワール』のこと、などが載っています。(ここまででヤマシタトモコ特集36頁)
<今号その他ちょこっとピックアップ>
◆たなと:『スニーキーレッド』の続編がスタートしています。28頁。大好きなので読んでしまった。ハルをどうにかしてあげなくちゃ...がまた始まりますね。
◆京山あつき:『スリーピングバグ』新連載、16頁。"恋愛低温男子たち"ということで、仕事に没頭して恋愛がめんどうになっている先輩&それをうかがいつつ気になっているであろう後輩の話。これ新感覚、上昇していくのが楽しみです。
◆ためこう:『僕のセックススター』読切り!32頁。綺麗なカラダの人気AV男優と正義感の強い風俗ライター。美男と美男です。インタビューに行ったはずのライターだが服を脱がされ"ふたりのセックス"を撮られることに!作者のコミックスリリースが待ち遠しいです。
◆ダヨオ:『ロング・ロング・ロング』センチメンタルショート10頁。痛んだ髪をカットしたくても切れないワケとは。いつまでも好きな人が変わらないのはいいですね。
次号のvol.20は特集 阿仁谷ユイジ、とありましたよ!それにしても特集が毎度豪華で、ものすごく特別感が得られるオンブルーですね。各収録作だけをとっても、エッジ―で目を見張る作品(作家)揃いなのに。
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※『さんかく窓の外側は夜』について
ちるちるでは「NOT BL」作品とされています。作者が今号のインタビューと特別描き下ろしで、はっきりと「BLです」とおっしゃっているので、変更(情報修正)できるとよいのですが…非BLとしてレビューされている方も多いから難しいところですね。
ヤマシタトモコ先生十周年特集を読んで、改めていろんな分野で活躍されているのだなぁとしみじみ思いました。
個人的に好きな『さんかく窓〜』がBLだと断言してくれたことに異様に感激しました。
あのふたりにもっと(霊的に)えっちなことをさせてほしいです!
♦︎スニーキーレッド♦︎たなと
わーいまたこのふたりの痛いエロが見れる〜!
今回はハルの就活がお話のポイントかな?
最初のちょっと甘めなお風呂でのエチが詳しく見たかった…
♦︎寄越す犬、めくる夜♦︎のばらあいこ
半年ぶりです!季刊は一回休載するとファンとしてはかなりツラいおあずけ状態ですが、今後は隔月なのでちょっとだけ安心^ ^
もーホント菊池が救われる気配が微塵もねぇ…
前回、ヤバイこと仕出かした菊池の前に現れた、前のカジノの常連マリーさん。
でも彼女の時代も一瞬で終わりました…。金持ちのマリーさんに目をつけた佐治が現れて、悪行をネタにマリーさんを出し抜きます。
そしてターゲットは菊池に。新谷と妹を脅しのネタにして、現会長(須藤の愛人)を殺せと鉄砲玉に仕立て上げる魂胆です。
「なんでもするから、俺から新谷さんをとらないでください…」
と、泣いて懇願する菊池が不憫で惨めで可哀想すぎる。
新谷も、妹も、もちろん菊池も、誰も幸せになれなさそうで怖い…
そしてそろそろ新谷×須藤の絡みが見たいです。
♦︎美しい野菜♦︎松本ミーコハウス
学生時代好きだった先輩からの仕事を断った太郎さん。
治樹のためでもあるけど、迷いもあってなんだか煮え切らない感じです。
小説家としての才能が開花し始めてるけど、恋人も大事…
不安定な状態で、それがセックスにも影響して、ことさら酷くされることを望みます。
エロは、尿道責めや、オモチャの二本挿し、おもらしもありました。
♦︎僕のセックススター♦︎ためこう
大注目作家と書かれていて、もれなくわたしも注目してます。
絵がきれいで話もおもしろい。
老若男女抱ける人気AV男優×真面目風俗ライター
真面目な受が、やな感じの監督がふった鶏を使ったメチャクチャ設定のAVに激怒して、代わりに代役として攻めに犯られちゃうお話。
上記だけ見るとただのエロ特化に感じますが、ちゃんと攻も受もキャラがしっかりしてて、読ませる内容。
気になるのは、バリタチの攻の相手がニワトリってことは…ニワトリの穴に突っ込む予定だったのか…?未知の世界すぎる…
♦︎蟷螂の檻♦︎彩景でりこ
あやしくてエロい〜!やっぱりでりこエロはたまらんです。
回想で、育郎坊っちゃんが精通をむかえ、典彦が自慰を手ほどきする回です。
ただ、これも結末が全く見えない…
♦︎もういちど、なんどでも。♦︎阿仁谷ユイジ
記憶喪失ラブストーリーが急展開!古藤とセックスした藤井がいろいろ右往左往してますが、今回最後の最後でついに記憶が…!
藤井が全てを思い出すときの流れが秀逸で感動します。
次号は最終回&阿仁谷先生特集!
コミックスなるのも楽しみにしてます!
隔月刊化したのはホントにうれしいことです!
いままで、本誌で連載されてたものが、続きをいきなり号外onBLUEに掲載したり、その逆も然りだったので、隔月化したからにはそーゆーのナシにしてほしい。
隔月発行なんだから、もう号外はいらないですしね。